2018/03/25(日) - 08:23
雪予報によりコースが短縮されたボルタ・ア・カタルーニャ第6ステージ。冷たい雨が降る中を逃げ切った24歳マキシミリアン・シャフマンがクイックステップフロアーズにシーズン19勝目をもたらした。
当初は194kmコースで行われる予定だった第6ステージが降雪予報により117kmコースに短縮。選手たちは強い風を伴う冷たい雨の中を2時間半にわたって走ることになった。開幕時点から調子が悪く、第5ステージの落車で足を痛めたファビオ・アル(イタリア、UAEチームエミレーツ)はスタートしなかった。病院での診察の結果、重傷を免れたアルは週明けにもジロ・デ・イタリアに向けたトレーニングを再開する見通しだ。
スタートとともにアタックしたのはマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ)とディエゴ・ルビオ(スペイン、ブルゴスBH)の2名。部分的に気温が氷点下にまで下がる寒さの中、レインジャケットを着込んだメイン集団からシャフマンとルビオは4分のリードを築き上げた。
ミッチェルトン・スコットやバーレーン・メリダ、ボーラ・ハンスグローエの集団牽引よってタイム差は射程圏内に抑え込まれ、さらに残り30kmを切ってからの横風区間でエシュロンが形成されたためペースアップ。メイン集団が4つに分裂するシーンも見られたが、総合上位陣は遅れることなく第1集団内で展開する。約80名の集団が先頭2名を追い詰め、タイム差は残り10kmで50秒にまで縮まった。
逃げ吸収が時間の問題と思われたが、雨に濡れた街中のラウンドアバウトやコーナーで集団はペースを上げきることができず、残り1kmアーチ通過時でタイム差は15秒。最後まで協調した先頭2名が逃げ切り、ルビオの後ろから残り100mで腰を上げたシャフマンが先着した。18秒遅れの集団はサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)を先頭にフィニッシュしている。
「とても嬉しくて、とても信じられない。ずっと調子は良かったけど、こんな形で初勝利を飾るなんて」とシャフマンは語る。現在24歳のシャフマンはジャイアント・シマノの育成チームやクイックステップフロアーズのサテライトチームであるクライン・コンスタンシアを経て2017年にクイックステップフロアーズ入り。TTを得意とするオールラウンダーとして成長を続けている。
「昨日もアタックしたけど結果にはつながらず、今日も朝から調子が良かったので再び挑戦することにした。逃げに乗ることを優先して、登りを含むコースだったけどエアロバイクを選択。ステージは短かったけど、悪天候によって本当にタフなステージだった。少人数逃げだったけど協力して力を出し切った。残り20km地点でタイム差が2分まで縮まったので最後まで気が抜けなかったよ」と、クイックステップフロアーズにシーズン19勝目(昨年の同時期は17勝)をもたらしたシャフマンは振り返る。シーズン19勝は、チームスカイの14勝やミッチェルトン・スコットとモビスターの10勝を大きく引き離す数字。クイックステップフロアーズは7年連続シーズン最多勝に向けて順調に勝利数を伸ばしている。
総合首位を守ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)は「ガーミンは気温0度を指していたし、コースが短縮されたとは言え集団内は凍りついた状態だった。バイクに乗っているのがやっとという選手もいたし、危険な下りや集団分裂もあったけど、モビスターは常に良いポジションで走っていた。明日も雨降りの予報だけど、気温10度まで上がる見込みなので今日とは全く別の話。総合ライバルたちをリスペクトしながら、最後の最後まで気を抜かずに走りたい」とコメントしている。
当初は194kmコースで行われる予定だった第6ステージが降雪予報により117kmコースに短縮。選手たちは強い風を伴う冷たい雨の中を2時間半にわたって走ることになった。開幕時点から調子が悪く、第5ステージの落車で足を痛めたファビオ・アル(イタリア、UAEチームエミレーツ)はスタートしなかった。病院での診察の結果、重傷を免れたアルは週明けにもジロ・デ・イタリアに向けたトレーニングを再開する見通しだ。
スタートとともにアタックしたのはマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ)とディエゴ・ルビオ(スペイン、ブルゴスBH)の2名。部分的に気温が氷点下にまで下がる寒さの中、レインジャケットを着込んだメイン集団からシャフマンとルビオは4分のリードを築き上げた。
ミッチェルトン・スコットやバーレーン・メリダ、ボーラ・ハンスグローエの集団牽引よってタイム差は射程圏内に抑え込まれ、さらに残り30kmを切ってからの横風区間でエシュロンが形成されたためペースアップ。メイン集団が4つに分裂するシーンも見られたが、総合上位陣は遅れることなく第1集団内で展開する。約80名の集団が先頭2名を追い詰め、タイム差は残り10kmで50秒にまで縮まった。
逃げ吸収が時間の問題と思われたが、雨に濡れた街中のラウンドアバウトやコーナーで集団はペースを上げきることができず、残り1kmアーチ通過時でタイム差は15秒。最後まで協調した先頭2名が逃げ切り、ルビオの後ろから残り100mで腰を上げたシャフマンが先着した。18秒遅れの集団はサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)を先頭にフィニッシュしている。
「とても嬉しくて、とても信じられない。ずっと調子は良かったけど、こんな形で初勝利を飾るなんて」とシャフマンは語る。現在24歳のシャフマンはジャイアント・シマノの育成チームやクイックステップフロアーズのサテライトチームであるクライン・コンスタンシアを経て2017年にクイックステップフロアーズ入り。TTを得意とするオールラウンダーとして成長を続けている。
「昨日もアタックしたけど結果にはつながらず、今日も朝から調子が良かったので再び挑戦することにした。逃げに乗ることを優先して、登りを含むコースだったけどエアロバイクを選択。ステージは短かったけど、悪天候によって本当にタフなステージだった。少人数逃げだったけど協力して力を出し切った。残り20km地点でタイム差が2分まで縮まったので最後まで気が抜けなかったよ」と、クイックステップフロアーズにシーズン19勝目(昨年の同時期は17勝)をもたらしたシャフマンは振り返る。シーズン19勝は、チームスカイの14勝やミッチェルトン・スコットとモビスターの10勝を大きく引き離す数字。クイックステップフロアーズは7年連続シーズン最多勝に向けて順調に勝利数を伸ばしている。
総合首位を守ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)は「ガーミンは気温0度を指していたし、コースが短縮されたとは言え集団内は凍りついた状態だった。バイクに乗っているのがやっとという選手もいたし、危険な下りや集団分裂もあったけど、モビスターは常に良いポジションで走っていた。明日も雨降りの予報だけど、気温10度まで上がる見込みなので今日とは全く別の話。総合ライバルたちをリスペクトしながら、最後の最後まで気を抜かずに走りたい」とコメントしている。
ボルタ・ア・カタルーニャ2018第6ステージ結果
1位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ) | 2:34:25 |
2位 | ディエゴ・ルビオ(スペイン、ブルゴスBH) | |
3位 | サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:18 |
4位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・メリダ) | |
5位 | ロベルト・フェラーリ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
6位 | エンリケ・サンス(スペイン、エウスカディ・ムリアス) | |
7位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ) | |
8位 | ダニーロ・ヴィス(スイス、BMCレーシング) | |
9位 | ホセ・ロハス(スペイン、モビスター) | |
10位 | ブノワ・ジャリエ(フランス、フォルトゥネオ・サムシック) |
個人総合成績
1位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 24:56:48 |
2位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ) | 0:00:16 |
3位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) | 0:00:26 |
4位 | ピエール・ラトゥール(フランス、アージェードゥーゼール) | 0:00:48 |
5位 | サイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | 0:01:12 |
6位 | マルク・ソレル(スペイン、モビスター) | 0:01:18 |
7位 | ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ロットNLユンボ) | 0:01:20 |
8位 | ヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーションファースト・ドラパック) | 0:01:24 |
9位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト・ドラパック) | 0:01:26 |
10位 | ジェスパー・ハンセン(デンマーク、アスタナ) | 0:01:28 |
山岳賞
1位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 41pts |
2位 | エステバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット) | 36pts |
3位 | ヨルディ・シモン(スペイン、ブルゴスBH) | 34pts |
スプリント賞
1位 | ルイス・マス(スペイン、カハルーラルRGA) | 10pts |
2位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 5pts |
3位 | トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル) | 5pts |
ヤングライダー賞
1位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ) | 24:57:04 |
2位 | ピエール・ラトゥール(フランス、アージェードゥーゼール) | 0:00:32 |
3位 | マルク・ソレル(スペイン、モビスター) | 0:01:02 |
チーム総合成績
1位 | モビスター | 74:52:38 |
2位 | アージェードゥーゼール | 0:03:18 |
3位 | アスタナ | 0:03:39 |
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