2018/03/08(木) - 11:05
3月7日、第53回ティレーノ〜アドリアティコが開幕。初日の21.5kmチームタイムトライアルでミッチェルトン・スコットやチームスカイを下したBMCレーシングが3年連続ステージ優勝を飾り、ダミアーノ・カルーゾが首位発進した。
ティレニア海に面したリード・ディ・カマイオーレがスタート&フィニッシュのチームタイムトライアルのコースは、海岸線に沿った幅広の幹線道路を往復する21.5km。真っ平ら&直線基調で、スピードが落ちるポイントの少ないコースでハイスピードバトルが繰り広げられた。
ちょうど折り返し地点に設定された中間計測(10.7km地点)で11分19秒のトップタイムをマークしたのはクリストファー・フルーム(イギリス)やゲラント・トーマス(イギリス)擁するチームスカイ。BMCレーシングよりも2秒速いタイムで前半区間を終えたチームスカイだったが、逆に後半区間でBMCレーシングから11秒ものタイムを失ってしまう。
後半区間を最速ペースで駆け抜けたのはダリル・インピー(南アフリカ)やアダム・イェーツ(イギリス)擁するミッチェルトン・スコット。しかし、前半後半ともに2番手のタイムを刻んだBMCレーシングが最も速い22分19秒のトップタイムをマークし、ミッチェルトン・スコットに4秒差、チームスカイに9秒差をつけて優勝した。
BMCレーシングはダミアーノ・カルーゾ(イタリア)、ローハン・デニス(オーストラリア)、パトリック・ベヴィン(ニュージーランド)、グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)の順でフィニッシュラインを切り、カルーゾが総合首位の座についている。
BMCレーシングの優勝平均スピードは57.777km/h。カルーゾが公開しているSTRAVAログによると、スピードが30km/h台まで落ちる4つのコーナーを除いて、往路と復路ともに概ね59km/h前後のイーブンペースで巡航している。Velonの公開データによるとカルーゾはラスト5kmを5分08秒で駆け抜けており、その間の平均出力は406W(体重65kg)だった。また、フルームは最初の5分間444Wを出力して60.6km/hまでペースを上げている。
BMCレーシングがティレーノ〜アドリアティコの開幕チームTTで3年連続勝利。2017年には58.329km/hという大会史上最速の平均スピードを記録している。2016年にステージ優勝した際にはダニエル・オス(イタリア)が、そして2017年にステージ優勝した際にはカルーゾがリーダージャージを着ているが、両者ともに翌日には首位の座を明け渡している。
「チームTTはBMCレーシングの強みであり、1年で最初のトレーニングキャンプからしっかり取り組んできた。チームTTに懸けるチームの強い思いが結果につながったのだと思う。誰か強い選手に頼るのではなく、メンバー全員が強い走りをしたんだ」と、青いリーダージャージに袖を通したカルーゾは語る。
2017年に総合12位の成績を残しているカルーゾは「病気で欠場したリッチー・ポートに代わって自分がBMCレーシングの総合エースの役割を担う。総合トップ10を狙いたい。もっと上を目指すことができるかもしれないけど、今大会には豪華なメンバーが揃っている。レースブックを見る限り、今年は例年以上に厳しいコース設定だ。総合争いと同時に、グレッグ・ヴァンアーヴェルマートのステージ優勝を狙いたい」とコメントする。なお、ジロ・デ・イタリアでエースを担う予定のデニスにとっても好スタート。デニスは2017年大会の最終個人TTで優勝して総合2位に入っており、カルーゾとともに今大会ダブルエースを担うことになるだろう。
ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)をエースに立てるクイックステップフロアーズは15秒遅れ、トム・デュムラン(オランダ)擁する世界チームTT王者のサンウェブは25秒遅れ、マルセル・キッテル(ドイツ)とトニー・マルティン(ドイツ)のいるカチューシャ・アルペシンは28秒遅れ、そしてペテル・サガン(スロバキア)のいるボーラ・ハンスグローエは30秒遅れのタイムにまとめている。ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)やルイス・メインチェス(南アフリカ、ディメンションデータ)は初日から1分以上のタイムロスを被る結果となった。
落車による脳震盪によりアブダビツアーで初日リタイアを喫したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)は、復帰戦として挑んだティレーノ〜アドリアティコの初日に再び落車。顔面から血を流しながらカヴェンディッシュはノーマルバイクでフィニッシュラインを切ったが、この日のタイムリミットは5分34秒(優勝タイム+25%)。7分18秒遅れたカヴェンディッシュはタイムオーバーによって翌日スタートする権利を失っている。
ティレニア海に面したリード・ディ・カマイオーレがスタート&フィニッシュのチームタイムトライアルのコースは、海岸線に沿った幅広の幹線道路を往復する21.5km。真っ平ら&直線基調で、スピードが落ちるポイントの少ないコースでハイスピードバトルが繰り広げられた。
ちょうど折り返し地点に設定された中間計測(10.7km地点)で11分19秒のトップタイムをマークしたのはクリストファー・フルーム(イギリス)やゲラント・トーマス(イギリス)擁するチームスカイ。BMCレーシングよりも2秒速いタイムで前半区間を終えたチームスカイだったが、逆に後半区間でBMCレーシングから11秒ものタイムを失ってしまう。
後半区間を最速ペースで駆け抜けたのはダリル・インピー(南アフリカ)やアダム・イェーツ(イギリス)擁するミッチェルトン・スコット。しかし、前半後半ともに2番手のタイムを刻んだBMCレーシングが最も速い22分19秒のトップタイムをマークし、ミッチェルトン・スコットに4秒差、チームスカイに9秒差をつけて優勝した。
BMCレーシングはダミアーノ・カルーゾ(イタリア)、ローハン・デニス(オーストラリア)、パトリック・ベヴィン(ニュージーランド)、グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)の順でフィニッシュラインを切り、カルーゾが総合首位の座についている。
BMCレーシングの優勝平均スピードは57.777km/h。カルーゾが公開しているSTRAVAログによると、スピードが30km/h台まで落ちる4つのコーナーを除いて、往路と復路ともに概ね59km/h前後のイーブンペースで巡航している。Velonの公開データによるとカルーゾはラスト5kmを5分08秒で駆け抜けており、その間の平均出力は406W(体重65kg)だった。また、フルームは最初の5分間444Wを出力して60.6km/hまでペースを上げている。
BMCレーシングがティレーノ〜アドリアティコの開幕チームTTで3年連続勝利。2017年には58.329km/hという大会史上最速の平均スピードを記録している。2016年にステージ優勝した際にはダニエル・オス(イタリア)が、そして2017年にステージ優勝した際にはカルーゾがリーダージャージを着ているが、両者ともに翌日には首位の座を明け渡している。
「チームTTはBMCレーシングの強みであり、1年で最初のトレーニングキャンプからしっかり取り組んできた。チームTTに懸けるチームの強い思いが結果につながったのだと思う。誰か強い選手に頼るのではなく、メンバー全員が強い走りをしたんだ」と、青いリーダージャージに袖を通したカルーゾは語る。
2017年に総合12位の成績を残しているカルーゾは「病気で欠場したリッチー・ポートに代わって自分がBMCレーシングの総合エースの役割を担う。総合トップ10を狙いたい。もっと上を目指すことができるかもしれないけど、今大会には豪華なメンバーが揃っている。レースブックを見る限り、今年は例年以上に厳しいコース設定だ。総合争いと同時に、グレッグ・ヴァンアーヴェルマートのステージ優勝を狙いたい」とコメントする。なお、ジロ・デ・イタリアでエースを担う予定のデニスにとっても好スタート。デニスは2017年大会の最終個人TTで優勝して総合2位に入っており、カルーゾとともに今大会ダブルエースを担うことになるだろう。
ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)をエースに立てるクイックステップフロアーズは15秒遅れ、トム・デュムラン(オランダ)擁する世界チームTT王者のサンウェブは25秒遅れ、マルセル・キッテル(ドイツ)とトニー・マルティン(ドイツ)のいるカチューシャ・アルペシンは28秒遅れ、そしてペテル・サガン(スロバキア)のいるボーラ・ハンスグローエは30秒遅れのタイムにまとめている。ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)やルイス・メインチェス(南アフリカ、ディメンションデータ)は初日から1分以上のタイムロスを被る結果となった。
落車による脳震盪によりアブダビツアーで初日リタイアを喫したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)は、復帰戦として挑んだティレーノ〜アドリアティコの初日に再び落車。顔面から血を流しながらカヴェンディッシュはノーマルバイクでフィニッシュラインを切ったが、この日のタイムリミットは5分34秒(優勝タイム+25%)。7分18秒遅れたカヴェンディッシュはタイムオーバーによって翌日スタートする権利を失っている。
ティレーノ〜アドリアティコ2018第1ステージ結果
1位 | BMCレーシング | 0:22:19 |
2位 | ミッチェルトン・スコット | 0:00:04 |
3位 | チームスカイ | 0:00:09 |
4位 | クイックステップフロアーズ | 0:00:15 |
5位 | サンウェブ | 0:00:25 |
6位 | カチューシャ・アルペシン | 0:00:28 |
7位 | ボーラ・ハンスグローエ | 0:00:30 |
8位 | トレック・セガフレード | 0:00:39 |
9位 | UAEチームエミレーツ | 0:00:45 |
10位 | EFエデュケーションファースト・ドラパック | |
11位 | バーレーン・メリダ | 0:00:49 |
12位 | モビスター | 0:00:50 |
13位 | ロットNLユンボ | 0:00:51 |
14位 | アスタナ | 0:00:53 |
15位 | グルパマFDJ | |
16位 | ロット・スーダル | 0:00:58 |
17位 | アージェードゥーゼール | 0:01:04 |
18位 | ディメンションデータ | 0:01:16 |
19位 | ガスプロム・ルスヴェロ | 0:01:25 |
20位 | ウィリエール・トリエスティーナ | 0:01:34 |
21位 | イスラエル・サイクリングアカデミー | 0:01:47 |
22位 | NIPPOヴィーニファンティーニ | 0:01:57 |
個人総合成績
1位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング) | 0:22:19 |
2位 | ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング) | |
3位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシング) | |
4位 | グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング) | |
5位 | ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:04 |
6位 | ダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット) | |
7位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | |
8位 | マイケル・ヘップバーン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
9位 | ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) | 0:00:09 |
10位 | ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、チームスカイ) |
ヤングライダー賞
1位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ) | 0:22:34 |
2位 | シュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング) | 0:00:06 |
3位 | レナード・ケムナ(ドイツ、サンウェブ) | 0:00:10 |
チーム総合成績
1位 | BMCレーシング | 0:22:19 |
2位 | ミッチェルトン・スコット | 0:00:04 |
3位 | チームスカイ | 0:00:09 |
text:Kei Tsuji
photo:LaPresse - D'Alberto / Ferrari
photo:LaPresse - D'Alberto / Ferrari
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