2018/01/11(木) - 20:22
1月11日、暑さの厳しい南オーストラリア州でサントス・ウィメンズツアー・ダウンアンダー(UCI2.1)が開幕。地元アデレード出身のアネット・エドモンソン(オーストラリア、ウィグル・ハイファイブ)が初日を白星で終えた。萩原麻由子(アレ・チポッリーニ)は体調不良によりスタートしなかった。
2018年シーズンが開幕。サントス・ウィメンズツアー・ダウンアンダーの第1ステージが丘陵地帯「アデレードヒルズ」の田舎町ガメラチャを発着する115.7kmで行われた。この日の最高気温は36度を記録している。
伝染性単核球症によって2017年4月から戦線を離脱していた萩原麻由子(アレ・チポッリーニ)はオーストラリアでシーズン初戦を迎える予定だったが、体調不良によって出場を取りやめた。当日朝から嘔吐を伴う不調に見舞われた萩原はスタート地点のチームカーでぎりぎりまで回復を待ったが、チームスタッフとの相談ののちにDNSを決めている。
レースは逃げという逃げが生まれないまま、100名の集団が一塊となって進んで行く展開に。レース中にバルーン式のフィニッシュゲートがトラックに連れ去られるという珍事が起こったが、幸いレースへの影響やけが人は出なかった。
終盤のアップダウン区間で動いたのはレイチェル・ネイラン(オーストラリア、UniSAオーストラリア)。オリカ・スコットからモビスターに移籍したオーストラリアのベテランは単独で1分半のタイム差を稼ぎ出すことに成功する。ミッチェルトン・スコットとウィグル・ハイファイブを中心に追撃が組織された結果、集団が70名ほどに絞られるとともにネイランは吸収された。
最終コーナーで発生した落車をかいくぐり、先頭で始まった最終スプリント。地元アデレード出身のアネット・エドモンソン(オーストラリア、ウィグル・ハイファイブ)がジョルジャ・ブロンジーニ(イタリア、サイレンス・プロサイクリング)を振り切った。
勝利したエドモンソンはオーストラリア選手権男子エリートで勝利したアレクサンダー・エドモンソン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)の姉にあたる。弟と同様にロードレースとトラックレースを掛け持ちし、2015年トラック世界選手権では団体追い抜きとオムニアムで金メダルを獲得している。
「ネイランの強力な逃げをミッチェルトン・スコットと協力して吸収し、チームメイトに導かれてポジションをキープし、最後はUniSAのトレインに飛び乗った。混沌とした展開だったけどチームメイトの働きに応えるには勝つしかなかった」と、地元で勝利を収めたエドモンソンは語る。
フィニッシュ後にエドモンソンが抱き寄せるチームメイトの中には與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)の姿も。「実はチームで勝つの始めてだったので、ああ、こんな感じなんだあって実感しました。メンバーの誰が何をするかっていうのは決まってたので、その結果ステージを取れたので良かった」と與那嶺はチームの勝利を喜んだ。「でもラスト100mでクラッシュしたメイシー・スチュアートが頭を打ってしまったたので、今日でレースを下りることになったのがすごく残念です」。
急遽チームから招集がかかって渡豪し、スタート前に「今日は苦しむことになると思います」と語っていた牧瀬翼(マースランドスターインターナショナル)は後半に集団から脱落。フィニッシュにたどり着いたがタイムオーバー扱いとなった。「0度から36度の気温差に身体が順応できなかった。明日は動きそうなんですが、もう明日はない」と悔しさをにじませている。
チームメイトの中原恭恵(マースランドスターインターナショナル)は1分15秒遅れでフィニッシュ。「レース後半、ボトルを6本も前と後ろに抱えて運ぶというアシストの鬼地獄を経験しました。そこからとにかくチームメイトのいる前方までボトルを運ぶことに必死だった。相当ビビってスタートしましたが、思った以上にレースとチームワークに対応することができました」と、初の海外UCIレースを終えた中原は語った。
2018年シーズンが開幕。サントス・ウィメンズツアー・ダウンアンダーの第1ステージが丘陵地帯「アデレードヒルズ」の田舎町ガメラチャを発着する115.7kmで行われた。この日の最高気温は36度を記録している。
伝染性単核球症によって2017年4月から戦線を離脱していた萩原麻由子(アレ・チポッリーニ)はオーストラリアでシーズン初戦を迎える予定だったが、体調不良によって出場を取りやめた。当日朝から嘔吐を伴う不調に見舞われた萩原はスタート地点のチームカーでぎりぎりまで回復を待ったが、チームスタッフとの相談ののちにDNSを決めている。
レースは逃げという逃げが生まれないまま、100名の集団が一塊となって進んで行く展開に。レース中にバルーン式のフィニッシュゲートがトラックに連れ去られるという珍事が起こったが、幸いレースへの影響やけが人は出なかった。
終盤のアップダウン区間で動いたのはレイチェル・ネイラン(オーストラリア、UniSAオーストラリア)。オリカ・スコットからモビスターに移籍したオーストラリアのベテランは単独で1分半のタイム差を稼ぎ出すことに成功する。ミッチェルトン・スコットとウィグル・ハイファイブを中心に追撃が組織された結果、集団が70名ほどに絞られるとともにネイランは吸収された。
最終コーナーで発生した落車をかいくぐり、先頭で始まった最終スプリント。地元アデレード出身のアネット・エドモンソン(オーストラリア、ウィグル・ハイファイブ)がジョルジャ・ブロンジーニ(イタリア、サイレンス・プロサイクリング)を振り切った。
勝利したエドモンソンはオーストラリア選手権男子エリートで勝利したアレクサンダー・エドモンソン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)の姉にあたる。弟と同様にロードレースとトラックレースを掛け持ちし、2015年トラック世界選手権では団体追い抜きとオムニアムで金メダルを獲得している。
「ネイランの強力な逃げをミッチェルトン・スコットと協力して吸収し、チームメイトに導かれてポジションをキープし、最後はUniSAのトレインに飛び乗った。混沌とした展開だったけどチームメイトの働きに応えるには勝つしかなかった」と、地元で勝利を収めたエドモンソンは語る。
フィニッシュ後にエドモンソンが抱き寄せるチームメイトの中には與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)の姿も。「実はチームで勝つの始めてだったので、ああ、こんな感じなんだあって実感しました。メンバーの誰が何をするかっていうのは決まってたので、その結果ステージを取れたので良かった」と與那嶺はチームの勝利を喜んだ。「でもラスト100mでクラッシュしたメイシー・スチュアートが頭を打ってしまったたので、今日でレースを下りることになったのがすごく残念です」。
急遽チームから招集がかかって渡豪し、スタート前に「今日は苦しむことになると思います」と語っていた牧瀬翼(マースランドスターインターナショナル)は後半に集団から脱落。フィニッシュにたどり着いたがタイムオーバー扱いとなった。「0度から36度の気温差に身体が順応できなかった。明日は動きそうなんですが、もう明日はない」と悔しさをにじませている。
チームメイトの中原恭恵(マースランドスターインターナショナル)は1分15秒遅れでフィニッシュ。「レース後半、ボトルを6本も前と後ろに抱えて運ぶというアシストの鬼地獄を経験しました。そこからとにかくチームメイトのいる前方までボトルを運ぶことに必死だった。相当ビビってスタートしましたが、思った以上にレースとチームワークに対応することができました」と、初の海外UCIレースを終えた中原は語った。
ステージ成績
1位 | アネット・エドモンソン(オーストラリア、ウィグル・ハイファイブ) | 3:08:53 |
2位 | ジョルジャ・ブロンジーニ(イタリア、サイレンス・プロサイクリング) | |
3位 | ローレッタ・ハンソン(オーストラリア、UniSAオーストラリア) | |
4位 | サラ・ローイ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
5位 | エミリー・モベルグ(ノルウェー、ヴィルトゥサイクリング) | |
6位 | クロエ・ホスキング(オーストラリア、アレ・チポッリーニ) | |
7位 | マリアヴィットリア・スペロット(イタリア、ビーピンク) | |
8位 | クリスティーナ・クローナン(オーストラリア、TISレーシング) | |
9位 | バルバラ・グアリスキ(イタリア、ヴィルトゥサイクリング) | |
10位 | ジョルジャ・ベーカー(オーストラリア、TISレーシング) | |
39位 | 與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ) | |
71位 | 中原恭恵(マースランドスターインターナショナル) | 0:01:15 |
OTL | 牧瀬翼(マースランドスターインターナショナル) | |
DNS | 萩原麻由子(アレ・チポッリーニ) |
個人総合成績
1位 | アネット・エドモンソン(オーストラリア、ウィグル・ハイファイブ) | 3:08:41 |
2位 | ジョルジャ・ブロンジーニ(イタリア、サイレンス・プロサイクリング) | 0:00:06 |
3位 | ローレッタ・ハンソン(オーストラリア、UniSAオーストラリア) | 0:00:08 |
4位 | クロエ・ホスキング(オーストラリア、アレ・チポッリーニ) | 0:00:09 |
5位 | エミリー・モベルグ(ノルウェー、ヴィルトゥサイクリング) | 0:00:11 |
6位 | サラ・ローイ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:12 |
text&photo:Kei Tsuji
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