2017/10/24(火) - 09:13
ロードレースからトライアスロンまで幅広い支持を受けるZIPP(ジップ)。クジラのヒレに着想を得た独特のノコギリ状リム採用ホイールの第2弾として、リム高を82mmまで広げた「858NSWクリンチャー」が登場した。リムブレーキとディスクブレーキ、2種類のモデルがラインアップされる。
アメリカ・インディアナポリスに拠点を置き、各分野の最先端テクノロジーを駆使し空力性能を追求したカーボンホイールを世に送り出すジップ。同社特有のディンプル加工を表面に施した「Firecrest」シリーズを始めとする高いエアロ性能を有したホイール群は、ロードレーサーだけでなくトライアスリートからも高い評価を受け多くの競技者に愛用されてきた。
2016年からは新型のカーボンクリンチャーリムや新設計のハブ、新たなリム表面加工などを施した「NSW」シリーズがフラッグシップホイールの座を受け継いでいる。そんなNSWシリーズの中でもさらに空力性能を煮詰め、異彩を放つノコギリ状のリムを持った「454NSWクリンチャー」が昨年リリースされたが、今回はそのスーパーディープリムモデルとして「858NSWクリンチャー」が新たに追加された。
454NSWと同じくノコギリ状の「SawTooth」リムが採用された858NSWは、タイムトライアルやトライアスロン等高速巡航に最適な82mmハイトのディープリムホイール。77~82mmとハイトを変化させる特徴的なリム形状は、バイオミメティクス(生物模倣技術)を取り入れることで生み出されたものだ。空気抵抗よりも強大な水の抵抗を物ともせず泳ぐザトウクジラのヒレを参考とし、その特殊な凹凸形状と質感を研究。さらに風洞実験とCFD解析を駆使することで、エアロ性能を高めるリム内周部が波打つ特殊な形状を採用するに至っている。
加えて新型の「HexFin」ABLCディンプル加工も引き続き採用。従来の丸型ディンプルではなくアップデートされた六角形状の凹凸をリム表面に設け、かつ外周部に向かって流れるように配置されている。
これらのテクノロジーにより、リム表面に発生しスタビリティを阻害する大きな乱流を抑制することに成功。高速走行時には意図的に小さな渦流をリム表面に作り出しコントロールすることで、より安定した走行性能をもたらすのだという。これにより858NSWクリンチャーはディープリムの高い空力性能に加え、優れたコントロール性能も獲得している。
ハブはNSWシリーズで採用されているCognitionハブ。「Axial Clutch」と呼ばれる独自のフリー機構が搭載され、ペダリングを止めたときにはラチェット機構が半開放、ハブシェルとフリーボディの抵抗を低減。反対にトルクを掛けた状態では2枚のクラッチが噛み合わさることで、優れた反応性を発揮する構造となっている。なおリムブレーキモデルにはストレートプルスポークが、ディスクブレーキモデルにはJベンドスポークが採用され、ディスクローターはセンターロックタイプとなる。
リムブレーキモデルは、ブレーキ面が硬度と耐熱性に優れる炭素ケイ素でコーティングされ波状の溝が切られた「Showstopper」加工が施され、アルミリム以上のストッピングパワーとコントロール性能を獲得。反対にディスクブレーキモデルは外周部までディンプル加工が施され、リムのエアロ性能を高めている。
ホイール重量はリムブレーキモデルがペアで1750g(フロント808g、リア942g)。ディスクブレーキモデルがペアで1834g(フロント850g、リア984g)となる。付属品としてホイールバッグ、チタンクイックリリースなどが同梱される。価格はフロント264,500円(税抜)、リア316,400円(税抜)だ。取り扱いはインターマック。
ジップ 858 NSW クリンチャー
リムハイト:77~82mm
リム内幅:17mm
重量:リムブレーキ1750g(フロント808g、リア942g)
ディスクブレーキ1834g(フロント850g、リア984g)
フリー:シマノ/カンパニョーロ10-11S、XDRボディ対応
付属品:ホイールバッグ、チタンクイックリリース、バルブエクステンダー、チューブ700c x 20-28mm、リムフラップ700c x 20mm、ブレーキシュー(リムブレーキモデルのみ)、スルーアクスル用エンドキャップ(ディスクブレーキモデルのみ)
税抜価格:580,900円(フロント264,500円、リア316,400円)
アメリカ・インディアナポリスに拠点を置き、各分野の最先端テクノロジーを駆使し空力性能を追求したカーボンホイールを世に送り出すジップ。同社特有のディンプル加工を表面に施した「Firecrest」シリーズを始めとする高いエアロ性能を有したホイール群は、ロードレーサーだけでなくトライアスリートからも高い評価を受け多くの競技者に愛用されてきた。
2016年からは新型のカーボンクリンチャーリムや新設計のハブ、新たなリム表面加工などを施した「NSW」シリーズがフラッグシップホイールの座を受け継いでいる。そんなNSWシリーズの中でもさらに空力性能を煮詰め、異彩を放つノコギリ状のリムを持った「454NSWクリンチャー」が昨年リリースされたが、今回はそのスーパーディープリムモデルとして「858NSWクリンチャー」が新たに追加された。
454NSWと同じくノコギリ状の「SawTooth」リムが採用された858NSWは、タイムトライアルやトライアスロン等高速巡航に最適な82mmハイトのディープリムホイール。77~82mmとハイトを変化させる特徴的なリム形状は、バイオミメティクス(生物模倣技術)を取り入れることで生み出されたものだ。空気抵抗よりも強大な水の抵抗を物ともせず泳ぐザトウクジラのヒレを参考とし、その特殊な凹凸形状と質感を研究。さらに風洞実験とCFD解析を駆使することで、エアロ性能を高めるリム内周部が波打つ特殊な形状を採用するに至っている。
加えて新型の「HexFin」ABLCディンプル加工も引き続き採用。従来の丸型ディンプルではなくアップデートされた六角形状の凹凸をリム表面に設け、かつ外周部に向かって流れるように配置されている。
これらのテクノロジーにより、リム表面に発生しスタビリティを阻害する大きな乱流を抑制することに成功。高速走行時には意図的に小さな渦流をリム表面に作り出しコントロールすることで、より安定した走行性能をもたらすのだという。これにより858NSWクリンチャーはディープリムの高い空力性能に加え、優れたコントロール性能も獲得している。
ハブはNSWシリーズで採用されているCognitionハブ。「Axial Clutch」と呼ばれる独自のフリー機構が搭載され、ペダリングを止めたときにはラチェット機構が半開放、ハブシェルとフリーボディの抵抗を低減。反対にトルクを掛けた状態では2枚のクラッチが噛み合わさることで、優れた反応性を発揮する構造となっている。なおリムブレーキモデルにはストレートプルスポークが、ディスクブレーキモデルにはJベンドスポークが採用され、ディスクローターはセンターロックタイプとなる。
リムブレーキモデルは、ブレーキ面が硬度と耐熱性に優れる炭素ケイ素でコーティングされ波状の溝が切られた「Showstopper」加工が施され、アルミリム以上のストッピングパワーとコントロール性能を獲得。反対にディスクブレーキモデルは外周部までディンプル加工が施され、リムのエアロ性能を高めている。
ホイール重量はリムブレーキモデルがペアで1750g(フロント808g、リア942g)。ディスクブレーキモデルがペアで1834g(フロント850g、リア984g)となる。付属品としてホイールバッグ、チタンクイックリリースなどが同梱される。価格はフロント264,500円(税抜)、リア316,400円(税抜)だ。取り扱いはインターマック。
ジップ 858 NSW クリンチャー
リムハイト:77~82mm
リム内幅:17mm
重量:リムブレーキ1750g(フロント808g、リア942g)
ディスクブレーキ1834g(フロント850g、リア984g)
フリー:シマノ/カンパニョーロ10-11S、XDRボディ対応
付属品:ホイールバッグ、チタンクイックリリース、バルブエクステンダー、チューブ700c x 20-28mm、リムフラップ700c x 20mm、ブレーキシュー(リムブレーキモデルのみ)、スルーアクスル用エンドキャップ(ディスクブレーキモデルのみ)
税抜価格:580,900円(フロント264,500円、リア316,400円)
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