2007年と2009年のツール・ド・フランス総合優勝者アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)が、2010年シーズン前半の参戦レースを発表した。シーズン初戦は、2月にポルトガルで行なわれるヴォルタ・アン・アルガルヴェ。その後はパリ〜ニースなどに出場し、ツールに調整を合わせる。

2009年のヴォルタ・アン・アルガルヴェで総合優勝を飾ったアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)2009年のヴォルタ・アン・アルガルヴェで総合優勝を飾ったアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) photo:CorVos「ヴォルタ・アン・アルガルヴェは昨年出場して好感触を得たレース。シーズンをスタートさせるのに適したレースだと思っている。昨年は総合優勝したけど、今年は勝利を狙わず冷静に走ると思う。いずれにしてもその頃にはコンディションは上がっているはず。早くレースに出場したくてウズウズしているはずだ」。コンタドールはスペインのマルカ紙の中で語った。

コンタドールは2009年2月18日から22日までポルトガルで開催された第35回大会で総合優勝。個人タイムトライアルでライバルたちを圧倒した。2010年は2月17日から21日までの5日間開催される予定で、UCI(国際自転車競技連合)のレースカテゴリーは1クラスだ。

アルガルヴェ以降、コンタドールは昨年連覇を狙いながらも総合4位に終わったパリ〜ニースやブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン、3連覇がかかったブエルタ・アル・パイスバスコに出場する。リエージュ〜バストーニュ〜リエージュなど、アルデンヌ・クラシック出場の可能性もあるが「オプションとしてクラシックレースも残されているけど、出場を決めるのはまだまだ先の話」とコメントしている。

ランス・アームストロング(アメリカ)を始めとする多くのビッグネームが抜け、オスカル・ペレイロ(スペイン)らが加入したアスタナ。コンタドールは「チームはゼロからスタートしたようなもの。全てが新しいんだ」と語る。使用バイクもトレックからスペシャライズドに変更される。

「新しいチームメイトは信頼のおける選手ばかり。パワフルで戦闘力に満ちたチームを作り上げることが出来ると思う。(昨年活躍したチームとして)大きな責任を負っているし、メンバーは皆モチヴェーションが上がっている。『散歩に行くような気分』でレースに行くわけにはいかない。チームのレベルを最大限上げて行きたい」

オフシーズンのトレーニングを開始しているコンタドールは早くも「現時点で感触はとてもいい。モチヴェーションも高いし、ここ数日のトレーニングの走りには充分満足している」とコメント。アスタナは1月13日からチームトレーニングを行ない、各選手の年間スケジュールを決める予定だ。

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos

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