UCI(国際自転車競技連合)から無事にプロツアーライセンスの更新が認められたアスタナ。チームと条件付きの合意に達していたアルベルト・コンタドール(スペイン)の残留が確実となった。更にチームにはオスカル・ペレイロ(スペイン)が合流するとマルカ紙は報じている。

マイヨジョーヌに袖を通したアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)マイヨジョーヌに袖を通したアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) photo:Cor Vos今シーズン中盤に選手の給与未払い問題が発生するなど、財政難に見舞われていたアスタナ。チームにはカザフスタン政府を巻き込む大々的な資金援助が行なわれ、何とかプロツアーライセンスの更新にこぎ着けた。

ツール・ド・フランスで2度目の総合優勝を果たしたコンタドールは、2010年度のチーム残留に関していくつかの条件を提示していた。

そのうちの一つ、プロツアーライセンスの更新が果たされたことで、コンタドールはアスタナとの2010年末までの3年契約を全うすることとなった。

オスカル・ペレイロ(スペイン、ケースデパーニュ)オスカル・ペレイロ(スペイン、ケースデパーニュ) photo:Makoto Ayanoアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン)のチーム復帰により、カザフスタンチーム化が進むと思われていたが、スペインのマルカ紙によると、2006年ツール覇者のオスカル・ペレイロ(スペイン)が新たにアスタナに合流する。一時は現役引退を示唆していたペレイロが、コンタドールのアシストとしてツールに戻ってくる。契約はコンタドールと同じく2010年末までだ。

メンバーの多くが新生レディオシャックに移籍する中、チームはダビ・デラフエンテ(スペイン)、エンリーコ・ガスパロット(イタリア)、パオロ・ティラロンゴ(イタリア)らを相次いで獲得。グランツールでは、コンタドールとヴィノクロフを中心に、ラテン国=カザフスタン混成のチームが編成されるだろう。

また、コンタドールはすでにスペシャライズド社と個人契約を交わしており、アスタナの使用バイクは必然的にトレックからスペシャライズドにスイッチすることになるだろう。

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, Makoto Ayano

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