2017/02/08(水) - 09:28
高い機能性とフィット感、イタリアンブランドならではのデザイン性が人気のカステリ。ウインタージャケットの「ESPRESSO 4 JACKET」と「MORTIROLO 4 JACKET」を、ビブタイツの「SORPASSO BIBTIGHT」をそれぞれインプレッションした。
カステリ ESPRESSO 4 JACKET
「ESPRESSO 4 JACKET」はカステリのラインアップの中で最高グレードに位置するROSSO CORSA(ロッソコルサ)モデルのウインタージャケットだ。厳冬期での使用を想定しており、ウェア前面には高性能ウェア素材で有名なゴア社の「Windstopper X-Fast」を使用。防風性に優れ、冬の冷たい風をシャットアウトする。
肩周りは腕と肩の生地の間に伸縮性のある素材を採用し、前傾姿勢でのフィット感を向上させるギミックが搭載されている。またこの隙間は排気口の意味合いも果たしており、ウェア内に湿気が溜まるのを防ぐ。
反対にウェア前面のファスナーやサイドのポケットは開くことで外気を取りこめるようになっており、気温や体温に合わせて自分で体温調節が出来る。袖や襟元は冷気が入らないようにより密着するような作りになっており、末端を冷やさないように工夫されている。適応温度は0~12℃で、裾周りには被視認性を上げる反射材が付いており安全性にも配慮している。
ー インプレッション
「体温の調整がしやすく、これ1枚でどこでも行ける暖かさ」若生正剛(なるしまフレンド)
とても暖かいにも関わらず、各所にあるジッパーを開けると空気を取り込む様に出来ているので、汗をかいても不快に感じたり、冷えたりすることはありませんでした。生地自体そこまで汗ばむことなく、体温調整に優れていると感じます。
生地の伸びが良いことに加えてカッティングが優れているため、身体にピタッと密着するわりに窮屈には感じませんでした。各所にベンチレーションが配置されていますが、それらが伸びを邪魔したり、動きずらいということもありませんし、前傾姿勢を取った時も快適なフォームを維持できます。袖や襟の長さも適切で、手首部分も動かしやすいデザインになっていて良かったですね。
ただ、背面のポケットは口が小さく、中に入れたものを探しにくいと感じました。厚手のグローブを着けている場合は手が入らないのですが、奥行きは結構深いので、たくさんアイテムを詰め込んでも安定感があると思います。
冬でも日中であれば、アンダーウェアとESPRESSO 4 JACKETの2枚だけでどこにでも行けてしまう暖かさがあります。峠に行く時や、日が暮れて気温が下がってきた時にはベストやウインドブレーカーがあったほうが良いかもしれませんが、暑がりな私には必要無いと感じました。性能的にバランスの取れた高品質なジャケットだと思います。私自身も個人的に欲しいと思わされました。
カステリ ESPRESSO 4 JACKET
素材:Gore Windstopper X-Fast
カラー:ブラック、サーフブルー、ルビーレッド、ミラージュ
サイズ:S、M、L
適応気温:0~12℃
重量:532g
価格:39,800円(税抜)
カステリ MORTIROLO 4 JACKET
イタリアの有名な峠で、海賊と呼ばれ愛された故マルコ・パンターニの追悼記念碑が立てられている事でも知られるモルティローロ峠。ジロ・デ・イタリアでも登場するそのを冠したジャケットが「MORTIROLO 4 JACKET」だ。前面にはESPRESSO 4 JACKET同様、ゴア社の「Windstopper X-Fast」を採用し、背面には通気性に優れたウォーマー生地を使用することにより、ウェア内に溜まった湿気を排出する。
袖のフィット感も向上し、グローブを嵌めた時でも冷気が入らないように工夫されている。サイドにはジッパー式のベンチレーションが設けられており体温調節も容易だ。ウエスト部分にはシリコングリッパーが配置され、ウェアがずり上がるのを防ぐ。
背面のポケットには視認性を上げる反射材を装備し、安全性の向上も果たしている。適応気温は6~15℃となっているが、インナーやアウターと上手く組み合わせることであらゆるシュチュエ―ションに対応するオールマイティな1枚となるだろう。
カステリ SORPASSO BIBTIGHT
「SORPASSO BIBTIGHT」はカステリのハイグレードラインであるROSSO CORSA(ロッソコルサ)モデルのビブタイツだ。素材は前面の上から膝の部分に保温性に優れるThermoflex Core Dueを採用し、背面には伸縮性に優れるThermoflexを使用。保温性を保ちながら、高いストレッチ性を確保した。
ビブ部分はシームレス製法により縫合。足首にはアンクルグリッパーを配し、シューズカバーとの密着度を上げ、冷たい冷気の侵入を抑える他、可視性の高い反射性テープを配置し安全性にも考慮されている。適応気温は0~15℃。
ー インプレッション
「冬用に1枚あると嬉しいお洒落なウインタージャケット」藤岡徹也(シルベストサイクル)
1日を通して使いましたが、とても暖かく快適に過ごせました。前面が防風素材を採用しているので、下り坂でも寒く感じることはありませんでした。後ろは通気性のある素材ですので、汗のベタつき感じませんし、随所に開け閉め出来るベンチレーションが付いているため体温の調節に一役買ってくれます。
ウインタージャケットというと、硬くごわついてしまう物もありますが、MORTIROLO 4 JACKETにそのような心配はありません。フィット感は非常に高く、腕などに内側と外側で伸縮性の異なる生地を使用している部分もあり、より身体の動きにフィットしてくれます。風が当たらず突っ張り気味な所、例えば肘や膝の裏側には伸縮性に優れる生地を使っていたりと開発での工夫が見て取れます。
気温は5℃~10℃くらいが一番使い勝手が良いでしょう。気温がマイナスになってしまうとウインドブレーカーを着ても寒いので、厳冬期はESPRESSO 4 JACKETのようなディープウィンタージャケットに譲ります。ただ、そう言った環境で乗る方も少ないでしょうし、大多数のホビーユーザー目線で見れば、このMORTIROLO 4 JACKETはベストな選択になるでしょう。
タイツも場所によって伸縮率の異なる生地を使い分けており、とても脚が動かしやすく、漕ぎやすいと感じました。暖かさはもちろんのこと、身体にしっかり密着してフィットしてくれるので、嫌な隙間がなく、風も入ってきません。そこまで分厚い生地ではないのですが、同じカステリのシューズカバーと合わせると脚全体を暖かく保つことができます。一点、前面の腹部パネルは低めですので、気温によっては薄めのジャケットだとお腹を冷やしてしまうことがあるかもしれません。
デザイン的には流石イタリアだなと思わせる風合いで、自転車のカラーとも合わせやすいと思います。カステリの赤いサソリのマークもワンポイントでお洒落ですし、様々なアクセサリーと組み合わせることができることも同社の魅力ですね。
カステリ MORTIROLO 4 JACKET
素材:Gore Windstopper X-Fast他
カラー:ブラック、ミラージュ/ブラック、レッド/ルビーレッド、ルナグレー/ホワイト/ブラック、ドライブブルー/サーフブルー
サイズ:S、M、L
適応気温:6~15℃
重量:393g
価格:29,800円(税抜)
カステリ SORPASSO BIBTIGHT
素材:Thermoflex Core Due他
カラー:ブラック/ホワイト、ブラック/レッド、ブラック/イエローフロー、ブラック/リフレックス、ブラック/ブラック、ブラック/ドライブブルー
サイズ:S、M、L、XL
適応気温:0~15℃
重量:260g
価格:25,000円(税抜)
インプレッションライダーのプロフィール
若生正剛(なるしまフレンド)
高校卒業後からなるしまフレンドに籍を置き、今年で8年目を迎えた立川店勤務のメカニック。仕事の傍らロードレースに打ち込み、国内トップカテゴリーのJPTにも在籍した経験を持つ。ツール・ド・おきなわ国際レースやツール・ド・熊野、ツール・ド・北海道といった国内UCIレースを走った。脚質はパンチャータイプ。スタッフとしてお客さんのイメージ通りの自転車を形にすることがモットー。愛車はジャイアント TCR ADVANCED SL。
CWレコメンドショップページ
なるしまフレンド立川店
藤岡徹也(シルベストサイクル)
シルベストサイクルみのおキューズモール店で店長を務める28歳。プロロードレーサーとしてマトリックスやNIPPOに所属し国内外のレースを転戦。ツール・ド・フクオカでは優勝、ツール・ド・熊野の個人TTで2位などの実績を持つ。今もシルベストの一員として実業団レースに参戦中。スタッフとして乗り方や最適なアイテムの提案、走行会を通じて「自転車の楽しさを伝える」ことをモットーに活動している。
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ショップHP
カステリ ESPRESSO 4 JACKET
「ESPRESSO 4 JACKET」はカステリのラインアップの中で最高グレードに位置するROSSO CORSA(ロッソコルサ)モデルのウインタージャケットだ。厳冬期での使用を想定しており、ウェア前面には高性能ウェア素材で有名なゴア社の「Windstopper X-Fast」を使用。防風性に優れ、冬の冷たい風をシャットアウトする。
肩周りは腕と肩の生地の間に伸縮性のある素材を採用し、前傾姿勢でのフィット感を向上させるギミックが搭載されている。またこの隙間は排気口の意味合いも果たしており、ウェア内に湿気が溜まるのを防ぐ。
反対にウェア前面のファスナーやサイドのポケットは開くことで外気を取りこめるようになっており、気温や体温に合わせて自分で体温調節が出来る。袖や襟元は冷気が入らないようにより密着するような作りになっており、末端を冷やさないように工夫されている。適応温度は0~12℃で、裾周りには被視認性を上げる反射材が付いており安全性にも配慮している。
ー インプレッション
「体温の調整がしやすく、これ1枚でどこでも行ける暖かさ」若生正剛(なるしまフレンド)
とても暖かいにも関わらず、各所にあるジッパーを開けると空気を取り込む様に出来ているので、汗をかいても不快に感じたり、冷えたりすることはありませんでした。生地自体そこまで汗ばむことなく、体温調整に優れていると感じます。
生地の伸びが良いことに加えてカッティングが優れているため、身体にピタッと密着するわりに窮屈には感じませんでした。各所にベンチレーションが配置されていますが、それらが伸びを邪魔したり、動きずらいということもありませんし、前傾姿勢を取った時も快適なフォームを維持できます。袖や襟の長さも適切で、手首部分も動かしやすいデザインになっていて良かったですね。
ただ、背面のポケットは口が小さく、中に入れたものを探しにくいと感じました。厚手のグローブを着けている場合は手が入らないのですが、奥行きは結構深いので、たくさんアイテムを詰め込んでも安定感があると思います。
冬でも日中であれば、アンダーウェアとESPRESSO 4 JACKETの2枚だけでどこにでも行けてしまう暖かさがあります。峠に行く時や、日が暮れて気温が下がってきた時にはベストやウインドブレーカーがあったほうが良いかもしれませんが、暑がりな私には必要無いと感じました。性能的にバランスの取れた高品質なジャケットだと思います。私自身も個人的に欲しいと思わされました。
カステリ ESPRESSO 4 JACKET
素材:Gore Windstopper X-Fast
カラー:ブラック、サーフブルー、ルビーレッド、ミラージュ
サイズ:S、M、L
適応気温:0~12℃
重量:532g
価格:39,800円(税抜)
カステリ MORTIROLO 4 JACKET
イタリアの有名な峠で、海賊と呼ばれ愛された故マルコ・パンターニの追悼記念碑が立てられている事でも知られるモルティローロ峠。ジロ・デ・イタリアでも登場するそのを冠したジャケットが「MORTIROLO 4 JACKET」だ。前面にはESPRESSO 4 JACKET同様、ゴア社の「Windstopper X-Fast」を採用し、背面には通気性に優れたウォーマー生地を使用することにより、ウェア内に溜まった湿気を排出する。
袖のフィット感も向上し、グローブを嵌めた時でも冷気が入らないように工夫されている。サイドにはジッパー式のベンチレーションが設けられており体温調節も容易だ。ウエスト部分にはシリコングリッパーが配置され、ウェアがずり上がるのを防ぐ。
背面のポケットには視認性を上げる反射材を装備し、安全性の向上も果たしている。適応気温は6~15℃となっているが、インナーやアウターと上手く組み合わせることであらゆるシュチュエ―ションに対応するオールマイティな1枚となるだろう。
カステリ SORPASSO BIBTIGHT
「SORPASSO BIBTIGHT」はカステリのハイグレードラインであるROSSO CORSA(ロッソコルサ)モデルのビブタイツだ。素材は前面の上から膝の部分に保温性に優れるThermoflex Core Dueを採用し、背面には伸縮性に優れるThermoflexを使用。保温性を保ちながら、高いストレッチ性を確保した。
ビブ部分はシームレス製法により縫合。足首にはアンクルグリッパーを配し、シューズカバーとの密着度を上げ、冷たい冷気の侵入を抑える他、可視性の高い反射性テープを配置し安全性にも考慮されている。適応気温は0~15℃。
ー インプレッション
「冬用に1枚あると嬉しいお洒落なウインタージャケット」藤岡徹也(シルベストサイクル)
1日を通して使いましたが、とても暖かく快適に過ごせました。前面が防風素材を採用しているので、下り坂でも寒く感じることはありませんでした。後ろは通気性のある素材ですので、汗のベタつき感じませんし、随所に開け閉め出来るベンチレーションが付いているため体温の調節に一役買ってくれます。
ウインタージャケットというと、硬くごわついてしまう物もありますが、MORTIROLO 4 JACKETにそのような心配はありません。フィット感は非常に高く、腕などに内側と外側で伸縮性の異なる生地を使用している部分もあり、より身体の動きにフィットしてくれます。風が当たらず突っ張り気味な所、例えば肘や膝の裏側には伸縮性に優れる生地を使っていたりと開発での工夫が見て取れます。
気温は5℃~10℃くらいが一番使い勝手が良いでしょう。気温がマイナスになってしまうとウインドブレーカーを着ても寒いので、厳冬期はESPRESSO 4 JACKETのようなディープウィンタージャケットに譲ります。ただ、そう言った環境で乗る方も少ないでしょうし、大多数のホビーユーザー目線で見れば、このMORTIROLO 4 JACKETはベストな選択になるでしょう。
タイツも場所によって伸縮率の異なる生地を使い分けており、とても脚が動かしやすく、漕ぎやすいと感じました。暖かさはもちろんのこと、身体にしっかり密着してフィットしてくれるので、嫌な隙間がなく、風も入ってきません。そこまで分厚い生地ではないのですが、同じカステリのシューズカバーと合わせると脚全体を暖かく保つことができます。一点、前面の腹部パネルは低めですので、気温によっては薄めのジャケットだとお腹を冷やしてしまうことがあるかもしれません。
デザイン的には流石イタリアだなと思わせる風合いで、自転車のカラーとも合わせやすいと思います。カステリの赤いサソリのマークもワンポイントでお洒落ですし、様々なアクセサリーと組み合わせることができることも同社の魅力ですね。
カステリ MORTIROLO 4 JACKET
素材:Gore Windstopper X-Fast他
カラー:ブラック、ミラージュ/ブラック、レッド/ルビーレッド、ルナグレー/ホワイト/ブラック、ドライブブルー/サーフブルー
サイズ:S、M、L
適応気温:6~15℃
重量:393g
価格:29,800円(税抜)
カステリ SORPASSO BIBTIGHT
素材:Thermoflex Core Due他
カラー:ブラック/ホワイト、ブラック/レッド、ブラック/イエローフロー、ブラック/リフレックス、ブラック/ブラック、ブラック/ドライブブルー
サイズ:S、M、L、XL
適応気温:0~15℃
重量:260g
価格:25,000円(税抜)
インプレッションライダーのプロフィール
若生正剛(なるしまフレンド)
高校卒業後からなるしまフレンドに籍を置き、今年で8年目を迎えた立川店勤務のメカニック。仕事の傍らロードレースに打ち込み、国内トップカテゴリーのJPTにも在籍した経験を持つ。ツール・ド・おきなわ国際レースやツール・ド・熊野、ツール・ド・北海道といった国内UCIレースを走った。脚質はパンチャータイプ。スタッフとしてお客さんのイメージ通りの自転車を形にすることがモットー。愛車はジャイアント TCR ADVANCED SL。
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シルベストサイクルみのおキューズモール店で店長を務める28歳。プロロードレーサーとしてマトリックスやNIPPOに所属し国内外のレースを転戦。ツール・ド・フクオカでは優勝、ツール・ド・熊野の個人TTで2位などの実績を持つ。今もシルベストの一員として実業団レースに参戦中。スタッフとして乗り方や最適なアイテムの提案、走行会を通じて「自転車の楽しさを伝える」ことをモットーに活動している。
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