2016/11/05(土) - 17:24
2日目も怒涛の熱気を見せる日本最大級のスポーツバイクフェス「サイクルモード」。今回はSHIONO BICYCLE、ノースウェーブ、アキコーポレーション、そしてチャンピオンシステムを紹介します。
SHIONO BICYCLE:ドイツの巨大ブランド「キューブ」の取り扱い開始
チェコとの国境にも近いドイツ東部、ヴァルダースホーフに拠点を置く「CUBE(キューブ)」。日本ではあまり知られていないが、世界的に巨大なブランドの一つであり、満を持して国内展開されることになる。製品開発とハイエンドモデルの生産はドイツ国内で、廉価帯モデルの生産はアジアで行う。
ワンティ・グループグベルトが使用したLITENING C:68 SLの実車。フロントギアは54-42Tだった
R9100系デュラエースを装備し、437,000円(税抜)というローコストを実現したAGREE C:62 SL
ドイツの巨大ブランド、キューブが日本初上陸を果たした
巨大ブランドだけにその品揃えは豊富で、エントリーモデルのアルミロードからハイエンドカーボンロードまで幅広く揃え、ディスクブレーキモデルも並んでいた。今回はロード全ラインアップの9割ほどを展示したというが、国内展開モデルはまだ定めておらず、来場者の反応を見て決めていくという。
ブースの中心に鎮座ましましているのは、キューブのサポートを受けるUCIプロコンチネンタルチーム、ワンティ・グループグベルトで使用されたチーム仕様の実車。さすがベルギーチームだけあって、フロントのチェーンリングは54-42Tという高速レース仕様となっていた。
日曜にふらりとブースに現れたアムステルゴールドレース覇者エンリコ・ガスパロット(ワンティ・グループグベルト) photo:Makoto.AYANO
隣に用意された「AGREE C:62 SL」は、カムテール断面のチューブやダイレクトマウントブレーキ、インテグレーテッド設計のシートクランプなど随所にエアロ設計を取り入れ、長距離レースからロングライドまで幅広い用途に対応するロードバイク。最新のシマノR9100系デュラエースをメインコンポーネントにした完成車は税抜きで437,000円(税抜)と、驚きのロープライスで人気が出そう。
快適性を高めたカーボンモデル「ATTAN GTC」は105完成車で210,000円
アルミフレームのATTANは105完成車で159,000円
スオーミーからはセミエアロタイプの新型ヘルメット「TIMELESS」がデビュー。低価格、超軽量と話題の製品だ
迷彩柄などバリエーションに富む製品を展示しているスオーミーコーナー
最も快適性を高めた「ATTAN」シリーズは、カーボンとアルミ、さらにディスクブレーキモデルもラインナップしている。細身のシートステーとフロントフォークで振動を吸収し、シマノ105完成車でカーボンモデルが210,000円、アルミモデルが159,000円とこちらもリーズナブルなプライスだ。
その他イタリアのヘルメットブランド、スオーミーからはセミエアロタイプの新型「TIMELESS」が初公開されている。11,000円という買い求めやすい価格ながら、重量はMサイズで190g、Lサイズで210gとヒルクライムにも向いていそうだ。
ノースウェーブ:ハイエンドロードシューズ「EXTREME RR」がデビュー
今期同社のシューズを履いてシーズンを戦った新城幸也(ランプレ・メリダ)のトークショー時には身動きできないほどの人だかりができたノースウェーブ(ウィンクレル)。紅白カラーで日本をデザインした新城幸也モデルが展示されるほか、得意のビビッドカラーを施した製品が多く、とても華やかなブースに仕上げられていた。
黒山の人だかりとなった新城幸也(ランプレ・メリダ)トークショー。明日6日にも開催が予定されている
紅白カラーで日本をデザインしたオリジナルモデルを持つ新城幸也(ランプレ・メリダ)
ノースウェーブらしい、ビビッドな製品が目立つブース
最注目は次世代の超軽量ハイエンドロードシューズ「EXTREME RR」が展示されていたこと。本社から来場したスコット氏は「NW史上最もハイパフォーマンスの製品。軽量性や剛性はもちろん、ダイヤルや強化繊維の配置に工夫を凝らし、シューズ全体でシームレスな締め付け感となるよう徹底的にこだわったんだ。ゴール勝負前に指一本で締め付け調整ができるようダイヤル形状も新型となったし、特にシリアスなレーサーには気に入ってもらえると思う」と自信のコメント。
「ノースウェーブ史上最高にハイパフォーマンスな製品だよ」とEXTREME RRを紹介
「ダイヤルや強化繊維の配置に工夫を凝らし、シューズ全体でシームレスな締め付け感となるよう徹底的にこだわった」
ノースウェーブのウィンターシューズコレクションが国内で初展開される。そのバリエーションは幅広い
防風素材を使用したGran Canion2S GTX。スノーシーズンの普段履きとしても使えそうなデザイン
そして同社のウィンターシューズコレクションが国内で初展開されることとなり、フルラインナップが用意されている。中には厳冬期用登山靴に使用される起毛防風防水素材をインナーに使用し、マイナス25℃まで耐えられるユニークなアイテムも。雪上で普段使いできそうな、歩きを重視したGran Canion2S GTXなど、スノーボードブーツにルーツを持つ同社ならではのラインアップを手に取って見ることができる。
アキコーポレーション:チーム右京が使用するガノーをメインにコナや3Tも顔を揃える
ロードからMTBまで、幅広く展示するアキコーポレーション
チーム右京のチームカーの展示も行われていた
新作のエアロロードGENNIX A1
カナディアンブランド、ガノーをメインの取り扱い製品に据えるアキコーポレーション。まず最初に目に入ってくるのは、今季のJPTレースにおいて圧倒的な強さを見せたチーム右京のチームカー。そして、その横に展示されてたオールラウンドロード、GENNIX R1だ。
その横には、今年デビューしたエアロロードのGENNIX A1が並べられるほか、ブースの中には独創的なバイクづくりを行うデアーの姿も。壁面にはガノーのアパレルのほか、トライピークの新作ビッグプーリーが飾られる。このビッグプーリー、これまであまり無かった105への対応モデルもあるとのことで、チューンアップを考えている方には嬉しい知らせとなりそうだ。
3T初となるバイク EXPLORO
エアロ形状のチュービングが特徴的だ
最大で40cまで対応するタイヤクリアランス
また、イタリアの3Tも大きな変革の年を迎えた。ブランド初のバイクであり、700cと650Bの2つのホイールサイズに対応するユニークなグラベルロード EXPLOROがデビューした。サイクルモードでも実車が持ち込まれ、試乗車も用意されているという。なかなかこういった尖ったバイクに乗ることができる機会も少ないもの。興味のあるアドベンチャー系ライダーはぜひ訪れてみてほしい。
ガノーを中心としたエリアのほかにも、ライフスタイル系ラインを持つルイガノをメインとしたエリアも用意されていた。ミニベロやクロスバイクといった、街乗りにぴったりなモデルが揃い、日常生活をお洒落にしてくれそうなスタイリングのバイクが並べられていた。
井出川選手おすすめ一台は「HEI HEI RACE DL 29」
コナのエリアではファットバイクの展示も また、北米カナダノースショアのMTBブランドであるコナも積極的に展開。同社がサポートするアキファクトリーチームで走る井出川選手オススメの一台はカーボンのフルサスXC&トレイルモデル「HEI HEI RACE DL 29」。「日本の山にぴったりのスペックでトレイルライドが楽しくなる一台です」とのことだ。
他にも、レースで活躍するオールマウンテンのPROCESSシリーズをはじめ、XCのハードテールモデルからファットバイクまで、ラインアップするモデルがほぼすべて網羅されており、サイクルモードの中でもかなりMTBに力を入れたブース展開となっていたのが印象的だった。
チャンピオンシステム:アンケートに答えるとサコッシュをプレゼント中
ランプレと弱虫ペダルCXチームのジャージが迎えてくれるチャンピオンシステムブース
オーダーウエアを手掛けるチャンピオンシステム。ライド型イベントとして幕張海浜公園で開催中のスターライト幕張の主催者でもあるチャンピオンシステムは2017年にオーダーウェアのコレクションを一新。3つのラインアップの中から、用途やスタイルに応じた製品選択が可能となった。
最上位グレードとなるのはAPEXコレクション。ランプレ・メリダ監修のもとに開発されたピュアレーシングウエアで、空気抵抗を軽減するディンプル素材が多用され、ハイスピード域でその実力を発揮してくれる。
2017年にはオーダーウエアのシステムがリニューアル
アンケートに答えるとサコッシュがもらえます
CX会場に欠かせないカウベル
セカンドグレードとなるパフォーマンスコレクションやエントリーグレードとなるテックコレクションも普段のライドには十分な機能を備えつつ、コストを抑えたモデル。オーダーウエア人気もあり、その中でもリーディングブランドでもあるチャンピオンシステムのラインアップが一新されたとあり、来場された方はかなり丁寧にその質感を確認されていた。
またブースでは、アンケートに答えることでオリジナルサコッシュをプレゼントするキャンペーンを実施中。先着順とのことなので、ぜひ早めに足を運んでみてほしい。
text&photo:CW編集部
SHIONO BICYCLE:ドイツの巨大ブランド「キューブ」の取り扱い開始
チェコとの国境にも近いドイツ東部、ヴァルダースホーフに拠点を置く「CUBE(キューブ)」。日本ではあまり知られていないが、世界的に巨大なブランドの一つであり、満を持して国内展開されることになる。製品開発とハイエンドモデルの生産はドイツ国内で、廉価帯モデルの生産はアジアで行う。



巨大ブランドだけにその品揃えは豊富で、エントリーモデルのアルミロードからハイエンドカーボンロードまで幅広く揃え、ディスクブレーキモデルも並んでいた。今回はロード全ラインアップの9割ほどを展示したというが、国内展開モデルはまだ定めておらず、来場者の反応を見て決めていくという。
ブースの中心に鎮座ましましているのは、キューブのサポートを受けるUCIプロコンチネンタルチーム、ワンティ・グループグベルトで使用されたチーム仕様の実車。さすがベルギーチームだけあって、フロントのチェーンリングは54-42Tという高速レース仕様となっていた。

隣に用意された「AGREE C:62 SL」は、カムテール断面のチューブやダイレクトマウントブレーキ、インテグレーテッド設計のシートクランプなど随所にエアロ設計を取り入れ、長距離レースからロングライドまで幅広い用途に対応するロードバイク。最新のシマノR9100系デュラエースをメインコンポーネントにした完成車は税抜きで437,000円(税抜)と、驚きのロープライスで人気が出そう。




最も快適性を高めた「ATTAN」シリーズは、カーボンとアルミ、さらにディスクブレーキモデルもラインナップしている。細身のシートステーとフロントフォークで振動を吸収し、シマノ105完成車でカーボンモデルが210,000円、アルミモデルが159,000円とこちらもリーズナブルなプライスだ。
その他イタリアのヘルメットブランド、スオーミーからはセミエアロタイプの新型「TIMELESS」が初公開されている。11,000円という買い求めやすい価格ながら、重量はMサイズで190g、Lサイズで210gとヒルクライムにも向いていそうだ。
ノースウェーブ:ハイエンドロードシューズ「EXTREME RR」がデビュー
今期同社のシューズを履いてシーズンを戦った新城幸也(ランプレ・メリダ)のトークショー時には身動きできないほどの人だかりができたノースウェーブ(ウィンクレル)。紅白カラーで日本をデザインした新城幸也モデルが展示されるほか、得意のビビッドカラーを施した製品が多く、とても華やかなブースに仕上げられていた。



最注目は次世代の超軽量ハイエンドロードシューズ「EXTREME RR」が展示されていたこと。本社から来場したスコット氏は「NW史上最もハイパフォーマンスの製品。軽量性や剛性はもちろん、ダイヤルや強化繊維の配置に工夫を凝らし、シューズ全体でシームレスな締め付け感となるよう徹底的にこだわったんだ。ゴール勝負前に指一本で締め付け調整ができるようダイヤル形状も新型となったし、特にシリアスなレーサーには気に入ってもらえると思う」と自信のコメント。




そして同社のウィンターシューズコレクションが国内で初展開されることとなり、フルラインナップが用意されている。中には厳冬期用登山靴に使用される起毛防風防水素材をインナーに使用し、マイナス25℃まで耐えられるユニークなアイテムも。雪上で普段使いできそうな、歩きを重視したGran Canion2S GTXなど、スノーボードブーツにルーツを持つ同社ならではのラインアップを手に取って見ることができる。
アキコーポレーション:チーム右京が使用するガノーをメインにコナや3Tも顔を揃える



カナディアンブランド、ガノーをメインの取り扱い製品に据えるアキコーポレーション。まず最初に目に入ってくるのは、今季のJPTレースにおいて圧倒的な強さを見せたチーム右京のチームカー。そして、その横に展示されてたオールラウンドロード、GENNIX R1だ。
その横には、今年デビューしたエアロロードのGENNIX A1が並べられるほか、ブースの中には独創的なバイクづくりを行うデアーの姿も。壁面にはガノーのアパレルのほか、トライピークの新作ビッグプーリーが飾られる。このビッグプーリー、これまであまり無かった105への対応モデルもあるとのことで、チューンアップを考えている方には嬉しい知らせとなりそうだ。



また、イタリアの3Tも大きな変革の年を迎えた。ブランド初のバイクであり、700cと650Bの2つのホイールサイズに対応するユニークなグラベルロード EXPLOROがデビューした。サイクルモードでも実車が持ち込まれ、試乗車も用意されているという。なかなかこういった尖ったバイクに乗ることができる機会も少ないもの。興味のあるアドベンチャー系ライダーはぜひ訪れてみてほしい。
ガノーを中心としたエリアのほかにも、ライフスタイル系ラインを持つルイガノをメインとしたエリアも用意されていた。ミニベロやクロスバイクといった、街乗りにぴったりなモデルが揃い、日常生活をお洒落にしてくれそうなスタイリングのバイクが並べられていた。


他にも、レースで活躍するオールマウンテンのPROCESSシリーズをはじめ、XCのハードテールモデルからファットバイクまで、ラインアップするモデルがほぼすべて網羅されており、サイクルモードの中でもかなりMTBに力を入れたブース展開となっていたのが印象的だった。
チャンピオンシステム:アンケートに答えるとサコッシュをプレゼント中

オーダーウエアを手掛けるチャンピオンシステム。ライド型イベントとして幕張海浜公園で開催中のスターライト幕張の主催者でもあるチャンピオンシステムは2017年にオーダーウェアのコレクションを一新。3つのラインアップの中から、用途やスタイルに応じた製品選択が可能となった。
最上位グレードとなるのはAPEXコレクション。ランプレ・メリダ監修のもとに開発されたピュアレーシングウエアで、空気抵抗を軽減するディンプル素材が多用され、ハイスピード域でその実力を発揮してくれる。



セカンドグレードとなるパフォーマンスコレクションやエントリーグレードとなるテックコレクションも普段のライドには十分な機能を備えつつ、コストを抑えたモデル。オーダーウエア人気もあり、その中でもリーディングブランドでもあるチャンピオンシステムのラインアップが一新されたとあり、来場された方はかなり丁寧にその質感を確認されていた。
またブースでは、アンケートに答えることでオリジナルサコッシュをプレゼントするキャンペーンを実施中。先着順とのことなので、ぜひ早めに足を運んでみてほしい。
text&photo:CW編集部
Amazon.co.jp