ミラノでのプレゼンテーションで発表されたジロ・デ・イタリアのコース全貌。イタリアのガゼッタ紙に掲載された有力選手たちのコメントをお届けする。

デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク) photo:Kei Tsujiデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)
「ジロに出場するか、それともツールに出場するか、まだ決めかねている。厳しい山岳が幾つも登場するジロのコースは自分向きだと思っている。特にモルティローロやガヴィアなどの伝説峠は刺激的で、走ってみたい。2008年はコンディションが上がっていなかったにも関わらず総合5位だった。ジロの2連覇を否定する理由は無い。でもツールに出場したい気持ちも強い」

イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス)イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス) photo:Kei Tsujiイヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス)
「ジロ2010はあらゆる要素を含んでいる。最も強い選手が勝つだろう。総合優勝した2006年のジロはベルギースタートで、来年のジロはオランダスタートだ。自分向きの山岳がいくつも設定されている。ゾンコランは出場停止期間中にトレーニングで走っている。来年は本来の競技レベルに戻っていると思うから、個人TTは全く問題視していない。出来ればツールにも出場したいと思っている」

ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ) photo:Unipublicダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)
「今年のブエルタ・ア・エスパーニャでは、久々のグランツールステージ2勝を飾った。良い刺激になったよ。来年はジロに出場する予定。でも総合成績は狙わない。最終日ヴェローナのアリーナ(コロッセオ)にゴールするコースレイアウトは、僕にジロ出場を促しているいるようなもの。TTスペシャリスト向きのコースではないし、その頃には総合争いも一段落していると思う(だから最終日に勝利を狙う)」

ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス)
「ツールを第一に考えているけど、このジロは興味深い。自分向きのコースだと思うし、総合争いに加われると思う。神秘的な山岳が多数含まれているから、ロードレースファンにはたまらないコースだと思う」

ステファノ・ガルゼッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)
「ゾンコラン、モルティローロ、ガヴィア。この3つが一緒に登場するのはこれが初めてだ。その分、個人タイムトライアルの重要性は小さい。クライマーが総合優勝に輝くはずだ。マリアローザ目指して、果敢に闘いを挑みたい」

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア・HTC)マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア・HTC) photo:Kei Tsujiマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア・HTC)
「まだコースの詳細は分からないけど、7ステージがスプリンター向きだと聞いている。そのうち何勝したいかって?もちろん全勝だ。またジロでスターになりたい。イタリアで走るのは大きな喜びなんだ」

ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)
「明日にでも走りたいコースだ。最大の目標は、昨年のようにマリアチクラミーノを獲得すること。それを達成するためにはカヴェンディッシュが立ちはだかるけど、トップコンディションであれば誰にも負ける気がしない。来年は、これまで見たことがないような“本当のベンナーティ”としてジロに戻ってくるよ。でもマリアチクラミーノが唯一の目標ではない。序盤ステージのマリアローザも狙っていく。短距離TTは得意なので、マリアローザ着用は不可能なことではない」

アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス) photo:Kei Tsujiアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、来季ランプレ)
「確かにスプリンター向きのステージは7つ。コンディションが良ければ、8ステージで勝利を狙えると思っている。来年もマリアローザを着ることが出来れば素晴らしい。でも来年は初日に個人タイムトライアルがあるから難しいかもしれない。何よりも重要なのは、序盤の出来るだけ最初のステージで1勝すること。理想はユトレヒトにゴールする第2ステージだ」

アレッサンドロ・バッラン(イタリア、来季BMCレーシングチーム)
「(アメリカのBMCレーシングに移籍するが)来年はジロに出場したい。これまでプロとして7年間走ってきたけど、ジロには一度も出場したことがないんだ。ちょっと恥ずかしいことだね。モンタルチーノにゴールする未舗装の第7ステージと、アゾーロにゴールする第14ステージで優勝のチャンスがあると思う」

フィリッポ・ポッツァート(イタリア、カチューシャ)
「未舗装路と上りを含むモンタルチーノの第7ステージは、パリ〜ルーベの臭いがプンプンする。アタックして勝利を狙うチャンスだ」


text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, Kei Tsuji

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