2016/01/20(水) - 17:41
サンルイス第2ステージで、山本元喜が残り500mまで逃げるエスケープを敢行。ゴールではペーター・サガンやエリア・ヴィヴィアーニを下したフェルナンド・ガビリアがスプリントで圧勝した。
アルゼンチンで開催中のツール・ド・サンルイス(UCI2.1)は初日のチームタイムトライアルを終え、いよいよこの日からマスドステージに。州都であるサンルイス市街を出発し、郊外の一直線ルートをひた走った先で180°折り返し、ヴィラ・メルセデスのゴールラインへと向けてフィニッシュする。
公式発表のステージ距離は181.9kmと長めだが、山岳ポイントは序盤に3級山岳が1つ用意されているだけと難易度は低め。加えて中盤までに2ヶ所設けられたスプリントポイントがレースのアクセントとなった。
現地時間の13時40分スタートが切られ、1.6kmのニュートラル区間を経てレースが幕開ける。40℃を超える熱波の中、アタック合戦から「逃げを狙っていた」という山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)を含む6名が飛び出した。
18km地点の山岳ポイントはアリエル・シヴォーリ(アルゼンチン、ロス・マタンセロス)が先頭通過し、山本は4位に。後続ではスプリントを狙うエティックス・クイックステップがコントロールしたものの、暑さによって一旦後退してしまう。終盤まで主導権を握るチームが現れなかっため、残り30kmで4分、残り10kmで2分半と大きく逃げ切りの可能性を残したタイム差で推移した。
エティックス・クイックステップの強烈な追い上げを背に、山本を含む4名となった先頭グループでは、ゴールに向けた牽制とアタック合戦が勃発する。ラスト1km手前から攻撃し独走に持ち込んだ山本だったが、惜しくも残り500mでスプリント体制に入った集団に飲み込まれてしまう。
するとリーダージャージを着るマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、エティックス・クイックステップ)のリードアウトから、一際低い姿勢でフェルナンド・ガビリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ)が発進。ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)とエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、トレックファクトリーレーシング)の追い上げを押さえ込み圧勝。エティックスにとってはステージ2連勝だ。
ヴィヴィアーニをして「ものすごいスプリントだった」と言わしめたガビリア。「本当に嬉しい。サガンやヴィヴィアーニといったスプリンターを相手に勝てたことは最高だよ。昨年はこのステージで勝利して、ワールドツアーチームに加入できた。再びここで勝利できたのはなんともいえない気分だよ」と優勝を喜ぶ。
「実際には距離が3km長く、もしレースの距離が181kmであれば確実に逃げ切りで自分が優勝していたと思う」とは、最後まで粘った山本。「レースでは距離が違う事は時々ある事なのでしょうがない。今こそが強くなるチャンスなので、活かせるように常にベストを尽くしたい」とブログで語っている。
翌第3ステージはトレロ・デロス・フネスからラ・プンタへ至る131km。ゴール10km手前には2級山岳が控えており、人数が絞られた状態でのスプリント、もしくは逃げ切りの可能性が高そうだ。
ツール・ド・サンルイス2016第2ステージ結果
1位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ) 4h23’54”
2位 ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)
3位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イタリアナショナルチーム)
4位 エドゥアルド・グロース(ルーマニア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
5位 セバスティアン・アエド(アルゼンチン、ジェイミス)
6位 マウロ・リケーゼ(アルゼンチン、サンルイス・ソモストドス)
7位 フランチェスコ・キッキ(イタリア、アンドローニ)
8位 ジェイソン・ローンズ(オーストラリア、ドラパックプロサイクリング)
9位 ヤコブ・マレッコ(イタリア、サウスイースト)
10位 マルコ・カノーラ(イタリア、ユナイテッドヘルスケア)
105位 山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ) +23”
個人総合成績
1位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ) 4h47’37”
2位 マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、エティックス・クイックステップ) +10”
3位 ロドリゴ・コントレラス(コロンビア、エティックス・クイックステップ)
4位 ルーカス・ヴィスニオフスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)
5位 ダイェル・キンタナ(コロンビア、モビスター) +18”
6位 アドリアーノ・マローリ(イタリア、モビスター)
7位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
8位 マルク・ソレル(スペイン、モビスター)
9位 ダニエル・モレーノ(スペイン、モビスター)
10位 ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ) +27”
山岳賞
アリエル・シヴォーリ(アルゼンチン、ロス・マタンセロス)
ヤングライダー賞
フェルナンド・ガビリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ)
チーム総合成績
エティックス・クイックステップ
text:So.Isobe
photo:Tim de Waele
アルゼンチンで開催中のツール・ド・サンルイス(UCI2.1)は初日のチームタイムトライアルを終え、いよいよこの日からマスドステージに。州都であるサンルイス市街を出発し、郊外の一直線ルートをひた走った先で180°折り返し、ヴィラ・メルセデスのゴールラインへと向けてフィニッシュする。
公式発表のステージ距離は181.9kmと長めだが、山岳ポイントは序盤に3級山岳が1つ用意されているだけと難易度は低め。加えて中盤までに2ヶ所設けられたスプリントポイントがレースのアクセントとなった。
現地時間の13時40分スタートが切られ、1.6kmのニュートラル区間を経てレースが幕開ける。40℃を超える熱波の中、アタック合戦から「逃げを狙っていた」という山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)を含む6名が飛び出した。
18km地点の山岳ポイントはアリエル・シヴォーリ(アルゼンチン、ロス・マタンセロス)が先頭通過し、山本は4位に。後続ではスプリントを狙うエティックス・クイックステップがコントロールしたものの、暑さによって一旦後退してしまう。終盤まで主導権を握るチームが現れなかっため、残り30kmで4分、残り10kmで2分半と大きく逃げ切りの可能性を残したタイム差で推移した。
エティックス・クイックステップの強烈な追い上げを背に、山本を含む4名となった先頭グループでは、ゴールに向けた牽制とアタック合戦が勃発する。ラスト1km手前から攻撃し独走に持ち込んだ山本だったが、惜しくも残り500mでスプリント体制に入った集団に飲み込まれてしまう。
するとリーダージャージを着るマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、エティックス・クイックステップ)のリードアウトから、一際低い姿勢でフェルナンド・ガビリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ)が発進。ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)とエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、トレックファクトリーレーシング)の追い上げを押さえ込み圧勝。エティックスにとってはステージ2連勝だ。
ヴィヴィアーニをして「ものすごいスプリントだった」と言わしめたガビリア。「本当に嬉しい。サガンやヴィヴィアーニといったスプリンターを相手に勝てたことは最高だよ。昨年はこのステージで勝利して、ワールドツアーチームに加入できた。再びここで勝利できたのはなんともいえない気分だよ」と優勝を喜ぶ。
「実際には距離が3km長く、もしレースの距離が181kmであれば確実に逃げ切りで自分が優勝していたと思う」とは、最後まで粘った山本。「レースでは距離が違う事は時々ある事なのでしょうがない。今こそが強くなるチャンスなので、活かせるように常にベストを尽くしたい」とブログで語っている。
翌第3ステージはトレロ・デロス・フネスからラ・プンタへ至る131km。ゴール10km手前には2級山岳が控えており、人数が絞られた状態でのスプリント、もしくは逃げ切りの可能性が高そうだ。
ツール・ド・サンルイス2016第2ステージ結果
1位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ) 4h23’54”
2位 ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)
3位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イタリアナショナルチーム)
4位 エドゥアルド・グロース(ルーマニア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
5位 セバスティアン・アエド(アルゼンチン、ジェイミス)
6位 マウロ・リケーゼ(アルゼンチン、サンルイス・ソモストドス)
7位 フランチェスコ・キッキ(イタリア、アンドローニ)
8位 ジェイソン・ローンズ(オーストラリア、ドラパックプロサイクリング)
9位 ヤコブ・マレッコ(イタリア、サウスイースト)
10位 マルコ・カノーラ(イタリア、ユナイテッドヘルスケア)
105位 山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ) +23”
個人総合成績
1位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ) 4h47’37”
2位 マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、エティックス・クイックステップ) +10”
3位 ロドリゴ・コントレラス(コロンビア、エティックス・クイックステップ)
4位 ルーカス・ヴィスニオフスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)
5位 ダイェル・キンタナ(コロンビア、モビスター) +18”
6位 アドリアーノ・マローリ(イタリア、モビスター)
7位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
8位 マルク・ソレル(スペイン、モビスター)
9位 ダニエル・モレーノ(スペイン、モビスター)
10位 ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ) +27”
山岳賞
アリエル・シヴォーリ(アルゼンチン、ロス・マタンセロス)
ヤングライダー賞
フェルナンド・ガビリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ)
チーム総合成績
エティックス・クイックステップ
text:So.Isobe
photo:Tim de Waele
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