2016年8月9日に45歳の誕生日を迎えるダヴィデ・レベッリン(イタリア)が所属するポーランドのUCIプロコンチネンタルチームであるCCCスプランディポルコウィチェと契約を更新することを発表した。大ベテランには引退の考えはないようだ。



ダヴィデ・レベッリン(イタリア、CCCスプランディポルコウィチェ)ダヴィデ・レベッリン(イタリア、CCCスプランディポルコウィチェ) photo:Kei Tsuji


ダヴィデ・レベッリン(イタリア、CCCスプランディポルコウィチェ)ダヴィデ・レベッリン(イタリア、CCCスプランディポルコウィチェ) photo:Kei Tsujiまだチームとの契約書は交わされていないものの、レベッリンは現役を継続することを発表。イタリアのガゼッタ・デッロ・スポルト紙のインタビューで明らかにした。

リーダージャージを着て走るダヴィデ・レベッリン(イタリア、CCCスプランディポルコウィチェ)リーダージャージを着て走るダヴィデ・レベッリン(イタリア、CCCスプランディポルコウィチェ) photo:Kei Tsuji2004年にアムステルゴールドレース、フレーシュ・ワロンヌ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ3連勝の偉業を成し遂げ、ティレーノ〜アドリアティコやパリ〜ニースで総合優勝、ジロ・デ・イタリアでステージ優勝の経験が有る1971年8月9日生まれの44歳は「高いモチベーションと使命感は変わらず、これからも戦い続けたい」と語る。

エアガス・セーフウェイで2015年シーズンを過ごしたクリス・ホーナー(アメリカ)エアガス・セーフウェイで2015年シーズンを過ごしたクリス・ホーナー(アメリカ) photo:AIRGUS Safeway cyclingteam1971年生まれと言えば、ランス・アームストロング(アメリカ)やタイラー・ハミルトン(アメリカ)、ジルベルト・シモーニ(イタリア)、レオナルド・ピエポリ(イタリア)、クリストフ・モロー(フランス)、フレデリック・ゲドン(フランス)、イェンス・フォイクト(ドイツ)と同い年。1992年にプロデビューしたレベッリンはプロ24シーズン目を迎える。

レベッリンは2008年の北京五輪ロードレースで銀メダルを獲得したが、CERA(第3世代EPO)陽性によって失格処分に。イタリアのスポーツ史上初となるメダル剥奪者となった。

出場停止処分後、レベッリンはUCIプロコンチネンタルチームを転々としており、2013年からポーランドのCCCスプランディポルコウィチェに所属。2015年は4月のツアー・オブ・ターキーのクイーンステージで優勝するとともに、9月のコッパ・アゴストーニではヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)らを下して勝利を収めた。指南役としてチームの柱を担うとともに安定感ある成績を残しているが、過去のドーピングの影響を考慮し、チームはレベッリンをジロ・デ・イタリアの出場メンバーから外している。

一方、同じく1971年生まれの大ベテランであるクリス・ホーナー(アメリカ)はUCIコンチネンタルチームのエアーガス・セーフウェイと契約更新ならず。2013年のブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝者であるホーナーは2015年ツール・ド・アゼルバイジャン総合4位、ツアー・オブ・ユタ総合5位、全米選手権ロードレース5位という成績を残したが、11月の時点で所属チームが決まっていない今、引退の可能性が高くなってきた。

text:Kei Tsuji