2015/02/01(日) - 10:59
女子ロード世界チャンピオン、ポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)がシクロクロスでもアルカンシエルを獲得。日本から唯一出場した豊岡英子(パナソニックレディース)は42位でレースを終えている。
現地時間14時からスタートしたシクロクロス世界選手権エリート女子。午前中に行われたジュニア男子レース後から気温が下がり、時間を追うたびに泥が凍っていく非常に難しいコンディションに見舞われた。
ヘレン・ワイマン(イギリス)やルーシー・シェネルルフェーヴル(フランス)が好スタートを切る一方、7年連続8度目のアルカンシエル獲得を目指すマリアンヌ・フォス(オランダ)は他選手の落車に巻き込まれ転倒を喫してしまう。
先頭ではシェネルルフェーヴルが独走し、ワイマン、フォス、フェランプレヴォ、ニキ・ハリス(イギリス)、カタリーナ・ナッシュ(チェコ)ら強豪勢が追っていく。
やがて先頭パックがまとまり3周目にフェランプレヴォがアタックすると、これを追えたのはサンヌ・カント(ベルギー)のみ。序盤から苦しい表情を見せていたフォスは僅かに開いた差を詰めることができなかった。
後続と一定のリードを保ち激しくつばぜり合いを続ける先頭2名。テクニカルコーナーで優位に立つフェランプレヴォに対し、カントは脚力で差を埋めていく。
最終周回の急坂で相手のミスに気づいたフェランプレヴォがアタックし、僅かなリードを保って最終ストレートへと到達。カントも最終コーナーで追いつくがフェランプレヴォの優位を崩すには至らず、スプリントで先行したフェランプレヴォが歓喜の表情でガッツポーズ。ロードレースに続く世界選手権2冠を達成した。
チームメイトのフォスが維持していた世界王者の座を奪ったフェランプレヴォは1992年2月生まれ。ジュニア時代にもMTBクロスカントリーとロードレースで世界チャンピオンに輝いている22歳がまた一つビッグタイトルを手に入れた。
そして日本から唯一エリート女子に出場した豊岡英子は42位でフィニッシュ。9年連続となる世界選手権を終えた豊岡のインタビューは以下の通り。
「試走の時から既に、気温が下がったことで泥が再び凍っていくという難しいコンディションでした。スタート後の混乱は想定内で上手くすり抜けられることができました。順位を落としてしまった要因は、時間が経つほどに路面が凍り、前の周回でクリアできたラインを使えず転倒を重ねてしまったこと。
完走ギリギリという結果でしたが、今の実力ではそれすら危ういと感じていたから良かった。気持ちも切れなかったし、コースサイドからたくさんの方が名前を呼んで応援してくれた。最初は走る意味を疑ったりしましたが、結果的に世界選手権を走ることができて良かったですね。
来シーズンしっかりと走る上でも、今年はどこかでヨーロッパを経験しておきたかったし、これからまだ怪我のケアもしないといけない。女子のシクロクロスのレベルは間違いなく上がっていますし、今後はロードを乗り込み、Jフェミニンツアーも春から参戦します。秋に向けてしっかりと準備を重ねていきたいですね。」
シクロクロス世界選手権2015エリート女子結果
text:So.Isobe
interview:Alisa Okazaki
photo:CorVos
現地時間14時からスタートしたシクロクロス世界選手権エリート女子。午前中に行われたジュニア男子レース後から気温が下がり、時間を追うたびに泥が凍っていく非常に難しいコンディションに見舞われた。
ヘレン・ワイマン(イギリス)やルーシー・シェネルルフェーヴル(フランス)が好スタートを切る一方、7年連続8度目のアルカンシエル獲得を目指すマリアンヌ・フォス(オランダ)は他選手の落車に巻き込まれ転倒を喫してしまう。
先頭ではシェネルルフェーヴルが独走し、ワイマン、フォス、フェランプレヴォ、ニキ・ハリス(イギリス)、カタリーナ・ナッシュ(チェコ)ら強豪勢が追っていく。
やがて先頭パックがまとまり3周目にフェランプレヴォがアタックすると、これを追えたのはサンヌ・カント(ベルギー)のみ。序盤から苦しい表情を見せていたフォスは僅かに開いた差を詰めることができなかった。
後続と一定のリードを保ち激しくつばぜり合いを続ける先頭2名。テクニカルコーナーで優位に立つフェランプレヴォに対し、カントは脚力で差を埋めていく。
最終周回の急坂で相手のミスに気づいたフェランプレヴォがアタックし、僅かなリードを保って最終ストレートへと到達。カントも最終コーナーで追いつくがフェランプレヴォの優位を崩すには至らず、スプリントで先行したフェランプレヴォが歓喜の表情でガッツポーズ。ロードレースに続く世界選手権2冠を達成した。
チームメイトのフォスが維持していた世界王者の座を奪ったフェランプレヴォは1992年2月生まれ。ジュニア時代にもMTBクロスカントリーとロードレースで世界チャンピオンに輝いている22歳がまた一つビッグタイトルを手に入れた。
そして日本から唯一エリート女子に出場した豊岡英子は42位でフィニッシュ。9年連続となる世界選手権を終えた豊岡のインタビューは以下の通り。
「試走の時から既に、気温が下がったことで泥が再び凍っていくという難しいコンディションでした。スタート後の混乱は想定内で上手くすり抜けられることができました。順位を落としてしまった要因は、時間が経つほどに路面が凍り、前の周回でクリアできたラインを使えず転倒を重ねてしまったこと。
完走ギリギリという結果でしたが、今の実力ではそれすら危ういと感じていたから良かった。気持ちも切れなかったし、コースサイドからたくさんの方が名前を呼んで応援してくれた。最初は走る意味を疑ったりしましたが、結果的に世界選手権を走ることができて良かったですね。
来シーズンしっかりと走る上でも、今年はどこかでヨーロッパを経験しておきたかったし、これからまだ怪我のケアもしないといけない。女子のシクロクロスのレベルは間違いなく上がっていますし、今後はロードを乗り込み、Jフェミニンツアーも春から参戦します。秋に向けてしっかりと準備を重ねていきたいですね。」
シクロクロス世界選手権2015エリート女子結果
1位 ポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)
2位 サンヌ・カント(ベルギー)
3位 マリアンヌ・フォス(オランダ)
4位 ニキ・ハリス(イギリス)
5位 カタリーナ・ナッシュ(チェコ)
6位 ルーシー・シェネルルフェーヴル(フランス)
7位 ヘレン・ワイマン(イギリス)
8位 エレン・ヴァンロイ(ベルギー)
9位 クリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク)
10位 ソフィ・デボエル(オランダ)
42位 豊岡英子(日本)
2位 サンヌ・カント(ベルギー)
3位 マリアンヌ・フォス(オランダ)
4位 ニキ・ハリス(イギリス)
5位 カタリーナ・ナッシュ(チェコ)
6位 ルーシー・シェネルルフェーヴル(フランス)
7位 ヘレン・ワイマン(イギリス)
8位 エレン・ヴァンロイ(ベルギー)
9位 クリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク)
10位 ソフィ・デボエル(オランダ)
42位 豊岡英子(日本)
49'11"
+0"
+15"
+20"
+36"
+56"
+1'21"
+1'35"
+1'54"
+1'56"
+7'25"
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+20"
+36"
+56"
+1'21"
+1'35"
+1'54"
+1'56"
+7'25"
text:So.Isobe
interview:Alisa Okazaki
photo:CorVos