2015/02/01(日) - 08:43
1月31日、チェコ・ターボルでシクロクロス世界選手権が開幕した。午前中に開催されたジュニア男子でデンマークのシモン・アンドレイッセンが圧勝。竹内遼は53位、山田将輝は54位でフィニッシュしている。
レースの進行と共に凍結した路面が緩み滑りやすくなる難コンディションで行われたジュニア男子レース。昨年表彰台を独占したベルギー勢がスタート後に先頭に立ち、ここにオランダやアメリカ勢が追従した。山田将輝(PAX PROJECT)と竹内遼(WESTBERG/ProRide)は30番手ほどで滑り出し、特に大きなトラブルも無くレースが始まった。
レースは1周目からシモン・アンドレイッセン(デンマーク)とエリ・イセルビット(ベルギー)が激しく争う形となり、ここにマックス・グリックス(オランダ)が合流して3名の先頭グループを形成。他の2選手がミスをしたことでアンドレイッセンが単独先頭に立った。
エリート選手と見紛うばかりの恵まれた体格で加速しシケインを飛ぶアンドレアッセン。各セクションで着実に築き上げたリードは最後まで衰えず、レースの大半を独走したままゴールへと飛び込んだ。
40秒後ろを走行した2位集団はイセルビット、グリックス、そしてゲイジ・ヘクト(アメリカ)による激しい戦いが展開され、ゴール前に抜け出したイセルビットが2位。ヘクトが最終コーナーで犯したミスを見逃さなかったグリックスが表彰台の一角を抑えた。
竹内遼と山田将輝はそれぞれ5分18秒差の53位と、5分25秒差の54位。レースを終えた2人のコメントを以下に紹介します。
竹内遼(WESTBERG/ProRide)
スタートからフィニッシュまで噛み合わず、思うように走れないまま終わってしまったというのが正直なところです。思い切って突っ込んでいかないと順番を上げられないのですが、周りの勢いに飲まれてしまいました。焦ったことでかなり落車してしまいましたし、難しいコースへの対応が厳しかったですね。
― レース後の試走時間にも再びコースに出ていましたね。どんな気持ちだったのですか?
せっかく来たからには少しでも多く走ろうと思っていました。でも改めて走ることで理解できた部分もたくさんありました。世界選手権を走ったことで、シクロクロスがもっと好きになりました。来年はもっとやってやるぞ!という気持ちですね。レースは残念な部分もありましたがとても楽しかったです。
山田将輝(PAX PROJECT)
スタート後は20番台でレースを展開できていたのですが、その後に耐える展開となりました。大きな集団から遅れてしまい徐々に順位を下げる我慢の展開でしたね。凍結した路面が泥に変わるタイミングで、タイヤチョイス(バイク交換)の判断が少し遅れてしまったことも事実。マッドタイヤとオールコンディションタイヤでは付けているギア比が異なりすぐに判断ができませんでした。これもミスを招いた原因でしたし、この判断がもう少し早くできていればと思います。
結果的には良くありませんが、前半20番台で走れたことは自信になりました。あのスピードを維持できればもっと上に行けるでしょうし、頑張りたいところです。
シクロクロス世界選手権2015ジュニア男子結果
text:So.Isobe
interview:Alisa Okazaki
photo:CorVos
レースの進行と共に凍結した路面が緩み滑りやすくなる難コンディションで行われたジュニア男子レース。昨年表彰台を独占したベルギー勢がスタート後に先頭に立ち、ここにオランダやアメリカ勢が追従した。山田将輝(PAX PROJECT)と竹内遼(WESTBERG/ProRide)は30番手ほどで滑り出し、特に大きなトラブルも無くレースが始まった。
レースは1周目からシモン・アンドレイッセン(デンマーク)とエリ・イセルビット(ベルギー)が激しく争う形となり、ここにマックス・グリックス(オランダ)が合流して3名の先頭グループを形成。他の2選手がミスをしたことでアンドレイッセンが単独先頭に立った。
エリート選手と見紛うばかりの恵まれた体格で加速しシケインを飛ぶアンドレアッセン。各セクションで着実に築き上げたリードは最後まで衰えず、レースの大半を独走したままゴールへと飛び込んだ。
40秒後ろを走行した2位集団はイセルビット、グリックス、そしてゲイジ・ヘクト(アメリカ)による激しい戦いが展開され、ゴール前に抜け出したイセルビットが2位。ヘクトが最終コーナーで犯したミスを見逃さなかったグリックスが表彰台の一角を抑えた。
竹内遼と山田将輝はそれぞれ5分18秒差の53位と、5分25秒差の54位。レースを終えた2人のコメントを以下に紹介します。
竹内遼(WESTBERG/ProRide)
スタートからフィニッシュまで噛み合わず、思うように走れないまま終わってしまったというのが正直なところです。思い切って突っ込んでいかないと順番を上げられないのですが、周りの勢いに飲まれてしまいました。焦ったことでかなり落車してしまいましたし、難しいコースへの対応が厳しかったですね。
― レース後の試走時間にも再びコースに出ていましたね。どんな気持ちだったのですか?
せっかく来たからには少しでも多く走ろうと思っていました。でも改めて走ることで理解できた部分もたくさんありました。世界選手権を走ったことで、シクロクロスがもっと好きになりました。来年はもっとやってやるぞ!という気持ちですね。レースは残念な部分もありましたがとても楽しかったです。
山田将輝(PAX PROJECT)
スタート後は20番台でレースを展開できていたのですが、その後に耐える展開となりました。大きな集団から遅れてしまい徐々に順位を下げる我慢の展開でしたね。凍結した路面が泥に変わるタイミングで、タイヤチョイス(バイク交換)の判断が少し遅れてしまったことも事実。マッドタイヤとオールコンディションタイヤでは付けているギア比が異なりすぐに判断ができませんでした。これもミスを招いた原因でしたし、この判断がもう少し早くできていればと思います。
結果的には良くありませんが、前半20番台で走れたことは自信になりました。あのスピードを維持できればもっと上に行けるでしょうし、頑張りたいところです。
シクロクロス世界選手権2015ジュニア男子結果
1位 シモン・アンドレイッセン(デンマーク)
2位 エリ・イセルビット(ベルギー)
3位 マックス・グリックス(オランダ)
4位 ゲイジ・ヘクト(アメリカ)
5位 タイス・ウォルシンク(オランダ)
6位 ステファノ・サーラ(イタリア)
7位 ヤコブ・ドリゴー二(イタリア)
8位 エディ・フィーヌ(フランス)
9位 ヤーヌ・ドリイセン(ベルギー)
10位 ロエル・ファンデルステイン(オランダ)
53位 竹内遼(日本)
54位 山田将輝(日本)
2位 エリ・イセルビット(ベルギー)
3位 マックス・グリックス(オランダ)
4位 ゲイジ・ヘクト(アメリカ)
5位 タイス・ウォルシンク(オランダ)
6位 ステファノ・サーラ(イタリア)
7位 ヤコブ・ドリゴー二(イタリア)
8位 エディ・フィーヌ(フランス)
9位 ヤーヌ・ドリイセン(ベルギー)
10位 ロエル・ファンデルステイン(オランダ)
53位 竹内遼(日本)
54位 山田将輝(日本)
42'24"
+40"
+41"
+44"
+1'10"
+1'27"
+1'30"
+1'34"
+1'53"
+1'58"
+5'18"
+5'25"
+40"
+41"
+44"
+1'10"
+1'27"
+1'30"
+1'34"
+1'53"
+1'58"
+5'18"
+5'25"
text:So.Isobe
interview:Alisa Okazaki
photo:CorVos