2014/08/26(火) - 12:11
登りスプリント勝負に持ち込まれたブエルタ・ア・エスパーニャ第3ステージ。ステージ優勝とマイヨロホを手にしたマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)をはじめ、この日の主役たちのコメントを紹介します。
ステージ優勝とマイヨロホを同時に手にしたマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
メンバー全員が全力を尽くした末の勝利なので格別だ。今日は気温が高く、最後の登りがハードだと事前に情報が入っていたので、大集団のスプリントにはならないと踏んでいた。チームメイトのおかげでパーフェクトなポジションをキープして、そこから自分の仕事に取りかかったんだ。
まさか出場した2つのグランツールでリーダージャージを切るなんて。早くもステージ1勝して、さらにリーダージャージ獲得。本当に夢が叶ったよ。
オリカ・グリーンエッジのニール・スティーブンス監督
これまで見たことないほどの、チーム力の結晶のような勝利だ。レースが終わってから、いくつかのライバルチームに「今日は勝利に値する走りだったね」と賞賛された。チームとしてこれ以上のものはない。大柄なミッチ(ドッカー)、ブレット(ランカスター)、サム(ビューリー)の3人が身を粉にして働き続けてくれた。彼らの他にも集団とチームカーを何度も往復するアシストの走りがあってこそのマイケルの勝利。脱帽だ。
惜しくも敗れたダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)
事前にコースをチェックした時に、自分のようなパンチャー向きだと思った。ただ今日はブリング(マシューズ)が速すぎた。力不足だったわけじゃない。ただただ彼が速かったんだ。残り500mでクリス・フルームが加速を開始したので反応して、残り300mでアタックした。後ろにマシューズが付いてきているなんて思ってなかった。付いてきたのがマシューズじゃなければそのまま先行出来ていたと思う。走り自体は良かったけど、また2位という成績は残念でならない。
ステージ3位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
カチューシャ向きのコースレイアウトとは言えなかったけど、主導権を握って勝負に挑んだ。カルーゾの走りが良かっただけに、ステージ優勝に届かなかったことが残念だ。終わってから言っても仕方ないけど、自分も早めに仕掛けておくべきだったのかも知れない。とにかくチームとして存在感を見せることが出来てよかったよ。
登りでアタックしたジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、カチューシャ)
当初のプランでは、コロブネフと自分が残り1.5kmからリードアウトして、ダニ(モレーノ)とプリート(ロドリゲス)を発射する予定だったんだ。でも自分が加速した時に後続と距離が開いたので、そこからステージ優勝目指して全力で踏んだ。残り100mで吸収されるなんて哀れだ。でもこの先の登りフィニッシュに繋がる走りだったと思う。
マイヨロホを失ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
チームメイトが補給を受け取る際に落車した時、後ろを走っていた自分もバイクに乗り上げる形で落車したんだ。でも怪我を負わずに再スタートして、最後まで集団内で走ることが出来た。最終的に7秒差がついたけど、これからのステージで挽回可能なタイム差だと思っている。今日はリーダージャージを失ったことよりも、ステージ優勝争いに絡めなかったことが残念でならない。でもロードレースでは何が起こるか分からないんだ。
先頭集団でフィニッシュしたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
今日は暑さが酷くてエネルギーを奪われたよ。温度計が40度を示しているところもあった。コンディションの整っている他の選手よりも苦しんだと思う。フィニッシュでは仕掛けるのが少し早すぎ最後は力不足を感じたよ。現状、自分よりもずっと良い状態選手が大勢いる。今日は何とかタイムを失わないことだけを考えて走った。暑さの中を走っていても膝の痛みは全く感じない。逆にクールダウンした時に痛む。毎日様子を見ながらの走りになるよ。
勝利を狙いながらも登りで失速したオスカル・ガット(イタリア、キャノンデール)
多くの選手にチャンスが有る予想不能のフィニッシュ。オリカ・グリーンエッジはずっとレースをコントロールしていたし、マイケル・マシューズでステージ優勝を狙っていることは明白だった。スプリンターたちとのスピード勝負に持ち込んでしまうと勝てないので、カチューシャがアタックを仕掛けた時に素早く反応。でも後続を引き離せなかった。また同じようなチャンスが巡ってくればチャレンジしたい。
チームスカイのダリオダヴィデ・チオーニ監督
暑く、登りもあるタフな一日だった。チームの作戦は終盤にかけて集団先頭を陣取ること。100%作戦通りにレースは進まなかったものの、クリス(フルーム)が好位置をキープしたまま登りに入った。そこで彼は脚の状態が良いことを見せつけてくれた。明日もテクニカルなフィニッシュが待っているので、また興味深いリザルトが生まれる可能性がある。
ジャイアント・シマノのクリスティアン・ギベルトー監督
今日の作戦はジョン(デゲンコルブ)のスプリント勝利と、危険な残り5kmでワレン(バーギル)を援護することだった。蓋を開けてみると、最後の登りはジョンに厳しすぎた。そしてワレンも集団分裂の影響でタイムを失ってしまった。結果は望んでいたものではないが、レース中盤の連続山岳をメンバー全員が問題なくこなし、下りでワレンがパンクした際にもパニックになることなく対処。チームの団結力を再確認出来たよ。
text:Kei Tsuji
ステージ優勝とマイヨロホを同時に手にしたマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
メンバー全員が全力を尽くした末の勝利なので格別だ。今日は気温が高く、最後の登りがハードだと事前に情報が入っていたので、大集団のスプリントにはならないと踏んでいた。チームメイトのおかげでパーフェクトなポジションをキープして、そこから自分の仕事に取りかかったんだ。
まさか出場した2つのグランツールでリーダージャージを切るなんて。早くもステージ1勝して、さらにリーダージャージ獲得。本当に夢が叶ったよ。
オリカ・グリーンエッジのニール・スティーブンス監督
これまで見たことないほどの、チーム力の結晶のような勝利だ。レースが終わってから、いくつかのライバルチームに「今日は勝利に値する走りだったね」と賞賛された。チームとしてこれ以上のものはない。大柄なミッチ(ドッカー)、ブレット(ランカスター)、サム(ビューリー)の3人が身を粉にして働き続けてくれた。彼らの他にも集団とチームカーを何度も往復するアシストの走りがあってこそのマイケルの勝利。脱帽だ。
惜しくも敗れたダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)
事前にコースをチェックした時に、自分のようなパンチャー向きだと思った。ただ今日はブリング(マシューズ)が速すぎた。力不足だったわけじゃない。ただただ彼が速かったんだ。残り500mでクリス・フルームが加速を開始したので反応して、残り300mでアタックした。後ろにマシューズが付いてきているなんて思ってなかった。付いてきたのがマシューズじゃなければそのまま先行出来ていたと思う。走り自体は良かったけど、また2位という成績は残念でならない。
ステージ3位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
カチューシャ向きのコースレイアウトとは言えなかったけど、主導権を握って勝負に挑んだ。カルーゾの走りが良かっただけに、ステージ優勝に届かなかったことが残念だ。終わってから言っても仕方ないけど、自分も早めに仕掛けておくべきだったのかも知れない。とにかくチームとして存在感を見せることが出来てよかったよ。
登りでアタックしたジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、カチューシャ)
当初のプランでは、コロブネフと自分が残り1.5kmからリードアウトして、ダニ(モレーノ)とプリート(ロドリゲス)を発射する予定だったんだ。でも自分が加速した時に後続と距離が開いたので、そこからステージ優勝目指して全力で踏んだ。残り100mで吸収されるなんて哀れだ。でもこの先の登りフィニッシュに繋がる走りだったと思う。
マイヨロホを失ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
チームメイトが補給を受け取る際に落車した時、後ろを走っていた自分もバイクに乗り上げる形で落車したんだ。でも怪我を負わずに再スタートして、最後まで集団内で走ることが出来た。最終的に7秒差がついたけど、これからのステージで挽回可能なタイム差だと思っている。今日はリーダージャージを失ったことよりも、ステージ優勝争いに絡めなかったことが残念でならない。でもロードレースでは何が起こるか分からないんだ。
先頭集団でフィニッシュしたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
今日は暑さが酷くてエネルギーを奪われたよ。温度計が40度を示しているところもあった。コンディションの整っている他の選手よりも苦しんだと思う。フィニッシュでは仕掛けるのが少し早すぎ最後は力不足を感じたよ。現状、自分よりもずっと良い状態選手が大勢いる。今日は何とかタイムを失わないことだけを考えて走った。暑さの中を走っていても膝の痛みは全く感じない。逆にクールダウンした時に痛む。毎日様子を見ながらの走りになるよ。
勝利を狙いながらも登りで失速したオスカル・ガット(イタリア、キャノンデール)
多くの選手にチャンスが有る予想不能のフィニッシュ。オリカ・グリーンエッジはずっとレースをコントロールしていたし、マイケル・マシューズでステージ優勝を狙っていることは明白だった。スプリンターたちとのスピード勝負に持ち込んでしまうと勝てないので、カチューシャがアタックを仕掛けた時に素早く反応。でも後続を引き離せなかった。また同じようなチャンスが巡ってくればチャレンジしたい。
チームスカイのダリオダヴィデ・チオーニ監督
暑く、登りもあるタフな一日だった。チームの作戦は終盤にかけて集団先頭を陣取ること。100%作戦通りにレースは進まなかったものの、クリス(フルーム)が好位置をキープしたまま登りに入った。そこで彼は脚の状態が良いことを見せつけてくれた。明日もテクニカルなフィニッシュが待っているので、また興味深いリザルトが生まれる可能性がある。
ジャイアント・シマノのクリスティアン・ギベルトー監督
今日の作戦はジョン(デゲンコルブ)のスプリント勝利と、危険な残り5kmでワレン(バーギル)を援護することだった。蓋を開けてみると、最後の登りはジョンに厳しすぎた。そしてワレンも集団分裂の影響でタイムを失ってしまった。結果は望んでいたものではないが、レース中盤の連続山岳をメンバー全員が問題なくこなし、下りでワレンがパンクした際にもパニックになることなく対処。チームの団結力を再確認出来たよ。
text:Kei Tsuji