4月17日、フランス北部にて第55回グランプリ・ド・ドナン・ポルトドゥエノー(UCI1.1)が開催され、今期好調を見せるFDJ.frのナセル・ブアニ(フランス)が勝利。チームメイトを力強くアシストした新城幸也(ユーロップカー)は1分20秒遅れの120位でゴールした。



積極的に集団を率いた新城幸也(ユーロップカー)は、1分20秒遅れの120位でゴール積極的に集団を率いた新城幸也(ユーロップカー)は、1分20秒遅れの120位でゴール Photo:Benedicte.Frontブラバンツ・ペイル(UCI1.HC)から一夜明けた4月17日に行われた、グランプリ・ド・ドナン・ポルトドゥエノー。「GPドナン」と呼ばれる伝統のワンデーレースであり、毎年ブラバンツ・ペイルから連戦する選手も多い。前日に12位という結果を残した新城幸也も出場し、ブライアン・コカール(フランス)のアシストを担った。

抜群の加速力で勝利したナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr) 抜群の加速力で勝利したナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr)  (c)www.equipecyclistefdj.frフランス北部の街・ヴァランシエンヌを中心として、コースはドナンを発着する197.3kmの周回ルート。基本的に平坦基調であり、毎年ゴールでは集団スプリントが繰り広げられる。出場した20チームはいずれもスプリンターを中心とし、ブアニやヤウヘニ・フタロヴィッチ(ベラルーシ、AG2Rラモンディアール)らが出場した。

レースは6名の逃げが決まり、それをメイン集団が3〜4分の差を持って追いかける展開に。残り70kmを切ったところでその差は40秒ほどまでに詰まったが、先頭からは2名が更にアタック。そこから粘り強く50kmを逃げたものの、集団を振り切るには至らず吸収され、新城が牽くユーロップカーが主導権を握ったままゴールスプリントへと移行していく。

しかしユーロップカーのリードもフラムルージュをくぐった先で崩れ、最後は抜群の加速力を見せたブアニが追い上げるマッテオ・ペルッキ(イタリア、IAMサイクリング)らを寄せ付けずにガッツポーズ。23歳の若手スプリンターが今期5勝目を飾った。

「残り250mで勝機が見えた」と語るブアニ。「誰も僕に追いつくことができなかった。チームは本当に良くやってくれたんだ。去年よりも現時点で1勝多くできている。これからの4、5日はジロ・デ・イタリアに向けた休息を取るつもりだ。チームはジロでも強さを見せるはず。」と加える。

また、ラスト4kmまで積極的に集団を引き続けた新城は、1分20秒遅れの120位でゴール。「チームのみんなが自分の仕事をやった。ゴール前、運も必要だからね。こういう日もある。きちんと疲れをとって20日のアムステルは、トマ(ヴォクレール)とブライアンのためにしっかり走れるように準備する。」とコメント。アムステル・ゴール・ドレースに参加した後には、27日のリエージュ・バストーニュ・リェージュへの出場が決まっている。

選手コメントはチーム公式サイトならびにTeamユキヤ通信より。

グランプリ・ド・ドナン・ポルトドゥエノー2014結果
1位 ナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr)                4h36'38"
2位 マッテオ・ペルッキ(イタリア、IAMサイクリング)
3位 フランチェスコ・キッキ(イタリア、ネーリソットリ)
4位 ケニー・ファンヒュンメル(アンドローニ・ベネズエラ)
5位 ヤウヘニ・フタロヴィッチ(ベラルーシ、AG2Rラモンディアール)
6位 ヤニ・イッサード(フランス、ビッグマット・オベール93)
7位 エドウィン・アヴィラ(コロンビア、コロンビア)
8位 ベンジャミン・ジロー(フランス、ラポムマルセイユ)
9位 トム・ヴァンアスブロック(ベルギー、トップスポートフラーンデレン)
10位 クリスティアン・スバラグリ(イタリア、MTNキュベカ)
120位 新城幸也(ユーロップカー)                    +1'20"

text:So.Isobe


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