ベルキンプロサイクリングの発表によると、ロバート・ヘーシンク(オランダ)が不整脈によってレース活動を一時的に休止する。週末のアムステル・ゴールドレースを欠場し、場合によっては手術を受けることになる。



ロバート・ヘーシンク(オランダ、ベルキンプロサイクリング)ロバート・ヘーシンク(オランダ、ベルキンプロサイクリング) photo:Kei Tsuji


これまで不整脈や心臓発作を恐れながらレース活動を行なっていたと打ち明けたヘーシンク。チームドクターによると、不整脈はヘーシンクのパフォーマンスを妨げるものではないが、過呼吸を伴う不整脈を起こした2013年ジロ・デ・イタリアの山岳ステージ以降、ヘーシンクは心配を取り除くことが出来なくなった。

ロバート・ヘーシンク(オランダ、ベルキン)ロバート・ヘーシンク(オランダ、ベルキン) photo:Makoto AYANOヘーシンクは1986年オランダ生まれの27歳。2010年ツアー・オブ・オマーンと2012年ツアー・オブ・カリフォルニアで総合優勝を果たしている。グランツールには通算9回出場。2010年ツール・ド・フランスで自身最高の総合5位という成績を残した。

オランダメディアは今から4年前にヘーシンクの父親がMTB事故で亡くなったことによるストレスが不整脈の原因であると報じていたが、ヘーシンクはこれを否定している。キャリアを通して不整脈を患っていたという。

「完全に治癒して、またトップレースに戻ってきたい」と語るヘーシンク。専門医による診察の結果、心臓手術によって問題を取り除くことが出来る。一時的にレース活動を休止するが、復帰に向けてのモチベーションを保っており、ベルキンプロサイクリングも「ロバートをフルサポートし、必要なだけの時間をかけて回復してもらう。彼にこの問題を克服してもらい、またトップレースで活躍出来ることを確信している」とコメントしている。

text:Kei Tsuji

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