2014/02/02(日) - 05:37
2月1日、オランダ・ホーヘルハイデでシクロクロス世界選手権が開幕。午前中に行なわれたジュニア男子レースで、隣国ベルギーが表彰台を独占した。スタート直後の大落車に巻き込まれた中井唯晶(瀬田工業高校)は34位、竹内遼(TEAM Pro Ride)は48位でレースを終えている。
ジュニア男子 スタート直後に発生した大落車 photo:Cor Vos
ジュニア男子 バイクを押して急坂をクリアする選手たち photo:Cor Vosレースの進行とともに泥が深くなる難コースで行なわれたシクロクロス世界選手権。ジュニア男子レースはスタート直後のアタック合戦で大落車が発生する波乱の幕開けとなった。
ジュニア男子 独走でゴールに飛び込むタイス・アールツ(ベルギー) photo:Cor Vos後方スタートの中井唯晶(瀬田工業高校)はこの大落車で足止めを食らってしまい、序盤から順位を落としてしまう。竹内遼(TEAM Pro Ride)は落車を免れたが、1周目から単独走となった。
レースは地元オランダの期待を担うヨーリス・ニューエンハイス(オランダ)とベルギー勢による闘いに。周回を重ねるうちにタイス・アールツ(ベルギー)が単独で抜け出すことに成功する。
アールツの後方ではヤニック・ペータース(ベルギー)が単独走行。その後方にイェーレ・シュエルマンス(ベルギー)とニューエンハイスが続く。先頭アールツのガッツポーズの10秒後にペータースがフィニッシュ。ゴールスプリントでニューエンハイスを下したシュエルマンスが3位に入り、ベルギーが表彰台を独占する結果となった。
中井唯晶は4分17秒差の34位、竹内遼は8分31秒差の48位でフィニッシュ。以下はレースを終えた2人のコメント。
中井唯晶(瀬田工業高校)のコメント
ー初めての世界選はいかがでしたか?
緊張しましたが、楽しかったといえば楽しかったです。スタート直後に落車に巻き込まれてしまったので、もしそれがなければもう少し前へいけたかなとは思います。集団での落車だったので、そこで諦めずにがんばって、落車直後は40何番目かくらいだったのですが、そこから追い上げて良いレースが出来たと思います。パックで走れていたので、前へ前へ意識して行くようにしていました。
ー世界選を走ってみて課題に感じたことは?
泥のレースになると特に、コーナーひとつひとつのスピードとか、細かいところが速くて差がつくので、もっと泥のレースを経験していきたいですね。今年でジュニアが終わり、来年はU23になるので、濃いメンバーの中でもしっかり上位を狙って、また世界選へ行けるようにがんばりたいです。
ジュニア男子 34位まで順位を上げた中井唯晶(瀬田工業高校)
竹内遼(TEAM Pro Ride)のコメント
ー初めての世界選はいかがでしたか?
正直、何も出来ずにレースを終えてしまったという感じです。自分の中ではもう少し行けるのかなという思いはあったのですが、全然歯がたたず、上へ上がっていくことが出来ないという感じのレースでした。追っていく展開だったのですが、泥とかパワーが必要とされるところで段々前と開いてしまって、単独で走る形になってしまいました。
ーこの世界選で得られたものは?
日本のレースではなかなかないような、スタートから誰も躊躇しないで隙間があったら突っ込んでいくというような体験をして、考え方も変わりますし、やはり踏み切るパワーが重要で、まだまだ自分には足りないなということを感じました。テクニック面でもまだまだで、基本的な轍にタイヤを嵌めるとか、そういうことが全然出来ていないので、まずはそういう基礎からしっかり身につけていきたいと思っています。
ジュニア男子 48位でレースを終えた竹内遼(TEAM Pro Ride)
シクロクロス世界選手権2014ジュニア男子結果
1位 タイス・アールツ(ベルギー) 45'55"
2位 ヤニック・ペータース(ベルギー) +10"
3位 イェーレ・シュエルマンス(ベルギー) +12"
4位 ヨーリス・ニューエンハイス(オランダ) +13"
5位 コーブ・ホーセンス(ベルギー) +22"
6位 ヨハン・ヤコブス(スイス) +35"
7位 エリ・イセルビット(ベルギー) +42"
8位 ヤン・グラ(フランス) +58"
9位 シーベン・ウーテルス(オランダ) +1'10"
10位 ウーゴ・ピジョン(フランス) +1'19"
34位 中井唯晶(瀬田工業高校) +4'17"
48位 竹内遼(TEAM Pro Ride) +8'31"
text:Kei Tsuji
interview:Alisa Okazaki
photo:Cor Vos
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レースは地元オランダの期待を担うヨーリス・ニューエンハイス(オランダ)とベルギー勢による闘いに。周回を重ねるうちにタイス・アールツ(ベルギー)が単独で抜け出すことに成功する。
アールツの後方ではヤニック・ペータース(ベルギー)が単独走行。その後方にイェーレ・シュエルマンス(ベルギー)とニューエンハイスが続く。先頭アールツのガッツポーズの10秒後にペータースがフィニッシュ。ゴールスプリントでニューエンハイスを下したシュエルマンスが3位に入り、ベルギーが表彰台を独占する結果となった。
中井唯晶は4分17秒差の34位、竹内遼は8分31秒差の48位でフィニッシュ。以下はレースを終えた2人のコメント。
中井唯晶(瀬田工業高校)のコメント
ー初めての世界選はいかがでしたか?
緊張しましたが、楽しかったといえば楽しかったです。スタート直後に落車に巻き込まれてしまったので、もしそれがなければもう少し前へいけたかなとは思います。集団での落車だったので、そこで諦めずにがんばって、落車直後は40何番目かくらいだったのですが、そこから追い上げて良いレースが出来たと思います。パックで走れていたので、前へ前へ意識して行くようにしていました。
ー世界選を走ってみて課題に感じたことは?
泥のレースになると特に、コーナーひとつひとつのスピードとか、細かいところが速くて差がつくので、もっと泥のレースを経験していきたいですね。今年でジュニアが終わり、来年はU23になるので、濃いメンバーの中でもしっかり上位を狙って、また世界選へ行けるようにがんばりたいです。
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竹内遼(TEAM Pro Ride)のコメント
ー初めての世界選はいかがでしたか?
正直、何も出来ずにレースを終えてしまったという感じです。自分の中ではもう少し行けるのかなという思いはあったのですが、全然歯がたたず、上へ上がっていくことが出来ないという感じのレースでした。追っていく展開だったのですが、泥とかパワーが必要とされるところで段々前と開いてしまって、単独で走る形になってしまいました。
ーこの世界選で得られたものは?
日本のレースではなかなかないような、スタートから誰も躊躇しないで隙間があったら突っ込んでいくというような体験をして、考え方も変わりますし、やはり踏み切るパワーが重要で、まだまだ自分には足りないなということを感じました。テクニック面でもまだまだで、基本的な轍にタイヤを嵌めるとか、そういうことが全然出来ていないので、まずはそういう基礎からしっかり身につけていきたいと思っています。
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シクロクロス世界選手権2014ジュニア男子結果
1位 タイス・アールツ(ベルギー) 45'55"
2位 ヤニック・ペータース(ベルギー) +10"
3位 イェーレ・シュエルマンス(ベルギー) +12"
4位 ヨーリス・ニューエンハイス(オランダ) +13"
5位 コーブ・ホーセンス(ベルギー) +22"
6位 ヨハン・ヤコブス(スイス) +35"
7位 エリ・イセルビット(ベルギー) +42"
8位 ヤン・グラ(フランス) +58"
9位 シーベン・ウーテルス(オランダ) +1'10"
10位 ウーゴ・ピジョン(フランス) +1'19"
34位 中井唯晶(瀬田工業高校) +4'17"
48位 竹内遼(TEAM Pro Ride) +8'31"
text:Kei Tsuji
interview:Alisa Okazaki
photo:Cor Vos
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