12.5kmの個人タイムトライアルで争われたツール・ド・ポローニュ第7ステージで、ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG)が圧巻の走りでステージ優勝。これにより、逆転で総合優勝の栄冠に輝いた。
全7日間で争われたツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)は、ついに最終日を迎えた。第7ステージは、ポーランド南部のヴィエリチカを舞台とする12.5kmの個人タイムトライアル。序盤に設けられた登坂距離2kmの緩やかな登りを除けば、他は概ね平坦というシンプルなレイアウトだ。

ステージ6位:シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) photo:Tour de Pologne
序盤スタート組では、今年XDSアスタナの下部チームからプロデビューしたマックス・ウォーカー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)が15分2秒の好タイムを記録。これを同じネオプロのフープ・アルツ(オランダ、アンテルマルシェ・ワンティ)が8秒更新したが、直後にベン・ターナー(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が14分50秒の最速タイムを叩き出す。第3ステージを制し、第4、5ステージで連続2位に入るなど好調を維持するターナーが、暫定トップの選手が座るホットシートに着いた。
元ヨーロッパTT王者のシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)はターナーに1秒及ばない。しかし、2023年のU23TT世界王者ロレンツォ・ミレージ(イタリア、モビスター)がスタートを切ると状況は一変。ミレージは5.9km地点の中間計測でターナーのタイムを3秒上回り、後半もハイペースを維持。最終的に最速タイムを7秒更新する14分43秒でフィニッシュラインに飛び込んだ。

ステージ2位:ロレンツォ・ミレージ(イタリア、モビスター) photo:Tour de Pologne
そしていよいよ、総合トップ10の選手たちが次々とスタートした。その中で、総合8位のマッテオ・ソブレロ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)は中間計測でミレージを1秒上回るも、後半のペースダウンが響き3秒遅れでフィニッシュ。また、ヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG)が安定した走りでタイムをまとめて総合4位に浮上。総合3位のアントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)もミレージに3秒差と迫る好走を見せた。

ステージ4位:アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos

ステージ1位:ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
そして、この日の優勝候補筆頭で総合2位のブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG)がコースへ飛び出す。昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ初日を含め、個人TTでプロ通算5勝を誇るマクナルティは序盤の登りをハイペースでクリア。中間計測ではソブレロの暫定トップタイムを19秒も上回る驚異的なスピードを見せ、下り基調の後半も高出力を維持。フィニッシュタイムは14分31秒でミレージのタイムを12秒も更新し、暫定トップに躍り出た。
前日までの総合首位ヴィクトル・ランゲロッティ(モナコ、イネオス・グレナディアーズ)が46秒遅れの区間21位に終わったため、マクナルティのステージ優勝と逆転総合優勝が確定した。

ツール・ド・ポローニュで総合優勝した ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG) photo:Tour de Pologne
マクナルティはレース後、「今日は序盤の登りを全力でこなし、あとは下りと平坦路を耐えるだけだった。中間計測で先行していると分かったが、最後まで気を抜かず踏み続けた。ワールドツアーでの総合優勝はこれが初めてなので、本当に嬉しい」とコメント。さらに、「大会序盤の落車でリタイアしたチームメイト、バロンチーニのためにも勝ててよかった。彼の回復を心から願っている」と、喜びと共に負傷したチームメイトへエールを送った。
最終的な総合順位は、2位にティベーリ、3位にソブレロが入り、表彰台に上がった。また、マクナルティの総合優勝とチーム総合優勝に貢献した地元ポーランドのラファウ・マイカ(UAEチームエミレーツXRG)は、総合8位で自身最後のツール・ド・ポローニュを終えた。

現役最後のポローニュを終えたラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツXRG) photo:Tour de Pologne
全7日間で争われたツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)は、ついに最終日を迎えた。第7ステージは、ポーランド南部のヴィエリチカを舞台とする12.5kmの個人タイムトライアル。序盤に設けられた登坂距離2kmの緩やかな登りを除けば、他は概ね平坦というシンプルなレイアウトだ。

序盤スタート組では、今年XDSアスタナの下部チームからプロデビューしたマックス・ウォーカー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)が15分2秒の好タイムを記録。これを同じネオプロのフープ・アルツ(オランダ、アンテルマルシェ・ワンティ)が8秒更新したが、直後にベン・ターナー(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が14分50秒の最速タイムを叩き出す。第3ステージを制し、第4、5ステージで連続2位に入るなど好調を維持するターナーが、暫定トップの選手が座るホットシートに着いた。
元ヨーロッパTT王者のシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)はターナーに1秒及ばない。しかし、2023年のU23TT世界王者ロレンツォ・ミレージ(イタリア、モビスター)がスタートを切ると状況は一変。ミレージは5.9km地点の中間計測でターナーのタイムを3秒上回り、後半もハイペースを維持。最終的に最速タイムを7秒更新する14分43秒でフィニッシュラインに飛び込んだ。

そしていよいよ、総合トップ10の選手たちが次々とスタートした。その中で、総合8位のマッテオ・ソブレロ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)は中間計測でミレージを1秒上回るも、後半のペースダウンが響き3秒遅れでフィニッシュ。また、ヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG)が安定した走りでタイムをまとめて総合4位に浮上。総合3位のアントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)もミレージに3秒差と迫る好走を見せた。


そして、この日の優勝候補筆頭で総合2位のブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG)がコースへ飛び出す。昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ初日を含め、個人TTでプロ通算5勝を誇るマクナルティは序盤の登りをハイペースでクリア。中間計測ではソブレロの暫定トップタイムを19秒も上回る驚異的なスピードを見せ、下り基調の後半も高出力を維持。フィニッシュタイムは14分31秒でミレージのタイムを12秒も更新し、暫定トップに躍り出た。
前日までの総合首位ヴィクトル・ランゲロッティ(モナコ、イネオス・グレナディアーズ)が46秒遅れの区間21位に終わったため、マクナルティのステージ優勝と逆転総合優勝が確定した。

マクナルティはレース後、「今日は序盤の登りを全力でこなし、あとは下りと平坦路を耐えるだけだった。中間計測で先行していると分かったが、最後まで気を抜かず踏み続けた。ワールドツアーでの総合優勝はこれが初めてなので、本当に嬉しい」とコメント。さらに、「大会序盤の落車でリタイアしたチームメイト、バロンチーニのためにも勝ててよかった。彼の回復を心から願っている」と、喜びと共に負傷したチームメイトへエールを送った。
最終的な総合順位は、2位にティベーリ、3位にソブレロが入り、表彰台に上がった。また、マクナルティの総合優勝とチーム総合優勝に貢献した地元ポーランドのラファウ・マイカ(UAEチームエミレーツXRG)は、総合8位で自身最後のツール・ド・ポローニュを終えた。

ツール・ド・ポローニュ2025第7ステージ
1位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG) | 14:31 |
2位 | ロレンツォ・ミレージ(イタリア、モビスター) | +0:12 |
3位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:15 |
4位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
5位 | ベン・ターナー(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:19 |
6位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) | +0:20 |
7位 | フープ・アルツ(オランダ、アンテルマルシェ・ワンティ) | +0:23 |
8位 | ヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG) | +0:25 |
9位 | マルコ・フリーゴ(イタリア、イスラエル・プレミアテック) | |
10位 | アルベルト・ベッティオル(イタリア、XDSアスタナ) |
個人総合成績
1位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG) | 25:10:57 |
2位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:29 |
3位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:37 |
4位 | ヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG) | +0:39 |
5位 | ヴィクトル・ランゲロッティ(モナコ、イネオス・グレナディアーズ) | |
6位 | アルベルト・ベッティオル(イタリア、XDSアスタナ) | +0:47 |
7位 | マルコ・フリーゴ(イタリア、イスラエル・プレミアテック) | +0:48 |
8位 | ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツXRG) | +0:59 |
9位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +1:02 |
10位 | フィリッポ・ザナ(イタリア、ジェイコ・アルウラー) | +1:09 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ベン・ターナー(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
山岳賞 | ティモ・キーリッヒ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツXRG |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Tour de Pologne, CorVos
photo:Tour de Pologne, CorVos
Amazon.co.jp
Choice ゴールデンホエイ グラスフェッド ホエイプロテイン プレーン味 1kg プロテイン 人工甘味料不使用 国内製造 乳酸菌ブレンド GMOフリー
CHOICE NUTRITION ( チョイス ニュートリション )
¥5,480 (¥5 / グラム)