ルーベのヴェロドロームで行われたチームプレゼントレック・ファクトリーレーシング始動

2014/01/11(土) - 16:09

1月10日、ルーベの屋内ヴェロドロームにて新生トレック・ファクトリーレーシングのチームプレゼンテーションが行われ、新しいチームウェアに身を包んだカンチェラーラやシュレック兄弟、別府史之らの姿が多くのファンの前で披露された。

トレック・ファクトリーレーシングの選手たちが勢揃い。選手たちの出身国籍は17カ国！ (c)Trek factory racing

新しいジャージを披露するフランク・シュレクとアンディ・シュレク（ルクセンブルク） (c)CorVos
ブラックを基調としたチームジャージに身を包んだ選手達の姿が披露されたのは、「北の地獄」パリ〜ルーベのゴール地点横にある、ルーベの屋内ヴェロドローム（スタブ・ヴェロドローム）。春のクラシックでの活躍を願いこの地で行われたプレゼンテーションには、およそ1200名にものぼる多くのファンやメディア、関係者らが詰めかけた。

ファビアン・カンチェラーラ（スイス） (c)www.trekfactoryracing.com

アンディ・シュレク（ルクセンブルク） (c)www.trekfactoryracing.com

別府史之 (c)www.trekfactoryracing.com

ファビアン・カンチェラーラ（スイス）とイェンス・フォイクト（ドイツ） (c)CorVos「今日はトレックや、チームの歴史にとって大きな一日となった」と語るのはトレック副社長のジョー・ヴァデバンカー氏。「私たちはレースが大好きであるし、レースシーズンの開幕が待ちきれない。これはトレックの大きな一歩であると同時に、自転車競技界においても大きな一歩だ。」と挨拶。

前身であるレディオシャック・レオパードから主要メンバーや主立った体制を引き継ぐ形で誕生したトレック・ファクトリーレーシング。プレゼンテーション当日には全28名中24名（ニュージーランドやオーストラリアナショナル選手権出場者と、ビザトラブルによるジュリアン・アレドンド：コロンビアを除く）の選手が集い、ブラック基調のチームジャージ姿を初披露した。

チームの中心となるのは春のクラシックを狙うファビアン・カンチェラーラ（スイス）や、復活を狙うアンディ&フランク（ルクセンブルク）ら。

リラックスした雰囲気の中行われた記者会見 (c)CorVos

新ジャージを前にしたステイン・デヴォルデル、クリストフ・ファンデワールら (c)CorVos

またステイン・デヴォルデル（ベルギー）や現役最後のシーズンを迎えるェンス・フォイクト（ドイツ）、アイマル・スベルディア（スペイン）ら、レディオシャック・レオパードから引き続き加入するベテラン選手に加え、アレドンドやヴァンポッペル兄弟（オランダ）ら、若手選手をもミックスした構成に。2年ぶりにトレックファミリーに加わる別府史之もチームメイトと共に壇上に並んだ。

チームマネージャーのルーカ・グエルチレーナ氏は「今年我々はチームに大きな変革をもたらした。世界の各国から有力な若手選手を集めたのは、将来的なチーム編成を考えてのこと。新世代のサイクリングチームとなることを信じている」と語っている。

トレック・ファクトリーレーシングは、他のUCIプロツアーチームの多くと同じく、今月19日から26日まで開催されるツアー・ダウンアンダーで初戦を迎える。メンバーは昨年も活躍したフォイクトや、フランク・シュレクを中心とした構成となり、ヴァンポッペル兄弟やファビオ・フェリーネ（イタリア）がアシスト役を務めると見られている。