2014/01/06(月) - 11:47
滋賀県草津市の烏丸半島で開催された関西シクロクロス第7戦。4月からシマノレーシングジャージで闘う横山航太(篠ノ井高校)が、丸山厚(JPスポーツテストチームMASSA-ANDEX)との一騎打ちで勝利した。横山のC1レース勝利は初めて。
対岸に雪を冠した比良山系を眺める、琵琶湖に突き出た烏丸半島。滋賀県立琵琶湖博物館やハスの群生地として知られる半島で、関西シクロクロスが初開催された。同会場では2013年8月にナイトクリテリウムが初開催されており、いずれも地元草津市の協力を得て実現した。
コースの大半は平坦な草地で、滑りやすい土や泥のキャンバーが組み合わされている。コース監修を行なったのは、好評のシクロクロススクールを前日に開催している三船雅彦氏。コンパクトな会場を全長2kmのコースが駆け巡る。
枯れ草の下から泥が浮き出た重馬場を踏み抜き、スピード殺さずに延々と続くタイトコーナーをこなし、乗車率の低い(観客密集度と期待度は高い)キャンバーを転げながらクリアする。ローカル目線で言うと、「(昨年まで同時期に開催されていた)北神戸っぽいコース」だ。
C1レースでスタート後の喧噪から抜け出し、半周ほど先頭を独走したのはベテランの福田透(ナカガワAS.K Sデザイン)。しばらくして横山航太(篠ノ井高校)が福田を抜いて先頭に立ち、中原義貴(Cannondale)と大塚航(JPスポーツテストチームMASSA-ANDEX)、木村吉秀(岩井商会レーシング)が合流。後方からのスタートを強いられた丸山厚(JPスポーツテストチームMASSA-ANDEX)もこの動きに乗る。
2周目に入ると先頭は横山、中原、丸山の3名に絞られ、ここから中原が脱落。レース序盤から横山vs丸山のバトルが繰り広げられる。シリーズランキングトップの島田真琴(シマノドリンキング)が後方から徐々にポジションを上げる中、横山と丸山の2名が先行する形で周回をこなしていった。
しばらく一進一退の攻防が続いていたが、残り2周回のキャンバーで丸山のミスを突いて横山がアタック。ここで広がったギャップが決定的となり、6秒差で丸山を振り切った横山が勝利。3位には中原を抜いた島田が入った。
高校卒業後、2014年4月からシマノレーシングの一員としてロードレースを主に闘う横山。4月からはシマノの本拠地である大阪府堺市に住む。シマノレーシング加入後もシクロクロスに積極的に出場すると言う。
横山は2月1日から2日までオランダ・ホーヘルハイデで開催されるシクロクロス世界選手権のU23日本代表に選ばれている。1ヶ月後に迫った世界選手権に向けて横山は「ここまで2週間ほどレースから離れて、しっかりと乗り込みを行ないました。今後のレースでコンディションを上げて、先にヨーロッパに行っている沢田選手らに負けない走りをしたい。コンディショニングが出来ていることをこの勝利で確認出来ました」とコメントしている。
エリート女子のCL1は、新チームのTeam CHAINRINGに移籍した全日本チャンピオンの宮内佐季子が、2位の坂口楓華(パナソニックレディース)らを3分近く引き離す走りで優勝している。
CM1で地元関西勢を抑え込んで勝利したのは水谷拓也(BUCYO COFFEE CLT)。「今シーズンのシクロクロス初戦であり、最終戦です」と語るU23ロードチャンピオン徳田鍛造(鹿屋体育大学)らを振り切った田中雅(TEAM HATO☆SUN)がC2勝利を飾っている。
なお、CM1総合ランキング2位の大河内二郎(シルクロード)は、小田島貴弘(Club SY-Nak)、羽鳥和重(cycleclub 3UP)、中谷聡(BRIDLER)とともにスイス・ゴッサウで開催されるシクロクロス世界選手権マスターズに出場するため欠場。羽鳥がMen45-49で28位、大河内が同31位、小田島が同34位、そして中谷がMen50-54で18位に入っている。
その他の写真はフォトギャラリーにて!
C1
1位 横山航太(篠ノ井高校)57'35"
2位 丸山厚(JPスポーツテストチームMASSA-ANDEX)+06"
3位 島田真琴(シマノドリンキング)+2'06"
4位 中原義貴(Cannondale)+2'34"
5位 大塚航(JPスポーツテストチームMASSA-ANDEX)+3'25"
6位 兼子博昭(スワコレーシングチーム)+3'33"
7位 大渕宏紀(Team-NR/錦ロイヤル)+3'34"
8位 伊澤優大(岩井商会レーシング)+4'10"
9位 木村吉秀(岩井商会レーシング)+4'26"
10位 伊澤広大(岩井商会レーシング)+4'45"
CJ
1位 中井唯晶(瀬田工業高校)42'18"
2位 岡野樹(TeamRINGOROAD/のぼこん)+2'32"
3位 徳田匠(北桑田高)+4'08"
CL1
1位 宮内佐季子(Team CHAINRING)40'14"
2位 坂口楓華(パナソニックレディース)+2'57"
3位 三浦涼香(桜花学園)+3'42"
4位 上田順子(BC.ANELLO獣遊ダム部)+4'39"
5位 加納尚子(ストラーダ)-1Lap
6位 三井由香(ベロチスタ アヴェル)-1Lap
CM1
1位 水谷拓也(BUCYO COFFEE CLT)38'23"
2位 藤井修(きゅうべえsports)+12"
3位 佐野光宏(ストラーダレーシング)+14"
4位 丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本)+28"
5位 景山昭宏(クラブシルベスト)+39"
6位 佐藤貴徳(三協製作所/チームYYY)+1'19"
C2
1位 田中雅(TEAM HATO☆SUN)37'57"
2位 余語賢司(NCFR)+11"
3位 徳田鍛造(鹿屋体育大学)+45"
4位 大橋優(TeamPoppo/なんちゃってバイカーズ)+59"
5位 国分圭二(Mt.HASE32)+1'01"
6位 森本禎介(Tonic CX Team Japan)+1'35"
CL2
1位 千原亜里沙(Sonic Racing)30'19"
2位 水谷有紀子(BUCYO COFFEE CLT)+12"
3位 日野友葵(ボンシャンス飯田)+54"
CM2
1位 佐井輝久(クラブシルベスト)28'01"
2位 紺谷龍生(まんま-AO・HANI CyclingTeam)+09"
3位 河原徳(DISTANZA)+10"
C3
1位 藤原友秀(Team\RUN兵庫支部)26'41"
2位 柿内秀介(Mt.HASE321)+55"
3位 涌本正樹(Teamスクアドラ)+56"
CL3
1位 藤野直美(まんま-AO・HANI CyclingTeam)17'17"
2位 箕形和代(エキップリオン)+26"
3位 久保田珠実(STRADA R)+56"
CM3
1位 相良晶一(C-WASP)28'54"
2位 古谷崇(サイクルマスター)+01"
3位 百合寛 +38"
C4A
1位 若狭智代秀(チームアヴェル)27'26"
2位 和田良平(RingoRoad.com)+28"
3位 坂口聖成 +41"
C4B
1位 郡山雅仁 27'28"
2位 横井廉(県立山崎高校)+1'02"
3位 藤原周司(TOPFIELD)+1'08"
U17
1位 藤垣人也(MAX SPEED 97)26'16"
2位 日野竜嘉(松山聖陵高校)+1'45"
3位 吉岡拓也(バルバクラブ)+4'49"
U15
1位 日野泰静(ボンシャンス飯田)13'04"
2位 妻木祥太郎(のぼこん/宝塚線)+11"
3位 山口創平(TEAM ProRide)+12"
CK2
1位 綾野尋(Team-K)10'11"
2位 二唐基(WGAracing)+17"
3位 古里翔 +20"
CK1
1位 細渓晃成(Salata bianca kobe)7'51"
2位 竹中希春 +21"
3位 田中大葵(シルクロード)+26"
text:Kei Tsuji
対岸に雪を冠した比良山系を眺める、琵琶湖に突き出た烏丸半島。滋賀県立琵琶湖博物館やハスの群生地として知られる半島で、関西シクロクロスが初開催された。同会場では2013年8月にナイトクリテリウムが初開催されており、いずれも地元草津市の協力を得て実現した。
コースの大半は平坦な草地で、滑りやすい土や泥のキャンバーが組み合わされている。コース監修を行なったのは、好評のシクロクロススクールを前日に開催している三船雅彦氏。コンパクトな会場を全長2kmのコースが駆け巡る。
枯れ草の下から泥が浮き出た重馬場を踏み抜き、スピード殺さずに延々と続くタイトコーナーをこなし、乗車率の低い(観客密集度と期待度は高い)キャンバーを転げながらクリアする。ローカル目線で言うと、「(昨年まで同時期に開催されていた)北神戸っぽいコース」だ。
C1レースでスタート後の喧噪から抜け出し、半周ほど先頭を独走したのはベテランの福田透(ナカガワAS.K Sデザイン)。しばらくして横山航太(篠ノ井高校)が福田を抜いて先頭に立ち、中原義貴(Cannondale)と大塚航(JPスポーツテストチームMASSA-ANDEX)、木村吉秀(岩井商会レーシング)が合流。後方からのスタートを強いられた丸山厚(JPスポーツテストチームMASSA-ANDEX)もこの動きに乗る。
2周目に入ると先頭は横山、中原、丸山の3名に絞られ、ここから中原が脱落。レース序盤から横山vs丸山のバトルが繰り広げられる。シリーズランキングトップの島田真琴(シマノドリンキング)が後方から徐々にポジションを上げる中、横山と丸山の2名が先行する形で周回をこなしていった。
しばらく一進一退の攻防が続いていたが、残り2周回のキャンバーで丸山のミスを突いて横山がアタック。ここで広がったギャップが決定的となり、6秒差で丸山を振り切った横山が勝利。3位には中原を抜いた島田が入った。
高校卒業後、2014年4月からシマノレーシングの一員としてロードレースを主に闘う横山。4月からはシマノの本拠地である大阪府堺市に住む。シマノレーシング加入後もシクロクロスに積極的に出場すると言う。
横山は2月1日から2日までオランダ・ホーヘルハイデで開催されるシクロクロス世界選手権のU23日本代表に選ばれている。1ヶ月後に迫った世界選手権に向けて横山は「ここまで2週間ほどレースから離れて、しっかりと乗り込みを行ないました。今後のレースでコンディションを上げて、先にヨーロッパに行っている沢田選手らに負けない走りをしたい。コンディショニングが出来ていることをこの勝利で確認出来ました」とコメントしている。
エリート女子のCL1は、新チームのTeam CHAINRINGに移籍した全日本チャンピオンの宮内佐季子が、2位の坂口楓華(パナソニックレディース)らを3分近く引き離す走りで優勝している。
CM1で地元関西勢を抑え込んで勝利したのは水谷拓也(BUCYO COFFEE CLT)。「今シーズンのシクロクロス初戦であり、最終戦です」と語るU23ロードチャンピオン徳田鍛造(鹿屋体育大学)らを振り切った田中雅(TEAM HATO☆SUN)がC2勝利を飾っている。
なお、CM1総合ランキング2位の大河内二郎(シルクロード)は、小田島貴弘(Club SY-Nak)、羽鳥和重(cycleclub 3UP)、中谷聡(BRIDLER)とともにスイス・ゴッサウで開催されるシクロクロス世界選手権マスターズに出場するため欠場。羽鳥がMen45-49で28位、大河内が同31位、小田島が同34位、そして中谷がMen50-54で18位に入っている。
その他の写真はフォトギャラリーにて!
C1
1位 横山航太(篠ノ井高校)57'35"
2位 丸山厚(JPスポーツテストチームMASSA-ANDEX)+06"
3位 島田真琴(シマノドリンキング)+2'06"
4位 中原義貴(Cannondale)+2'34"
5位 大塚航(JPスポーツテストチームMASSA-ANDEX)+3'25"
6位 兼子博昭(スワコレーシングチーム)+3'33"
7位 大渕宏紀(Team-NR/錦ロイヤル)+3'34"
8位 伊澤優大(岩井商会レーシング)+4'10"
9位 木村吉秀(岩井商会レーシング)+4'26"
10位 伊澤広大(岩井商会レーシング)+4'45"
CJ
1位 中井唯晶(瀬田工業高校)42'18"
2位 岡野樹(TeamRINGOROAD/のぼこん)+2'32"
3位 徳田匠(北桑田高)+4'08"
CL1
1位 宮内佐季子(Team CHAINRING)40'14"
2位 坂口楓華(パナソニックレディース)+2'57"
3位 三浦涼香(桜花学園)+3'42"
4位 上田順子(BC.ANELLO獣遊ダム部)+4'39"
5位 加納尚子(ストラーダ)-1Lap
6位 三井由香(ベロチスタ アヴェル)-1Lap
CM1
1位 水谷拓也(BUCYO COFFEE CLT)38'23"
2位 藤井修(きゅうべえsports)+12"
3位 佐野光宏(ストラーダレーシング)+14"
4位 丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本)+28"
5位 景山昭宏(クラブシルベスト)+39"
6位 佐藤貴徳(三協製作所/チームYYY)+1'19"
C2
1位 田中雅(TEAM HATO☆SUN)37'57"
2位 余語賢司(NCFR)+11"
3位 徳田鍛造(鹿屋体育大学)+45"
4位 大橋優(TeamPoppo/なんちゃってバイカーズ)+59"
5位 国分圭二(Mt.HASE32)+1'01"
6位 森本禎介(Tonic CX Team Japan)+1'35"
CL2
1位 千原亜里沙(Sonic Racing)30'19"
2位 水谷有紀子(BUCYO COFFEE CLT)+12"
3位 日野友葵(ボンシャンス飯田)+54"
CM2
1位 佐井輝久(クラブシルベスト)28'01"
2位 紺谷龍生(まんま-AO・HANI CyclingTeam)+09"
3位 河原徳(DISTANZA)+10"
C3
1位 藤原友秀(Team\RUN兵庫支部)26'41"
2位 柿内秀介(Mt.HASE321)+55"
3位 涌本正樹(Teamスクアドラ)+56"
CL3
1位 藤野直美(まんま-AO・HANI CyclingTeam)17'17"
2位 箕形和代(エキップリオン)+26"
3位 久保田珠実(STRADA R)+56"
CM3
1位 相良晶一(C-WASP)28'54"
2位 古谷崇(サイクルマスター)+01"
3位 百合寛 +38"
C4A
1位 若狭智代秀(チームアヴェル)27'26"
2位 和田良平(RingoRoad.com)+28"
3位 坂口聖成 +41"
C4B
1位 郡山雅仁 27'28"
2位 横井廉(県立山崎高校)+1'02"
3位 藤原周司(TOPFIELD)+1'08"
U17
1位 藤垣人也(MAX SPEED 97)26'16"
2位 日野竜嘉(松山聖陵高校)+1'45"
3位 吉岡拓也(バルバクラブ)+4'49"
U15
1位 日野泰静(ボンシャンス飯田)13'04"
2位 妻木祥太郎(のぼこん/宝塚線)+11"
3位 山口創平(TEAM ProRide)+12"
CK2
1位 綾野尋(Team-K)10'11"
2位 二唐基(WGAracing)+17"
3位 古里翔 +20"
CK1
1位 細渓晃成(Salata bianca kobe)7'51"
2位 竹中希春 +21"
3位 田中大葵(シルクロード)+26"
text:Kei Tsuji
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