シマノレーシングが2014年の体制を発表した。京都産業大学の木村圭佑と篠ノ井高校の横山航太の若手2人が新加入する。チームは引き続き選手育成を主眼とし、ヨーロッパ遠征も行う。

畑中勇介がキャプテンで若いチームを率いる畑中勇介がキャプテンで若いチームを率いる photo:Hideaki TAKAGI
株式会社シマノがメインスポンサーを務めるシマノレーシングは35年以上の歴史を誇る、日本の実業団ロードレースチームの雄だ。長くチームでの成績という結果を出し続け、日本チャンピオンや多くの名選手を輩出してきた。やがて時代の流れとともに、おもに国内で活動するコンチネンタルチームのシマノレーシングには、より上位のステータスで活躍できる選手の育成を主眼とするようになった。

最終的な目標はオリンピックやUCIプロツアーなどで活躍できる選手を輩出することであり、そのために国内外のレースを戦ってきた。その方針は2014年も継続される。新加入の選手は新卒かあるいは2年目程度までの選手に絞られ、2014年も同じ方針だ。2013年では近代シマノレーシングでは初の高校卒業選手を採用、今回も踏襲される。

2014年の体制は、大枠では変わらず引き続きUCIコンチネンタルチームとして登録。野寺秀徳監督のもと、国内Jプロツアーやアジアなど海外レースも戦う計画だ。
新加入は2名。3月に京都産業大学を卒業予定の木村圭佑と、長野県立篠ノ井高校を同じく卒業予定の横山航太だ。

木村圭佑
滋賀県出身の京都産業大学4年生。2年次のインカレロードレース(2011年、長野県大町市美麻)で逃げ続けて2位に。そして3年次の全日本学生選手権個人ロードレース(2012年長野県木祖村)で優勝。ツアー・オブ・ジャパンへは2012年に学生選抜、2013年に日本代表として連続出場している。

横山航太
長野県立篠ノ井高校3年の横山は、2011年全日本選手権ロードレースU17チャンピオン、2012年全日本シクロクロス選手権ジュニアチャンピオン、2013年全日本MTB選手権XCOジュニアチャンピオン。オンロード&オフロード共にこなせる、世界選手権や海外遠征も豊富なオールラウンダーで、テクニカルな場面に特に強い。

学連大会や代表選手での活躍の多い木村圭佑。2013年インカレロードから学連大会や代表選手での活躍の多い木村圭佑。2013年インカレロードから photo:Hideaki TAKAGIMTBとシクロクロスのジュニアチャンピオンの実績のある横山航太MTBとシクロクロスのジュニアチャンピオンの実績のある横山航太 photo:Hideaki TAKAGI


野寺秀徳監督のコメント
シマノレーシングは株式会社シマノの支援のもとに、日本のサイクルスポーツの発展拡大への貢献を目的とします。チームは自転車ロードレース選手の育成を行い、オリンピック、UCIプロツアーなど海外の主要レースにおいて上位で活躍できるレベルまで速やかに育成することを目指します。2014年は、前半戦を国内Jプロツアーとアジアツアーを中心に活動します。そして7月以降の後半戦は、ヨーロッパツアーを中心とした欧州UCIレースへの参加も予定しています。


2014年シマノレーシング(UCIコンチネンタルチーム)メンバー
選手
畑中勇介 19850621 東京都(キャプテン)
吉田隼人 19890519 奈良県   
入部正太朗 19890801 奈良県   
野中竜馬 19890721 広島県  
西村大輝 19941020 兵庫県   
Low Darren 19880714 シンガポール 
木村圭佑 19911215 滋賀県 京都産業大学より
横山航太 19950820 長野県 篠ノ井高等学校より、ただし2014年4月加入予定

チームスタッフ

チームマネジャー 野寺秀徳  
メカニック    大久保修一 
アドバイザー   岡島伸平  
マッサージャー  鳴島孝至 小守スポーツマッサージ療院
ドクター     熊井司 奈良県立医科大学付属病院
ドクター     磯本慎二 奈良県立奈良病院


text:高木秀彰

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