12月22日(日)、神奈川県湘南地区に位置する大磯ロングビーチにて大磯クリテリウム第2戦が開催された。宮澤崇史選手ら豪華ゲストが参戦し、11月に開催された第1回大会より参加者が100人も増加するなど人気急速沸騰中の今大会で見事勝利を収めたウィナーたちのバイクをピックアップして紹介する(大会の様子は第1戦のレポートよりご覧下さい)。

快晴のもと開催された大磯クリテリウム第2戦快晴のもと開催された大磯クリテリウム第2戦 宮澤崇史ら豪華ゲストライダーが出走したエリートクラスは白熱のレース展開に宮澤崇史ら豪華ゲストライダーが出走したエリートクラスは白熱のレース展開に




エリートクラス優勝 中村龍太郎さん(イナーメ信濃山形)のフェルト F1

現役プロから強豪アマチュアまで強豪ライダーが多く参戦したエリートクラス。積極的なレース展開で第1戦につづいて2連勝を達成したイナーメ信濃山形所属の中村龍太郎さんはフェルトのオールラウンドモデルであるFシリーズのハイエンド「F1」を愛用する。

中村龍太郎さん(イナーメ信濃山形) フェルト F1中村龍太郎さん(イナーメ信濃山形) フェルト F1
コンポーネントは10速の7900系デュラエースをメインに、クランクのみシマノの純正カスタムパーツ「夢屋」のチェーンリングを組合せた7800系デュラエースを使用する。「最もこだわっているポイント」というホイール周りは50mmハイトの9000系デュラエースホイールに、「最速店長選手権を制したサイクルフリーダム岩佐店長のおすすめ」というヴェロフレックスのスプリンターを組み合わせた。

フィジークのサドルが好みとのことから薄型軽量モデル「ANTARES00」をアッセンブルフィジークのサドルが好みとのことから薄型軽量モデル「ANTARES00」をアッセンブル シャローハンドルをSTIブラケットと面一とすることで深い前傾姿勢を実現するシャローハンドルをSTIブラケットと面一とすることで深い前傾姿勢を実現する

クランクのみ7800系デュラエースを使用。アウターは夢屋のチェーンリングだクランクのみ7800系デュラエースを使用。アウターは夢屋のチェーンリングだ シマノWH-9000-C50-TUにヴェロフレックスのスプリンターを組み合わせるシマノWH-9000-C50-TUにヴェロフレックスのスプリンターを組み合わせる


ハンドル周りは深い前傾を狙って、トラディショナルなシャローハンドルを大きくシャクリ、STIのブラケットと面一になるようにセッティングする。しかしながら、「スプリント時に腕とハンドルが当たるので、色々なハンドルを試していきたい」と語るようにライディングポジションはまだまだ模索中の様だ。



一般女子Bクラス優勝 山越聡子さんのピナレロ FP2

「レースはヒルクライムがメインだけど近場だったので参戦してみました。テレビで見るレースの様に駆け引きができて面白かったです」と語ってくれたのは一般女子Bクラス優勝の山越聡子さん。愛車はアルミ合金製フレームに湾曲したONDAフォーク&シートステーを組合せたかつての人気車種「FP2」だ。

山越聡子さん ピナレロ FP2山越聡子さん ピナレロ FP2
は女性用ながらスマートなルックスのスペシャライズド Rubyがお気に入りは女性用ながらスマートなルックスのスペシャライズド Rubyがお気に入り 一点豪華主義のホイールはジップ303一点豪華主義のホイールはジップ303


「如何にも女性専用という様な花柄などが入った派手なバイクが苦手」という通り、全体的にシンプルな仕上がりとなっている山越さんのバイク。コンポーネントは概ね完成車付属のものを使用し、「一点豪華主義!」という様にホイールにはジップ303をチョイスしている。サドルは女性用ながらスマートなルックスを実現しているスペシャライズドのRubyがお気に入りとのこと。



シニア50代優勝 有持真人さん(Team ARI)のエヴァディオ Venus

シニア50代を独走で制したのはロードからMTBまで幅広い活躍を見せる強豪チームのTeam ARIを主宰する有持真人さん。エヴァディオVenusをベースにハンドル類からホイール、バルブキャップに至るまで殆どをイエローで統一したチーム仕様のオリジナルバイクを愛用する。

有持真人さん(Team ARI) エヴァディオ Venus有持真人さん(Team ARI) エヴァディオ Venus
マヴィック コスミックカーボンPROにコンチネンタル コンペティションを組み合わせるマヴィック コスミックカーボンPROにコンチネンタル コンペティションを組み合わせる 名前が入ったシートチューブ名前が入ったシートチューブ


コンポーネントはシマノ7900系デュラエース、ホイールは「剛性の高いモデルが好み」とのことからマヴィック初のフルカーボンホイール「コスミックカーボンPRO」をアッセンブル。タイヤは第1戦をパンクで棒に振ってしまったことから、耐パンク性に定評があるコンチネンタルのコンペティションをチョイスしたそうだ。



ミドルクラス第2レース優勝 津村翔平さん(パインヒルズ’90)のラピエール Xelius EFI

集団スプリントを制し、ミドルクラス第2レースで優勝したのは名門クラブチーム「パインヒルズ’90」に所属する大学生の津村翔平さん。今回のレースで使用したバイクは「FDJのティボ・ピノー選手(フランス)が好きだから」との理由でチョイスした新車のラピエール Xelius EFIだ。

津村翔平さん(パインヒルズ’90) ラピエール Xelius EFI津村翔平さん(パインヒルズ’90) ラピエール Xelius EFI
「FDJのティボ・ピノー選手(フランス)が好きだから」との理由でラピエール Xelius EFIをチョイス「FDJのティボ・ピノー選手(フランス)が好きだから」との理由でラピエール Xelius EFIをチョイス ハンドルにはシャローベンドのジップをアッセンブルハンドルにはシャローベンドのジップをアッセンブル


一見とてもオーソドックスな仕様に見えるが、フィジークの廉価サドル「アルデラ」やクラシカルなシャローハンドルをチョイスし、アルテグラをメインにクランクのみをデュラエースとするなど、随所にこだわりのパーツをアッセンブルしている。同時にケーブル類の向きを全て揃えて組み上げるなど、ロードバイクの格好良さも追求しているとのこと。



中学生男子優勝 山下純之介くん(HIRAKO.mode)のアンカー RHM9

混走となったビギナークラスの大人たちを相手に圧倒的なスプリントで集団スプリントを制し、中学生男子で2連勝を達成した山下純之介くんの愛車はアンカー RHM9。シューズとの擦れによって下地がむき出しとなったクランクをはじめ至る所から学生レーサーらしい使い込まれた感じの伝わってくる。

山下純之介くん(HIRAKO.mode) アンカー RHM9山下純之介くん(HIRAKO.mode) アンカー RHM9
コンポーネントはシマノ105をベースにクランクのアウターチェーンリングのみ楕円のローターQ-Ringsに換装される。フロントのステッカーが無いものの、前後共にホイールは35mmハイトのシマノ7900系デュラエースで、自らホイールバランスをとっているそうだ。

自らホイールバランスをとっているそうだ自らホイールバランスをとっているそうだ クランクは下地がむき出しになるほど使い込まれているクランクは下地がむき出しになるほど使い込まれている


そして、大磯クリテリウムは特に車検を行わないが「UCI規則に引っかかるので、昨日ハンドルの位置を上げました」と公式レースを見据える発言をしてくれた山下くんは現在中学3年生。来年からは自転車強豪校の横浜高校への進学が決まっており、早くもその意気込みを垣間見ることが出来た。



取材に快くご協力くださった皆様、ありがとうございました&優勝おめでとうございます。今回お声がけできなかった方は次のイベントで是非優勝して自慢の愛車を見せて下さいね!よろしくお願いします。


text&photo:Yuya.Yamamoto


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