2013/12/24(火) - 08:17
クリスマスを目前に控えた12月22日、人気のくろんど池コースで関西シクロクロス第6戦が開催。三船雅彦氏監修のテクニカルコースに550名が挑んだ。接戦のC1レースで島田真琴(シマノドリンキング)が2連勝を飾っている。
奈良県生駒市にあるくろんど池。大阪府と京都府の県境に近い山間部にある池をぐるりと周り、松林に覆われた里山のシングルトラックを駆ける。30段を超える階段やテクニックで差がつくコーナーが盛り沢山。近くに住む三船雅彦氏が監修を行なったコースは「一年で一番テクニカル」と呼ばれるほど。
チャレンジングなコースに加えて、温かいおでんが名物の食堂がコースに隣接するなど、観戦フレンドリーな一面も。同会場での開催は3回目だが、今や関西シクロクロスを代表する人気コースと言える。全カテゴリーを合わせたエントリー数は680名(実際のスタートは550名)に上った。
年々参加者を増やしている関西シクロクロスは、C3の参加人数が極端に増えたため、今シーズンからC4を導入するとともに、C3を2グループに分割。シリーズ後半戦に差し掛かるこの第6戦からC3を1グループ、C4を2グループに変更された。今後はスポーツエントリーでの追加エントリーがC3は約20名、C4は約100名となる。
1本化されて93名エントリー(75名スタート)を集めたC3は、岡将行(Team ARAYA)と小倉隆志(SKRK CX)の2人が先行する形で進む。しかし最後尾スタートの野寺秀徳(シマノ)が猛烈な追い上げを見せ、最終周回の平坦路で先頭2人をパス。実に70人以上を抜く走りで野寺監督が勝利した。ゴール後に倒れ込んだ野寺監督は息絶え絶え「現役を含めても5本指に入る苦しさ」とコメント。
68名スタートのC2は、比護任(NFCC-competition)が序盤から独走して勝利し、2位の中村松根(岩井商会レーシング)とともにC1昇格。羽鳥和重(cycleclub 3UP)との接戦を制した丸畑明彦(PCサイクルクラブ)がCM1勝利を収めている。
CL1レースをリードしたのは坂口聖香(パナソニックレディース)。妹の坂口楓華(パナソニックレディース)や三浦涼香(桜花学園)を引き離しながら周回を重ねたが、中盤に坂口聖香は激しく落車してしまう。負傷しながらも、最後までリードを守って走り続けた坂口聖香が勝利。しかしレース後に鎖骨の骨折が判明し、表彰式を欠席した。
畑中勇介(シマノレーシング)や辻善光(Team Zenko)、中根英登(チームNIPPO・デローザ)らがスタートに並んだC1は、1週間前の第5戦と同様に中原義貴(キャノンデール)が好スタートを切って1周目をリードする。
先頭を快走する中原には前田公平(TEAM SCOTT)が合流。一時的に前田が先行するシーンも見られたが、中原も付かず離れずの位置で先頭に食らいつく。
先頭パックで走るU23の2人の後ろでは、40分間のジュニアレース対象の中井唯晶(瀬田工業高校)や島田真琴(シマノドリンキング)らが続き、その後方に辻善光(Team Zenko)や木村吉秀(岩井商会レーシング)、伊澤優大(岩井商会レーシング)、大渕宏紀(Team-NR/錦ロイヤル)らの姿。この日も中井はC1上位に絡む走りでジュニアレースを制した。
ジワリジワリと順位を上げた島田が先頭2人に追いつき、そこから中原が脱落。前田と島田が競り合いながらレース終盤へと入っていく。最終周回に入ってもなお差はつかず、テクニカルな最終コーナーを抜けてゴールスプリント勝負に。巧く前田を抑え込んだ島田が勝利した。
落ち着いた走りで追い上げ、冷静に勝負に持ち込んだ島田がシリーズ3勝目。シリーズランキングでは首位を快走している。
その他の写真はフォトギャラリーにて!
関西シクロクロス2013-2014第6戦くろんど池
C1
1位 島田真琴(シマノドリンキング) 59'48"
2位 前田公平(TEAM SCOTT)
3位 中原義貴(キャノンデール) +37"
4位 辻善光(Team Zenko) +1'15"
5位 木村吉秀(岩井商会レーシング) +1'20"
6位 伊澤優大(岩井商会レーシング) +2'08"
7位 大渕宏紀(Team-NR/錦ロイヤル) +2'34"
8位 藤川正人(岩井商会レーシング) +3'18"
9位 伊澤広大(岩井商会レーシング) +3'32"
10位 大塚航(JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX) +3'38"
CJ
1位 中井唯晶(瀬田工業高校) 41'37"
2位 岡野樹(TeamRINGOROAD/のぼこん) +2'28"
3位 谷口跳馬 +7'37"
4位 田中稜一(高松工芸高校) -1Lap
CL1
1位 坂口聖香(パナソニックレディース) 41'05"
2位 坂口楓華(パナソニックレディース) +26"
3位 三浦涼香(桜花学園) +2'01"
4位 上田順子(BC.ANELLO獣遊ダム部) +3'37"
5位 加納尚子(ストラーダ) +4'18"
6位 西口悦子(Sakatani Racing) +5'27"
CM1
1位 丸畑明彦(PCサイクルクラブ) 37'41"
2位 羽鳥和重(cycleclub 3UP)
3位 大河内二郎(シルクロード) +10"
4位 藤井修(きゅうべえsports) +21"
5位 中谷聡(BRIDLER) +32"
5位 Vincent Flanagan(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) +34"
C2
1位 比護任(NFCC-competition) 43'46"
2位 中村松根(岩井商会レーシング) +15"
3位 矢口隆三(トンデモクラブ) +18"
4位 国分圭二(Mt.HASE321) +1'23"
5位 笹井秀治(masahikomifune.com) +1'33"
6位 島本誠(TEAM NEXT STAGE) +1'38"
CM2
1位 前川圭助(White Jack) 33'04"
2位 紺谷龍生(まんま-Ao・hani) +15"
3位 橋本伸之(クラブシルベスト) +20"
C3
1位 野寺秀徳(シマノ) 31'21"
2位 岡将行(Team ARAYA) +01"
3位 小倉隆志(SKRK CX) +06"
U17
1位 藤垣人也(MAX SPEED) 30'44"
2位 大西秀典 +1'21"
3位 岡村紀一郎(ナカガワRT) +4'54"
CM3
1位 小嶋元(イナーメ信濃山形) 33'50"
2位 塚原政知(シルクロード) +31"
3位 蔵野暢人(クラブシルベスト) +51"
CL2
1位 千原亜里沙(Sonic Racing) 27'42"
2位 水谷有紀子(BUCYO COFFEE CLT) +06"
3位 恒田さよ子(泥んこプロレス) +41"
CL3
1位 木村のぞみ(Salata bianca Kobe) 12'47"
2位 箕形和代(エキップリオン) +07"
3位 穴見樹里(Team ARAYA) +22"
C4A
1位 北中悠貴(関西大学) 32'00"
2位 山本雅之(シルクロード)
3位 横井廉(県立山崎高校) +54"
C4B
1位 斉藤和哉(シルクロード) 31'49"
2位 岡理裕 +1'15"
3位 和田良平(RingoRoad.com) +1'26"
U15
1位 妻木祥太郎(のぼこん/宝塚線) 9'52"
2位 山口創平(TEAM ProRide) +02"
3位 細田悠太(coco egg) +22"
CK2
1位 副島達海(OK牧場) 11'50"
2位 二唐基(WGAracing) +05"
3位 古里翔 +06"
CK1
1位 河村元 9'35"
2位 永井希一(teamスクアドラ) +04"
3位 三船煌太 +1'19"
text:Kei Tsuji
photo:Kei Tsuji, Hideaki Takagi
奈良県生駒市にあるくろんど池。大阪府と京都府の県境に近い山間部にある池をぐるりと周り、松林に覆われた里山のシングルトラックを駆ける。30段を超える階段やテクニックで差がつくコーナーが盛り沢山。近くに住む三船雅彦氏が監修を行なったコースは「一年で一番テクニカル」と呼ばれるほど。
チャレンジングなコースに加えて、温かいおでんが名物の食堂がコースに隣接するなど、観戦フレンドリーな一面も。同会場での開催は3回目だが、今や関西シクロクロスを代表する人気コースと言える。全カテゴリーを合わせたエントリー数は680名(実際のスタートは550名)に上った。
年々参加者を増やしている関西シクロクロスは、C3の参加人数が極端に増えたため、今シーズンからC4を導入するとともに、C3を2グループに分割。シリーズ後半戦に差し掛かるこの第6戦からC3を1グループ、C4を2グループに変更された。今後はスポーツエントリーでの追加エントリーがC3は約20名、C4は約100名となる。
1本化されて93名エントリー(75名スタート)を集めたC3は、岡将行(Team ARAYA)と小倉隆志(SKRK CX)の2人が先行する形で進む。しかし最後尾スタートの野寺秀徳(シマノ)が猛烈な追い上げを見せ、最終周回の平坦路で先頭2人をパス。実に70人以上を抜く走りで野寺監督が勝利した。ゴール後に倒れ込んだ野寺監督は息絶え絶え「現役を含めても5本指に入る苦しさ」とコメント。
68名スタートのC2は、比護任(NFCC-competition)が序盤から独走して勝利し、2位の中村松根(岩井商会レーシング)とともにC1昇格。羽鳥和重(cycleclub 3UP)との接戦を制した丸畑明彦(PCサイクルクラブ)がCM1勝利を収めている。
CL1レースをリードしたのは坂口聖香(パナソニックレディース)。妹の坂口楓華(パナソニックレディース)や三浦涼香(桜花学園)を引き離しながら周回を重ねたが、中盤に坂口聖香は激しく落車してしまう。負傷しながらも、最後までリードを守って走り続けた坂口聖香が勝利。しかしレース後に鎖骨の骨折が判明し、表彰式を欠席した。
畑中勇介(シマノレーシング)や辻善光(Team Zenko)、中根英登(チームNIPPO・デローザ)らがスタートに並んだC1は、1週間前の第5戦と同様に中原義貴(キャノンデール)が好スタートを切って1周目をリードする。
先頭を快走する中原には前田公平(TEAM SCOTT)が合流。一時的に前田が先行するシーンも見られたが、中原も付かず離れずの位置で先頭に食らいつく。
先頭パックで走るU23の2人の後ろでは、40分間のジュニアレース対象の中井唯晶(瀬田工業高校)や島田真琴(シマノドリンキング)らが続き、その後方に辻善光(Team Zenko)や木村吉秀(岩井商会レーシング)、伊澤優大(岩井商会レーシング)、大渕宏紀(Team-NR/錦ロイヤル)らの姿。この日も中井はC1上位に絡む走りでジュニアレースを制した。
ジワリジワリと順位を上げた島田が先頭2人に追いつき、そこから中原が脱落。前田と島田が競り合いながらレース終盤へと入っていく。最終周回に入ってもなお差はつかず、テクニカルな最終コーナーを抜けてゴールスプリント勝負に。巧く前田を抑え込んだ島田が勝利した。
落ち着いた走りで追い上げ、冷静に勝負に持ち込んだ島田がシリーズ3勝目。シリーズランキングでは首位を快走している。
その他の写真はフォトギャラリーにて!
関西シクロクロス2013-2014第6戦くろんど池
C1
1位 島田真琴(シマノドリンキング) 59'48"
2位 前田公平(TEAM SCOTT)
3位 中原義貴(キャノンデール) +37"
4位 辻善光(Team Zenko) +1'15"
5位 木村吉秀(岩井商会レーシング) +1'20"
6位 伊澤優大(岩井商会レーシング) +2'08"
7位 大渕宏紀(Team-NR/錦ロイヤル) +2'34"
8位 藤川正人(岩井商会レーシング) +3'18"
9位 伊澤広大(岩井商会レーシング) +3'32"
10位 大塚航(JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX) +3'38"
CJ
1位 中井唯晶(瀬田工業高校) 41'37"
2位 岡野樹(TeamRINGOROAD/のぼこん) +2'28"
3位 谷口跳馬 +7'37"
4位 田中稜一(高松工芸高校) -1Lap
CL1
1位 坂口聖香(パナソニックレディース) 41'05"
2位 坂口楓華(パナソニックレディース) +26"
3位 三浦涼香(桜花学園) +2'01"
4位 上田順子(BC.ANELLO獣遊ダム部) +3'37"
5位 加納尚子(ストラーダ) +4'18"
6位 西口悦子(Sakatani Racing) +5'27"
CM1
1位 丸畑明彦(PCサイクルクラブ) 37'41"
2位 羽鳥和重(cycleclub 3UP)
3位 大河内二郎(シルクロード) +10"
4位 藤井修(きゅうべえsports) +21"
5位 中谷聡(BRIDLER) +32"
5位 Vincent Flanagan(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) +34"
C2
1位 比護任(NFCC-competition) 43'46"
2位 中村松根(岩井商会レーシング) +15"
3位 矢口隆三(トンデモクラブ) +18"
4位 国分圭二(Mt.HASE321) +1'23"
5位 笹井秀治(masahikomifune.com) +1'33"
6位 島本誠(TEAM NEXT STAGE) +1'38"
CM2
1位 前川圭助(White Jack) 33'04"
2位 紺谷龍生(まんま-Ao・hani) +15"
3位 橋本伸之(クラブシルベスト) +20"
C3
1位 野寺秀徳(シマノ) 31'21"
2位 岡将行(Team ARAYA) +01"
3位 小倉隆志(SKRK CX) +06"
U17
1位 藤垣人也(MAX SPEED) 30'44"
2位 大西秀典 +1'21"
3位 岡村紀一郎(ナカガワRT) +4'54"
CM3
1位 小嶋元(イナーメ信濃山形) 33'50"
2位 塚原政知(シルクロード) +31"
3位 蔵野暢人(クラブシルベスト) +51"
CL2
1位 千原亜里沙(Sonic Racing) 27'42"
2位 水谷有紀子(BUCYO COFFEE CLT) +06"
3位 恒田さよ子(泥んこプロレス) +41"
CL3
1位 木村のぞみ(Salata bianca Kobe) 12'47"
2位 箕形和代(エキップリオン) +07"
3位 穴見樹里(Team ARAYA) +22"
C4A
1位 北中悠貴(関西大学) 32'00"
2位 山本雅之(シルクロード)
3位 横井廉(県立山崎高校) +54"
C4B
1位 斉藤和哉(シルクロード) 31'49"
2位 岡理裕 +1'15"
3位 和田良平(RingoRoad.com) +1'26"
U15
1位 妻木祥太郎(のぼこん/宝塚線) 9'52"
2位 山口創平(TEAM ProRide) +02"
3位 細田悠太(coco egg) +22"
CK2
1位 副島達海(OK牧場) 11'50"
2位 二唐基(WGAracing) +05"
3位 古里翔 +06"
CK1
1位 河村元 9'35"
2位 永井希一(teamスクアドラ) +04"
3位 三船煌太 +1'19"
text:Kei Tsuji
photo:Kei Tsuji, Hideaki Takagi
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