12月15日に京都府南丹市の「スチールの森京都(旧府民の森ひよし)」で開催された関西シクロクロス第5戦で、島田真琴(シマノドリンキング)がシリーズ2勝目をマークした。エリート女子のCL1は豊岡英子(パナソニックレディース)が圧勝を飾っている。



重い雲が立ち込めるスチールの森京都重い雲が立ち込めるスチールの森京都 photo:Kei Tsujiタベルナエスキーナのブースでコーヒーを入れる竹之内悠(コルバ・スペラーノハム)タベルナエスキーナのブースでコーヒーを入れる竹之内悠(コルバ・スペラーノハム) photo:Kei Tsuji
C1のレース中は雲の間から青空が顔を出すC1のレース中は雲の間から青空が顔を出す photo:Kei Tsuji


C1 序盤に独走する中原義貴(キャノンデール)C1 序盤に独走する中原義貴(キャノンデール) photo:Kei Tsujiシリーズ10戦で行なわれる関西シクロクロス2013-2014シーズンもいよいよ折り返し。京都府南丹市の山間に位置する「スチールの森京都(旧府民の森ひよし)」が第5戦の舞台だ。

C1 中原を追う島田真琴(シマノドリンキング)と大渕宏紀(Team-NR/錦ロイヤル)C1 中原を追う島田真琴(シマノドリンキング)と大渕宏紀(Team-NR/錦ロイヤル) photo:Kei Tsujiコースの大半は傾斜が付いた草地で、シケインやステップの他、キャンバーやシングルトラック、砂利道、舗装路が組み合わされている。

CJ 後続を3分近く引き離した中井唯晶(瀬田工業高校)CJ 後続を3分近く引き離した中井唯晶(瀬田工業高校) photo:Kei Tsuji一見すると滑らかな草地だが、そこに散らばった鋭利な小石がパンクを誘発。さらにレースの進行とともに轍が掘り返され、泥が露出してグリップが低下する。空気圧を上げてパンクのリスクを下げるか、それとも空気圧を下げてグリップを稼ぐか。この選択が勝負に大きく影響した。

朝夕にかけて粉雪や冷雨が降る寒空の下、ホールショットを獲った中原義貴(キャノンデール)がC1レースで先行する。「泥の路面を考えて空気圧を下げて走った」という中原。その後ろには島田真琴(シマノドリンキング)と大渕宏紀(Team-NR/錦ロイヤル)が続き、序盤の周回を重ねる。

しかし中原はパンクで後退し、時を同じくして大渕もパンク。こうして島田が先頭に立ち、ペースを崩さずに独走を開始した。

パンクから復帰した中原や、舗装路の登りで段違いのスピードを見せながらも「パンクで何度も何度もバイクを交換した」という泥だらけの畑中勇介(シマノレーシング)の追い上げは届かず、トラブルレスの島田が1分近いリードを保って優勝した。シーズン2勝目の島田はシリーズランキングで首位を快走中だ。

同時スタートのジュニアは、後方からのスタートにも関わらず、ジュニア全日本チャンピオン中井唯晶(瀬田工業高校)が勢い良く前へ。先頭を走る島田に追いつく走りを見せた中井が、40分のレースで圧勝している。



C1 先頭で周回を重ねる島田真琴(シマノドリンキング)C1 先頭で周回を重ねる島田真琴(シマノドリンキング) photo:Kei Tsuji
C1 2番手を走る中原義貴(キャノンデール)C1 2番手を走る中原義貴(キャノンデール) photo:Kei TsujiC1 3番手を走る畑中勇介(シマノレーシング)C1 3番手を走る畑中勇介(シマノレーシング) photo:Kei Tsuji


C1 最後までリードを崩さず走った島田真琴(シマノドリンキング)C1 最後までリードを崩さず走った島田真琴(シマノドリンキング) photo:Kei Tsuji1週間前の全日本選手権で3連覇を達成した竹之内悠(コルバ・スペラーノハム)は、シクロクロスシーズン後半を見据え、ロードレースから続く長いシーズンの合間に小休止。この日はレースに出場せず、お馴染みタベルナエスキーナのブースでコーヒーを淹れるスペシャルアルバイトとして働き、キッズレースの先導役としてコースを駆け回った。なお、コーヒーの売り上げはそのまま世界選手権の遠征費に充てられるという。

キッズレースの先導役を務めた竹之内悠(コルバ・スペラーノハム)キッズレースの先導役を務めた竹之内悠(コルバ・スペラーノハム) photo:Kei Tsuji同じくスペシャルアルバイトとしてタベルナエスキーナのブースに立った豊岡英子(パナソニックレディース)は、CL1で1周目から独走し、そのまま勝利。2位に相野田静香(clubGROW)、3位に坂口楓華(パナソニックレディース)が入っている。

CM1のレース序盤から先頭パックを形成したのは丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本)と大河内二郎(シルクロード)、水谷拓也(BUCYO COFFEE CLT)の3人。その中から飛び出し、地元関西勢を押さえた水谷が優勝。シリーズランキングでは丸畑が首位をキープしている。また、C2優勝の伊藤翔吾(JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX)と同2位の野島遊はC1昇格を決めた。

その他の写真はフォトギャラリーにて!


CM1スタートCM1スタート photo:Kei TsujiCL1 1周目から独走した豊岡英子(パナソニックレディース)CL1 1周目から独走した豊岡英子(パナソニックレディース) photo:Kei Tsuji


C1(9周回)
1位 島田真琴(シマノドリンキング)          1h03'13"
2位 中原義貴(キャノンデール)              +55"
3位 畑中勇介(シマノレーシング)            +1'15"
4位 大塚航(JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX)  +2'22"
5位 大渕宏紀(Team-NR/錦ロイヤル)          +2'32"
6位 藤川正人(岩井商会レーシング)           +2'38"
7位 木村吉秀(岩井商会レーシング)           +2'44"
8位 船岡洋(tacurino.net)                +2'45"
9位 菅原成典(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB)        +2'55"
10位 伊澤優大(岩井商会レーシング)           +3'16"

CJ(6周回)
1位 中井唯晶(瀬田工業高校)              43'19"
2位 徳田匠(ひだまりの家)               +2'59"
3位 岡野樹(TeamRINGOROAD/のぼこん)        +3'08"
4位 早川裕紀(北桑田高校)               +3'51"
5位 今野有樹(松山聖陵高校)              +5'13"
6位 竹村拓(Sakatani Racing)              +7'42"

CL1(5周回)
1位 豊岡英子(パナソニックレディース)         39'55"
2位 相野田静香(clubGROW)              +2'21"
3位 坂口楓華(パナソニックレディース)         +2'52"
4位 上田順子(BC.ANELLO獣遊ダム部)          +5'27"
5位 三浦涼香(桜花学園)                +6'48"
6位 埜真賢美                      -1Lap
7位 三井由香(ベロチスタアヴェル)           -1Lap

CM1(5周回)
1位 水谷拓也(BUCYO COFFEE CLT)         38'07"
2位 丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本)          +20"
3位 大河内二郎(シルクロード)             +25"
4位 藤井修(きゅうべえsports)             +29"
5位 景山昭宏(クラブシルベスト)            +42"
6位 石田純之(美山サイクリングクラブWSJ)       +57"

C2(5周回)
1位 伊藤翔吾(JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX)38'40"
2位 野島遊                       +18"
3位 永良大誠(マトリックスパワータグ)         +31"
4位 中村松根(岩井商会レーシング)           +38"
5位 松前洋平(bicinoko.com)              +45"
6位 川崎卓治(TeamMAGURU)             +48"

C3A(4周回)
1位 米田彰(ネクストリーム)             32'54"
2位 安藤和也(京都MTB朝ライド/TeamNiner)      +22"
3位 大坊崇(BikeTeam回転木馬)            +48"

CM2(4周回)
1位 西野順一(Teamスクアドラ)           32'35"
2位 前川圭助(White Jack)              +35"
3位 河原徳(DISTANZA)               +41"

C3B(4周回)
1位 若杉圭祐(シエルボ奈良MERIDAサイクリング)   32'08"
2位 古市天馬(京大サイクリング部)          +43"
3位 小倉隆志(SKRK CX)               +48"

CM3(3周回)
1位 井海義久(レグルスお達者予備軍)         26'08"
2位 小出浩雅(ARAI MURACA)            +30"
3位 塚原政知(シルクロード)             +34"

C4(4周回)
1位 涌本正樹(Teamスクアドラ)           32'53"
2位 森田雄紀(龍谷大学CC)             +08"
3位 斉藤和哉(シルクロード)             +35"

CL2(3周回)
1位 清水友恵(CSヤマダ)              31'10"
2位 恒田さよ子(泥んこプロレス)          +30"
3位 山口裕子(スクアドラ/SOLEIL FLIEGER)    +1'22"

U17(4周回)
1位 日野竜嘉(松山聖陵高校)            32'22"
2位 梶鉄輝(sonic racing Jr)            +1'15"
3位 吉岡拓也(バルバクラブ)            +2'55"

CL3
1位 見高康代                    23'33"
2位 金谷真紀子(ルカナール)            +32"
3位 藤野直美(まんま-AO・HANI CyclingTeam)    +54"

U15
1位 日野泰静(ボンシャンス飯田)          18'32"
2位 木下俊亮(エキップリオ)            +4'45"
3位 池部寛介(FUKADAまじりんぐ)         +5'45"

CK2
1位 古里翔                     8'13"
2位 副島達海(OK牧場)               +28"
3位 二唐基(WGAracing)              +30"

CK1
1位 細渓晃成(Salata bianca kobe)         8'24"
2位 竹中希春                    +11"
3位 後藤悠一郎(平群小学校)            +19"

text:Kei Tsuji

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