東北シクロクロスプロジェクト第2戦、第3戦が猪苗代で2日連続開催され、全国各地からおよそ100名近い参加者が集まり、各クラスで熱いバトルが展開された。まずは初日の第2戦目のレポートから。

磐梯山をバックに開催されたTOHOKU CX Project 2013-2014 第2戦磐梯山をバックに開催されたTOHOKU CX Project 2013-2014 第2戦 photo Satoshi.Oda(Kasukabe Vision FILMz)
魔女っ子岩と呼ばれるロックセクションを担ぎで駆け上がる魔女っ子岩と呼ばれるロックセクションを担ぎで駆け上がる photo Satoshi.Oda(Kasukabe Vision FILMz)テクニカルな森林セクションを走るテクニカルな森林セクションを走る photo Satoshi.Oda(Kasukabe Vision FILMz)

Women優勝の林口幸恵(B.C.KOZO)Women優勝の林口幸恵(B.C.KOZO) photo Satoshi.Oda(Kasukabe Vision FILMz)この南ヶ丘牧場では毎年10月にMTBクロスカントリーレースのジンギスカップが行われており、クロスカントリーコースが常設されているため、東北のマウンテンバイカーにはおなじみの場所。正面に磐梯山を見られるダイナミックな景色が特徴だ。参加者の中には前夜、飯山のナイトレースから移動してこのレースに臨んだライダーもおり、11月に2度ある2連休をシクロクロス漬けで過ごした人も多かったようだ。

C2優勝の根本学(cycleclub3UP)C2優勝の根本学(cycleclub3UP) photo Satoshi.Oda(Kasukabe Vision FILMz)コースは常設のマウンテンバイクコースを若干アレンジし、シクロクロスバイクでは乗車が厳しそうなドロップオフなどは回避する形で設定された。しかも平地がコントロール付近の僅かな直線のみ、終始登っているか、下っているかとまったく気を緩める事ができない。コース長が約2kmと短いが、1周のラップタイムがカテゴリー2のライダーで8分程度もかかるため、実際のコース長以上の難易度があった。

マスターズ優勝の佐野光宏(ストラーダレーシング)マスターズ優勝の佐野光宏(ストラーダレーシング) photo Satoshi.Oda(Kasukabe Vision FILMz)第1レースはカテゴリー3。2周目まで4名パックとなっていたが、宮城県の高校生、久保田冬吾がひとり抜け出し最終周に突入。キャンバーの折返しで激しく転倒するも、2位グループに追いつかれることなく優勝。後続のグループでは激しい争いが展開されたようだが、2位に長尾宏樹(チームまげでらんに)が入り、田中忍(BOUNCE)が3位となった。

スタートからトップを譲らなかった池本真也(和光機器-AUTHOR)スタートからトップを譲らなかった池本真也(和光機器-AUTHOR) photo Satoshi.Oda(Kasukabe Vision FILMz)第2レースはカテゴリー2、マスターズ、ウィメンの混走となる40分レース。
ただひとつの昇格枠を争うカテゴリー2のレースはスタートから根本学(cycleclub3UP)が抜けだすが、2周目突入直後大橋尚哉(bbs.xc.jp )が追いつき前に出る。しかしすぐさま根本が抜き返しその後は徐々に引き離し優勝、念願のカテゴリー1昇格を達成した。2位には大橋、3位には森の中のドロップオフで激しく転倒した小川克広(じてんしゃの杜)が入る。

マスターズは関西からの遠征組が強さを発揮して1−2フィニッシュ。佐野光宏(ストラーダレーシング)が優勝、2位に巳波一郎(ユーロワークス)、東北オヤジの雄である江川嘉宏(B.C.KOZO)が3位となった。

ウィメンクラスはロードレース全日本チャンピオンの名前があったが残念ながらこの日はDNS。レースは苦しみながらもギャラリーからの声援に笑顔で応えながら走る林口幸恵(B.C.KOZO)が優勝。長谷川貴子(RIDE ON ウキウキバウア)が2位。3位には優勝した林口と同じB.C.KOZOの高橋織江が入る。

C1優勝の池本真也(和光機器-AUTHOR)C1優勝の池本真也(和光機器-AUTHOR) photo Satoshi.Oda(Kasukabe Vision FILMz)最高峰クラスのカテゴリー1は12名での出走となり、ギャラリーから熱い声援を受けレースがスタート。池本真也(和光機器-AUTHOR)がスタートから前に出てレースを引っ張り、それに山辺誠司(チーム埼玉県人)、北島篤志(042-703-9122)が続く。その後方ではジェームス・メイチン(Champion System)と佐復真人(WildBoars加波一族)がパックになり、一人抜け出た池本以外はそれぞれ等間隔でレースを進めた。

最終周に突入間際の登りで北島がアタックし、山辺を交わし2位に浮上し、それぞれ単独でゴールラインをくぐった。スタート直後にパンクした代田和明(SNEL CYCLOCROSS TEAM )はピットでバイクを交換後、最下位から怒涛の追い上げを見せ最終的に4位でゴール。

優勝した池本は「風邪をひいていて調子はイマイチだが、オランダのような森の中のシングルトラックは、バイクを操る楽しさがあり上手く走れた」とコメントを残し、東北シクロクロスプロジェクト初となる2日間レースの初日を締めくくった。

C1表彰式C1表彰式 photo Satoshi.Oda(Kasukabe Vision FILMz)C2表彰式C2表彰式 photo Satoshi.Oda(Kasukabe Vision FILMz)

マスターズ表彰式マスターズ表彰式 photo Satoshi.Oda(Kasukabe Vision FILMz)Women表彰式Women表彰式 photo Satoshi.Oda(Kasukabe Vision FILMz)


リザルト
C1
1位 池本真也(和光機器-AUTHOR)       58'54
2位 北島篤志(042-703-9122)          +22"
3位 山辺誠司(チーム埼玉県人)         +47"
4位 代田和明(SNEL CYCLOCROSS TEAM)   +52"
5位 James Machin(Champion System)     +2'28"
6位 佐復真人(WildBoars)           +3'24"

C2
1位 根本学(cycleclub3UP)          37'37"
2位 大橋尚哉(bbs.xc.jp)            +35"
3位 小川克広(じてんしゃの杜)        +1'22"

C3
1位 久保田冬吾                 23'59"
2位 長尾宏樹(チームまげでらんに)        +47"
3位 田中忍(BOUNCE)              +50"

M
1位 佐野光宏(ストラーダレーシング)      40'18"
2位 巳波一郎(ユーロワークス)          +36"
3位 江川嘉宏(B.C.KOZO)             +58"

W
1位 林口幸恵(B.C.KOZO)            38'47"
2位 長谷川貴子(RIDE ON ウキウキバウア)  +2'17"
3位 高橋織江(B.C.KOZO)           +3'57"


Text & Photo:S.Oda(Kasukabe Vision FILMz)

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