高性能レーシングバイクを生み出すハイパフォーマンスブランド、サーヴェロ。今回のスペシャルコンテンツでは、輝かしい戦歴で確固たる地位を築いたカナディアンブランドのニューモデル4種類(R5、R3、S3、S2)をインプレッションした。注目を集めるニューカマーの実力に迫る。

ラインナップを刷新 ハイパフォーマンスを求めたレーシングバイクたち

ジャパンカップクリテリウムで優勝したスティール・ヴォンホフ。Sシリーズはスピードマンやスプリンターから特に好まれるジャパンカップクリテリウムで優勝したスティール・ヴォンホフ。Sシリーズはスピードマンやスプリンターから特に好まれる photo:Kei Tsuji
ツール100回記念大会に登場したスペシャルカラーのR5ツール100回記念大会に登場したスペシャルカラーのR5 (c)Makoto.AYANOヒルクライマーから特に好まれるRシリーズヒルクライマーから特に好まれるRシリーズ photo:Kei Tsuji

2014年、サーヴェロの新型ロードバイクは計5モデルだ。究極の空力性能を実現するエアロロード「Sシリーズ」ではミドルグレードの「S3」と「S2」がフルモデルチェンジを果たし、剛性と快適性の両立を目指すオールラウンドロード「Rシリーズ」では超級グレードの「Rca」がデビュー。また、フラッグシップにあたる「R5」と「R3」がリニューアルを果たし、継続モデルは「S5 VWD」と「S5」のみという大幅なラインナップの刷新を行った。

新規登場モデル5種類のうち、今回インプレッションを行ったのはRcaを除く4モデルだ。ライダー・ヘシェダルやダニエル・マーティンのクライミングを支えるS5、デーヴィッド・ミラーが愛用するS3など、そのほとんどがガーミン・シャープ御用達のプロスペック。ラインナップ全体の数こそ少ないが、全てが妥協無きエンジニアリングの末に産まれたバイクなのである。

R5を駆り石畳を走るヨハン・ヴァンスーメレン。Rシリーズは衝撃吸収性にも非常に長けるR5を駆り石畳を走るヨハン・ヴァンスーメレン。Rシリーズは衝撃吸収性にも非常に長ける photo:Cor.Vos
ジロ・デ・イタリア2012を制したライダー・ヘジダルジロ・デ・イタリア2012を制したライダー・ヘジダル photo:Kei.Tsujiミドルグレードでありながら、プロ選手の使用率も高いS3。高い性能が伺えるミドルグレードでありながら、プロ選手の使用率も高いS3。高い性能が伺える photo:Cor.Vos


インプレッションを担当したのは、歴代のサーヴェロを乗り継いできた業界一のサーヴェロフリークである山本健一。次ページからR5、R3、S3、S2という4台のインプレッションを、そしてサーヴェロが誇るエアロダイナミクスやカーボンテクノロジーを紹介していく。

R5 グランツールで勝つためのピュアレーシングバイク

サーヴェロ R5サーヴェロ R5
サイズ48、51、54、56
フォークCERVELO FK35
ヘッドセットFSA IS3 1-1/8" × 1-3/8"
BBBBright PF-30
シートポストFSA K-FORCE
税抜価格シマノデュラエースDi2仕様1,270,000円
シマノデュラエース仕様920,000円
フレームセット600,000円

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R3 華々しい戦歴を持つベストセラー

サーヴェロ R3サーヴェロ R3
サイズ48、51、54、56
フォークCERVELO FK32 UL
ヘッドセットFSA IS3 1-1/8" × 1-3/8"
BBBBright PF-30
シートポストFSA SLK
税抜価格シマノアルテグラDi2仕様650,000円
シマノアルテグラ仕様520,000円
フレームセット320,000円

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S3 デーヴィッド・ミラーが愛用するエアロロードバイク

サーヴェロ S3サーヴェロ S3
サイズ48、51、54、56
フォークCERVELO FK42
ヘッドセットFSA IS3 1-1/8 × 1-3/8"
BBBBright PF-30
シートポストCERVELO エアロカーボンSP15
税抜価格シマノアルテグラDi2仕様680,000円
シマノアルテグラ仕様550,000円
フレームセット350,000円

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S2 「エントリーモデル」と言わせない実力を誇る

サーヴェロ S2サーヴェロ S2
サイズ48、51、54、56
フォークCERVELO FK40
ヘッドセットFSA IS3 1-1/8 × 1-3/8"
BBBBright PF-30
シートポストCERVELO エアロカーボンSP15
税抜価格シマノ105仕様420,000円

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インプレッションライダーのプロフィール

山本健一(バイクジャーナリスト)

身長187cm、体重68kg。現在実業団トップカテゴリー(Jプロツアー)を走る。脚質はどちらかといえばスピードマンタイプで上りは苦手。1000mタイムトライアル1分10秒(過去のベストタイム)がプチ自慢。インプレッションはじめ製品レビューなどがライフワーク的なものになっている。インプレ本のバイブル、ロードバイクインプレッション(エイ出版社)の統括エディターや、サイクルジャージの撮影モデルも務める。
提供:東商会 text:山本健一、シクロワイアード編集部