2012/12/03(月) - 14:34
2012年11月18日、千葉県の房総半島を舞台にしたツーリングイベント「2012BOSOツーリングステージ4紅葉ライド」が開催された。ライドに同行した業界No.1(?)の走れるモデル&JMAインストラクター RENさんによるレポートで紹介します。
REN: BOSO(房総)ツーリングは、千葉県市原市のKSインターナショナル」が主催するライドイベント。2007年から年4回ずつ開催され、地元のプロショップや鉄道会社の協力により年々参加者数を伸ばしている地元密着型だ。他にもグルメライドやグランフォンド等の様々なライドイベントを開催し、細かいニーズにあったイベント展開をしています。
今回私が参加した「2012BOSOツーリングステージ4紅葉ライド」は、房総の中程に位置する富津市を中心とした房総丘陵の晩秋を見ながら、110kmを走行するイベントです。
スタート地点はJR内房線の上総湊駅からほど近い上総湊港海浜公園駐車場。スタート時刻は8時ですが、6時半から熱心な参加者が続々と集まりだしてきました。集まった参加者は約90名で、皆冬用アイテムに身を包み、露出は抑え気味。温暖な気候といわれる房総半島でも朝は厳しい寒さです。
コースは愛宕山(408m)、鹿野山(379m)、伊予ヶ岳(337m)を結ぶ房総丘陵を駆け抜ける110km。千葉は日本一標高が低い県として有名(東京スカイツリー展望回廊より低い!)ですが、今回はなんと獲得標高が2000mを超えるという、なんともハードなコース設定。
房総丘陵はもしかして、日本のベルギー・アルデンヌ地方(?)
そんなハードなコース設定ですが、それは上級者レベルのお話。それぞれのレベル(脚力)やバイク(クロスバイクや小径車も参加していました)に合わせ4つにグループ分けされ、コースをショートカットさせゴール時刻を合わせるという配慮もされているため、初参加の人には嬉しいはず。
スタートしてから早速緩やかな登坂開始。汗が少し滲む程度の気持ちの良い負荷で進んでいきます。沿岸部は海からの暖かい空気が流れ込むため、11月中旬と言えど紅葉はまだまだ。内陸部に向かうにつれ、色づいた木々が多くなり目を楽しませてくれます。
クネクネと曲がりながら進む道幅は2車線から1車線と若干狭め、しかし日曜日でも中房総を走る道の交通量は少なく、ヒヤリとすることはありませんでした。(もちろんブラインドコーナーは攻めちゃ駄目ですよ!)
地元ライダーによってルートが決められているため、普通にマップを見ただけでは分からないマニアックな林道を積極的に通過するのもBOSOツーリングの魅力。走っているだけで楽しくなるような林道を繋ぎ、距離と獲得標高を増していきます。
「あわわわ…。パンクが怖い!」前日の大雨の影響で、路面には大量の落ち葉や枝が落ちていて、少々気をつかう場面もありました。そんな場所は、道をよく知る地元ガイドライダーが無線機で情報交換していてくれているので、注意を促してくれます。
「この先、左側、苔あります!」
特に北側斜面にありがちな滑りやすい部分を教えてくれ本当に助かります。プロ選手でも転ぶシチュエーションですしね。
110kmという距離ながら4つのエイドステーションが設けられており充実の補給体制が敷かれています。水はもちろん、おにぎり、クリームパン、あんパン…。補給食を背負って走らなくて良いので嬉しいですね。
そして、なんと! エイドステーションではスポーツマッサージのサービスがあるではないですか!? これが最高に気持ちがよい!強張った筋肉をほぐしてもらい、ペダルを踏む元気をチャージです。
このコースのハイライトは、ゴール手前20km地点の「鹿野山アタック」(千葉県で2番目に高い山)。鹿野山は何本かアタックラインがありますが、今回は地元ライダーでもあまりその存在を知らないルートからのアタック! 斜度はきつめですが、距離が5kmほどと短いので全力で駆け上がる!
そう!ここは日本のベルギーはアルデンヌ地方!!
ワロンの大スター、フィリップ・ジルベール選手になったイメージで!!!
ですがそこはREN選手、ピクピクとハムストリングが攣りそうな予感(汗)。
まだまだトレーニングが必要ですね…。
なんとか持ちこたえ、後は下り基調のコースを進みゴールしたのでした。今回のこのコース。正直、ちょっと舐めてかかっていました。距離は短いですが、上級者も納得の難易度だったのです。
ゴール後には、涙が止まらない豚汁と甘酒のサービスが。疲労困憊の身体に「じわわっ」としみ込みます。同じ釜の飯をつつく…。一緒に走った仲間との会話が弾みます。参加者の中には神奈川県から来ている人も。話を伺ってみると、「海を渡ってきた」とのこと。
ん? なるほど!
房総に来るのに、神奈川県久里浜港から千葉県金谷港を約40分で結ぶ「東京湾フェリー」を使ったそうです。それなら神奈川方面からアクセスが楽だし、プラスアルファで旅気分も味わうことができますね。
さてさて、年4回実施されているBOSOツーリング。今年の開催は終わってしまったけど、来年のスケジュールは決定しているようです。→房総サイクリングあつまれ.jp
毎回、違うコースを走ることができるのでリピーターも増えているとのこと。私もまたチャレンジしようと思います!
またのレポートお楽しみに!
REN(小林廉)
モデル・日本マウンテンバイク協会公認インストラクター
数々のCM・雑誌・ファッションショーで活躍するトップモデル。08年より本格的にスポーツサイクルに乗り始める。1年間に及ぶ雑誌の連載を経てMTBの乗り方、楽しみかたを教わり、12年より日本マウンテンバイク協会公認インストラクターとしての活動も始めた。身長188cm・体重73kg。その手足の長さからライディングスタイルは欧米プロ選手に見間違えるほど。特技はウイリー。
REN official blog「RENのすすめ」
REN: BOSO(房総)ツーリングは、千葉県市原市のKSインターナショナル」が主催するライドイベント。2007年から年4回ずつ開催され、地元のプロショップや鉄道会社の協力により年々参加者数を伸ばしている地元密着型だ。他にもグルメライドやグランフォンド等の様々なライドイベントを開催し、細かいニーズにあったイベント展開をしています。
今回私が参加した「2012BOSOツーリングステージ4紅葉ライド」は、房総の中程に位置する富津市を中心とした房総丘陵の晩秋を見ながら、110kmを走行するイベントです。
スタート地点はJR内房線の上総湊駅からほど近い上総湊港海浜公園駐車場。スタート時刻は8時ですが、6時半から熱心な参加者が続々と集まりだしてきました。集まった参加者は約90名で、皆冬用アイテムに身を包み、露出は抑え気味。温暖な気候といわれる房総半島でも朝は厳しい寒さです。
コースは愛宕山(408m)、鹿野山(379m)、伊予ヶ岳(337m)を結ぶ房総丘陵を駆け抜ける110km。千葉は日本一標高が低い県として有名(東京スカイツリー展望回廊より低い!)ですが、今回はなんと獲得標高が2000mを超えるという、なんともハードなコース設定。
房総丘陵はもしかして、日本のベルギー・アルデンヌ地方(?)
そんなハードなコース設定ですが、それは上級者レベルのお話。それぞれのレベル(脚力)やバイク(クロスバイクや小径車も参加していました)に合わせ4つにグループ分けされ、コースをショートカットさせゴール時刻を合わせるという配慮もされているため、初参加の人には嬉しいはず。
スタートしてから早速緩やかな登坂開始。汗が少し滲む程度の気持ちの良い負荷で進んでいきます。沿岸部は海からの暖かい空気が流れ込むため、11月中旬と言えど紅葉はまだまだ。内陸部に向かうにつれ、色づいた木々が多くなり目を楽しませてくれます。
クネクネと曲がりながら進む道幅は2車線から1車線と若干狭め、しかし日曜日でも中房総を走る道の交通量は少なく、ヒヤリとすることはありませんでした。(もちろんブラインドコーナーは攻めちゃ駄目ですよ!)
地元ライダーによってルートが決められているため、普通にマップを見ただけでは分からないマニアックな林道を積極的に通過するのもBOSOツーリングの魅力。走っているだけで楽しくなるような林道を繋ぎ、距離と獲得標高を増していきます。
「あわわわ…。パンクが怖い!」前日の大雨の影響で、路面には大量の落ち葉や枝が落ちていて、少々気をつかう場面もありました。そんな場所は、道をよく知る地元ガイドライダーが無線機で情報交換していてくれているので、注意を促してくれます。
「この先、左側、苔あります!」
特に北側斜面にありがちな滑りやすい部分を教えてくれ本当に助かります。プロ選手でも転ぶシチュエーションですしね。
110kmという距離ながら4つのエイドステーションが設けられており充実の補給体制が敷かれています。水はもちろん、おにぎり、クリームパン、あんパン…。補給食を背負って走らなくて良いので嬉しいですね。
そして、なんと! エイドステーションではスポーツマッサージのサービスがあるではないですか!? これが最高に気持ちがよい!強張った筋肉をほぐしてもらい、ペダルを踏む元気をチャージです。
このコースのハイライトは、ゴール手前20km地点の「鹿野山アタック」(千葉県で2番目に高い山)。鹿野山は何本かアタックラインがありますが、今回は地元ライダーでもあまりその存在を知らないルートからのアタック! 斜度はきつめですが、距離が5kmほどと短いので全力で駆け上がる!
そう!ここは日本のベルギーはアルデンヌ地方!!
ワロンの大スター、フィリップ・ジルベール選手になったイメージで!!!
ですがそこはREN選手、ピクピクとハムストリングが攣りそうな予感(汗)。
まだまだトレーニングが必要ですね…。
なんとか持ちこたえ、後は下り基調のコースを進みゴールしたのでした。今回のこのコース。正直、ちょっと舐めてかかっていました。距離は短いですが、上級者も納得の難易度だったのです。
ゴール後には、涙が止まらない豚汁と甘酒のサービスが。疲労困憊の身体に「じわわっ」としみ込みます。同じ釜の飯をつつく…。一緒に走った仲間との会話が弾みます。参加者の中には神奈川県から来ている人も。話を伺ってみると、「海を渡ってきた」とのこと。
ん? なるほど!
房総に来るのに、神奈川県久里浜港から千葉県金谷港を約40分で結ぶ「東京湾フェリー」を使ったそうです。それなら神奈川方面からアクセスが楽だし、プラスアルファで旅気分も味わうことができますね。
さてさて、年4回実施されているBOSOツーリング。今年の開催は終わってしまったけど、来年のスケジュールは決定しているようです。→房総サイクリングあつまれ.jp
毎回、違うコースを走ることができるのでリピーターも増えているとのこと。私もまたチャレンジしようと思います!
またのレポートお楽しみに!
REN(小林廉)
モデル・日本マウンテンバイク協会公認インストラクター
数々のCM・雑誌・ファッションショーで活躍するトップモデル。08年より本格的にスポーツサイクルに乗り始める。1年間に及ぶ雑誌の連載を経てMTBの乗り方、楽しみかたを教わり、12年より日本マウンテンバイク協会公認インストラクターとしての活動も始めた。身長188cm・体重73kg。その手足の長さからライディングスタイルは欧米プロ選手に見間違えるほど。特技はウイリー。
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