佐渡までの自走を選択したおかげで、心身共にボロボロになった3人。やっとの思いで辿り着いた佐渡島で本来の目的である「スポニチ佐渡ロングライド210」の当日を迎えました。AEDを携行しながらのイベント参加はどのような結末をむかえるのでしょうか?再びスタッフ本人によるレポートをお届けしましょう



皆さんこんにちは、バイシクルトレーナーズ・ジャパンの大河原です。

いよいよ本番、皆さんのサポートに全力を尽くしますいよいよ本番、皆さんのサポートに全力を尽くします いよいよ、待ちに待った?「スポニチ佐渡ロングライド210」当日の朝がやってきました。
激しいアゲインストや、みぞれ交じりの雨などによる神様の妨害にもめげず、無事?この日を迎えられて、ホッとしているのが現況です。

前日、念入りな身体のケアとたっぷり栄養補給共に爆睡により完全な体力回復を果たした私達3人。
ただ、ここまで自走で辿り着いた達成感のおかげで、気力だけは完全回復に至らなかったものの、これからの210kmに備えてガッツリと朝食を摂取。

お世話になった「旅館かね長」を意気揚々?と出発です。

晴天に恵まれた会場は既に参加者の皆さんで溢れかえっています。一昨日まで私達を苦しめた天候が嘘のようです。どうやら神様は私達以外には、とっても優しく接してくれるみたいです。

裕に3000人を超える参加者の列裕に3000人を超える参加者の列 晴天の中、順次スタートです晴天の中、順次スタートです 私達も後方からスタートです私達も後方からスタートです


スタートセレモニーの後、海岸沿いにずら~っと並んだ皆さんが順次走り始めます。私達は本来の目的を果たすべく、AEDを背負い後方からスタートを切ります。コース上のメカトラブルに対応すべく「動く自転車屋さん」も準備万端です。


AEDも準備OK!皆さんのサポート開始ですAEDも準備OK!皆さんのサポート開始です サポートカーの姿に勇気づけられますねサポートカーの姿に勇気づけられますね


何たって今年の大会は晴天に恵まれたおかげで、皆さん笑顔が絶えません。女性スタッフ2名もご機嫌です。実は昨年度大会は雨天に祟られ、ひたすら寒さに震えながらの走行になった苦い経験があるだけに、晴天のありがたさが骨身にしみます(笑)。

「じゃ!行ってきまーす!」「じゃ!行ってきまーす!」 長閑な農道を抜けていきます長閑な農道を抜けていきます 序盤はのんびりツーリングモードです序盤はのんびりツーリングモードです


昨日までとは違い、荷物無しの女性スタッフ2名は快調そのもの。30km/h~35km/hのペースで順調に付いてきます。先頭を牽く私も、AED、救急セット、テーピング類は背負っているものの、前日までの30kgを超す荷物に比べれば楽チン過ぎて、ついついスピードが上がります。

穏やかな天候に感謝しながら進みます穏やかな天候に感謝しながら進みます 佐渡島ならではの風景が広がります佐渡島ならではの風景が広がります


海岸線を気持ちよく落ちて行きます海岸線を気持ちよく落ちて行きます もちろんストレッチは忘れませんもちろんストレッチは忘れません


ロングライドを満喫しながら、主催者さんが設置してくれているエイドステーションには全て立ち寄ります。こまめに休息を取りながらも、体調を崩している参加者さんがいないかどうかもしっかりチェック!私達がエイドに立ち寄る目的は参加者さんのサポートであり、決して補給食やフルーツが目的ではありません。

風がとっても気持ちイー!風がとっても気持ちイー! 絶好の自転車日和のなりました絶好の自転車日和のなりました フルーツが目的ではありませんよね?フルーツが目的ではありませんよね?


皆さんの体調や具合をしっかりと監視しながら、ついでに補給したフルーツのおかげか、女性スタッフ2人の体調もすこぶる良い様子です。彼女達の笑顔に昨日までの苦労が少し報われた気になります。
今年は天候に恵まれたおかげで、エイドシテーションでもゆったりしている参加者が目立つ気がします。
何たって昨年は雨天による体温低下を防ぐために、補給&ゴーの繰り返しでしたから・・・。

長閑な風景に心が和みます長閑な風景に心が和みます 登り坂? まだまだ元気だよー!登り坂? まだまだ元気だよー!


のんびりムード漂うエイドステーションのんびりムード漂うエイドステーション 「具合の悪い人いますかー?」ってマジメにやってる?「具合の悪い人いますかー?」ってマジメにやってる?


トンネルや登り坂も全く問題なし。すこぶる快調に走り続けます。絶好のサイクリング日和に大満足の私達です。
もちろん、走りながらも周囲の皆さんの表情のチェックは怠りません。本来の目的は皆さんのサポートであり、私達が楽しむのは二の次ですから(汗)。
難所として知られる”Z坂”も軽々とクリア!

名物の難所「Z坂」が迫ってきました名物の難所「Z坂」が迫ってきました 難所「Z坂」を持ってしても彼女達を止められません難所「Z坂」を持ってしても彼女達を止められません


次々と名物の難所が現れます次々と名物の難所が現れます 三国トンネルに比べれば、こんなトンネルは問題なし三国トンネルに比べれば、こんなトンネルは問題なし


特に登り坂が続く区間では、参加者の表情に注視していますが、皆さん笑顔が絶えません。これだけ気温が上がれば、故障のリスクも低くなりますので、少し安心です。監視をしていると、遅れていた女性スタッフ2人が、男性陣をグイグイ抜いて登ってきます。男勝りと言うか、何と言うか・・・。頼もしい限りです(汗)。これも日々のトレーニングの成果ですね。

男性陣を掻き分けて進む男性陣を掻き分けて進む 走りながらストレッチ。危なくない?走りながらストレッチ。危なくない? 「お腹すいてきちゃったなー。」「お腹すいてきちゃったなー。」


こうして、全てのエイドステーションに立ち寄り、皆さんの体調を監視しながらの走行だった割には、11時前には100km地点に到着です。お待ちかねのお昼ごはん。一人にひとつずつ、お弁当が用意されていて、ありがたい限りです。地元の人が催して下さる交流イベントに心が温まります。

「お昼ごはんだー!で、私達のお弁当はどこ?」「お昼ごはんだー!で、私達のお弁当はどこ?」 地元の方々による交流イベント地元の方々による交流イベント


お昼ごはんを済ませた私達は、引き続きサイクリングを楽しみます?おっと間違い、皆さんの状態監視を続けます。その後も順調に任務を全うし?残り70km地点でストレッチをしている私に「是非、自衛隊に入りませんか?」って勧誘が!そういえば、昨年も”自衛官募集”の旗を挙げながら走っている逞しい人がいたのを思い出しました。
もちろん、お役にたてる自信と覚悟がなかったので丁重に辞退させていただきましたが・・・。いつの日か、自衛隊の皆さんと一緒に走れたら楽しそうです(笑)。
更にここで、毎年、トキのぬいぐるみを頭に乗っけて走っている、地元のトライアスリート中坪氏と1年ぶりの再会を果たしました。

キョーレツな登りをマイペースでこなしますキョーレツな登りをマイペースでこなします 懐かしい昭和の面影が残る漁村に心癒されます懐かしい昭和の面影が残る漁村に心癒されます


中坪さんと1年振りの再会を果たしました中坪さんと1年振りの再会を果たしました 「おーい、そろそろ行くよ~」 「ちょっと、待ってよ」「おーい、そろそろ行くよ~」 「ちょっと、待ってよ」


懐かしい面々に再会した70km地点を起ち、ゴールを目指します。今日は天候の心配は全くいりません。神様の御機嫌がすこぶる良かったみたいです。順調にサイクリングは進みます。此処まで、背中の救急セットの出番がなかった事もありがたい事です。

中坪さんを逃がしません中坪さんを逃がしません 地味な急坂が現れました地味な急坂が現れました キツイ!やせ我慢のガッツポーズキツイ!やせ我慢のガッツポーズ


ゴールまであと少しという所で、事件発生!なんと私の自転車に故障発生です。人体では無くて良かったのですが、ガッカリのパンクです。神様、今日は機嫌が良かったんじゃないの~?
すっかり意気消沈の私でしたが、ここで救世主登場!黄色が目に眩しいMAVICサポートバイクです!神様ありがとう!メカさんがテキパキとチューブ交換を済ませ、風のように去って行きました。MAVICさんありがとう!

神様、なんで私にだけ厳しくするの?神様、なんで私にだけ厳しくするの? これぞプロの仕事!メカさんが神様に見えますこれぞプロの仕事!メカさんが神様に見えます


天候にもツキにも恵まれた私達は、最後の直線を気持ちよく走り、ゴールに飛び込みます。
今年も無事完走です!女性陣の表情も光り輝いています。
その後、無事AEDを使用する機会が無かった事を主催者さんに報告し、私達の任務は完了です。

あとちょっと、登りに負けるなあとちょっと、登りに負けるな ゴール目前、ラストの直線を突き進みますゴール目前、ラストの直線を突き進みます


予定通り無事完走できました。これにて任務完了!予定通り無事完走できました。これにて任務完了! MAVICサポートの皆さん、お世話になりましたMAVICサポートの皆さん、お世話になりました


毎年、こんな素敵なイベントが開催されるのは、地元の方々の協力と実行委員会の皆さんの頑張りのおかげです。
運営に携わった皆様、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

来年もまたAEDを背負って走ることで、少しでもお役に立てたらと思います。

もっとも、自走で来るかどうかは、わかりませんが・・・。ちなみに一緒に自走で来て、無事に210kmを完走した女性スタッフは2名ともに、もう自走はコリゴリだそうです。

こうして、BICYCLE TRAINERS JAPANチームでの佐渡への自走&AED走行は無事に終了しました。

帰路ですか?もちろん自走ではありませんよ(笑)。流石の私もそこまで無謀ではありませんから(笑)。
こうして、すっかり自転車漬けの幸せな5日間が終わりました。

「帰りも自走なんてありえないわよ!」「帰りも自走なんてありえないわよ!」 皆さんの素敵なサイクルライフを応援します皆さんの素敵なサイクルライフを応援します



皆さんがボディケアの大切さを理解し、簡単なストレッチを覚える事で、障害を未然に防ぎながら、楽しいサイクルライフを送って下さる事を心より祈っています。


text&photo:大河原 正晴




大河原 正晴大河原 正晴 大河原 正晴 プロフィール

BICYCLE TRAINERS JAPAN 代表。
JCAサイクリングインストラクターを始め、上級救命技能、高齢者体力づくり支援士などの資格を有し、バドミントンと自転車を武器に日本各地、世界各国を駆け巡り、ウェルネスライフを実践するPERSONAL TRAINER。
都内フィットネスクラブ・自宅・出張にてパーソナルトレーニング指導したり、都内を拠点にパーソナルライド、パーソナルランニングセッションも実施する。
クライアントは運動未経験の女性からトップアスリートまで、年齢も子供から高齢者に至るまで、多岐に渡る。自身の身体能力を引き出すためのトレーニング、コンディショニングアドバイスを中心に、将来長く健康を維持するための生活習慣の見直しや提案、生涯スポーツへの挑戦もサポートもしてくれる。

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