2010/06/10(木) - 02:29
5月15日に新潟県佐渡島を舞台に行われた「スポニチ佐渡ロングライド210」。数あるロングライドイベントの中でも屈指のタフさを誇る同大会に、バイシクルトレーナーズ・ジャパンのスタッフ3名が挑戦しました。ただ参加するだけに飽き足らず、東京から会場の佐渡島まで自走を選択すると云う暴挙に出た3人。
この様子をスタッフ自らのレポートでお届けしましょう。
「2010スポニチ佐渡ロングライド210」の季節がやってきました。
今年も私、バイシクルトレーナーズ・ジャパンの大河原が、同スタッフの女性2名を引き連れ、挑戦する事になりました。実は私達3名は昨年度の同大会にも参加し、余裕で?完走を果たした経緯があります。
今年も参加するにあたり、昨年と同じでは刺激が足りないので、東京から会場まで自走で駆けつけた上に、大会を楽しもうと云う無謀な計画を実行する運びとなったのです。
私達の大会参加の本来の目的は「参加者の皆さんと一緒に走りながら、万一に備えAEDを携行し、参加者をサポートする事」ではあるんですが、本音は「ロングライドを楽しみたい!」ってところです。
ちなみに、AED(自動体外式除細動器)とは、心臓がけいれんし血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。
5/13(木)
―8:00
自走参加のスタート場所に選んだ埼玉県庁使くのコンビニに無事集合です。私は自宅から集合場所の県庁まで約25kmですが、女性スタッフの1人は千葉からの参戦なので既に35km走破です。
今日のノルマは沼田までの約150km。
3名共にボディケアの専門家とは言え、同伴者が一応?女性と云う事で、1日の走行距離は200km未満に設定してあるので安心です。これからの闘いに備え、各自念入りにストレッチを施します。ボディケア専門家である私達が故障するわけにはいきませんからね。
晴天に恵まれた平日朝の道路をカッ飛ばします。快調!快調!20km~30km走ってはコンビニで補給&ストレッチ。障害予防のキネシオテープを貼ったりと、故障には細心の注意を払います。
―12:00
順調なクルージングで無事に高崎に到着。ここまでは、いたって順調。晴天にも恵まれ、お昼ご飯もとっても美味しい。これは予定よりかなり楽勝な展開になりそうと心が緩む私達です。食事を済ませ、ここでもストレッチは忘れません。何たって私達はボディケアのスペシャリストですから(笑)。
楽勝ムードに包まれながら、一気に沼田を目指します。
高崎を過ぎて暫らく進んだ辺りから、強烈な向かい風(アゲインスト)に行く手を阻まれます。さっきまでの楽勝ムードが嘘のよう。35km/h平均だったペースが、15km/hあたりに落ち込みます。
か弱い女性2名の心が折れ掛ってきたので、私が3人分の荷物をもつはめに(悲)。
彼女達の足は重くとも身体は軽くなる作戦です。ただ、この向い風と3人分の荷物には、流石の私もキビシイ状況ですが、男らしい所を見せるために、じっと耐えるしかありません。
―18:30
ボロボロになりながら沼田に辿り着きました。初日から神様は残酷な試練を与えきます。やっとの思いで初日のノルマをなんとかクリアです。女性2名は共にすっかり疲労困ぱいの様子で見ている私ですら少し可哀想になってしまう程です。
結局、強烈なアゲインストという神様のプレゼント?のおかげで、ヘロヘロになった女性陣は、到着と同時に「やってらんね~!」と叫びだす始末です。勿論、私は他人のフリを装ったことは言うまでもありません(笑)。
結局、高崎から沼田までの区間はず~っとアゲインストと闘いながらの悲しい走行になりましたが、なんとか沼田に辿り着きました。
前半の楽勝ムードからは考えられない位の疲労にゲンナリしながら、駅前の交番で紹介してもらった「沼田健康ランド」で暖かいお風呂と美味しい食事にありついた私達3人。
幸い?混浴ではないため彼女達の様子までは判りませんが、私は暖かい湯船にじっくりと浸り、体中の筋肉がじっくりとほぐれて行く感触を楽しみながら、入浴を満喫しました。
お風呂からあがった頃には、辛かった今日の向い風の事などすっかり忘れて、上機嫌な3人組に戻っていました。
明日に備えて早めに就寝です。
勿論、体のケアとアイシングも忘れません。(しつこい?)
明日の天気予報の降水確率70%に怯えながら、床につく私でした。本日の走行距離は約150km。
5/14(金)
朝、5時30分に目覚めると、スッキリ晴天!ラッキー!天気予報もアテになりませんね。神様も昨日の仕打ちを反省したのでしょう(笑)。爆睡中の女性スタッフ達を叩き起して急いで朝ゴハンを済ませます。
―7:00
今日は新潟到着が必須のノルマです。有名な三国峠越えが控えています。睡眠十分な私達は意気揚々と出発です。
サイクリストにとっては有名な難所、三国峠。登りカーブが55所もあるんです。もっとも登り自体は走りやすいのですが、トンネル達が難易度を感じさせます。雨が降って無いだけでもアリガタイと自分に言い聞かせながら、黙々と登って行きます。
黙々ととは、まさにこの状態。3人とも自然に無口になり、ただただペダルを漕ぎつづけます。持病のヘルニアをかかえるスタッフの1人はかなりキツそう。(アナタはボディケアの専門家ですよね?笑)
ひたすら登りカーブをクリアして、問題のの三国トンネルまでやってきました。
―12:00
この先に控えるトンネルは「走りにくい事この上無い!」と悪評高い危険な場所なんですが、この日は丁度工事中。先導車に導かれ安全にクリア。ホッとした矢先、今日のクライマックスはここから始まりました。
新潟に入ると、途端に寒さに襲われます。気温が1℃しかない!おまけにみぞれ交じりの雨のおかげで、ひたすら体温低下。もはや拷問と化した工程に神様を恨んだ事は言うまでも有りません。
―13:00
冷たい雨に凍えながら、何とか昼食にありつく。女性陣は2人ともに、惨めなくらいすっかり元気が無くなっている。
正直、私も投げ出したくなるほどの厳しさなのだから、彼女達にはかなりこたえているに違いない。今回の企画自体がやはり無謀だったかもしれない。
―16:00
途中の雨でカメラまで調子悪くなり、不穏な空気と共に新潟港に到着。またまた近場の健康ランドに転がり込む私達。もう気力は底をついている。本日の走行距離は197kmを記録。
5/15(土)
今日は佐渡島へ渡り、明日の本番に備える予定だ。
―6:00
フェリーで佐渡島に渡るのだが、3人ともメッキリ元気が無い。昨日の疲労をガッチリ引きずっている。一方、フェリーの中は明日の参加者達でゴッタ返し。自転車積所はどこかの収容所の様相と呈している。我々3人以外の皆さんはとっても楽しそう。
―9:00
こうして佐渡島に無事到着だ!フェリーの中で鋭気を養った女性陣に少しだけ笑顔が戻って来た。爽やかな晴天が私達を出迎えてくれる。今日は神様の機嫌も良いみたいだ。
今大会の受付・スタート・ゴール地点でもあり、私達の今晩の宿「かね長旅館」がある佐和田を目指してのんびり走り始める私達。昨日の試練が嘘のような絶好のサイクリング日和だ。女性陣の機嫌がほんの少しだけでも良くなって良かったと感じながら、クルージングを楽しむ。
―12:00
全く疲れることなく「かね長旅館」に転がりこみ、しばしダラダラする私達。どうやら完全に機嫌が直った様子の女性陣に安堵する私だった。その後、明日の大会に備え、AEDをお借りする為に、10kmほど離れた相川保険所を目指す私。事前に申請していたとは言え、職員さんが休日出勤して待っていてくれた事は、ありがたい限りである。
無事。AEDをお借りして、宿に戻ろうとした所で、事件発生。がっかりのパンクだ。
神様、今日は機嫌が良かったんじゃないの?(涙)
―15:00
独りぼっちでパンク修理を終えた私は旅館に戻る。この間に女性陣はすっかり元気回復した様子で楽しそうに喋っている。何だか私一人だけが疲れ果てている様に感じるのは気のせいだけだろうか?ただ、彼女達の笑顔が少しだけ私に元気を分けてくれた事もまた事実ではある。
その後、3人揃って「前夜祭」に出かける。会場にはたくさんのメーカーブースが立ち並び、毎年、大会を盛り上げてくれるのだ。
―18:00
明日の本番に備え、地元で有名な回転すしに出かけ、たらふく補給する。ここでの補給制限は無いので、3人共ひたすら補給を続ける(笑)。
この無制限の補給により、身体は重量を増したが、私の財布は激しく軽量化してしまった事は計算外の出来事だった(涙)。
AEDも入手済み。テーピング類、サプリメント類も準備万端である。
昨日までは、どうなることか?とハラハラしていた私だったが、無事、本番に臨める環境が整ってホッと一息といった所である。
彼女達の口から「ギブ・アップ」の言葉がいつ出てもおかしくない程の過酷な行程だったのは間違いない。
3人のウチの誰かが、よっぽど普段の行いが悪いのだろうと疑わずにはいられなかった位なのだから。
そんな神様が最後に、パンクと云う試練を私にお与えになった事だけは少し気にはなるのだが・・・。
「神様、私はそんなに悪い人間じゃありませんよ。」 誰にも聞こえない声でそっと呟く私が居ました。
次回はいよいよ、大会の様子をお届けします。
text&photo:大河原 正晴
大河原 正晴 プロフィール
BICYCLE TRAINERS JAPAN 代表。
JCAサイクリングインストラクターを始め、上級救命技能、高齢者体力づくり支援士などの資格を有し、バドミントンと自転車を武器に日本各地、世界各国を駆け巡り、ウェルネスライフを実践するPERSONAL TRAINER。
都内フィットネスクラブ・自宅・出張にてパーソナルトレーニング指導したり、都内を拠点にパーソナルライド、パーソナルランニングセッションも実施する。
クライアントは運動未経験の女性からトップアスリートまで、年齢も子供から高齢者に至るまで、多岐に渡る。自身の身体能力を引き出すためのトレーニング、コンディショニングアドバイスを中心に、将来長く健康を維持するための生活習慣の見直しや提案、生涯スポーツへの挑戦もサポートもしてくれる。
この様子をスタッフ自らのレポートでお届けしましょう。
「2010スポニチ佐渡ロングライド210」の季節がやってきました。
今年も私、バイシクルトレーナーズ・ジャパンの大河原が、同スタッフの女性2名を引き連れ、挑戦する事になりました。実は私達3名は昨年度の同大会にも参加し、余裕で?完走を果たした経緯があります。
今年も参加するにあたり、昨年と同じでは刺激が足りないので、東京から会場まで自走で駆けつけた上に、大会を楽しもうと云う無謀な計画を実行する運びとなったのです。
私達の大会参加の本来の目的は「参加者の皆さんと一緒に走りながら、万一に備えAEDを携行し、参加者をサポートする事」ではあるんですが、本音は「ロングライドを楽しみたい!」ってところです。
ちなみに、AED(自動体外式除細動器)とは、心臓がけいれんし血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。
5/13(木)
―8:00
自走参加のスタート場所に選んだ埼玉県庁使くのコンビニに無事集合です。私は自宅から集合場所の県庁まで約25kmですが、女性スタッフの1人は千葉からの参戦なので既に35km走破です。
今日のノルマは沼田までの約150km。
3名共にボディケアの専門家とは言え、同伴者が一応?女性と云う事で、1日の走行距離は200km未満に設定してあるので安心です。これからの闘いに備え、各自念入りにストレッチを施します。ボディケア専門家である私達が故障するわけにはいきませんからね。
晴天に恵まれた平日朝の道路をカッ飛ばします。快調!快調!20km~30km走ってはコンビニで補給&ストレッチ。障害予防のキネシオテープを貼ったりと、故障には細心の注意を払います。
―12:00
順調なクルージングで無事に高崎に到着。ここまでは、いたって順調。晴天にも恵まれ、お昼ご飯もとっても美味しい。これは予定よりかなり楽勝な展開になりそうと心が緩む私達です。食事を済ませ、ここでもストレッチは忘れません。何たって私達はボディケアのスペシャリストですから(笑)。
楽勝ムードに包まれながら、一気に沼田を目指します。
高崎を過ぎて暫らく進んだ辺りから、強烈な向かい風(アゲインスト)に行く手を阻まれます。さっきまでの楽勝ムードが嘘のよう。35km/h平均だったペースが、15km/hあたりに落ち込みます。
か弱い女性2名の心が折れ掛ってきたので、私が3人分の荷物をもつはめに(悲)。
彼女達の足は重くとも身体は軽くなる作戦です。ただ、この向い風と3人分の荷物には、流石の私もキビシイ状況ですが、男らしい所を見せるために、じっと耐えるしかありません。
―18:30
ボロボロになりながら沼田に辿り着きました。初日から神様は残酷な試練を与えきます。やっとの思いで初日のノルマをなんとかクリアです。女性2名は共にすっかり疲労困ぱいの様子で見ている私ですら少し可哀想になってしまう程です。
結局、強烈なアゲインストという神様のプレゼント?のおかげで、ヘロヘロになった女性陣は、到着と同時に「やってらんね~!」と叫びだす始末です。勿論、私は他人のフリを装ったことは言うまでもありません(笑)。
結局、高崎から沼田までの区間はず~っとアゲインストと闘いながらの悲しい走行になりましたが、なんとか沼田に辿り着きました。
前半の楽勝ムードからは考えられない位の疲労にゲンナリしながら、駅前の交番で紹介してもらった「沼田健康ランド」で暖かいお風呂と美味しい食事にありついた私達3人。
幸い?混浴ではないため彼女達の様子までは判りませんが、私は暖かい湯船にじっくりと浸り、体中の筋肉がじっくりとほぐれて行く感触を楽しみながら、入浴を満喫しました。
お風呂からあがった頃には、辛かった今日の向い風の事などすっかり忘れて、上機嫌な3人組に戻っていました。
明日に備えて早めに就寝です。
勿論、体のケアとアイシングも忘れません。(しつこい?)
明日の天気予報の降水確率70%に怯えながら、床につく私でした。本日の走行距離は約150km。
5/14(金)
朝、5時30分に目覚めると、スッキリ晴天!ラッキー!天気予報もアテになりませんね。神様も昨日の仕打ちを反省したのでしょう(笑)。爆睡中の女性スタッフ達を叩き起して急いで朝ゴハンを済ませます。
―7:00
今日は新潟到着が必須のノルマです。有名な三国峠越えが控えています。睡眠十分な私達は意気揚々と出発です。
サイクリストにとっては有名な難所、三国峠。登りカーブが55所もあるんです。もっとも登り自体は走りやすいのですが、トンネル達が難易度を感じさせます。雨が降って無いだけでもアリガタイと自分に言い聞かせながら、黙々と登って行きます。
黙々ととは、まさにこの状態。3人とも自然に無口になり、ただただペダルを漕ぎつづけます。持病のヘルニアをかかえるスタッフの1人はかなりキツそう。(アナタはボディケアの専門家ですよね?笑)
ひたすら登りカーブをクリアして、問題のの三国トンネルまでやってきました。
―12:00
この先に控えるトンネルは「走りにくい事この上無い!」と悪評高い危険な場所なんですが、この日は丁度工事中。先導車に導かれ安全にクリア。ホッとした矢先、今日のクライマックスはここから始まりました。
新潟に入ると、途端に寒さに襲われます。気温が1℃しかない!おまけにみぞれ交じりの雨のおかげで、ひたすら体温低下。もはや拷問と化した工程に神様を恨んだ事は言うまでも有りません。
―13:00
冷たい雨に凍えながら、何とか昼食にありつく。女性陣は2人ともに、惨めなくらいすっかり元気が無くなっている。
正直、私も投げ出したくなるほどの厳しさなのだから、彼女達にはかなりこたえているに違いない。今回の企画自体がやはり無謀だったかもしれない。
―16:00
途中の雨でカメラまで調子悪くなり、不穏な空気と共に新潟港に到着。またまた近場の健康ランドに転がり込む私達。もう気力は底をついている。本日の走行距離は197kmを記録。
5/15(土)
今日は佐渡島へ渡り、明日の本番に備える予定だ。
―6:00
フェリーで佐渡島に渡るのだが、3人ともメッキリ元気が無い。昨日の疲労をガッチリ引きずっている。一方、フェリーの中は明日の参加者達でゴッタ返し。自転車積所はどこかの収容所の様相と呈している。我々3人以外の皆さんはとっても楽しそう。
―9:00
こうして佐渡島に無事到着だ!フェリーの中で鋭気を養った女性陣に少しだけ笑顔が戻って来た。爽やかな晴天が私達を出迎えてくれる。今日は神様の機嫌も良いみたいだ。
今大会の受付・スタート・ゴール地点でもあり、私達の今晩の宿「かね長旅館」がある佐和田を目指してのんびり走り始める私達。昨日の試練が嘘のような絶好のサイクリング日和だ。女性陣の機嫌がほんの少しだけでも良くなって良かったと感じながら、クルージングを楽しむ。
―12:00
全く疲れることなく「かね長旅館」に転がりこみ、しばしダラダラする私達。どうやら完全に機嫌が直った様子の女性陣に安堵する私だった。その後、明日の大会に備え、AEDをお借りする為に、10kmほど離れた相川保険所を目指す私。事前に申請していたとは言え、職員さんが休日出勤して待っていてくれた事は、ありがたい限りである。
無事。AEDをお借りして、宿に戻ろうとした所で、事件発生。がっかりのパンクだ。
神様、今日は機嫌が良かったんじゃないの?(涙)
―15:00
独りぼっちでパンク修理を終えた私は旅館に戻る。この間に女性陣はすっかり元気回復した様子で楽しそうに喋っている。何だか私一人だけが疲れ果てている様に感じるのは気のせいだけだろうか?ただ、彼女達の笑顔が少しだけ私に元気を分けてくれた事もまた事実ではある。
その後、3人揃って「前夜祭」に出かける。会場にはたくさんのメーカーブースが立ち並び、毎年、大会を盛り上げてくれるのだ。
―18:00
明日の本番に備え、地元で有名な回転すしに出かけ、たらふく補給する。ここでの補給制限は無いので、3人共ひたすら補給を続ける(笑)。
この無制限の補給により、身体は重量を増したが、私の財布は激しく軽量化してしまった事は計算外の出来事だった(涙)。
AEDも入手済み。テーピング類、サプリメント類も準備万端である。
昨日までは、どうなることか?とハラハラしていた私だったが、無事、本番に臨める環境が整ってホッと一息といった所である。
彼女達の口から「ギブ・アップ」の言葉がいつ出てもおかしくない程の過酷な行程だったのは間違いない。
3人のウチの誰かが、よっぽど普段の行いが悪いのだろうと疑わずにはいられなかった位なのだから。
そんな神様が最後に、パンクと云う試練を私にお与えになった事だけは少し気にはなるのだが・・・。
「神様、私はそんなに悪い人間じゃありませんよ。」 誰にも聞こえない声でそっと呟く私が居ました。
次回はいよいよ、大会の様子をお届けします。
text&photo:大河原 正晴
大河原 正晴 プロフィール
BICYCLE TRAINERS JAPAN 代表。
JCAサイクリングインストラクターを始め、上級救命技能、高齢者体力づくり支援士などの資格を有し、バドミントンと自転車を武器に日本各地、世界各国を駆け巡り、ウェルネスライフを実践するPERSONAL TRAINER。
都内フィットネスクラブ・自宅・出張にてパーソナルトレーニング指導したり、都内を拠点にパーソナルライド、パーソナルランニングセッションも実施する。
クライアントは運動未経験の女性からトップアスリートまで、年齢も子供から高齢者に至るまで、多岐に渡る。自身の身体能力を引き出すためのトレーニング、コンディショニングアドバイスを中心に、将来長く健康を維持するための生活習慣の見直しや提案、生涯スポーツへの挑戦もサポートもしてくれる。
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