前2日間とは区切られ「ジャパントラックカップII 」として開催された3日目のジャパントラックカップ。競輪ワールドシリーズに出場する海外のトップスプリンターも来訪、あるいは出場し、場内を盛り上げた。レースは日本勢がこの日も躍動するも、海外勢も積極的に展開し、その背中を脅かすシーンが多々見られた。


土曜日で観客が増えた伊豆ベロドローム photo:Satoru Kato

競輪ワールドシリーズに出場する選手達が一堂に会した(エリセ・アンドルーズはレースに向け準備中) photo: Yuchiro Hosoda
ミズノメントール賞のゴールドを受賞し、表彰されたジェイソン・ニブレットコーチ photo: Yuchiro Hosoda




ジュニアレース

男子ジュニア マディソン優勝 日本ナショナルチームD photo:Satoru Kato
男子ジュニア マディソン2位 日本ナショナルチームB photo:Satoru Kato


この日行われたジュニア競技はマディソン男子と男女のスプリント。午前の早い時刻に行われたマディソン男子ジュニアは、日本ナショナルチームとしてABCDの4チームに分かれた2名1組計8名の選手達が競い合った。その中からDチームの沢野司と落合隼がレース後半に三宅巧士、田中颯ら後続グループとの差を広げ、優勝した。

男子ジュニア マディソン表彰式 photo:Satoru Kato

女子ジュニア スプリント決勝 藤田初風(山陽学園高校)が優勝 photo:Satoru Kato
男子ジュニア スプリント決勝 リン・イークアン(Daija Senior High School Cycling Team、台湾)が優勝 photo:Satoru Kato


スプリントの女子ジュニアは、競輪選手の父・昌宏氏に教えを受け、ガールズケイリンを目指す藤田初風(ふじた うい、山陽学園高校)が玉井葵妃(たまい あいき、松山学院高校)を破り優勝。一方、エリート女子のスプリント3-4位決定戦を前に行われた男子ジュニアは、海外勢唯一の出場選手であったリン・イークアン(ダイジャシニアハイスクールサイクリングチーム)が山崎帝輝(松山学院高校)を決勝で2回続けて先着し、優勝を決めた。



■スクラッチ女子エリート

女子スクラッチ 最後にアタックして内野艶和(HPCJCブリヂストン-アンカー)が優勝 photo:Satoru Kato

トラック競技のロードレースとも称されるスクラッチ。この日は女子エリートが行われた。距離は40周10km。出場22名のうち、日本人先取で有力視されたのは梶原悠未(Team Yumi)と内野艶和(HPC-BSA)。

周回が進み先頭集団の人数が絞られる中、常に脚を見せてに走っていた内野は、最終周回へ入ったところでスパートすると、後続集団を突き放し、ガッツポーズを繰り出しながら1着でゴールを駆け抜けた。2着にこれを追った梶原、中国ナショナルチームのチェン・ニンが3着に入った。

女子エリート スクラッチ表彰式 photo:Satoru Kato




■エリミネイション女子エリート

女子エリミネイション 残り4名で内野艶和(HPCJCブリヂストン-アンカー)が除外される photo:Satoru Kato
女子エリミネイション 梶原悠未(TEAM Yumi)が優勝 photo:Satoru Kato


全日本王者の内野は最後5人となった所で競り合いに敗れ脱落。スクラッチの雪辱を期す梶原悠未がラスト1周で加速し、後ろを突き放して優勝した。

女子エリート エリミネイション表彰式 photo:Satoru Kato




■スプリント女子エリート

女子エリート スプリント決勝 佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)が3回戦まで粘って優勝を決める photo:Satoru Kato

ガールズケイリンで昨年グランプリスラムを遂げた佐藤水菜に加え、パリ五輪金メダリストのエレセ・アンドルーズ(ニュージーランド)が出場し、注目を浴びた女子エリート。1/8決勝まではその2人が順当に勝ち上がりを見せた。

1/4決勝は、佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)が後輩の仲澤春香(チーム楽天Kドリームス)を1走目、2走目ともに直線差し切り連勝で勝ち上がり、次戦のワン・リージュアン(中国ナショナルチーム)も破って決勝進出。エレセ・アンドルーズもここは連取で勝ち上がるも、1/2決勝でユエン・リーイン(中国ナショナルチーム)の後塵を拝し、決勝は佐藤対ユエンとなった。

女子スプリント優勝を決めて観客に応える佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス) photo:Satoru Kato

初戦、佐藤が先行するもユエンが差して先勝。2戦目も佐藤が前に出る形を取って先に仕掛け、1車身ほどの差を保ってユエンを封じ星を並べると、3戦目はユエンを前に行かせる形を取り、これをゴール前差し切って佐藤が連勝。優勝を決めた。

女子エリート スプリント表彰式 photo:Satoru Kato




■スプリント男子エリート

男子スプリントで有力視されたのは、全日本チャンピオンジャージを纏う太田海也(チーム楽天Kドリームス)。その太田は、1/8決勝でジン・ジーヘン(中国ナショナルチーム)、1/4決勝で尾野翔一(チーム楽天Kドリームス)、アワン・アジズルハスニ(チームアジズル)をそれぞれストレート勝ちで破って決勝へ。

男子エリート スプリント決勝 太田海也が2連勝で中野慎詞(共にチーム楽天Kドリームス)を下す photo:Satoru Kato

太田の同期で競輪でも鎬を削る中野慎詞(チーム楽天Kドリームス)も1/2決勝でラヤン・エラル(サロンシクロスポルト)を破り決勝進出。日本勢同士の同期対決が実現した。レースはヒート1、ヒート2ともに中野が先行する展開となったが、これを太田が冷静に追い、直線で並びかけると外から中野を差し切って2連取し、優勝を遂げた。

競輪ワールドシリーズにも出場するジョセフ・トゥルーマン(英国ナショナルチーム)を1/8決勝で下したアワンは、1/4決勝で三神遼矢(チーム楽天Kドリームス)を下して1/2決勝へ進むも、太田に敗れて、3位決定戦に回った。38歳のアワンは18歳の新星ライアン・テイト(オーストラリアサイクリングチーム)に危なげなく2連勝し、3位入賞を果たした。

男子エリート スプリント表彰式 photo:Satoru Kato


■ポイントレース女子エリート

女子ポイントレース 上位を争う3名が集団前方で走る photo:Satoru Kato

梶原悠未、全日本チャンピオンの内野艶和らが出場した女子ポイントレース。リー・ジーウェイ(中国ナショナルチーム)もポイント争いに加わり、残り10周のポイント加算を終え、梶原とリー・ジーウェイが、17ポイントで並び、内野艶和が11ポイントで追う展開となった。

残り2周、ポイントが倍となるフィニッシュラインでの先着を狙ってリーが速度を上げて先頭を行くと、その番手に内野がマーク、その後ろにリー・ジーウィン(香港チャイナ)、4番手に梶原が付く。最後後ろ3名が追い上げるも着順はそのまま。リー・ジーウェイが1着であれば彼女の優勝となるところだったが、最後のスプリント時に内線斜行の判定を受け降格。2〜4着の内野らが繰り上がり、6ポイントを得た梶原が優勝を決めた。
女子エリート ポイントレース表彰式 photo:Satoru Kato




■マディソン男子エリート

男子エリート マディソン 上位を争うチームが一斉に交代していく photo:Satoru Kato

夕方の表彰式を前に、行われたマディソン男子エリート。日本ナショナルチームはA、B、Cの3チームを投入。そのAチームの窪木一茂、梅澤幹太、Bの橋本英也、兒島直樹、ここに中国ナショナルチームのウー・ジュンジェ、スン・ハイジャオやHPCBSAの矢萩悠也、岡本勝哉らが加わり、積極的にレースを動かした。

男子エリート マディソン 日本ナショナルチームA photo:Satoru Kato
男子エリート マディソン 2位中国ナショナルチーム photo:Satoru Kato


レースは終盤に差し掛かり、中国ナショナルチームが34ポイントを獲得し、中盤から追い上げを見せ32ポイントの香港チャイナA、29ポイントの日本B、28ポイントの日本Aをリード。

しかし残り10周を切ったところで落車が発生。香港チャイナのサー・カイクオンがしばらく動けずレースが中断。各車並び直してからの再スタートを余儀なくされた。

再開したレースが残り1周に差し掛かった時、勢い良く発進したのは窪木の手で送り出された梅澤。先頭を行く中国ナショナルチームをバックストレッチで追い抜くと、差を広げてフィニッシュ。ポイントも逆転して1位となり、窪木とともに勝利を喜んだ。

男子エリート マディソン表彰式 photo:Satoru Kato

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