総合争いからステージ優勝へと目標を切り替えたUAEチームエミレーツXRGが飾った今大会3勝目。エクアドル王者のジョナタン・ナルバエスがジロ・デ・イタリア第8ステージで逃げ切り、第4ステージに続く今大会2勝目を飾った。
5月16日(土)第8ステージ
キエーティ〜フェルモ 156km(丘陵)

ヴィンゲゴーとピガンゾーリ photo:CorVos 
ジョナタン・ミランを応援する地元ファン photo:RCS Sport

スタート前にセルフィーを撮る、4つの特別ジャージとミラン photo:RCS Sport

ジロ・デ・イタリア第8ステージ image:RCS Sport イタリア本土を北上するジロ・デ・イタリア第8ステージは、アドリア海側のキエーティからマルケ州の丘上都市フェルモを目指す。156kmコースの前半はアドリア海沿いを走る平坦路だが、中間スプリントポイントを越えてから、3級山岳と3つの4級山岳を越える丘陵地帯が始まる。特にフィニッシュへ向かう最後の4級山岳ムーロ・ディ・カポダルコ(カポダルコの壁)は最大勾配22%という難所だ。
逃げ向きのレイアウトであるため、この日は序盤から激しいアタック合戦が繰り広げられた。最初に飛び出したのは、共にジロでのステージ優勝経験のあるイタリア人、アルベルト・ベッティオル(XDSアスタナ)とフィリッポ・ガンナ(ネットカンパニー・イネオス)の2名。落ち着かないメイン集団では、これがジロデビューであるファビオ・クリステン(スイス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)らが落車し、リタイアを余儀なくされた。

スタートの直後に飛び出したアルベルト・ベッティオル(XDSアスタナ)とフィリッポ・ガンナ(ネットカンパニー・イネオス) photo:RCS Sport
ガンナらがほどなく引き戻されると、再び逃げを目指す選手たちのアタックが続く。そのため強い向かい風にもかかわらず、最初の30kmの平均時速が53km/hに達するハイスピードで進み、残り75km地点でプロトンは分裂する。これに前日勝者で総合2位につけるヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク)らヴィスマ・リースアバイクが遅れ、追走を強いられている間に、先頭ではUAEチームエミレーツXRGのジョナタン・ナルバエス(エクアドル)とミッケル・ビョーグ(デンマーク)、アンドレアス・レックネスン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)の3名が飛び出した。
後続集団からは約20名が先頭を追ったものの、協調は進まず、先頭3名との差を大きく詰めるには至らない。この日1つ目の3級山岳モンテフィオーレ・デッラゾでは、結婚式を挙げた教会近くの広場がスタート地点で、地元を走る総合8位のジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)による加速をマリアローザを着るアフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス)などがチェック。そして頂上である残り50km地点で、先頭と追走の差は1分2秒、プロトンはさらに17秒後方(1分19秒遅れ)という形で進行した。

新たに形成されたのはジョナタン・ナルバエス(エクアドル)ら3名による逃げ集団 photo:RCS Sport

プロトンの分裂で一時遅れを取ったヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:RCS Sport

残り10.5km地点でアタックしたジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
追走集団からはハビエル・ロモ(スペイン、モビスター)が単独で飛び出し、先頭への合流を目指したが失敗に終わる。先頭3名はローテーションを回しながら順調に後続とのタイム差を広げ、またプロトンではヴィスマ・リースアバイクやレッドブル・ボーラ・ハンスグローエが、逃げ切りを容認するようにアタックを封じ込める。そのため勝負は先頭3名に絞られた。
勝利の行方を決めるのはラスト2つの4級山岳。まずは1つ目のカポダルコの登りの手前、残り10.5km地点で数的優位なUAEのナルバエスが仕掛け、レックネスンが反応する一方、アシストに徹していたビョーグが遅れる。レックネスンはナルバエスを常に視界に捉えながらも、最大勾配22%でその差を詰めることはできず、ナルバエスが頂上を通過する。
そのままエクアドル王者は最後の4級山岳も軽快に駆け上がり、フィニッシュラインへ到達。クライマーたちによる集団スプリントを制した第4ステージに続き、今度は10km独走で今大会2勝目を手にした。

今大会2勝目を手に入れたジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
総合エースであるアダム・イェーツ(イギリス)ら3名を落車で失い、ステージ優勝に目標を切り替えたUAEは、開幕から8日間でチーム3勝目という好調ぶり。「今日の主役はミッケル・ビョーグで、彼は常にチームのために走ってくれる選手。僕にとって、彼こそが今日の主役だった。残り60km地点で『賢く走ればステージ優勝を狙える』と考えていた。1月の怪我から復帰した直後の僕にとってこの勝利はとても重要なもの。僕らはもう5名しかいないが、上手く、そして賢く走れているし、チームの雰囲気も素晴らしい。だから今後も、まだ僕らの勝利チャンスがあると思う」と、ナルバエスはコメントしている。
2位は32秒遅れでレックネスンが入り、3位には追走集団で先着した同ウノエックス・モビリティのマルティン・チョッタ(ノルウェー)が入った。総合上位勢はジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)のアタックにヴィンゲゴーが反応して1分51秒遅れでフィニッシュし、エウラリオはその2秒後方でレースを終えたため、マリアローザの保持に成功した。

勝利には惜しくも届かなかったアンドレアス・レックネスン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) photo:CorVos

怪我を乗り越え、大成功のジロとなっているジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
5月16日(土)第8ステージ
キエーティ〜フェルモ 156km(丘陵)




逃げ向きのレイアウトであるため、この日は序盤から激しいアタック合戦が繰り広げられた。最初に飛び出したのは、共にジロでのステージ優勝経験のあるイタリア人、アルベルト・ベッティオル(XDSアスタナ)とフィリッポ・ガンナ(ネットカンパニー・イネオス)の2名。落ち着かないメイン集団では、これがジロデビューであるファビオ・クリステン(スイス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)らが落車し、リタイアを余儀なくされた。

ガンナらがほどなく引き戻されると、再び逃げを目指す選手たちのアタックが続く。そのため強い向かい風にもかかわらず、最初の30kmの平均時速が53km/hに達するハイスピードで進み、残り75km地点でプロトンは分裂する。これに前日勝者で総合2位につけるヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク)らヴィスマ・リースアバイクが遅れ、追走を強いられている間に、先頭ではUAEチームエミレーツXRGのジョナタン・ナルバエス(エクアドル)とミッケル・ビョーグ(デンマーク)、アンドレアス・レックネスン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)の3名が飛び出した。
後続集団からは約20名が先頭を追ったものの、協調は進まず、先頭3名との差を大きく詰めるには至らない。この日1つ目の3級山岳モンテフィオーレ・デッラゾでは、結婚式を挙げた教会近くの広場がスタート地点で、地元を走る総合8位のジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)による加速をマリアローザを着るアフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス)などがチェック。そして頂上である残り50km地点で、先頭と追走の差は1分2秒、プロトンはさらに17秒後方(1分19秒遅れ)という形で進行した。



追走集団からはハビエル・ロモ(スペイン、モビスター)が単独で飛び出し、先頭への合流を目指したが失敗に終わる。先頭3名はローテーションを回しながら順調に後続とのタイム差を広げ、またプロトンではヴィスマ・リースアバイクやレッドブル・ボーラ・ハンスグローエが、逃げ切りを容認するようにアタックを封じ込める。そのため勝負は先頭3名に絞られた。
勝利の行方を決めるのはラスト2つの4級山岳。まずは1つ目のカポダルコの登りの手前、残り10.5km地点で数的優位なUAEのナルバエスが仕掛け、レックネスンが反応する一方、アシストに徹していたビョーグが遅れる。レックネスンはナルバエスを常に視界に捉えながらも、最大勾配22%でその差を詰めることはできず、ナルバエスが頂上を通過する。
そのままエクアドル王者は最後の4級山岳も軽快に駆け上がり、フィニッシュラインへ到達。クライマーたちによる集団スプリントを制した第4ステージに続き、今度は10km独走で今大会2勝目を手にした。

総合エースであるアダム・イェーツ(イギリス)ら3名を落車で失い、ステージ優勝に目標を切り替えたUAEは、開幕から8日間でチーム3勝目という好調ぶり。「今日の主役はミッケル・ビョーグで、彼は常にチームのために走ってくれる選手。僕にとって、彼こそが今日の主役だった。残り60km地点で『賢く走ればステージ優勝を狙える』と考えていた。1月の怪我から復帰した直後の僕にとってこの勝利はとても重要なもの。僕らはもう5名しかいないが、上手く、そして賢く走れているし、チームの雰囲気も素晴らしい。だから今後も、まだ僕らの勝利チャンスがあると思う」と、ナルバエスはコメントしている。
2位は32秒遅れでレックネスンが入り、3位には追走集団で先着した同ウノエックス・モビリティのマルティン・チョッタ(ノルウェー)が入った。総合上位勢はジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)のアタックにヴィンゲゴーが反応して1分51秒遅れでフィニッシュし、エウラリオはその2秒後方でレースを終えたため、マリアローザの保持に成功した。


ジロ・デ・イタリア2026第8ステージ結果
| 1位 | ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG) | 3:27:26 |
| 2位 | アンドレアス・レックネスン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:32 |
| 3位 | マルティン・チョッタ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:42 |
| 4位 | ギリェルモ・シルバ(ウルグアイ、XDSアスタナ) | +0:44 |
| 5位 | ロレンツォ・ミレージ(イタリア、モビスター) | |
| 6位 | クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ) | +0:48 |
| 7位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、NSNサイクリングチーム) | +0:55 |
| 8位 | フアン・ロペス(スペイン、モビスター) | |
| 9位 | ワウト・プールス(オランダ、ユニベット・ローズ・ロケッツ) | +0:58 |
| 10位 | マルケル・ベロキ(スペイン、EFエデュケーション・イージーポスト) | +1:00 |
マリアローザ(個人総合成績)
| 1位 | アフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス) | 34:28:42 |
| 2位 | ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | +3:15 |
| 3位 | フェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンCMA CGM) | +3:34 |
| 4位 | クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ) | +4:18 |
| 5位 | ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +4:23 |
| 6位 | ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +4:28 |
| 7位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +4:32 |
| 8位 | マティス・ロンデル(フランス、チューダープロサイクリング) | +4:56 |
| 9位 | テイメン・アレンスマン(オランダ、ネットカンパニー・イネオス) | +5:07 |
| 10位 | マイケル・ストーラー(オーストラリア、チューダープロサイクリング) | +5:11 |
マリアチクラミーノ(ポイント賞)
| 1位 | ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ) | 130pts |
| 2位 | ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG) | 86pts |
| 3位 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | 76pts |
マリアアッズーラ(山岳賞)
| 1位 | ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | 61pts |
| 2位 | ディエゴ・セビーリャ(スペイン、ポルティ・ヴィジットマルタ) | 60pts |
| 3位 | フェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンCMA CGM) | 24pts |
マリアビアンカ(ヤングライダー賞)
| 1位 | アフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス) | 34:28:42 |
| 2位 | ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +4:28 |
| 3位 | マティス・ロンデル(フランス、チューダープロサイクリング) | +4:56 |
チーム総合成績
| 1位 | レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ | 103:42:43 |
| 2位 | ヴィスマ・リースアバイク | +1:29 |
| 3位 | モビスター | +3:14 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, RCS Sport
photo:CorVos, RCS Sport
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