2010/02/06(土) - 22:10
チェックポイントになっている古宇利島で折り返し、再び海中道路になている橋を渡る。曇り空であいにく海の色は冴えないが、橋の上に連なって走るカラフルなバイクジャージが色を添えてくれる。
橋の上から覗きこむ海は信じられないぐらいに透き通っていて、蒼い。海底が白砂なので水の色が一層引き立つようだ。
橋の上は空が開け、この開放感はなかなかゴキゲン! 抜きつ抜かれつの繰り返しなので、ペースの似た人とは何度もすれ違うことになる。
橋の上でチャリフィスさんたちを発見した。ホノルルセンチュリーライドで目立ってた、このOL4人組のことは覚えている人も多いだろう。今回はお揃いのANAのジャージにアップリケをして走っていた。ホノルルでご一緒したことも覚えてくれていて、嬉しい再会。一緒に記念写真も撮っていただきました。やっぱり、参加者はホノルルセンチュリーとダブっているようだ。
チャリフィスの4人 ナゴヤOL4人組チャリフィスは、短い日程では自転車を運搬したり梱包して組み立てることができないから、レンタサイクルを借りた。でもやっぱりマイバイクがいいとのこと。
今回は古宇利島・桜ロードコース(100km)にしたというチャリフィスの4人。見れば自転車がいつもと違う。一泊2日のツアーでの参加のため、自分のバイクを持ってくることができず、レンタサイクルを借りたそうだ。
レンタサイクルはどうしても不利だけど、古宇利島・桜ロードコースならコースはまったく平坦だし、借り物自転車でもなんとかなる距離でもある。(でも「やっぱりマイバイクがいい」とのこと)
橋の上では記念写真をとっているグループがアチコチに。チーム正屋の皆さんは、橋の上で謎の"のけぞりポーズ"。聞けば「強風にあおられる様を表現しているとのこと(笑)。
交通規制はされていないけど、橋はほぼサイクリストが占拠した状態だ。
こーすけさん&るっこさん夫妻 ホノルルでご一緒したお二人は、鶴見辰吾さんらと走ったことで夫婦揃ってレゴンの仲間に。「仲間が増えて楽しいですよ」とのこと。
再び名護を目指す
折り返して名護までは、来た道を戻る。国道58号線は幹線道路とあって交通量は多いが、道幅が広いので安心して走れる。
名護を過ぎ、許田ICの近くから西海岸から東海岸への山越えルートが始まる。これが今回のセンチュリーコースでもっとも厳しい勾配の坂道だ。ホノルルセンチュリーのハートブレイクヒルの×2倍ほどはあるが、走り慣れた人には大したことない峠。筆者はここの峠手前でパンク。上りで抜いた人にすべて抜き返されてしまった。
山越えを終え、昼食場所の金武町「みらい館」(88キロ地点)に到着。ここでは「田芋」という南国の芋を使った汁とおにぎりが供された。ここまでバナナや菓子パン、黒糖やサーターアンダーギー(沖縄のドーナツ)など甘いものばかり食べていたので、塩っぱいものが嬉しい。
みんなまったりと休んでいる。なかには寝ている人も(笑)
ここではスタート前に会ったHOT STAFFの光岡さん一家、サイクルハウスイシダの石田店長さんと一緒になった。
石田さんの走る様子が何か変だぞ、と思ったら、前輪がパンクしている。チューブラータイヤをバーストさせてしまったらしい。スペアがないとのことで、しかたなくパンクしたまま走っている。
メカニックサポートはうるま市にしかないとのことで、巡回の沖縄輪業のサポートカーもタイミング良くは通らず、石田さんはしかたなくそのまま走ることに。
うるま市から海中道路へ
うるま市街に入ったところで、コース脇に大きなサイクルショップが出現。運良く開店中だ。じつは「サイクルプラザ池原」の店長・池原さんと筆者は知り合いで、思わぬところでの再会にお互い驚く。お店は今まで訪ねたことはなかったけれど、スポーツバイクやパーツが何でも揃っている大きなプロショップでビックリ。ピナレロドグマやプリンスまでありました。この品揃えはスゴイ。
石田さんはチューブラータイヤとリムテープを購入し、その場で交換。助かりました。「来年も大会中は開店しておきますから、何かあったら立ち寄ってくださいね」と池原さん。うるま市の中心部を通るコースの脇にある黄色いお店。参加者は覚えておけば安心だ。
島をつなぐ海中道路を渡る
はるか海の上にうっすらと島の影が見える。太平洋に浮かぶ島々を繋ぐ『海中道路』だ。
このあたりから天気が回復し、ようやくの青空になった。青い海に青い空、赤いペイントの橋がきれいなコントラストで映える。
海中道路は名前の通り、海の中を道が走っていた。爽快だ! しかし、風がきつい。近くにいた数人で風よけ先頭交代しながら走る。
遠浅の海岸に造られた道路は、左右の視界が広い。島をつなぐ橋を渡り、浜比嘉島で折り返し。
このあたりで石田さんが「帰りの飛行機に間に合うかなぁ」なんて言うもんだから、ここからは少しペースを上げて走ることに。光岡さん一家とはここでお別れ。
土曜・日曜の1泊2日で参加している人は結構多くて、帰りの時間を計算しながら走っている。スタート&ゴールの恩納村は那覇から小1時間かかるので、バイクのパッキング含めて時間を見ておかないと、最終の夜8時台の飛行機に間に合わないのだ。
前半まったりしたぶん、後半はかっとびペースで走る。長らくオフをとっていた身体も目覚めたところだったので、いい感じで走れた。真冬にこんな一日がもてるのは、サイクリストとしてなんとも嬉しい。
いよいよ後半になって、脚にきはじめた。うるま市あたりのコースは、なにげにアップダウンが続くのだ。「山越えさえしてしまえばコースは平坦」と思っていたが、そうでもない。そして海中道路の風の強さで、けっこう疲れた。「平坦ばかりだから余裕でしょう」と思いきや、しっかり走りがいありました。
後半、コース上にはコンビニ等が少ない。最後まで走りきれるようにエイドでは黒糖でバッチリ糖分補給。
若山純人・さとみさん夫妻 この2人、ホノルルセンチュリー、グランフォンドピナレロ、ツール・ド・おきなわ本島一周サイクリングなど有名ロングライドイベントを総ナメ出場している若夫婦だ。聞けば大阪から沖縄に引越したそうで、「仕事の関係での移住なんですが、憧れの沖縄に住めて楽しんでいますよ」とのことだ。
ゴール会場ではのんびりムードの打ち上げ
後半はちょっと駆け足だったけど、ぶじ恩納村へ到着。5時半頃ゴールした。
ゴールして感想アンケートに答えれば、ちゅら島センチュリー特製泡盛をいただいた。来年大会へ向けてのご意見フィードバックにご協力。第2回大会がどう変わるか、楽しみだ。
石田さんも急げば飛行機になんとか間に合いそうとのことで、コミュニティセンターの芝生で振舞われていた汁とアーサーの天ぷら、そして豚の丸焼きを急いでほおばる。
三線(サンシン)を弾いて沖縄民謡を歌ってくれるのを聴きながら、和みます。鶴見辰吾さんとレゴンの皆さんはすっかり泡盛で乾杯して盛り上がっていた。後夜祭はこんな感じで三々五々楽しんでいる模様。そして気の会う仲間と2次会に向かうようだ。
筆者といえばツール・ド・おきなわ実行委員会の古い友人たちと呑む約束をし、少々慌ただしく名護方面移動。その夜は言うまでもなく楽しく一杯やりました。
イベントを振り返って
初めての開催、記念すべきイベント第一回目を走る機会に恵まれた。天候が最高では無かったが、雨が降ることもなく、助かった。オーガナイズはそつなく、事故もなく、無事終了。十分楽しめた。
ツール・ド・おきなわのサイクリングの部を経験している人にとっては、一部ダブりはあるものの、ハイライトである古宇利島の橋や海中道路を通らないため、新鮮味のあるコースと言える。ツール・ド・おきなわのやんばるエリア(名護以北・一日目)のように山道が厳しすぎるといったこともない。
コースは幹線道路の割合がやや高く、もう少しのんびりした田舎道を繋ぎたいという気もするが、距離を走ることを考えれば仕方ない面はあるだろう。
初回でありながら1300人を集めたのは立派だ。センチュリーコースはやはりそれなりにハードだが、家族連れや初心者がチャレンジするのに手軽なコースも用意されている。仲間が仲間を呼び、口コミで来年は大きく参加者は増えるだろうと思う。目標の3000人に達するだろうか?
続いてはレゴンのラテさんが小学2年生の息子さんと挑んだ海中道路コースの体験記をご紹介します。お楽しみに。
大会の模様は100枚以上の写真がアップデートされたフォトギャラリーでもお楽しみください。
photo&text:Makoto.AYANO
橋の上から覗きこむ海は信じられないぐらいに透き通っていて、蒼い。海底が白砂なので水の色が一層引き立つようだ。
橋の上は空が開け、この開放感はなかなかゴキゲン! 抜きつ抜かれつの繰り返しなので、ペースの似た人とは何度もすれ違うことになる。
橋の上でチャリフィスさんたちを発見した。ホノルルセンチュリーライドで目立ってた、このOL4人組のことは覚えている人も多いだろう。今回はお揃いのANAのジャージにアップリケをして走っていた。ホノルルでご一緒したことも覚えてくれていて、嬉しい再会。一緒に記念写真も撮っていただきました。やっぱり、参加者はホノルルセンチュリーとダブっているようだ。
チャリフィスの4人 ナゴヤOL4人組チャリフィスは、短い日程では自転車を運搬したり梱包して組み立てることができないから、レンタサイクルを借りた。でもやっぱりマイバイクがいいとのこと。
今回は古宇利島・桜ロードコース(100km)にしたというチャリフィスの4人。見れば自転車がいつもと違う。一泊2日のツアーでの参加のため、自分のバイクを持ってくることができず、レンタサイクルを借りたそうだ。
レンタサイクルはどうしても不利だけど、古宇利島・桜ロードコースならコースはまったく平坦だし、借り物自転車でもなんとかなる距離でもある。(でも「やっぱりマイバイクがいい」とのこと)
橋の上では記念写真をとっているグループがアチコチに。チーム正屋の皆さんは、橋の上で謎の"のけぞりポーズ"。聞けば「強風にあおられる様を表現しているとのこと(笑)。
交通規制はされていないけど、橋はほぼサイクリストが占拠した状態だ。
こーすけさん&るっこさん夫妻 ホノルルでご一緒したお二人は、鶴見辰吾さんらと走ったことで夫婦揃ってレゴンの仲間に。「仲間が増えて楽しいですよ」とのこと。
再び名護を目指す
折り返して名護までは、来た道を戻る。国道58号線は幹線道路とあって交通量は多いが、道幅が広いので安心して走れる。
名護を過ぎ、許田ICの近くから西海岸から東海岸への山越えルートが始まる。これが今回のセンチュリーコースでもっとも厳しい勾配の坂道だ。ホノルルセンチュリーのハートブレイクヒルの×2倍ほどはあるが、走り慣れた人には大したことない峠。筆者はここの峠手前でパンク。上りで抜いた人にすべて抜き返されてしまった。
山越えを終え、昼食場所の金武町「みらい館」(88キロ地点)に到着。ここでは「田芋」という南国の芋を使った汁とおにぎりが供された。ここまでバナナや菓子パン、黒糖やサーターアンダーギー(沖縄のドーナツ)など甘いものばかり食べていたので、塩っぱいものが嬉しい。
みんなまったりと休んでいる。なかには寝ている人も(笑)
ここではスタート前に会ったHOT STAFFの光岡さん一家、サイクルハウスイシダの石田店長さんと一緒になった。
石田さんの走る様子が何か変だぞ、と思ったら、前輪がパンクしている。チューブラータイヤをバーストさせてしまったらしい。スペアがないとのことで、しかたなくパンクしたまま走っている。
メカニックサポートはうるま市にしかないとのことで、巡回の沖縄輪業のサポートカーもタイミング良くは通らず、石田さんはしかたなくそのまま走ることに。
うるま市から海中道路へ
うるま市街に入ったところで、コース脇に大きなサイクルショップが出現。運良く開店中だ。じつは「サイクルプラザ池原」の店長・池原さんと筆者は知り合いで、思わぬところでの再会にお互い驚く。お店は今まで訪ねたことはなかったけれど、スポーツバイクやパーツが何でも揃っている大きなプロショップでビックリ。ピナレロドグマやプリンスまでありました。この品揃えはスゴイ。
石田さんはチューブラータイヤとリムテープを購入し、その場で交換。助かりました。「来年も大会中は開店しておきますから、何かあったら立ち寄ってくださいね」と池原さん。うるま市の中心部を通るコースの脇にある黄色いお店。参加者は覚えておけば安心だ。
島をつなぐ海中道路を渡る
はるか海の上にうっすらと島の影が見える。太平洋に浮かぶ島々を繋ぐ『海中道路』だ。
このあたりから天気が回復し、ようやくの青空になった。青い海に青い空、赤いペイントの橋がきれいなコントラストで映える。
海中道路は名前の通り、海の中を道が走っていた。爽快だ! しかし、風がきつい。近くにいた数人で風よけ先頭交代しながら走る。
遠浅の海岸に造られた道路は、左右の視界が広い。島をつなぐ橋を渡り、浜比嘉島で折り返し。
このあたりで石田さんが「帰りの飛行機に間に合うかなぁ」なんて言うもんだから、ここからは少しペースを上げて走ることに。光岡さん一家とはここでお別れ。
土曜・日曜の1泊2日で参加している人は結構多くて、帰りの時間を計算しながら走っている。スタート&ゴールの恩納村は那覇から小1時間かかるので、バイクのパッキング含めて時間を見ておかないと、最終の夜8時台の飛行機に間に合わないのだ。
前半まったりしたぶん、後半はかっとびペースで走る。長らくオフをとっていた身体も目覚めたところだったので、いい感じで走れた。真冬にこんな一日がもてるのは、サイクリストとしてなんとも嬉しい。
いよいよ後半になって、脚にきはじめた。うるま市あたりのコースは、なにげにアップダウンが続くのだ。「山越えさえしてしまえばコースは平坦」と思っていたが、そうでもない。そして海中道路の風の強さで、けっこう疲れた。「平坦ばかりだから余裕でしょう」と思いきや、しっかり走りがいありました。
後半、コース上にはコンビニ等が少ない。最後まで走りきれるようにエイドでは黒糖でバッチリ糖分補給。
若山純人・さとみさん夫妻 この2人、ホノルルセンチュリー、グランフォンドピナレロ、ツール・ド・おきなわ本島一周サイクリングなど有名ロングライドイベントを総ナメ出場している若夫婦だ。聞けば大阪から沖縄に引越したそうで、「仕事の関係での移住なんですが、憧れの沖縄に住めて楽しんでいますよ」とのことだ。
ゴール会場ではのんびりムードの打ち上げ
後半はちょっと駆け足だったけど、ぶじ恩納村へ到着。5時半頃ゴールした。
ゴールして感想アンケートに答えれば、ちゅら島センチュリー特製泡盛をいただいた。来年大会へ向けてのご意見フィードバックにご協力。第2回大会がどう変わるか、楽しみだ。
石田さんも急げば飛行機になんとか間に合いそうとのことで、コミュニティセンターの芝生で振舞われていた汁とアーサーの天ぷら、そして豚の丸焼きを急いでほおばる。
三線(サンシン)を弾いて沖縄民謡を歌ってくれるのを聴きながら、和みます。鶴見辰吾さんとレゴンの皆さんはすっかり泡盛で乾杯して盛り上がっていた。後夜祭はこんな感じで三々五々楽しんでいる模様。そして気の会う仲間と2次会に向かうようだ。
筆者といえばツール・ド・おきなわ実行委員会の古い友人たちと呑む約束をし、少々慌ただしく名護方面移動。その夜は言うまでもなく楽しく一杯やりました。
イベントを振り返って
初めての開催、記念すべきイベント第一回目を走る機会に恵まれた。天候が最高では無かったが、雨が降ることもなく、助かった。オーガナイズはそつなく、事故もなく、無事終了。十分楽しめた。
ツール・ド・おきなわのサイクリングの部を経験している人にとっては、一部ダブりはあるものの、ハイライトである古宇利島の橋や海中道路を通らないため、新鮮味のあるコースと言える。ツール・ド・おきなわのやんばるエリア(名護以北・一日目)のように山道が厳しすぎるといったこともない。
コースは幹線道路の割合がやや高く、もう少しのんびりした田舎道を繋ぎたいという気もするが、距離を走ることを考えれば仕方ない面はあるだろう。
初回でありながら1300人を集めたのは立派だ。センチュリーコースはやはりそれなりにハードだが、家族連れや初心者がチャレンジするのに手軽なコースも用意されている。仲間が仲間を呼び、口コミで来年は大きく参加者は増えるだろうと思う。目標の3000人に達するだろうか?
続いてはレゴンのラテさんが小学2年生の息子さんと挑んだ海中道路コースの体験記をご紹介します。お楽しみに。
大会の模様は100枚以上の写真がアップデートされたフォトギャラリーでもお楽しみください。
photo&text:Makoto.AYANO
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