2010/01/26(火) - 19:06
「日本一早い桜と碧い海を走る」というキャッチフレーズの新イベント美ら島オキナワCentury Run2010。編集部で実際に走ってみた実体験レポート第2弾は、いよいよ走行編。それではスタート~!
朝7時のスタートにあわせ、集合ポイントの恩納村コミュニティセンターへ。泊まっていたリゾートホテルからは5kmほどの道のりのため、6時半には会場入りすべく出発。ホテルの朝食時間には早すぎたが、ランチパックをつくってくれた。
まだ薄暗い道、国道58号線をライトで照らしながらスタートへ向かう。6時45分までには出走登録をかねたスタートサインをする。まるでロードレースのようでなんとも良い感じ。
集合場所の恩納村コミュニティセンター裏手の芝生の広場は、陸上競技場のようでナイター照明があかあかと照らしている。まだ肌寒さはあるが、今日の天気は良好と聞き、半袖ジャージにアームウォーマー、ウインドブレーカーの組み合わせ。朝の肌寒さだけ少し我慢すれば、バイクパンツにはレッグウォーマーもなしで大丈夫だった。
ツール・ド・おきなわにはもう10年近く通いつめて、リピート参加者の顔ぶれもほぼ知り尽くしている筆者だが、ここに集まった参加者の顔ぶれは「ツール・ド」とはちょっと違っている。初めての顔ぶれがほとんどで、知り合いが少なかった。むしろホノルルセンチュリーライドなどでお会いしたことのある方々の何人かと再会した。雰囲気からは、おそらくは初心者の割合が高めだとお見受けした。沖縄県内の方もツールドよりずいぶん多めのようだ。
開会式は初大会ならではの初々しさに溢れている。大会随行スタッフとして特別参加するブリヂストンアンカーの選手たちフルメンバーが参加者たちに向かって「頑張って走ろう~!」と威勢よく声を掛ける。最長のセンチュリーの部167kmはまさしくロングライドだが、その他のクラスも参加者のレベルに応じて十分にチャレンジしがいのある距離だ。
かくいう筆者も、まだ冬真っ最中の関東から、しかも日常の多忙生活で自転車に乗ることもままならない状態のまま参加させて頂くのたが、ここはどうせならとセンチュリーの部にエントリー。練習は十分ではないけど、そこは経験で「ま、なんとかなるでしょ」と、いういことで(笑)。
参加者総数はじつに1300人が集まったという。じつはサイクルモードが開催されていた11月末の時点で800人程度しか申し込みがなく、「このままではまずいかも」と心配する声もちらほら聞こえていた。しかしその後、沖縄県内などでも新聞・テレビで大々的にPRが展開された効果もあって、イベント初回ながらここまでの人数が集まったのはお見事。シクロワイアードの走り方ガイドも少しはお役に立ったようで、読んでくれていた人が多かったこと(自画自賛)。
朝7時ちょうどにスタートが切られ、数十人ごとのウェーブでスタートして行く。国道58号線は「ツールド」でお馴染みの名護へ。まだ薄暗いから、ライトを点灯させての走行だ。クルマは少なめだが、交通規制はされないため一列での走行だ。
人数がまとまっているので、レースでの集団走行のように空気の流れができて、ひとりで走るよりはずいぶん楽に走ることができる。速い人たちはそこそこ速いスピードで流れるので、抜きつ抜かれつだ。
平坦な道が続くので、自分のペースをつかみ、一定ペースで走り続ける。さらにルートは名護市をめざして北上し、左手に名護湾が広がる海沿いの道へと続いていく。
名護市街に入る頃、すっかりあたりは明るくなった。自転車の隊列はときどき途切れながも、延々と続く。交通量もちょっと増えてきた。
走りながら随行でボランティアをつとめるチームキッズの大城一也さんにお会いした。ツール・ド・おきなわなどのレースに出ている人は脚力があるので走りながらのお手伝いを兼ねているそうだ。
「普段レースしかしないクラブ員は、どう走っていいか分からないって言ってるさ~(沖縄方言)」とのことだが、なに、急がず、競わず行けばいいだけと思います(笑)。
エイドステーションで休憩。バナナ、黒糖、そして梅干し菓子が出される。名物「スッパイマン」などの製菓会社がスポンサーになっているとのことで、エイドごとに供されるようで、楽しみな限り。
このあたりからはペースのあうチーム正屋(まさや)の皆さんと一緒に走ることになる。旅は道連れ、世はなんとやら。ちょっとした知り合いでもあるので、仲間に入れてもらい、おしゃべりを楽しみながら走ることにします。
チーム正屋(福岡)の皆さん 「福岡(九州)も寒いから、沖縄は天国のようですね~」と吉田さん。
前半のハイライト 古宇利大橋へ
国道58号線を外れ、屋我地島と古宇利島へと渡るローカル道へ。「碧い海を走る」のキャッチフレーズにあるとおり、これが今回のセンチュリーランのひとつめのハイライトだ。
屋我地島と今帰仁村の古宇利島とをつなぐ“古宇利大橋”は、何と海の上に真っ直ぐ一直線に作られている海上道路だ。往路で目の前にこの橋が出現したとき、走っている人からは思わず驚きの声が上がる。はるか先まで見渡せる直線路に、サイクリストの姿。すでに折り返してくる人が途切れずに走っている。
橋を渡りながら走るとき、両サイドは海だ。ブルーとエメラルドを混ぜあわせたような青・蒼...。実は筆者は以前訪れたことがあるから知っているのだが、晴れていればこの色はより深い色になり、天候とともに変化する。今回の通過時は曇っていたのがちょっと残念だ。まあ、それも運ということで。
天気のほうはやや曇りがちで、晴れるとの予報どおりにはいかないようだった。寒くはないものの、やや肌寒い感じ。ばりばり走るにはちょっと冷える。晴れれば暑くなるのだが...。
橋の上では参加者のグループが思い思いに記念撮影。レースではないからのんびりだ。
チームANAの皆さん 全日空のパイロットやフライトアテンダント、一般社員さんなど、社内自転車クラブ全メンバー120人のうち約50人が参加したチームANA。大会スポンサーでもあり、お揃いのジャージが決まってます!
小江戸川越Sottoの皆さん 埼玉・川越からきた小江戸川越Sottoの皆さんの皆さん。何人かのメンバーの方はツール・ド・おきなわ本島一周センチュリーライドでもお会いしました。レース派とは違うけど、まとまりのいいチーム。ロングランイベントに積極的に参加中。
古宇利島のエイドステーションではリゲインもいただき、元気超回復(笑)。名物ブルーシールアイスクリームの露店に惹かれるが、お腹を冷やすといけないので、今回はちょっと遠慮しておいた。
古宇利島など主要チェックポイントではゼッケンにスタンプを押して貰うことで通過確認。電子チップなどはなく、手作り感十分です(笑)。
<折り返して後半へとつづく>
朝7時のスタートにあわせ、集合ポイントの恩納村コミュニティセンターへ。泊まっていたリゾートホテルからは5kmほどの道のりのため、6時半には会場入りすべく出発。ホテルの朝食時間には早すぎたが、ランチパックをつくってくれた。
まだ薄暗い道、国道58号線をライトで照らしながらスタートへ向かう。6時45分までには出走登録をかねたスタートサインをする。まるでロードレースのようでなんとも良い感じ。
集合場所の恩納村コミュニティセンター裏手の芝生の広場は、陸上競技場のようでナイター照明があかあかと照らしている。まだ肌寒さはあるが、今日の天気は良好と聞き、半袖ジャージにアームウォーマー、ウインドブレーカーの組み合わせ。朝の肌寒さだけ少し我慢すれば、バイクパンツにはレッグウォーマーもなしで大丈夫だった。
ツール・ド・おきなわにはもう10年近く通いつめて、リピート参加者の顔ぶれもほぼ知り尽くしている筆者だが、ここに集まった参加者の顔ぶれは「ツール・ド」とはちょっと違っている。初めての顔ぶれがほとんどで、知り合いが少なかった。むしろホノルルセンチュリーライドなどでお会いしたことのある方々の何人かと再会した。雰囲気からは、おそらくは初心者の割合が高めだとお見受けした。沖縄県内の方もツールドよりずいぶん多めのようだ。
開会式は初大会ならではの初々しさに溢れている。大会随行スタッフとして特別参加するブリヂストンアンカーの選手たちフルメンバーが参加者たちに向かって「頑張って走ろう~!」と威勢よく声を掛ける。最長のセンチュリーの部167kmはまさしくロングライドだが、その他のクラスも参加者のレベルに応じて十分にチャレンジしがいのある距離だ。
かくいう筆者も、まだ冬真っ最中の関東から、しかも日常の多忙生活で自転車に乗ることもままならない状態のまま参加させて頂くのたが、ここはどうせならとセンチュリーの部にエントリー。練習は十分ではないけど、そこは経験で「ま、なんとかなるでしょ」と、いういことで(笑)。
参加者総数はじつに1300人が集まったという。じつはサイクルモードが開催されていた11月末の時点で800人程度しか申し込みがなく、「このままではまずいかも」と心配する声もちらほら聞こえていた。しかしその後、沖縄県内などでも新聞・テレビで大々的にPRが展開された効果もあって、イベント初回ながらここまでの人数が集まったのはお見事。シクロワイアードの走り方ガイドも少しはお役に立ったようで、読んでくれていた人が多かったこと(自画自賛)。
朝7時ちょうどにスタートが切られ、数十人ごとのウェーブでスタートして行く。国道58号線は「ツールド」でお馴染みの名護へ。まだ薄暗いから、ライトを点灯させての走行だ。クルマは少なめだが、交通規制はされないため一列での走行だ。
人数がまとまっているので、レースでの集団走行のように空気の流れができて、ひとりで走るよりはずいぶん楽に走ることができる。速い人たちはそこそこ速いスピードで流れるので、抜きつ抜かれつだ。
平坦な道が続くので、自分のペースをつかみ、一定ペースで走り続ける。さらにルートは名護市をめざして北上し、左手に名護湾が広がる海沿いの道へと続いていく。
名護市街に入る頃、すっかりあたりは明るくなった。自転車の隊列はときどき途切れながも、延々と続く。交通量もちょっと増えてきた。
走りながら随行でボランティアをつとめるチームキッズの大城一也さんにお会いした。ツール・ド・おきなわなどのレースに出ている人は脚力があるので走りながらのお手伝いを兼ねているそうだ。
「普段レースしかしないクラブ員は、どう走っていいか分からないって言ってるさ~(沖縄方言)」とのことだが、なに、急がず、競わず行けばいいだけと思います(笑)。
エイドステーションで休憩。バナナ、黒糖、そして梅干し菓子が出される。名物「スッパイマン」などの製菓会社がスポンサーになっているとのことで、エイドごとに供されるようで、楽しみな限り。
このあたりからはペースのあうチーム正屋(まさや)の皆さんと一緒に走ることになる。旅は道連れ、世はなんとやら。ちょっとした知り合いでもあるので、仲間に入れてもらい、おしゃべりを楽しみながら走ることにします。
チーム正屋(福岡)の皆さん 「福岡(九州)も寒いから、沖縄は天国のようですね~」と吉田さん。
前半のハイライト 古宇利大橋へ
国道58号線を外れ、屋我地島と古宇利島へと渡るローカル道へ。「碧い海を走る」のキャッチフレーズにあるとおり、これが今回のセンチュリーランのひとつめのハイライトだ。
屋我地島と今帰仁村の古宇利島とをつなぐ“古宇利大橋”は、何と海の上に真っ直ぐ一直線に作られている海上道路だ。往路で目の前にこの橋が出現したとき、走っている人からは思わず驚きの声が上がる。はるか先まで見渡せる直線路に、サイクリストの姿。すでに折り返してくる人が途切れずに走っている。
橋を渡りながら走るとき、両サイドは海だ。ブルーとエメラルドを混ぜあわせたような青・蒼...。実は筆者は以前訪れたことがあるから知っているのだが、晴れていればこの色はより深い色になり、天候とともに変化する。今回の通過時は曇っていたのがちょっと残念だ。まあ、それも運ということで。
天気のほうはやや曇りがちで、晴れるとの予報どおりにはいかないようだった。寒くはないものの、やや肌寒い感じ。ばりばり走るにはちょっと冷える。晴れれば暑くなるのだが...。
橋の上では参加者のグループが思い思いに記念撮影。レースではないからのんびりだ。
チームANAの皆さん 全日空のパイロットやフライトアテンダント、一般社員さんなど、社内自転車クラブ全メンバー120人のうち約50人が参加したチームANA。大会スポンサーでもあり、お揃いのジャージが決まってます!
小江戸川越Sottoの皆さん 埼玉・川越からきた小江戸川越Sottoの皆さんの皆さん。何人かのメンバーの方はツール・ド・おきなわ本島一周センチュリーライドでもお会いしました。レース派とは違うけど、まとまりのいいチーム。ロングランイベントに積極的に参加中。
古宇利島のエイドステーションではリゲインもいただき、元気超回復(笑)。名物ブルーシールアイスクリームの露店に惹かれるが、お腹を冷やすといけないので、今回はちょっと遠慮しておいた。
古宇利島など主要チェックポイントではゼッケンにスタンプを押して貰うことで通過確認。電子チップなどはなく、手作り感十分です(笑)。
<折り返して後半へとつづく>
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