2010/01/21(木) - 23:10
沖縄といえば、やっぱり青い海ときらめく太陽! そんな豊かな自然を身体いっぱいに味わえるのが、1月17日に沖縄本島で開催された“第1回 美ら島オキナワCentury Run”だ。
本州・四国・北海道・九州が凍てつく冬まっさかりの1月。サイクリングがもっとも億劫になるこの季節に開催されるイベントは本当にありがたいもの。
主催はJTBを中心とした美ら島オキナワ Century Run 2010実行委員会、共催に沖縄県。スポンサーに全日空などがつき、記念すべき第1回大会が開催された。
沖縄とて夏の暑さはないものの、「日本一早い桜と碧い海を走る」というサブキャッチもあるとおり、春から初夏の陽気が期待できる。例えば関東からならダウンジャケットを着込んで沖縄に飛べば、到着と同時にシャツ1枚になることができる。
新年の走り初めにとこのイベントを選んだグループも多く訪れた。参加者数は3千人を見込んでいたと言うが、イベント初回で1300人の参加者を集めたのは立派だ。11月の時点で申込者は800人だったが、その後PRのおかげもあってその人数まで伸ばしたようだ。
受付会場には女性の姿も多い
会場となる恩納村コミュニティセンター
大会前日は受付と走り方講習会を受講
大会のレポートに入る前に、第1回目と言うことで大会前日までの様子もお伝えしておこう。前日土曜日が受付日になっている。大会当日の日曜の受付も実施はされているが、スタートが朝7時ということもあり、ほとんどの参加者たちは土曜に入り、恩納村付近に宿泊している。
ツール・ド・おきなわの経験者に分かるように説明すれば、恩納村は58号線を名護から那覇よりに25kmほどいった海岸線にある。
メイン会場の恩納村コミュニティセンターはツール・ド・おきなわ本島一周サイクリングの休憩所にもなっている施設だ。ここでゼッケンや記念品を受け取る。沖縄までのANAの搭乗券の半券を持参すれば、記念品のスペーサーのネックレスをもらえるという特典つき。
メカニックコーナーも準備万端。調整は一律500円が基本料金
大会スポンサーのANAが参加者にプレゼントしてくれたスペーサーのネックレス
ブリヂストンアンカーの選手たちによる走り方講習会「沖縄ロングラン教室」
土曜は15時と17時からチームブリヂストンアンカーの選手たちによる走り方講習会が開催された。チームは2日前に沖縄入りし、これから月末まで沖縄でのトレーニング合宿に入るということで、沖縄とは縁が深い。そこでイベントのアドバイザー&先導スタッフとしての役割に協力しているのだ。
ブリヂストンアンカーの選手たちによる走り方講習会
こういうヘルメットの被り方は間違ってます(笑)
藤野智一監督からも的確なアドバイス ステージに選手たちが上がれば、くしくも狩野智也・清水都貴選手など、移籍して間もない選手の目新しいジャージ姿のお披露目となった。レースファンにとっては嬉しい限り。
チームメンバーたちはロングライドの走り方、ヘルメットの正しい被り方、上手な補給・補水のこと、ウェアのことなど、親切丁寧にレクチャー。初心者対象とあって、会場からの質問にも親身に応えてくれた。大切だと思ったアドバイスのいくつかを以下に挙げておこう。
・ウェアは半袖ジャージにアーム&レッグウォーマー、ウィンドブレイカーなど、脱いだり外したりすることで気温の変化があっても調節可能な組み合わせで着こなすのがベスト。長袖ジャージなどを着こむと、暑くなって脱げずに困ることがある。
・水分補給はマメに。市販のスポーツドリンクなどをちょっと薄目にしてボトルに入れて飲むのがベスト。
・沖縄県下のクルマはツール・ド・おきなわのおかげでサイクリストへの配慮はある走り方をしてくれるが、それでも油断は大敵。信号は守り、安全運転を心がける。
・車道を走ることになるが、遠慮しすぎて路肩に寄り過ぎると道の悪い箇所に引っかかって怪我やパンクの原因になることもある。ある程度クルマにアピールできる車道寄りを走るのもコツ。
・手信号で後方の人に路面状況や危険を知らせるのはサイクリストの鉄則ではあるが、乗車テクニックのない人が無理にやろうとするのは片手離し運転で不安定で危険を呼ぶので、無理に手を出さず、声を出してアピールすること。
・スタートして周りが一気にスピードを上げても勢いに飲まれず、一定のペースで走り、エイドステーションでは適度に休み、身体が冷えて硬くならないうちにまた走りだすようにする。
鶴見辰吾さんがサイクリスト代表で挨拶 開会式 鶴見辰吾さんも挨拶
午後6時からは開会式が開かれた。前日入りした参加者が多かったこと、事前講習会などで会場に来た人が多かったので開会式に参加した人も多かった。
嘉数昇明・実行委員会会長は「冬でも暖かい沖縄で、日本一早い桜と蒼い海を楽しんで欲しい」と話した。
鶴見辰吾さんは奥さんの一美さん、そして自ら主催するレゴンのメンバーと共に参加。壇上にあがりサイクリストを代表して挨拶した。今や5000人の会員を集めるSNSサイトに成長したレゴン。今回は新年の走り初めを約40人の仲間たちと走りを楽しむという。ちなみに鶴見さんは一美さんと一緒に90kmコースに参加する。
ツール・ド・おきなわ実行委員長の森兵次さん(沖縄輪業社・社長)も実行委員会に加わる 、このイベントにはツール・ド・おきなわ実行委員長の森兵次さん(沖縄輪業社・社長)も実行委員会に加わり、運営のアドバイスをしてきた。
「1月は観光客も少なく、県内で大きなイベントをすることはスポーツアイランド沖縄の冬場の核になる。県外からは比較的安い旅費でこられること、沖縄側には年始のイベントで活力を与える場になることがメリット」と言う。
また、「ツールド」のようにレースではないこのイベントは旅を楽しむサイクリングだ。「沖縄の一番の魅力は海。古宇利大橋や海中道路から見る海は他県とは比較にならないぐらい綺麗だ。時間帯や天候でさまざまな色に変わる海を見ながら、一日中走る。コースを回りながらその地域独特の匂いや空間に触れ、感動をおみやげに帰って欲しい」と話す。
前日入りの余裕の時間
実は筆者は昼に恩納村入してコースの約3分の1を試走してきた。気候は暖かく、半袖&ショーツで走れる気候に感動した。やんばるを走るツール・ド・おきなわ本島一周サイクリングとは違い、ほとんど平坦基調だから比べものにならないほど楽だと思った。
夕べは豪華なリゾートホテルでくつろぎ、民謡を聞きながら琉球料理と泡盛でゆったりと時間は過ぎて行く。
おきなわ民謡を楽しむ宵
リズムに合わせて踊りが始まる
<つづく>
本州・四国・北海道・九州が凍てつく冬まっさかりの1月。サイクリングがもっとも億劫になるこの季節に開催されるイベントは本当にありがたいもの。
主催はJTBを中心とした美ら島オキナワ Century Run 2010実行委員会、共催に沖縄県。スポンサーに全日空などがつき、記念すべき第1回大会が開催された。
沖縄とて夏の暑さはないものの、「日本一早い桜と碧い海を走る」というサブキャッチもあるとおり、春から初夏の陽気が期待できる。例えば関東からならダウンジャケットを着込んで沖縄に飛べば、到着と同時にシャツ1枚になることができる。
新年の走り初めにとこのイベントを選んだグループも多く訪れた。参加者数は3千人を見込んでいたと言うが、イベント初回で1300人の参加者を集めたのは立派だ。11月の時点で申込者は800人だったが、その後PRのおかげもあってその人数まで伸ばしたようだ。
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大会前日は受付と走り方講習会を受講
大会のレポートに入る前に、第1回目と言うことで大会前日までの様子もお伝えしておこう。前日土曜日が受付日になっている。大会当日の日曜の受付も実施はされているが、スタートが朝7時ということもあり、ほとんどの参加者たちは土曜に入り、恩納村付近に宿泊している。
ツール・ド・おきなわの経験者に分かるように説明すれば、恩納村は58号線を名護から那覇よりに25kmほどいった海岸線にある。
メイン会場の恩納村コミュニティセンターはツール・ド・おきなわ本島一周サイクリングの休憩所にもなっている施設だ。ここでゼッケンや記念品を受け取る。沖縄までのANAの搭乗券の半券を持参すれば、記念品のスペーサーのネックレスをもらえるという特典つき。
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ブリヂストンアンカーの選手たちによる走り方講習会「沖縄ロングラン教室」
土曜は15時と17時からチームブリヂストンアンカーの選手たちによる走り方講習会が開催された。チームは2日前に沖縄入りし、これから月末まで沖縄でのトレーニング合宿に入るということで、沖縄とは縁が深い。そこでイベントのアドバイザー&先導スタッフとしての役割に協力しているのだ。
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チームメンバーたちはロングライドの走り方、ヘルメットの正しい被り方、上手な補給・補水のこと、ウェアのことなど、親切丁寧にレクチャー。初心者対象とあって、会場からの質問にも親身に応えてくれた。大切だと思ったアドバイスのいくつかを以下に挙げておこう。
・ウェアは半袖ジャージにアーム&レッグウォーマー、ウィンドブレイカーなど、脱いだり外したりすることで気温の変化があっても調節可能な組み合わせで着こなすのがベスト。長袖ジャージなどを着こむと、暑くなって脱げずに困ることがある。
・水分補給はマメに。市販のスポーツドリンクなどをちょっと薄目にしてボトルに入れて飲むのがベスト。
・沖縄県下のクルマはツール・ド・おきなわのおかげでサイクリストへの配慮はある走り方をしてくれるが、それでも油断は大敵。信号は守り、安全運転を心がける。
・車道を走ることになるが、遠慮しすぎて路肩に寄り過ぎると道の悪い箇所に引っかかって怪我やパンクの原因になることもある。ある程度クルマにアピールできる車道寄りを走るのもコツ。
・手信号で後方の人に路面状況や危険を知らせるのはサイクリストの鉄則ではあるが、乗車テクニックのない人が無理にやろうとするのは片手離し運転で不安定で危険を呼ぶので、無理に手を出さず、声を出してアピールすること。
・スタートして周りが一気にスピードを上げても勢いに飲まれず、一定のペースで走り、エイドステーションでは適度に休み、身体が冷えて硬くならないうちにまた走りだすようにする。
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嘉数昇明・実行委員会会長は「冬でも暖かい沖縄で、日本一早い桜と蒼い海を楽しんで欲しい」と話した。
鶴見辰吾さんは奥さんの一美さん、そして自ら主催するレゴンのメンバーと共に参加。壇上にあがりサイクリストを代表して挨拶した。今や5000人の会員を集めるSNSサイトに成長したレゴン。今回は新年の走り初めを約40人の仲間たちと走りを楽しむという。ちなみに鶴見さんは一美さんと一緒に90kmコースに参加する。
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「1月は観光客も少なく、県内で大きなイベントをすることはスポーツアイランド沖縄の冬場の核になる。県外からは比較的安い旅費でこられること、沖縄側には年始のイベントで活力を与える場になることがメリット」と言う。
また、「ツールド」のようにレースではないこのイベントは旅を楽しむサイクリングだ。「沖縄の一番の魅力は海。古宇利大橋や海中道路から見る海は他県とは比較にならないぐらい綺麗だ。時間帯や天候でさまざまな色に変わる海を見ながら、一日中走る。コースを回りながらその地域独特の匂いや空間に触れ、感動をおみやげに帰って欲しい」と話す。
前日入りの余裕の時間
実は筆者は昼に恩納村入してコースの約3分の1を試走してきた。気候は暖かく、半袖&ショーツで走れる気候に感動した。やんばるを走るツール・ド・おきなわ本島一周サイクリングとは違い、ほとんど平坦基調だから比べものにならないほど楽だと思った。
夕べは豪華なリゾートホテルでくつろぎ、民謡を聞きながら琉球料理と泡盛でゆったりと時間は過ぎて行く。
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<つづく>