2018/03/19(月) - 09:07
エディ・メルクスやミノウラ、シディといったブランドの国内代理店を務める深谷産業が、3月7日に販売店向けの展示会「FUKAYAサイクルフェアーin東京」を開催。同社が取り扱う各ブランドが一堂に会したこのイベントをレポートします。
国内最大規模を誇る自転車総合商社、深谷産業。自社オリジナルブランドの自転車製造・販売とともに、エディ・メルクスやミノウラを筆頭にセライタリアやシディといった各種海外ブランドの輸入販売代理店を務める。創業は1911年と古く、実に100年を超える歴史を持つ老舗として現在では国内外合わせ60以上ものブランドを取り扱っている。
そんな深谷産業が、毎年本社を置く愛知県名古屋市にて行っている同社最大の展示会「FUKAYAサイクルフェアー」。深谷産業が取り扱う各ブランドが一堂に会するとあって遠方の販売店も足を運ぶほどで、かつ50年以上に渡って開催され続けている息の長いイベントだ。今年は東日本各地の販売店が来場しやすいようにと、名古屋だけでなく同イベントとしては初めて東京でも開催されることとなった。
「FUKAYAサイクルフェアーin東京」と題されたこの展示会は、東京都台東区にある浅草橋ヒューリックホールを貸し切って実施。名古屋開催ほどの規模ではないものの、主要となる各ブランドが集いそれぞれブースを構えた。各ブランドの担当者から新製品情報の説明を受けるとともに、出展メーカーによる講習会も行われ製品知識を深める良いキッカケとなった。
ガラス張りの外からも見えるようにまずはエディ・メルクスのバイクたちがお出迎え。新モデルの追加はないものの、2018カラーのバイクが各種並んだ。ロードのセカンドグレード「サンレモ76」には鮮やかなメタリックブルーが登場している他、三船雅彦さんら国内アンバサダーが今季のシクロクロスレースで使用したレッドカラーの「エークロ70」も展示された。
その隣には今回の展示会で初お披露目となったダボスのE-バイク「E-600」の姿が。ダボスは深谷産業のオリジナルバイクブランドであり、今や稀有な存在となったランドナーの「ダボス603」を展開している。オーソドックスなスチールフレームを手がけるダボスだが、ニューモデルはそのクロモリフレームにシマノのSTEPSコンポーネントを搭載。フラットバーをアセンブルした街乗り向きのクロスバイクテイストに仕上げつつ、各所に多数のダボ穴を設け拡張性を高め、かつ重めの車重でも安心の制動力を発揮するディスクブレーキを装備させている。
ホールを入ったすぐにはティンバック2がブースを展開。自転車乗りにはお馴染みのメッセンジャーバッグはもちろん、最近はビジネスやアーバン向きのバッグも注目されており、シンプルなデザインやスーツにも合わせやすいバックパックがオススメなのだという。またいずれのモデルもリフレクティブ素材を積極的に使用しており、後方からのライトを反射し被視認性を高める工夫も施されていた。
深谷産業が新たに取り扱いを開始したヘルメット・アイウェアブランドのスミスでは、新製品のサングラス「Attack」「Attack Max」が目玉。トレンドである広めのレンズ形状とともに、ネオジム磁石を使用した独自のレンズ交換機構を搭載し、簡単かつ素早くテンプルパーツを取り外すことが可能となっている。独自のハニカム素材を使用したヘルメット群も要チェックだ。
キャットアイでは新作のサイクルコンピュータ「パドローネデジタル」を展示。ストラーダデジタルワイヤレスの後継機に当たり、ケイデンスや心拍も表示可能なモデルとなる(心拍計は別売り)。パドローネシリーズ特有の薄型かつ大画面ボディはそのままに、新たに3段に分けて情報を表示できる仕様となった。また同社初となる日焼け止め「CYCLiST EYE」も発表されている。
井上ゴムが展開するタイヤブランドIRCからは、新型のグラベルロード用タイヤ「Marbella」が登場。同社CXタイヤのSERAC CX EDGEと似た、センタースリック+サイドノブのトレッドパターンを採用し、オフロードでの快適な転がり性能とグリップ力を確保する。またサポートを行うNIPPOヴィーニファンティーニは今シーズン、チューブラーではなくクリンチャーの「ASPITE PRO」をメインに使用しているのだとか。クリンチャー愛用者はレースタイヤとして検討してみてはどうだろう。
医薬品メーカーの日本新薬は、スポーツマンのためのサプリメント製品「WINZONE」をアピール。糖ではなく脂肪をエネルギーに変換させるヒドロキシクエン酸に着目したパウダースティック、タブレット、ジェルという3つの製品を並べる。実際にジェルは試飲ができ、粘性の少ないサラッとした飲みやすさと、パイナップル味に仕立てた日本人の口に合う美味しさがあり、店頭に並び始めれば多くのサイクリストに受け入れられること間違いなし。
季節柄、花粉をシャットアウトできるフィルター性の高い「F5s」を推していたナルーマスク。ジャバラ構造になった生地により着用時でも高い密度を確保し、空気中の有害物質を除去してくれるのだという。その他各種モデルは、寒い気温であれば顔のウォーマーとしても機能する他、日焼け防止のウェアとしても活用できる製品となっている。
スギノはレーシングスペックのクランクセットEXPシリーズの新型「EXP-AIR」を展示。エアロ形状とともにパワー伝達に優れた新規のチェーンリングデザインを採用しているのが特徴だ。またトレックのBB90専用となるセラミックベアリングも開発。独自のシール構造を用いることで高い防水防塵性を発揮し、優れた回転性能を維持してくれるのだという。
スマートトレーナー「神楽」の試乗ができたのはミノウラブース。多種類のクイックレバーの形状に対応可能なスタンド「DS-30MP」や、タイヤの太さに関係なく上から乗せるだけでバイクを保持してくれる新作スタンド「DSX-1」が追加されている。ケミカルメーカー、ワコーズとのコラボで誕生した軽量ワークスタンドも使い勝手がよく人気なのだという。
ブース展開はなかったものの、新製品を各種並べたシディやセライタリア、ベロトーゼも深谷産業では見逃せないブランドたちだ。これから本格化するロードシーズンに向けて各種新製品をぜひチェックして欲しい。深谷産業のブログやフェイスブックでも最新の製品情報を発信しているため、そちらもフォローしておくと良いだろう。
text&photo:Yuto.Murata
国内最大規模を誇る自転車総合商社、深谷産業。自社オリジナルブランドの自転車製造・販売とともに、エディ・メルクスやミノウラを筆頭にセライタリアやシディといった各種海外ブランドの輸入販売代理店を務める。創業は1911年と古く、実に100年を超える歴史を持つ老舗として現在では国内外合わせ60以上ものブランドを取り扱っている。
そんな深谷産業が、毎年本社を置く愛知県名古屋市にて行っている同社最大の展示会「FUKAYAサイクルフェアー」。深谷産業が取り扱う各ブランドが一堂に会するとあって遠方の販売店も足を運ぶほどで、かつ50年以上に渡って開催され続けている息の長いイベントだ。今年は東日本各地の販売店が来場しやすいようにと、名古屋だけでなく同イベントとしては初めて東京でも開催されることとなった。
「FUKAYAサイクルフェアーin東京」と題されたこの展示会は、東京都台東区にある浅草橋ヒューリックホールを貸し切って実施。名古屋開催ほどの規模ではないものの、主要となる各ブランドが集いそれぞれブースを構えた。各ブランドの担当者から新製品情報の説明を受けるとともに、出展メーカーによる講習会も行われ製品知識を深める良いキッカケとなった。
ガラス張りの外からも見えるようにまずはエディ・メルクスのバイクたちがお出迎え。新モデルの追加はないものの、2018カラーのバイクが各種並んだ。ロードのセカンドグレード「サンレモ76」には鮮やかなメタリックブルーが登場している他、三船雅彦さんら国内アンバサダーが今季のシクロクロスレースで使用したレッドカラーの「エークロ70」も展示された。
その隣には今回の展示会で初お披露目となったダボスのE-バイク「E-600」の姿が。ダボスは深谷産業のオリジナルバイクブランドであり、今や稀有な存在となったランドナーの「ダボス603」を展開している。オーソドックスなスチールフレームを手がけるダボスだが、ニューモデルはそのクロモリフレームにシマノのSTEPSコンポーネントを搭載。フラットバーをアセンブルした街乗り向きのクロスバイクテイストに仕上げつつ、各所に多数のダボ穴を設け拡張性を高め、かつ重めの車重でも安心の制動力を発揮するディスクブレーキを装備させている。
ホールを入ったすぐにはティンバック2がブースを展開。自転車乗りにはお馴染みのメッセンジャーバッグはもちろん、最近はビジネスやアーバン向きのバッグも注目されており、シンプルなデザインやスーツにも合わせやすいバックパックがオススメなのだという。またいずれのモデルもリフレクティブ素材を積極的に使用しており、後方からのライトを反射し被視認性を高める工夫も施されていた。
深谷産業が新たに取り扱いを開始したヘルメット・アイウェアブランドのスミスでは、新製品のサングラス「Attack」「Attack Max」が目玉。トレンドである広めのレンズ形状とともに、ネオジム磁石を使用した独自のレンズ交換機構を搭載し、簡単かつ素早くテンプルパーツを取り外すことが可能となっている。独自のハニカム素材を使用したヘルメット群も要チェックだ。
キャットアイでは新作のサイクルコンピュータ「パドローネデジタル」を展示。ストラーダデジタルワイヤレスの後継機に当たり、ケイデンスや心拍も表示可能なモデルとなる(心拍計は別売り)。パドローネシリーズ特有の薄型かつ大画面ボディはそのままに、新たに3段に分けて情報を表示できる仕様となった。また同社初となる日焼け止め「CYCLiST EYE」も発表されている。
井上ゴムが展開するタイヤブランドIRCからは、新型のグラベルロード用タイヤ「Marbella」が登場。同社CXタイヤのSERAC CX EDGEと似た、センタースリック+サイドノブのトレッドパターンを採用し、オフロードでの快適な転がり性能とグリップ力を確保する。またサポートを行うNIPPOヴィーニファンティーニは今シーズン、チューブラーではなくクリンチャーの「ASPITE PRO」をメインに使用しているのだとか。クリンチャー愛用者はレースタイヤとして検討してみてはどうだろう。
医薬品メーカーの日本新薬は、スポーツマンのためのサプリメント製品「WINZONE」をアピール。糖ではなく脂肪をエネルギーに変換させるヒドロキシクエン酸に着目したパウダースティック、タブレット、ジェルという3つの製品を並べる。実際にジェルは試飲ができ、粘性の少ないサラッとした飲みやすさと、パイナップル味に仕立てた日本人の口に合う美味しさがあり、店頭に並び始めれば多くのサイクリストに受け入れられること間違いなし。
季節柄、花粉をシャットアウトできるフィルター性の高い「F5s」を推していたナルーマスク。ジャバラ構造になった生地により着用時でも高い密度を確保し、空気中の有害物質を除去してくれるのだという。その他各種モデルは、寒い気温であれば顔のウォーマーとしても機能する他、日焼け防止のウェアとしても活用できる製品となっている。
スギノはレーシングスペックのクランクセットEXPシリーズの新型「EXP-AIR」を展示。エアロ形状とともにパワー伝達に優れた新規のチェーンリングデザインを採用しているのが特徴だ。またトレックのBB90専用となるセラミックベアリングも開発。独自のシール構造を用いることで高い防水防塵性を発揮し、優れた回転性能を維持してくれるのだという。
スマートトレーナー「神楽」の試乗ができたのはミノウラブース。多種類のクイックレバーの形状に対応可能なスタンド「DS-30MP」や、タイヤの太さに関係なく上から乗せるだけでバイクを保持してくれる新作スタンド「DSX-1」が追加されている。ケミカルメーカー、ワコーズとのコラボで誕生した軽量ワークスタンドも使い勝手がよく人気なのだという。
ブース展開はなかったものの、新製品を各種並べたシディやセライタリア、ベロトーゼも深谷産業では見逃せないブランドたちだ。これから本格化するロードシーズンに向けて各種新製品をぜひチェックして欲しい。深谷産業のブログやフェイスブックでも最新の製品情報を発信しているため、そちらもフォローしておくと良いだろう。
text&photo:Yuto.Murata
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