2017/12/26(火) - 09:06
サイクルイベントで見つけたこだわりのバイクを紹介する「あなたの自転車を見せてください」。今回は11月末に開催されたもてぎエンデューロに参加した女性ライダーのバイクをピックアップします。
武田紗由巳さん(SBC横浜戸塚店)スペシャライズド AMIRA SL4
SBC横浜戸塚店の仲間たちともてぎエンデューロに参加していた武田紗由巳さん。チーム員のほとんどは4時間ソロに出場し、ご自身は4時間ウーマンの部に2名チームで参加なのだとか。そんな彼女はスペシャライズドの女性版Tarmacである「AMIRA SL4」を駆り、もてぎサーキットを駆け抜けた。
武田さんがAMIRAを選んだ理由は、リオ五輪で金メダルに輝いたトライアスリートのグウェン・ジョーゲンセンがAMIRAを使用していたから。彼女のファンだという武田さんが「いつかは同じバイクに乗りたい」という気持ちを抱いてる最中に、限定10台のボエルス・ドルマンスカラーが登場したため、思い切って飛びついたのだという。
愛車のこだわりポイントは、オーバーホールごとに色を替えながら行き着いた紫色のバーテープ。レース中など辛い時に下を向いた時に気持ちが落ち着く色だという。トップチューブの名入りステッカーもお気に入りのポイント。金色に輝くヘッドバッヂはSBC横浜戸塚店の店長さんが作ってくれたものだとか。
パーツ類はショップの店長と相談しながらアッセンブルしている。今回はトレインに乗った際スピードが乗りやすい60mmハイトのロバールCLX60をチョイス。サドルもスペシャライズドからPOWERを選んでいる。ポジションが楽でフィット感が良いところが気に入っているとのことでした。
北川麻利奈さん(TEAM EAU ROUGE)Liv ENVIE ADVANCED PRO 1
蛍光イエローのジャージ、レースクイーンも帯同する参戦体制がひと際目を惹いたTEAM EAU ROUGE。ロマン・ジェロームなど超高級時計を取り扱う代理店EAU ROUGEが、プロトライアスリートの山本良介をサポートしている関係から、彼をプレイングマネージャーに据えたロードレースチームだ。つくばサーキットやツインリンクもてぎで開催されるレースに参戦し、結果を追い求める活動をしているという。
そんなTEAM EAU ROUGEからジャイアントの女性ブランドLivからサポートを受けるトライアスリート北川麻利奈さんがご登場。全日本選手権出場、2016年ホノルルトライアスロン優勝、2017年潮来トライアスロン全国大会総合優勝という経験を持つエリート選手だ。
使用するバイクはもちろんLiv ENVIE ADVANCED PRO 1。AVOW ADVANCED PRO 1と使い分けながらトライアスロンのレースに出ているという。足回りはSLR1 AEROのカーボンクリンチャーホイールとGAVIAチューブレスタイヤの組み合わせ。カーボンボトルケージもLivという総合ブランドらしいアッセンブルとなっている。コンポーネントはシマノ ULTEGRA Di2。
鈴置菜津女さん(ヤフー自転車競技部)デローザ R838
もてぎエンデューロのゴールデンウィーク大会で企業対抗クラスを制し、ゼッケンに企業ロゴがあしらわれたヤフーの自転車競技部。「強豪チームになりたい」という想いからスタートした競技志向の強いチームでマネージャーとして活躍するのが鈴置菜津女さんだ。
「優勝を狙う人もいれば、ゆるく走るメンバーもいるんですが、私は最も緩いですね」という鈴置さんが乗る自転車はデローザのR838だ。カンパニョーロの電動コンポーネントを探している時に、知り合いの自転車屋さんから勧められたのがこのバイクだという。求めていた電動コンポで、サイズもピッタリだったため、お店で見た時に直ぐに購入を決めたのだとか。
デローザのR838とカンパニョーロのATHENA EPSのマットの質感を崩さないように、ボトルケージはアランデルのMANDIBLEとカブトのRC-13というカーボンモデルを選んだ。デローザのフレームにはクラシックなタイヤをアッセンブルしたいとの考えからヴェロフレックス MASTER23を装着している。タイヤ自体が柔らかく女性でも装着しやすいのが良いポイントだとも。
ステムにはサイクリストの聖地として世界各国の自転車好きが集まるイタリアのギッザロ教会のお守りが巻かれていた。フレーム、コンポーネント、タイヤがイタリアンブランドということもあり、雰囲気良く仕上がっていた1台だった。
高尾那知さん(BRIDGE BIKE PRODUCTS)トレック Emonda SL
千葉県鎌ケ谷市のプロショップBRIDGE BIKE PRODUCTSに勤める高尾那知さん。実業団登録してロードレースやヒルクライムなどに参戦する彼女が駆るバイクは、トレックのヒルクライムマシンEmonda SLだ。このバイクを選んだ理由は安田店長にオススメされたから。山で勝負する彼女には最適な1台だろう。
赤城山ヒルクライムへの参戦やショップの練習にも参加する一方で、九州まで輪行旅したりツーリングを楽しむことも好きなのだとか。「色々なことに使えるEmondaはいいバイクですね」とインプレッション。コンポーネントはシマノで統一。ホイールはボントレガーのAeolus5という空力に優れるオールラウンドモデルを装着。タイヤはヴィットリアのCorsa。
シマノ R9100系DURA-ACEのクランクセットにはパイオニアのペダリングモニターが装着されている。高尾さんは「パワートレーニングというよりはペダリングスキルを磨くために活用しています。ヒルクライムでのペダリング効率を改善したことで、レースでのタイムが装着前より向上しましたね」とペダリングモニターを使用してのトレーニングには効果があるという。
内河香奈さん(イナーメ信濃山形/568)キャノンデール Synapse
4時間男女混合の部で見事3位入賞したイナーメ信濃山形/568の内河香奈さん。彼女が駆るバイクはキャノンデールのエンデュランスロード「Synapse」だ。サイズ44というラインアップで最も小さいサイズのフレームには沢山の工夫が詰め込まれていた。
まずはコーナリングでの安定性を求めるため、ステムは急激なマイナス角度がついたものをチョイス。実業団レースにも参加する内河さんは、UCI規定のサドル後退量を確保するためにショートノーズのアスチュートMissを装着する。「このサドルは座り心地やフィット感も良いです」と内河さんは大絶賛。シマノDURA-ACEのSTIレバーは手が小さくても握りやすいと語ってくれました。
ボトルケージの取り付け方法も小さいサイズならではの工夫がされていた。「通常のダボ穴にケージを装着するとボトルが取り出せなくなるんですよ。だから、Di2の外付けバッテリー用マウントをそのまま流用してボトルケージの位置を下げています。」という。
堀田愛さん(チームもえのぉおお)スコット CR1
筑波大学トライアスロン部の仲間たちと7時間男女混合に出場した堀田愛さんは、大学に入ってからトライアスロンを始めた1年生だ。陸上競技の選手だったが、自転車好きということもあり、新しいチャレンジとしてトライアスロンを始めたのだとか。「自転車だけを競技にしてしまうと、いつか嫌いになってしまうかもしれないので、それを避けるためにランとスイムがあるトライアスロンをはじめました」と堀田さん。
堀田さんの愛車は、スコットの名車として名高く長くラインアップされ続けるCR1だ。「マットな質感の自転車が欲しくてショップに行った際にたまたま見つけたのがCR1でした。スコットがサポートしているフローラ・ダフィーという選手が強くて格好良く、好きだったのもあり、すぐにこれにする!って決めてしまいました」と選んだ理由を教えてくれた。
ブルーが好きだという堀田さんはバーテープやボトルケージでカラーコーディネート。ブレーキやディレイラーはショップや先輩の勧めもあり、シマノULTEGRAへとアップグレードしている。STIレバーはDURA-ACE。
川西尚子さん(スズパワー)ウィリエール Luna
今回のもてぎエンデューロに出場したチームの中でも最も大所帯だったスズパワーから、7時間男女混合に参戦した川西尚子さんにご登場頂きました。愛車は、ブルーが好きでデザインが気に入っているという、ウィエリエールの女性モデル「Luna」だ。
「身長が低いので乗れるブランドがスペシャライズドかアンカーぐらいしかありませんでしたが、ウィリエールの小さいサイズをたまたま見つけたので、珍しいなと思って決めました」と川西さんはLunaを選んだ理由を言う。「以前乗っていたエンデュランスロードより、ゴリゴリに固いレーシングバイクだなと感じています」とインプレッション。
Lunaにアッセンブルされているホイールは、「男性にも付いていきやすい気がします」というカンパニョーロBORA ONE 35。コンポーネントはシマノ ULTEGRA Di2。「疲れている時に操作するのが楽でヒルクライムの時に役に立っています。ブラケット部分もコンパクトなので握りやすいです。」と川西さんは言う。
サドルもこだわりポイントの1つで、Lunaの完成車にアッセンブルされていたものは合わず、以前乗っていたバイクのサドルと同じものを探し出し、再び使用しているのだとか。ペダルは可動域が大きく、少ない力で外せるという理由からタイムEXPRESSOを装着。ライダーにマッチした機材がアッセンブルされた1台でした。
text&photo:Gakuto.Fujiwara
photo:CW編集部
武田紗由巳さん(SBC横浜戸塚店)スペシャライズド AMIRA SL4
SBC横浜戸塚店の仲間たちともてぎエンデューロに参加していた武田紗由巳さん。チーム員のほとんどは4時間ソロに出場し、ご自身は4時間ウーマンの部に2名チームで参加なのだとか。そんな彼女はスペシャライズドの女性版Tarmacである「AMIRA SL4」を駆り、もてぎサーキットを駆け抜けた。
武田さんがAMIRAを選んだ理由は、リオ五輪で金メダルに輝いたトライアスリートのグウェン・ジョーゲンセンがAMIRAを使用していたから。彼女のファンだという武田さんが「いつかは同じバイクに乗りたい」という気持ちを抱いてる最中に、限定10台のボエルス・ドルマンスカラーが登場したため、思い切って飛びついたのだという。
愛車のこだわりポイントは、オーバーホールごとに色を替えながら行き着いた紫色のバーテープ。レース中など辛い時に下を向いた時に気持ちが落ち着く色だという。トップチューブの名入りステッカーもお気に入りのポイント。金色に輝くヘッドバッヂはSBC横浜戸塚店の店長さんが作ってくれたものだとか。
パーツ類はショップの店長と相談しながらアッセンブルしている。今回はトレインに乗った際スピードが乗りやすい60mmハイトのロバールCLX60をチョイス。サドルもスペシャライズドからPOWERを選んでいる。ポジションが楽でフィット感が良いところが気に入っているとのことでした。
北川麻利奈さん(TEAM EAU ROUGE)Liv ENVIE ADVANCED PRO 1
蛍光イエローのジャージ、レースクイーンも帯同する参戦体制がひと際目を惹いたTEAM EAU ROUGE。ロマン・ジェロームなど超高級時計を取り扱う代理店EAU ROUGEが、プロトライアスリートの山本良介をサポートしている関係から、彼をプレイングマネージャーに据えたロードレースチームだ。つくばサーキットやツインリンクもてぎで開催されるレースに参戦し、結果を追い求める活動をしているという。
そんなTEAM EAU ROUGEからジャイアントの女性ブランドLivからサポートを受けるトライアスリート北川麻利奈さんがご登場。全日本選手権出場、2016年ホノルルトライアスロン優勝、2017年潮来トライアスロン全国大会総合優勝という経験を持つエリート選手だ。
使用するバイクはもちろんLiv ENVIE ADVANCED PRO 1。AVOW ADVANCED PRO 1と使い分けながらトライアスロンのレースに出ているという。足回りはSLR1 AEROのカーボンクリンチャーホイールとGAVIAチューブレスタイヤの組み合わせ。カーボンボトルケージもLivという総合ブランドらしいアッセンブルとなっている。コンポーネントはシマノ ULTEGRA Di2。
鈴置菜津女さん(ヤフー自転車競技部)デローザ R838
もてぎエンデューロのゴールデンウィーク大会で企業対抗クラスを制し、ゼッケンに企業ロゴがあしらわれたヤフーの自転車競技部。「強豪チームになりたい」という想いからスタートした競技志向の強いチームでマネージャーとして活躍するのが鈴置菜津女さんだ。
「優勝を狙う人もいれば、ゆるく走るメンバーもいるんですが、私は最も緩いですね」という鈴置さんが乗る自転車はデローザのR838だ。カンパニョーロの電動コンポーネントを探している時に、知り合いの自転車屋さんから勧められたのがこのバイクだという。求めていた電動コンポで、サイズもピッタリだったため、お店で見た時に直ぐに購入を決めたのだとか。
デローザのR838とカンパニョーロのATHENA EPSのマットの質感を崩さないように、ボトルケージはアランデルのMANDIBLEとカブトのRC-13というカーボンモデルを選んだ。デローザのフレームにはクラシックなタイヤをアッセンブルしたいとの考えからヴェロフレックス MASTER23を装着している。タイヤ自体が柔らかく女性でも装着しやすいのが良いポイントだとも。
ステムにはサイクリストの聖地として世界各国の自転車好きが集まるイタリアのギッザロ教会のお守りが巻かれていた。フレーム、コンポーネント、タイヤがイタリアンブランドということもあり、雰囲気良く仕上がっていた1台だった。
高尾那知さん(BRIDGE BIKE PRODUCTS)トレック Emonda SL
千葉県鎌ケ谷市のプロショップBRIDGE BIKE PRODUCTSに勤める高尾那知さん。実業団登録してロードレースやヒルクライムなどに参戦する彼女が駆るバイクは、トレックのヒルクライムマシンEmonda SLだ。このバイクを選んだ理由は安田店長にオススメされたから。山で勝負する彼女には最適な1台だろう。
赤城山ヒルクライムへの参戦やショップの練習にも参加する一方で、九州まで輪行旅したりツーリングを楽しむことも好きなのだとか。「色々なことに使えるEmondaはいいバイクですね」とインプレッション。コンポーネントはシマノで統一。ホイールはボントレガーのAeolus5という空力に優れるオールラウンドモデルを装着。タイヤはヴィットリアのCorsa。
シマノ R9100系DURA-ACEのクランクセットにはパイオニアのペダリングモニターが装着されている。高尾さんは「パワートレーニングというよりはペダリングスキルを磨くために活用しています。ヒルクライムでのペダリング効率を改善したことで、レースでのタイムが装着前より向上しましたね」とペダリングモニターを使用してのトレーニングには効果があるという。
内河香奈さん(イナーメ信濃山形/568)キャノンデール Synapse
4時間男女混合の部で見事3位入賞したイナーメ信濃山形/568の内河香奈さん。彼女が駆るバイクはキャノンデールのエンデュランスロード「Synapse」だ。サイズ44というラインアップで最も小さいサイズのフレームには沢山の工夫が詰め込まれていた。
まずはコーナリングでの安定性を求めるため、ステムは急激なマイナス角度がついたものをチョイス。実業団レースにも参加する内河さんは、UCI規定のサドル後退量を確保するためにショートノーズのアスチュートMissを装着する。「このサドルは座り心地やフィット感も良いです」と内河さんは大絶賛。シマノDURA-ACEのSTIレバーは手が小さくても握りやすいと語ってくれました。
ボトルケージの取り付け方法も小さいサイズならではの工夫がされていた。「通常のダボ穴にケージを装着するとボトルが取り出せなくなるんですよ。だから、Di2の外付けバッテリー用マウントをそのまま流用してボトルケージの位置を下げています。」という。
堀田愛さん(チームもえのぉおお)スコット CR1
筑波大学トライアスロン部の仲間たちと7時間男女混合に出場した堀田愛さんは、大学に入ってからトライアスロンを始めた1年生だ。陸上競技の選手だったが、自転車好きということもあり、新しいチャレンジとしてトライアスロンを始めたのだとか。「自転車だけを競技にしてしまうと、いつか嫌いになってしまうかもしれないので、それを避けるためにランとスイムがあるトライアスロンをはじめました」と堀田さん。
堀田さんの愛車は、スコットの名車として名高く長くラインアップされ続けるCR1だ。「マットな質感の自転車が欲しくてショップに行った際にたまたま見つけたのがCR1でした。スコットがサポートしているフローラ・ダフィーという選手が強くて格好良く、好きだったのもあり、すぐにこれにする!って決めてしまいました」と選んだ理由を教えてくれた。
ブルーが好きだという堀田さんはバーテープやボトルケージでカラーコーディネート。ブレーキやディレイラーはショップや先輩の勧めもあり、シマノULTEGRAへとアップグレードしている。STIレバーはDURA-ACE。
川西尚子さん(スズパワー)ウィリエール Luna
今回のもてぎエンデューロに出場したチームの中でも最も大所帯だったスズパワーから、7時間男女混合に参戦した川西尚子さんにご登場頂きました。愛車は、ブルーが好きでデザインが気に入っているという、ウィエリエールの女性モデル「Luna」だ。
「身長が低いので乗れるブランドがスペシャライズドかアンカーぐらいしかありませんでしたが、ウィリエールの小さいサイズをたまたま見つけたので、珍しいなと思って決めました」と川西さんはLunaを選んだ理由を言う。「以前乗っていたエンデュランスロードより、ゴリゴリに固いレーシングバイクだなと感じています」とインプレッション。
Lunaにアッセンブルされているホイールは、「男性にも付いていきやすい気がします」というカンパニョーロBORA ONE 35。コンポーネントはシマノ ULTEGRA Di2。「疲れている時に操作するのが楽でヒルクライムの時に役に立っています。ブラケット部分もコンパクトなので握りやすいです。」と川西さんは言う。
サドルもこだわりポイントの1つで、Lunaの完成車にアッセンブルされていたものは合わず、以前乗っていたバイクのサドルと同じものを探し出し、再び使用しているのだとか。ペダルは可動域が大きく、少ない力で外せるという理由からタイムEXPRESSOを装着。ライダーにマッチした機材がアッセンブルされた1台でした。
text&photo:Gakuto.Fujiwara
photo:CW編集部
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