2015/04/24(金) - 09:14
前回のレポートでNAHBSに足を踏み入れたアマチュアビルダーのツヨシさん。アメリカの大きさと、NAHBSの空気に触れた興奮の冷めやらぬまま、2日目のレポートをおとどけします。
マイバイクにNAHBSビルダーのサインをもらうプロジェクト
今回の渡米に際して、最も大きな目的が、自分の作った自転車にNAHBS 2015のビルダー達のサインをもらってデザインを完成させるというプロジェクト。錦鯉をモチーフにしたデザインのバイクで、ドリッピングという手法で紅白に塗っているところに、ビルダーたちのサインを黒字で入れてもらうことで、「大正三色(白い地肌に緋斑と墨斑 が載った錦鯉の品種)」を完成させるというものだ。
そのプロジェクトのことをDonにきりだすと「今晩、友達の“Onyourleft Cycles”と言う自転車ショップでパーティをするからそこへ来い」と教えてくれた。夕食を終えて指定された自転車店へ行くと、50名を超える人だかり。これは大漁か?という期待を持つが、そうは問屋が卸さない。この時サインをもらえたのはDonと、Peacock GrooveのErik Norenの二人だけ。
仕方がないので、いったんホテルに戻ったら、Donからメッセージが届く。「ビルダーがイッパイ来たから戻って来い」とのことで、もう一度パーティーへ戻ると会場はさらに人が増えていた。そこにはBilenky Cycle WorksのStephen Bilenky(ヒゲのオジサン左利き)、Cherubimの今野真一(お酒大好き)、Dinucci CyclesのMark Dinucci(Best Lugged Frame受賞酔っ払い)らをはじめとした、多くのビルダーがいて沢山のサインをもらうことが出来た。
他に誰か来ないかな、と入り口付近で待っていると、昨晩の顔ぶれが「Hi!」と言いながら次々に入場していく。多分、出展者だと思うが、自転車を担いだ人達も次々と会場に入って行く。だが、入り口のチェック係のオジサンは見咎めず。「それならば」と、自分も自転車を押して入り口ゲートを通ろうとした。
するとチェック係のオジサンの自転車に対する食いつきがハンパ無い。「Beautiful!」「Gorgeous!」と最高の賛辞で褒めてくれる。少々気恥ずかしかったが、昨晩の事をカタコトで説明すると「Great!」「ガンバレ!」と言って、すんなりと通してくれた。そういえば、今日はパスのリストバンドはしていない。メディアパスを首からぶら下げていたので関係者と思ったのかも知れないが、英語の話せないメディアもあったもんじゃないなと苦笑い。
特に印象に残っているのは、ColumbusのPaolo ErzegovesiとReynoldsのKeith Noronhaの両氏だ。御二人ともManaging Directorと言うからには会社を代表する立場の方には違いないと思う。Mr.COLUMBUS(伊)とMr.REYNOLDS(英)と言う事だ。Mr.COLUMBUSが「おまえの自転車は何処のパイプを使ってる?」と聞くので「KAISEI(日)だ」と答えると「残念だ。次はCOLUMBUSを使えよな」と言いながら“ColumbusのPaolo”とサインをしてくれた。もちろん、「次はCOLUMBUSを使います」と約束した。
次に会ったMr.REYNOLDSに、Mr.COLUMBUSがそう書いたと伝えると「じゃあ次の次は、REYNOLDSを使ってくださいね」と言いながら古いスペルで“ReynoldsのKeith”とサインをしてくれた。もちろん、「次の次はREYNOLDSを使います」と約束した。両氏が、いかにもイタリアとイギリスな物腰の御仁だったのが興味深かった。
せわしない事だが、最終日はミシガン州まで帰らなくてはならない。お昼過ぎには会場を後にするつもりだった。いよいよ、そのときが来てDon Walkerに最後の挨拶をしに行ったら、またしても「これをM嬢に」と言いながら彼のノベルティグッズをくれた。そして4人はルイビルの街を後にした。帰りの車内は、往きよりも少し静かなのだった。
最後に、Don Walkerを始めサインを頂いた方々、イベント関係者の方々、道連れのオジサン、レニーとジャック、そして相棒のティム、ミシガンの方々、準備にご協力をいただき旅に送り出してくれた日本の方々に、この場を借りてお礼を申し上げます。
本当にお世話になりました。ありがとうございました。
ツヨシ
さて、ツヨシさんによるNAHBS体験記いかがだったでしょうか。アマチュアビルダーとして、ユーザーとはまた違った視点でのNAHBSの姿がお伝えできたのではないでしょうか。次回は、ツヨシさんがNAHBS期間中にビビッ!ときたビルダーたちの作品を紹介していく予定です。お楽しみに。
マイバイクにNAHBSビルダーのサインをもらうプロジェクト
今回の渡米に際して、最も大きな目的が、自分の作った自転車にNAHBS 2015のビルダー達のサインをもらってデザインを完成させるというプロジェクト。錦鯉をモチーフにしたデザインのバイクで、ドリッピングという手法で紅白に塗っているところに、ビルダーたちのサインを黒字で入れてもらうことで、「大正三色(白い地肌に緋斑と墨斑 が載った錦鯉の品種)」を完成させるというものだ。
そのプロジェクトのことをDonにきりだすと「今晩、友達の“Onyourleft Cycles”と言う自転車ショップでパーティをするからそこへ来い」と教えてくれた。夕食を終えて指定された自転車店へ行くと、50名を超える人だかり。これは大漁か?という期待を持つが、そうは問屋が卸さない。この時サインをもらえたのはDonと、Peacock GrooveのErik Norenの二人だけ。
仕方がないので、いったんホテルに戻ったら、Donからメッセージが届く。「ビルダーがイッパイ来たから戻って来い」とのことで、もう一度パーティーへ戻ると会場はさらに人が増えていた。そこにはBilenky Cycle WorksのStephen Bilenky(ヒゲのオジサン左利き)、Cherubimの今野真一(お酒大好き)、Dinucci CyclesのMark Dinucci(Best Lugged Frame受賞酔っ払い)らをはじめとした、多くのビルダーがいて沢山のサインをもらうことが出来た。
他に誰か来ないかな、と入り口付近で待っていると、昨晩の顔ぶれが「Hi!」と言いながら次々に入場していく。多分、出展者だと思うが、自転車を担いだ人達も次々と会場に入って行く。だが、入り口のチェック係のオジサンは見咎めず。「それならば」と、自分も自転車を押して入り口ゲートを通ろうとした。
するとチェック係のオジサンの自転車に対する食いつきがハンパ無い。「Beautiful!」「Gorgeous!」と最高の賛辞で褒めてくれる。少々気恥ずかしかったが、昨晩の事をカタコトで説明すると「Great!」「ガンバレ!」と言って、すんなりと通してくれた。そういえば、今日はパスのリストバンドはしていない。メディアパスを首からぶら下げていたので関係者と思ったのかも知れないが、英語の話せないメディアもあったもんじゃないなと苦笑い。
特に印象に残っているのは、ColumbusのPaolo ErzegovesiとReynoldsのKeith Noronhaの両氏だ。御二人ともManaging Directorと言うからには会社を代表する立場の方には違いないと思う。Mr.COLUMBUS(伊)とMr.REYNOLDS(英)と言う事だ。Mr.COLUMBUSが「おまえの自転車は何処のパイプを使ってる?」と聞くので「KAISEI(日)だ」と答えると「残念だ。次はCOLUMBUSを使えよな」と言いながら“ColumbusのPaolo”とサインをしてくれた。もちろん、「次はCOLUMBUSを使います」と約束した。
次に会ったMr.REYNOLDSに、Mr.COLUMBUSがそう書いたと伝えると「じゃあ次の次は、REYNOLDSを使ってくださいね」と言いながら古いスペルで“ReynoldsのKeith”とサインをしてくれた。もちろん、「次の次はREYNOLDSを使います」と約束した。両氏が、いかにもイタリアとイギリスな物腰の御仁だったのが興味深かった。
せわしない事だが、最終日はミシガン州まで帰らなくてはならない。お昼過ぎには会場を後にするつもりだった。いよいよ、そのときが来てDon Walkerに最後の挨拶をしに行ったら、またしても「これをM嬢に」と言いながら彼のノベルティグッズをくれた。そして4人はルイビルの街を後にした。帰りの車内は、往きよりも少し静かなのだった。
最後に、Don Walkerを始めサインを頂いた方々、イベント関係者の方々、道連れのオジサン、レニーとジャック、そして相棒のティム、ミシガンの方々、準備にご協力をいただき旅に送り出してくれた日本の方々に、この場を借りてお礼を申し上げます。
本当にお世話になりました。ありがとうございました。
ツヨシ
さて、ツヨシさんによるNAHBS体験記いかがだったでしょうか。アマチュアビルダーとして、ユーザーとはまた違った視点でのNAHBSの姿がお伝えできたのではないでしょうか。次回は、ツヨシさんがNAHBS期間中にビビッ!ときたビルダーたちの作品を紹介していく予定です。お楽しみに。
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