2014/10/13(月) - 09:05
ヘルメットのベル、タイヤのマキシス、アイウェアのティフォージ、アクセサリー/ツーリンググッズのブラックバーンなど、エッセンシャル=日常的に使用するアイテムを取り揃えるインターテック。その2015コレクションが一堂に会した展示会の模様をレポートする。
東京体育館にほど近いJR千駄ヶ谷駅の直ぐそばにあるインターテックにて開催された2015コレクションの展示会。他社と比べると極端な派手さはないが、「こんなのあったら便利」「これがあれば日々のライドがもっと楽しくなりそう」という厳選されたアイテムが取り揃えられた。
そんなインターテックの主力ブランドがアメリカのヘルメットメーカー、ベル。創業60周年を迎えてもなお意欲的にニュープロダクトを発表し続けており、今年は全体の約1/3に当たる11モデルが新モデルとなる。ロード用新モデルについては既にシクロワイアードでも取り上げているが、エアロレーシングモデル「STAR PRO」、ロードスポーツモデル「OVERDRIVE」「EVENT」の3種類が先行して発表されている。
そして、今回の展示会ではプロユースモデルとして高い人気を誇る「VOLT」がリニューアルした「VOLT RL」が発表された。「現在はセカンドグレードに位置付けられているVOLTですが、安全性に優れることからベル社内でも未だに人気が高く、それが今回リニューアルしたキッカケになりました」とはインターテックの菅淳広さん。エッジの効いたベルらしいシェルデザインはそのままに、軽量化を果たしていることが新型RLの特徴だ。
マウンテン系では、近年ヨーロッパとアメリカで加熱するMTBエンデューロ人気を受けて登場したSUPERシリーズの2モデルがトピックス。特に、チンガードを脱着可能として下りの計測区間ではフルフェイスとして、登りの非計測区間ではハーフシェルとして使用できる「SUPER 2R」には、MTB系ショップの来場者を中心に大きな関心を集めていた。
そして、もう1つトピックスなのが「Mips」と呼ばれる安全性を高めるテクノロジーを搭載したモデルが設定されたこと。通常のヘルメットが垂直方向からの衝撃のみを考慮しているのに対して、Mipsは回転衝撃に着目しシェル内部にスライド構造を配することで、落車時のライダーへのダメージを更に低減している。もちろ、Mips非搭載モデルでもベルヘルメットは欧州の厳格な安全規格をパスしているためプロテクション性能が高く、Mips搭載モデルはあくまでお守り的な位置付けのモデルだそうだ。
アーバンライドモデルでの注目は、モーターサイクルの流れを汲むオールドスクールなデザインが特徴的な「FULL FLEX」。真っ先に目が行くのは当然ながらルックスだが、内部には衝撃吸収材として一般的なEPSの替りにEPPと呼ばれる新採用の素材を配し、それを一体では無く分割構造とすることで、壊れない限りは何度でも衝撃を吸収してくれるという画期的なテクノロジーが搭載されていることがトピックスだ。
他にもアーバンライド系では他ジャンルにインスパイアされたクールなモデルが複数登場しており、「カッコ悪いからヘルメットなんて付けたくない」という方は是非1度チェックしてみてもらいたい。
続いてはアメリカンタイヤブランドのマキシス。注目の製品はファットバイク用タイヤ「MAMMOTH」だ。菅さん曰く「折角だった高品質なものを作ろう」というコンセプトのもとに開発されたモデルだそうで、120TPIケーシングを採用することで重量を抑えつつしなやか乗り味を実現していることが特徴だ。
アイウェアのティフォージは、8月に発売となったClarion Mirror Collectionの新色を含む全ラインナップを展示。その魅力について菅さんは次の様に語る。「性能については我々がサポートしているヴィーニファンティーニNIPPOの黒枝士揮選手を始めとしたプロからも好評であるにも関わらず、非常にリーズナブル。加えて、バリエーションの豊富さも良いですね」。
アクセサリーブランドのブラックバーンは、ツーリング系のアイテムがアツい。ヨーロッパでは旅の道具としての自転車が流行しており、ブラックバーンも「OUT THERE」と題したキャンペーンを世界的に展開し、サイクリストの冒険心をかきたててきた。その上でキープロダクトになるのがキャリアとパニアバックなのである。
個人的に注目なのがその名の通り保冷素材を使用した「ローカルクーラー」というパニアバックで、側面にビール瓶の栓抜きを設ける遊びゴコロが如何にもアメリカンブランドらしいアイテム。旅の1日の終わりに冷たいビールを一杯あおる。そんなイメージを掻き立ててくれる製品だ。
また、サドルバックの大容量バージョンとも言うべき「OUTPOST SEAT PACK」も良さ気。一見バイクを左右に振るとズレそうにも思えるが、その安定力はかなり高いとのこと。その他高照度LEDを使用したライト類や、ボトルを装着すると隠れてしまう内面にあえてカラーリングを施したカーボンボトルケージなども注目を集めていた。
text&photo:Yuya.Yamamoto
東京体育館にほど近いJR千駄ヶ谷駅の直ぐそばにあるインターテックにて開催された2015コレクションの展示会。他社と比べると極端な派手さはないが、「こんなのあったら便利」「これがあれば日々のライドがもっと楽しくなりそう」という厳選されたアイテムが取り揃えられた。
そんなインターテックの主力ブランドがアメリカのヘルメットメーカー、ベル。創業60周年を迎えてもなお意欲的にニュープロダクトを発表し続けており、今年は全体の約1/3に当たる11モデルが新モデルとなる。ロード用新モデルについては既にシクロワイアードでも取り上げているが、エアロレーシングモデル「STAR PRO」、ロードスポーツモデル「OVERDRIVE」「EVENT」の3種類が先行して発表されている。
そして、今回の展示会ではプロユースモデルとして高い人気を誇る「VOLT」がリニューアルした「VOLT RL」が発表された。「現在はセカンドグレードに位置付けられているVOLTですが、安全性に優れることからベル社内でも未だに人気が高く、それが今回リニューアルしたキッカケになりました」とはインターテックの菅淳広さん。エッジの効いたベルらしいシェルデザインはそのままに、軽量化を果たしていることが新型RLの特徴だ。
マウンテン系では、近年ヨーロッパとアメリカで加熱するMTBエンデューロ人気を受けて登場したSUPERシリーズの2モデルがトピックス。特に、チンガードを脱着可能として下りの計測区間ではフルフェイスとして、登りの非計測区間ではハーフシェルとして使用できる「SUPER 2R」には、MTB系ショップの来場者を中心に大きな関心を集めていた。
そして、もう1つトピックスなのが「Mips」と呼ばれる安全性を高めるテクノロジーを搭載したモデルが設定されたこと。通常のヘルメットが垂直方向からの衝撃のみを考慮しているのに対して、Mipsは回転衝撃に着目しシェル内部にスライド構造を配することで、落車時のライダーへのダメージを更に低減している。もちろ、Mips非搭載モデルでもベルヘルメットは欧州の厳格な安全規格をパスしているためプロテクション性能が高く、Mips搭載モデルはあくまでお守り的な位置付けのモデルだそうだ。
アーバンライドモデルでの注目は、モーターサイクルの流れを汲むオールドスクールなデザインが特徴的な「FULL FLEX」。真っ先に目が行くのは当然ながらルックスだが、内部には衝撃吸収材として一般的なEPSの替りにEPPと呼ばれる新採用の素材を配し、それを一体では無く分割構造とすることで、壊れない限りは何度でも衝撃を吸収してくれるという画期的なテクノロジーが搭載されていることがトピックスだ。
他にもアーバンライド系では他ジャンルにインスパイアされたクールなモデルが複数登場しており、「カッコ悪いからヘルメットなんて付けたくない」という方は是非1度チェックしてみてもらいたい。
続いてはアメリカンタイヤブランドのマキシス。注目の製品はファットバイク用タイヤ「MAMMOTH」だ。菅さん曰く「折角だった高品質なものを作ろう」というコンセプトのもとに開発されたモデルだそうで、120TPIケーシングを採用することで重量を抑えつつしなやか乗り味を実現していることが特徴だ。
アイウェアのティフォージは、8月に発売となったClarion Mirror Collectionの新色を含む全ラインナップを展示。その魅力について菅さんは次の様に語る。「性能については我々がサポートしているヴィーニファンティーニNIPPOの黒枝士揮選手を始めとしたプロからも好評であるにも関わらず、非常にリーズナブル。加えて、バリエーションの豊富さも良いですね」。
アクセサリーブランドのブラックバーンは、ツーリング系のアイテムがアツい。ヨーロッパでは旅の道具としての自転車が流行しており、ブラックバーンも「OUT THERE」と題したキャンペーンを世界的に展開し、サイクリストの冒険心をかきたててきた。その上でキープロダクトになるのがキャリアとパニアバックなのである。
個人的に注目なのがその名の通り保冷素材を使用した「ローカルクーラー」というパニアバックで、側面にビール瓶の栓抜きを設ける遊びゴコロが如何にもアメリカンブランドらしいアイテム。旅の1日の終わりに冷たいビールを一杯あおる。そんなイメージを掻き立ててくれる製品だ。
また、サドルバックの大容量バージョンとも言うべき「OUTPOST SEAT PACK」も良さ気。一見バイクを左右に振るとズレそうにも思えるが、その安定力はかなり高いとのこと。その他高照度LEDを使用したライト類や、ボトルを装着すると隠れてしまう内面にあえてカラーリングを施したカーボンボトルケージなども注目を集めていた。
text&photo:Yuya.Yamamoto
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