今年で26回目となるツール・ド・おきなわ2014年大会が11月8・9日に開催される。ツーリングから国際レースまで揃える自転車の祭典、そして「市民ロードレースの最高峰」と評される大会の概要を紹介する。



過去最多参加者数5,000人規模の大会を目指しよりパワーアップ

「ホビーレーサーの甲子園」と称される市民210kmクラス。アマチュアサイクリストの年間最大の目標となるレースだ「ホビーレーサーの甲子園」と称される市民210kmクラス。アマチュアサイクリストの年間最大の目標となるレースだ photo:Hideaki.Takagi
2013年大会の市民210kmクラスで70kmに渡る独走勝利を決めた清宮洋幸(竹芝サイクルレーシング)2013年大会の市民210kmクラスで70kmに渡る独走勝利を決めた清宮洋幸(竹芝サイクルレーシング) photo:Hideaki.Takagi「熱帯の花となれ、風となれ」をテーマに、沖縄県名護市、北部全域を舞台に開催されているツール・ド・おきなわ。そのスタートは平成元年、やんばる地域の住民と各種関係団体が一体となり、手作りで始めたイベント。しかし初回から海外選手を招待することによる国際化と、プロ・アマ問わないオープンな大会として開催し、参加者たちの好評を得てきた。そして平成8年にはチャンピオンレースが国際競技連合(UCI)の 公認競技となり、名実ともに国内最高峰のレースのひとつとなった。

2013年のチャンピオンレースは初山翔(ブリヂストンアンカー)が優勝2013年のチャンピオンレースは初山翔(ブリヂストンアンカー)が優勝 photo:Hdeaki TAKAGIそして参加対象はプロだけのものでなく、アマチュアの市民レーサーにも最高の舞台を用意する。市民210kmを最高峰に、脚力に応じたコースとカテゴリーを設定。やんばる地方の豊かな自然を体感できる公道で、140、100km、80km、50km等の細分化した距離設定のコースを用意。国内のサイクリストがシーズン最大の目標とするだけにステイタスが高く、ときに「ホビーレーサーの甲子園」とも称されるまでになった。

やんばるの大自然を体感できるサイクリング部門の人気は定着しているやんばるの大自然を体感できるサイクリング部門の人気は定着している photo:MakotoAYANOまた大会はレースだけでなく、家族や子供たちが参加可能なサイクリング部門やイベント、そして沖縄ならではのおもてなしで全国からの参加者を迎える。大会を通しての国際交流や障害者交流なども積極的に取り組み、自転車を通し、全ての人が楽しめる大会を目指している。

回を重ねる毎に年々参加者が増加し成長している大会は、去年、過去最多の4,488名の参加者を集めた。さらに今大会では約5,000名の参加を目標に運営や安全面の強化を図り、選手や地元住民が安全で安心して参加できる大会を目指す。

参加者受付は8月1日(金)から募集が開始されている。ツール・ド・おきなわ協会・大会事務局調べでは、市民レース部門は例年通り人気が高く、8月7日の時点で約70%の参加申込率となっている。なかでも市民210、140、100kmアンダー39クラスは定員に達するのは時間の問題。100kmオーバー40クラスはすでにキャンセル待ちの状況だ。

世界から沖縄に集結 男子チャンピオンレース(UCI 公認)

UCI(国際自転車競技連合)のアジアツアー1.2クラスにランクされる、国内最長のロードレース が「男子チャンピオンレース」だ。今年は海外8ヶ国から招待予定。海外招待選手及び国内の強豪選手が白熱したチームレースを繰り広げ、やんばる中を歓声で沸かすことになるだろう。

チャンピオンレース 参加チーム
GIANT-CHAMPION SYSTEM PRO CYCLING TEAM(中国)
HKSI PRO CYCLING TEAM(香港)
RTS-SANTIC RACING TEAM(台湾)
OCBC SINGAPORE COTINENTAL CYCLING TEAM(シンガポール)
KSPO(韓国)
愛三工業レーシングチーム
ブリヂストン・アンカー
Cプロジェクト
シマノレーシングチーム
マトリックス・パワータグ
宇都宮ブリッツェン
チーム右京
ヴィーニファンティーニNIPPOデローザ
シエルヴォ奈良メリダ
未定:フランス、西アジア、アメリカからそれぞれチームを招待予定

国内最高峰市民レース 人気種目の市民レース100kmに新カテゴリーが追加

市民50kmフォーティーのゴール市民50kmフォーティーのゴール photo:Hideaki.TAKAGIツール・ド・おきなわと言えば市民レースがもっとも熱い。国内最長のコースとなる市民レース210kmは、「ホビーレーサーの甲子園」と言われ、国内においての市民ロードレースでは最高峰となる。市民レーサーにとっては完走するだけでステイタスが上がるほど過酷なレース。このレースを制した者が「市民レーサー日本一」と言っても過言ではない。

また、今年の市民レース部門では、大会で一番の人気種目「市民レース100km」に年代別のカテゴリーを追加。これまで450名の定員枠を700名まで拡大してより多くの参加者に対応する。市民レース部門は個々の力に合わせ参加できるよう、210km、140km、100km、50 kmと、参加者自身の成長と共にコースをレベルアップできるよう設定しているのが魅力だ。



走る・出会う・景色が魅力の特色あふれるサイクリング部門

南国情緒たっぷりの道を行く南国情緒たっぷりの道を行く photo:MakotoAYANO青い海をバックに走る青い海をバックに走る photo:Hideaki.Takagi


台湾からのサイクリストも年々増えている台湾からのサイクリストも年々増えている photo:MakotoAYANO青い海を見ながら走るツーリングは格別青い海を見ながら走るツーリングは格別 photo:MakotoAYANO


さらに距離を伸ばした沖縄本島一周サイクリング
上級者向けの一泊二日で沖縄本島を走破する沖縄本島一周サイクリングは、これまでの328kmよりさらに距離を延長して331kmに設定。これまで那覇市までだったコースを糸満市まで走破するものに変更した。また、沖縄本島一周サイクリングは台湾のサイクリストからも大好評。今年は約200名以上の方が台湾から参加予定。より国際色豊かになる。

沖縄最難関ロングライド やんばるセンチュリーライド
1日でやんばるの市町村(名護市、本部町、今帰仁村、大宜味村、国頭村、東村)を走りきるやんばるセンチュリーライド。アップダウンが続くこのコースはまさに沖縄最難関のサイクリングコース。

目指せ105km走破! ロングライドの登竜門「チャレンジサイクリング」
中級者向けの「チャレンジサイクリング105km」は、今年は難易度の高い105kmサイクリングコースに変更。ロングライドに挑戦してみたいという方におすすめのサイクリング種目となっている。

西海岸を家族で楽しむ恩納村ファミリーサイクリング
沖縄随一の美しさを誇る恩納村の西海岸を走る「恩納村ファミリーサイクリング」。コース全体がフラットな設定となっており、走りやすさが特徴。家族でサイクリングを楽しめる種目となっている。

やんばるから島々へ! 島のサイクリング部門
島の景色・文化・歴史を楽しむことが出来る魅力いっぱいの島のサイクリング部門。大会1日目の日帰りで楽しむことが出来る「伊江島ファミリーサイクリング」、1泊2日で島を満喫することが出来る「伊是名・伊平屋島サイクリング」がある。

「キジムナー」の衣装を着た可愛い子どもたちがツーリングを応援「キジムナー」の衣装を着た可愛い子どもたちがツーリングを応援 photo:MakotoAYANO運が良ければヤンバルクイナに会えるかも運が良ければヤンバルクイナに会えるかも photo:MakotoAYANO


子供達の熱き戦い! 関連イベント
ツール・ド・おきなわの魅力は関連イベントにもある。保育園児たちが三輪車で力走する「GO!GO!三輪車」、小学生が真剣な眼差しで力いっぱいにこぐ「一輪車大会」。子供達の熱き戦いには大人達も熱くなるのは必至だ。

やんばるグルメを見つけ出せ! やんばるグルメハンティング
“やんばる”(沖縄県北部地域)の特色あふれるグルメを紹介する「やんばるグルメハンティング」は、開催地周辺の飲食店のガイドを大会ホームページに掲載。店舗は様々な特典で参加者をおもてなし。ガイドの掲載は9月中旬から予定されている。



第26回「ツール・ド・おきなわ2014大会」 種目一覧

公募で制作されたツール・ド・おきなわ2014ポスター公募で制作されたツール・ド・おきなわ2014ポスター (c)ツール・ド・おきなわ国際ロードレース大会
・男子チャンピオンレース210km(UCI 公認)
・女子国際レース100km ・ジュニア国際レース140km

市民サイクルスポーツ大会
ロードレース部門
・市民レース210km
・市民レース140km
・市民レース100km アンダー39★新設
・市民レース100km オーバー40★新設
・市民レース 50km アンダー29
・市民レース 50km サーティー
・市民レース 50km フォーティー
・市民レース 50km オーバー50
・中学生レース 50km
・市民レディース50km
・小学生レース 10km
・ロードレース観戦バスツアー

サイクリング部門
・沖縄本島一周サイクリング (一泊二日)
・やんばるセンチュリーライド
・チャレンジサイクリング
・恩納村ファミリーサイクリング
・伊江島ファミリーサイクリング
・伊是名島サイクリング(一泊二日)
・伊是名島体験参加者随行バスツアー(一泊二日)
・伊平屋島サイクリング(一泊二日) ・伊平屋島の参加者随行バスツア(一泊二日)
・バリアフリーサイクリング

関連イベント
・第22回 一輪車大会
・GoGo 三輪車レース
参加者総合計5,590名

参加申し込み期間
2014年8月1日(金)12:00(正午)〜9月30日(火)17:00
公式サイトの申込方法を参照の上、スポーツエントリー等より申し込む。

大会名称 第26回「ツール・ド・おきなわ2014」大会
期日:平成26年11月8日(土)・9日(日)
主催:特定非営利活動法人 ツール・ド・おきなわ協会、北部広域市町村圏事務組合、公益財団法人 日本自転車競技連盟
主管:ツール・ド・おきなわ大会実行委員会

NPO法人 ツール・ド・おきなわ協会
沖縄県名護市宇茂佐の森五丁目2番地7 北部会館2階
問い合わせ:0980-43-7455
TEL:0980-54-3174
FAX:0980-54-3169


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