ツアー・オブ・カタール2009

今年で開催8回目を迎えるツアー・オブ・カタール（UCI2.1）。中東カタールで開催される6日間の平坦ステージレースだ。全6ステージ、合計685kmのコースの大部分は砂漠を貫く平坦路が占めており、乾燥した強風が容赦なく選手たちに吹き付ける。その風を読むことができなければ勝利は無い。

スプリント勝負に持ち込まれるこの平坦レースは、通称「スプリンターズ・パラダイス」。スプリンターが総合優勝を狙える数少ないステージレースの一つであり、各チームともエーススプリンターをカタールに送り込む。

ステージ通算14勝と2度の総合優勝に輝いているボーネン（クイックステップ）は今や「砂漠の王者」。しかし今年は強力なライバルの出現によってその連覇に暗雲が立ちこめている。ライバルの筆頭は、世界で最も勢いのあるスプリンター・怪童カヴェンディッシュ（チームコロンビア）。他にもナポリターノ（カチューシャ）、キッキ（リクイガス）、フェルスター（チームミルラム）らがボーネン連覇の前に立ちはだかる。

出場する17チームのうち、プロツアーからは10チームが出場。そんなハイレベルなビッグレースに、今年はEQA梅丹本舗グラファイトデザインの出場が決まった。チーム新加入のパク・ソンベク（韓国）がスプリントバトルに加わるだろう。