2009/02/02(月) - 12:40
2009年2月1日、第8回ツアー・オブ・カタール(UCI2.1)が開幕。初日の6kmチームタイムトライアルは、ガーミン・スリップストリームが最速タイム優勝し、ブラドレー・ウィギンズ(イギリス)がリーダージャージを獲得した。初参戦のEQA梅丹本舗グラファイトデザインはトップから29秒遅れの17位スタート。
「ドーハの悲劇」として日本人に馴染み深いカタールの首都ドーハで、ツアー・オブ・カタールが開幕した。2002年に第1回大会が開催され、今年で開催8回目。主催者はツール・ド・フランスと同じASOで、賞金総額はUCI2.1クラスのレースにしては破格の2000万円に上る。
出場するのはプロツアー10チームを含む17チーム。世界トップクラスのチームが集結する中、今年はEQA梅丹本舗グラファイトデザインが初参戦した。ASO主催レースへの出場は、ツール・ド・フランス出場を目指す同チームにとって大きな一歩と言えるだろう。
初日の第1ステージは、ドーハ市内、海沿いの直線路を利用した6kmのチームタイムトライアルだ。距離の短さと輸送の問題により各チームともノーマルバイクを使用したが、それでも平均スピードが55km/hに迫る超ハイスピードな闘いとなった。
第一走目は初参戦のEQA梅丹本舗グラファイトデザインだ。現日本TTチャンピオンの岡崎和也率いる同チームは平均スピード51km/hで6kmを駆け抜け、メンバーが一人も欠けること無く7分03秒のタイムでゴール。結果的に17位でレースを終えた。
総合優勝を望むには苦しいスタートとなったが、チームは翌日からスプリント勝利を狙っていく。指揮を執る水谷監督も「初めてのチームTTの割にはうまく走れたと思う。選手から細かい話を聞いたところ、小さな失敗があったが、改善できる部分が多かったので、今後のレースに向けて準備を整え、勝利を狙いたい」と、翌日からのステージに目を向ける。
スプリントに持ち込まれれば、チーム新加入のパク・ソンベク(韓国)が勝利を狙ってくるだろう。世界トップクラスのチームにどれだけ挑めるのか。エキップアサダの挑戦が始まる。
この日ステージ優勝を飾ったのは、平均スピード54.8km/hで平坦コースをかっ飛ばしたガーミン・スリップストリームだ。捨て身の牽引を見せたアシスト選手を切り離し、5名でゴールまで辿り着いたガーミン。その戦略が功を奏し、過去2大会でチームタイムトライアル負けなしのクイックステップを1秒上回る6分34秒でステージ優勝を果たした。
2008年大会のチームタイムトライアルでガーミン(当時スリップストリーム・チポレ)は、クイックステップに2秒及ばず2位。今回はまさにそのリベンジ達成となった。
先頭でゴールし、総合トップに立ったブラドレー・ウィギンズ(イギリス)はフランスのレキップ紙とのインタビューの中で、「チームにとってこの第1ステージは今回の最大の目標であり、トレーニングキャンプでもチームTTに取り組んでいたんだ。だから非常に満足している」と、喜びを語る。同時にウィギンズは「我々の目標は達成されたから、明日からはスプリンターチームの出番だ」と、総合優勝への関心を示していない。
クイックステップは破れはしたものの、トム・ボーネン(ベルギー)の3度目の総合優勝に向けて好ポジションにつけた。クイックステップが記録した6分35秒は、昨年ステージ優勝を果たした時のタイムと同じ。メンバーは相変わらず平坦路を得意とする選手ばかりで、連覇に向けて準備は整っている。
しかしボーネンの前にはマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)やダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ)が立ちはだかる。これらのチームも数秒差で続いており、まだまだ総合争いはスタートラインに立ったばかり。総合優勝の行方は、翌日からのスプリントバトルに委ねられる。
ツアー・オブ・カタール2009第1ステージ結果
1位 ガーミン・スリップストリーム 6'34"
2位 クイックステップ +01"
3位 カチューシャ +02"
4位 ラボバンク +04"
5位 リクイガス
6位 チームコロンビア +05"
7位 サーヴェロ・テストチーム +06"
8位 アージェードゥーゼル +08"
9位 サイレンス・ロット
10位 スキル・シマノ +09"
11位 ランプレ +10"
12位 ミルラム +13"
13位 ドラパック・ポルシェ +16"
14位 BMCレーシング +18"
15位 ドーハ・チーム +20"
16位 トップスポート・フラーンデレン +22"
17位 EQA梅丹本舗グラファイトデザイン +29"
個人総合成績
1位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、ガーミン)6'34"
2位 ハンス・デッケルス(オランダ、ガーミン)
3位 キリアン・パトゥール(フランス、ガーミン)
4位 マイケル・フリードマン(アメリカ、ガーミン)
5位 フーブ・デュイン(オランダ、ガーミン)
6位 マルコ・ヴェーロ(イタリア、クイックステップ)+01"
7位 ステフェン・デヨンフ(オランダ、クイックステップ)
8位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)
9位 ワウテル・ウェイラント(ベルギー、クイックステップ)
10位 セバスティアン・ロセレル(ベルギー、クイックステップ)
新人賞
フーブ・デュイン(オランダ、ガーミン)
チーム総合成績
ガーミン・スリップストリーム
レース公式サイトより。
「ドーハの悲劇」として日本人に馴染み深いカタールの首都ドーハで、ツアー・オブ・カタールが開幕した。2002年に第1回大会が開催され、今年で開催8回目。主催者はツール・ド・フランスと同じASOで、賞金総額はUCI2.1クラスのレースにしては破格の2000万円に上る。
出場するのはプロツアー10チームを含む17チーム。世界トップクラスのチームが集結する中、今年はEQA梅丹本舗グラファイトデザインが初参戦した。ASO主催レースへの出場は、ツール・ド・フランス出場を目指す同チームにとって大きな一歩と言えるだろう。
初日の第1ステージは、ドーハ市内、海沿いの直線路を利用した6kmのチームタイムトライアルだ。距離の短さと輸送の問題により各チームともノーマルバイクを使用したが、それでも平均スピードが55km/hに迫る超ハイスピードな闘いとなった。
第一走目は初参戦のEQA梅丹本舗グラファイトデザインだ。現日本TTチャンピオンの岡崎和也率いる同チームは平均スピード51km/hで6kmを駆け抜け、メンバーが一人も欠けること無く7分03秒のタイムでゴール。結果的に17位でレースを終えた。
総合優勝を望むには苦しいスタートとなったが、チームは翌日からスプリント勝利を狙っていく。指揮を執る水谷監督も「初めてのチームTTの割にはうまく走れたと思う。選手から細かい話を聞いたところ、小さな失敗があったが、改善できる部分が多かったので、今後のレースに向けて準備を整え、勝利を狙いたい」と、翌日からのステージに目を向ける。
スプリントに持ち込まれれば、チーム新加入のパク・ソンベク(韓国)が勝利を狙ってくるだろう。世界トップクラスのチームにどれだけ挑めるのか。エキップアサダの挑戦が始まる。
この日ステージ優勝を飾ったのは、平均スピード54.8km/hで平坦コースをかっ飛ばしたガーミン・スリップストリームだ。捨て身の牽引を見せたアシスト選手を切り離し、5名でゴールまで辿り着いたガーミン。その戦略が功を奏し、過去2大会でチームタイムトライアル負けなしのクイックステップを1秒上回る6分34秒でステージ優勝を果たした。
2008年大会のチームタイムトライアルでガーミン(当時スリップストリーム・チポレ)は、クイックステップに2秒及ばず2位。今回はまさにそのリベンジ達成となった。
先頭でゴールし、総合トップに立ったブラドレー・ウィギンズ(イギリス)はフランスのレキップ紙とのインタビューの中で、「チームにとってこの第1ステージは今回の最大の目標であり、トレーニングキャンプでもチームTTに取り組んでいたんだ。だから非常に満足している」と、喜びを語る。同時にウィギンズは「我々の目標は達成されたから、明日からはスプリンターチームの出番だ」と、総合優勝への関心を示していない。
クイックステップは破れはしたものの、トム・ボーネン(ベルギー)の3度目の総合優勝に向けて好ポジションにつけた。クイックステップが記録した6分35秒は、昨年ステージ優勝を果たした時のタイムと同じ。メンバーは相変わらず平坦路を得意とする選手ばかりで、連覇に向けて準備は整っている。
しかしボーネンの前にはマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)やダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ)が立ちはだかる。これらのチームも数秒差で続いており、まだまだ総合争いはスタートラインに立ったばかり。総合優勝の行方は、翌日からのスプリントバトルに委ねられる。
ツアー・オブ・カタール2009第1ステージ結果
1位 ガーミン・スリップストリーム 6'34"
2位 クイックステップ +01"
3位 カチューシャ +02"
4位 ラボバンク +04"
5位 リクイガス
6位 チームコロンビア +05"
7位 サーヴェロ・テストチーム +06"
8位 アージェードゥーゼル +08"
9位 サイレンス・ロット
10位 スキル・シマノ +09"
11位 ランプレ +10"
12位 ミルラム +13"
13位 ドラパック・ポルシェ +16"
14位 BMCレーシング +18"
15位 ドーハ・チーム +20"
16位 トップスポート・フラーンデレン +22"
17位 EQA梅丹本舗グラファイトデザイン +29"
個人総合成績
1位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、ガーミン)6'34"
2位 ハンス・デッケルス(オランダ、ガーミン)
3位 キリアン・パトゥール(フランス、ガーミン)
4位 マイケル・フリードマン(アメリカ、ガーミン)
5位 フーブ・デュイン(オランダ、ガーミン)
6位 マルコ・ヴェーロ(イタリア、クイックステップ)+01"
7位 ステフェン・デヨンフ(オランダ、クイックステップ)
8位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)
9位 ワウテル・ウェイラント(ベルギー、クイックステップ)
10位 セバスティアン・ロセレル(ベルギー、クイックステップ)
新人賞
フーブ・デュイン(オランダ、ガーミン)
チーム総合成績
ガーミン・スリップストリーム
レース公式サイトより。
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