12月10日、UCI(国際自転車競技連合)が2013年度のUCIワールドツアー最終チームリストを発表した。2013年、新たにアルゴス・シマノがUCIプロチーム入りする一方で、UCIワールドツアーリーダーのホアキン・ロドリゲス(スペイン)擁するカチューシャがライセンス更新を逃した。

アルゴス・シマノアルゴス・シマノ photo:Riccardo Scanferla11月から繰り返し行なわれたUCIライセンス委員会による会合。同委員会は12月10日に最終的な決定を下した。

UCIワールドツアーライセンスを更新済みの9チームに、今回9チームが追加。2013年もアージェードゥーゼル、エウスカルテル、元ラボバンク、ガーミン・シャープ、サクソ・ティンコフ、レディオシャック・ニッサン、FDJ、ロット・ベリソルが継続的にUCIプロチーム(ファーストディヴィジョン)として活動する。

2012年UCIワールドツアーリーダーに輝いたホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)2012年UCIワールドツアーリーダーに輝いたホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) photo:Kei Tsujiサクソ・ティンコフは、選定においてアルベルト・コンタドール(スペイン)のポイントが加算されないという不利な状況に有ったが、12月に入ってマイケル・ロジャース(オーストラリア、チームスカイ)を獲得するなど、戦力補強を継続。無事にUCIワールドツアーライセンス更新にこぎ着けた。

そして今回、2012年までUCIプロコンチネンタルチーム(セカンドディヴィジョン)として活動したアルゴス・シマノのUCIワールドツアーライセンスが初めて認められた。UCIプロチームと肩を並べる活躍を見せるアルゴス・シマノは、ラボバンクとヴァカンソレイユ・DCMに続く第3のオランダチームとしてその勢いを加速させる。UCIワールドツアーライセンス保有チームにはグランツールの出場権が与えられるため、同チームは2013年のジロ・デ・イタリアに初出場することになる。

その一方で、2012年度のUCIワールドツアーリーダーに輝いたホアキン・ロドリゲス(スペイン)が所属するロシアのカチューシャがライセンス更新を逃した。カチューシャは2012年UCIワールドツアーのチームランキング2位。UCIが10月29日に発表したチーム格付けランキングにおいて、自動的にライセンス更新に進む上位15位以内に入っていたが、UCIライセンス委員会の決定は「NO」。ルールに則り、カチューシャはUCIプロコンチネンタル登録となる。UCIワールドツアーライセンス更新不可の理由は明記されていない。

11月中にライセンスが認可されたチーム
アスタナ
BMCレーシングチーム
キャノンデール
ランプレ・メリダ
オメガファーマ・クイックステップ
オリカ・グリーンエッジ
チームスカイ
ヴァカンソレイユ・DCM
モビスター

12月7日の会合でライセンス認可が決定したチーム(ライセンス期間)
アージェードゥーゼル(2013〜2016年)
エウスカルテル・エウスカディ(2013〜2016年)
アルゴス・シマノ(2013〜2016年)
元ラボバンク(2013〜2014年)
ガーミン・シャープ(2013〜2014年)
サクソ・ティンコフ(2013〜2014年)
レディオシャック・ニッサン(2013年)
FDJ(2013年)
ロット・ベリソル(2013年)

text:Kei Tsuji