ベル社の誇るモトクロス用の「Moto-9」をプロトモデルに、2012ダウンヒルワールドカップチャンピオンのアーロン・グインと共同開発し、バイク用として生まれたフルフェイスヘルメットが、「FULL-9」。カーボン製帽体を採用したプロスペックモデルだ。

ベル FULL-9(左 アーロン・グインシグネチャーモデル、右 テイリーンズ)ベル FULL-9(左 アーロン・グインシグネチャーモデル、右 テイリーンズ)

FULL-9の特徴は「オーバーブローベンチレーション」と呼ばれる、モトクロスでその実力を証明されたベンチレーションを基に、ダウンヒル用にチューンアップされたシステムを採用したこと。額部分の3つのポートが頭上の冷たい空気を取り込み、頭をクールに保つ。ブリッジはダスト詰りを防ぎつつ、Full9の10個のベンチレーションと共に設計されたエアチャンネルマトリックスにより、ライダーのスピードに合わせてその機能を最適化する効果をもたらすという。

ベル FULL-9(ブラック/イエローハリケーン)ベル FULL-9(ブラック/イエローハリケーン) (c)インターテックベル FULL-9(マットブラックカーボン)ベル FULL-9(マットブラックカーボン) (c)インターテック


頭頂部にはムービーカメラを取り付けるマウントが用意され、粘着テープやタイラップが不要。マウントにはラバーパッドが一体成型され、荒れた路面でのノイズや振動をカットする工夫も施された。更にスピーカーポケットとオーディオケーブルルーティングを内蔵し、リフト待ちの時でも簡単にチューニングできるSoundtrax™(サウンドトラックス)システムを設ける。

ベル FULL-9(ホワイト/ブラックカーボンエンブレム)ベル FULL-9(ホワイト/ブラックカーボンエンブレム) (c)インターテック当然安全性にも注力され、CPSCとCEに加えて、ASTM(F-1952)とBMX(F-2032)という2つの安全規格も取得し、開発の土台となったMoto-9からイジェクト・ヘルメット・リムーバル・システムとマグネティック・チークパッドという2つの技術を採用。最悪の事態が起こった場合でもレスキューがライダーのヘルメットをすぐに脱がすことを容易にし、二次災害を防ぐ機能を備えるなど細部に渡ってプロスペックとされている。

カラーラインナップはアーロン・グインのシグネチャーモデルを含めた計5種類。GoProとContour用に2種類のマウントが付属する。取り扱いはインターテック。


ベル FULL-9
■サイズ:M(55~57cm)、L(57~59cm)
■重 量:1050g(M)
■安全規格:CE EN1078、ASTM F1952-00(DH Mountain Bicycle Racing)、ASTM F2032-06 (BMX Bicycle Bicycle Riding and Racing)
■ベンチレーション:10
■価 格:63,000円(税込)