2012/09/18(火) - 04:36
ロード世界選手権3日目の9月17日、ジュニア男子タイムトライアルが26.6kmコースで行なわれ、1994年生まれの18歳、オスカー・スヴェンセン(ノルウェー)が最速タイムで優勝した。
「終盤の登りに備えてエネルギーをセーブして、最後の10kmに全てをぶつけた。先週体調を崩してしまったので、今日はトップ10を狙っていた。だからこの結果は大きなサプライズだ」。優勝した18歳のスヴェンセンはレース後にそう語る。
オランダ南部の丘陵コースで行なわれたジュニア男子タイムトライアル。スタート地点はランドグラーフで、終盤にかけて「シッベルグルッブ(2100m・4.1%)」と「カウベルグ(1200m・5.8%)」を越える。他のカテゴリー同様、ゴールは「カウベルグ」頂上の1700m先だ。
66名の出走者のうち、スヴェンセンは40番目のスタート。長身を活かしたパワフルなペダリングで26.6kmを踏み抜き、暫定トップタイムをマークする。マテイ・モホリッチ(スロベニア)は7秒、マキシミリアン・シャッフマン(ドイツ)は11秒届かず、スヴェンセンの優勝が決まった。
1998年に今回と同じファルケンブルフで開催されたU23タイムトライアルで優勝したのは、現在BMCレーシングチームに所属する元世界チャンピオンのトル・フースホフト(ノルウェー)。ファルケンブルフの地で、フースホフトの16歳年下にあたるスヴェンセンがアルカンシェルに袖を通した。
「サイクリングにおいて小国のノルウェー出身選手は、みんな世界トップクラスの実力者。トルやエドヴァルド・ボアッソンハーゲンから大きなインスピレーションを得ているよ」とスヴェンセンはコメントしている。
日本からはジュニアTT全日本チャンピオンの西村大輝が出場した。
全体の中で2番手スタートの西村は、前走者のチュニジア選手を抜き去ってゴール。(当然)暫定トップタイムでホットシートに座ったが、最終的には42位でレースを終えた。
「今の僕の力では、これ以上のタイムは出せないと思います」と、西村の表情は明るい。「(JCFジュニア育成部会員の)柿木さんが無線でコースの様子やペース配分、例えば『ここで踏みすぎるな』『ここから全開で行け!』と指示してくれたので、ちょうど出し切ってゴールすることが出来ました。自分でペース配分していたら、おそらく最後の坂(カウベルグ)で脚がいっぱいいっぱいになって、そこからの平坦で踏めていなかったと思います。緊張しない性格なので、落ち着いてレースに挑めました」。
ロード世界選手権2012ジュニア男子タイムトライアル結果
1位 オスカー・スヴェンセン(ノルウェー) 35'34"
2位 マテイ・モホリッチ(スロベニア) +07"
3位 マキシミリアン・シャッフマン(ドイツ) +11"
4位 アレクサンダー・モーガン(オーストラリア) +12"
5位 マティアス・クリグバウム(デンマーク) +13"
6位 ネイサン・ヴァンホーイドンク(ベルギー) +19"
7位 ブレント・ルイクス(ベルギー) +20"
8位 マス・ビュルツシュミット(デンマーク) +21"
9位 ライアン・ミューレン(アイルランド) +26"
10位 ティージェイ・アイゼンハート(アメリカ) +26"
42位 西村大輝(昭和第一学園高校) +2'12"
text&photo:Kei Tsuji in Limburg, Netherlands
「終盤の登りに備えてエネルギーをセーブして、最後の10kmに全てをぶつけた。先週体調を崩してしまったので、今日はトップ10を狙っていた。だからこの結果は大きなサプライズだ」。優勝した18歳のスヴェンセンはレース後にそう語る。
オランダ南部の丘陵コースで行なわれたジュニア男子タイムトライアル。スタート地点はランドグラーフで、終盤にかけて「シッベルグルッブ(2100m・4.1%)」と「カウベルグ(1200m・5.8%)」を越える。他のカテゴリー同様、ゴールは「カウベルグ」頂上の1700m先だ。
66名の出走者のうち、スヴェンセンは40番目のスタート。長身を活かしたパワフルなペダリングで26.6kmを踏み抜き、暫定トップタイムをマークする。マテイ・モホリッチ(スロベニア)は7秒、マキシミリアン・シャッフマン(ドイツ)は11秒届かず、スヴェンセンの優勝が決まった。
1998年に今回と同じファルケンブルフで開催されたU23タイムトライアルで優勝したのは、現在BMCレーシングチームに所属する元世界チャンピオンのトル・フースホフト(ノルウェー)。ファルケンブルフの地で、フースホフトの16歳年下にあたるスヴェンセンがアルカンシェルに袖を通した。
「サイクリングにおいて小国のノルウェー出身選手は、みんな世界トップクラスの実力者。トルやエドヴァルド・ボアッソンハーゲンから大きなインスピレーションを得ているよ」とスヴェンセンはコメントしている。
日本からはジュニアTT全日本チャンピオンの西村大輝が出場した。
全体の中で2番手スタートの西村は、前走者のチュニジア選手を抜き去ってゴール。(当然)暫定トップタイムでホットシートに座ったが、最終的には42位でレースを終えた。
「今の僕の力では、これ以上のタイムは出せないと思います」と、西村の表情は明るい。「(JCFジュニア育成部会員の)柿木さんが無線でコースの様子やペース配分、例えば『ここで踏みすぎるな』『ここから全開で行け!』と指示してくれたので、ちょうど出し切ってゴールすることが出来ました。自分でペース配分していたら、おそらく最後の坂(カウベルグ)で脚がいっぱいいっぱいになって、そこからの平坦で踏めていなかったと思います。緊張しない性格なので、落ち着いてレースに挑めました」。
ロード世界選手権2012ジュニア男子タイムトライアル結果
1位 オスカー・スヴェンセン(ノルウェー) 35'34"
2位 マテイ・モホリッチ(スロベニア) +07"
3位 マキシミリアン・シャッフマン(ドイツ) +11"
4位 アレクサンダー・モーガン(オーストラリア) +12"
5位 マティアス・クリグバウム(デンマーク) +13"
6位 ネイサン・ヴァンホーイドンク(ベルギー) +19"
7位 ブレント・ルイクス(ベルギー) +20"
8位 マス・ビュルツシュミット(デンマーク) +21"
9位 ライアン・ミューレン(アイルランド) +26"
10位 ティージェイ・アイゼンハート(アメリカ) +26"
42位 西村大輝(昭和第一学園高校) +2'12"
text&photo:Kei Tsuji in Limburg, Netherlands
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