コンタドール2度目のブエルタ制覇なるか　サクソバンクがメンバーを発表

出場停止処分から復帰したアルベルト・コンタドール（スペイン）擁するサクソバンク・ティンコフバンクが、8月18日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャの出場メンバーを発表した。目指すはもちろんコンタドールの大会制覇だ。

エネコツアーで暖かく迎えられるアルベルト・コンタドール（スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク） photo:Cor Vos「アルベルト・コンタドールの大会制覇という一つの目標を掲げて我々はブエルタに乗り込む。強力なライバルやチームと闘うことになるが、アルベルトには総合優勝のチャンスがある。ドラマとショー要素に溢れたエキサイティングなレースになるだろう」。サクソバンク・ティンコフバンクのチームマネージャーを務めるビャルヌ・リースは自信満々だ。

コンタドールはアスタナ時代の2008年にブエルタ初出場。同年ツール・ド・フランス不出場の鬱憤を晴らすかのような圧倒的な走りを見せて大会制覇を果たし、史上5人目となるグランツール全制覇を達成した。

2010年ツール期間中のドーピング検査でクレンブテロール陽性反応が検出されたため、コンタドールは2年間の出場停止に。今年8月6日に処分が明けたコンタドールはすぐさまエネコ・ツアーに出場し、個人タイムトライアルで7位、「ミュール」を含む最終ステージで8位という成績を残し、最終的に総合4位に入った。

「アルベルトは復帰戦のエネコツアーで大切なレース勘を取り戻した。コンディションも良く、シーズン最後のグランツールに向けて準備は整っている」とリース監督。「平坦ステージでも山岳ステージでもアルベルトをサポート出来るような体制を整えた。ラファル、セルジオ、ブルーノ、ヘスス、ダニ（ダニエル）は山岳で、そしてベンハミン、ニキ、マッテーオが平地でアルベルトを守る。グランツール経験も豊富で、強力なラインナップだと言えるだろう」。

頂上ゴールが合計10ステージに設定され、クライマー有利と見られる今年のブエルタ。コンタドールはクリス・フルーム（イギリス、チームスカイ）やロマン・クロイツィゲル（チェコ、アスタナ）、ホアキン・ロドリゲス（スペイン、カチューシャ）らとマイヨロホを争うことになりそうだ。なお、チームには宮島正典マッサーが帯同する。

サクソバンク・ティンコフバンク　ブエルタ出場メンバー
ニキ・セレンセン（デンマーク）
マッテーオ・トザット（イタリア）
ラファル・マイカ（ポーランド）
セルジオ・パウリーニョ（ポルトガル）
ブルーノ・ピレス（ポルトガル）
アルベルト・コンタドール（スペイン）
ベンハミン・ノバル（スペイン）
ヘスス・エルナンデス（スペイン）
ダニエル・ナバーロ（スペイン）

text:Kei Tsuji