2009/05/25(月) - 08:33
猛暑のなかレースは予想以上に動いた。36km地点で逃げに乗ったベルタニョッリ(ディキジョバンニ)はパウエルス(サーヴェロ)と2人になったが、パウエルスはチーム戦略上後方に下がった。そして後方ではバッソがアタックを敢行、ディルーカとメンショフも激しい競り合いを見せていた。ベルタニョッリは出身地での勝利だ。
地元で勝てたんだ。もうこれ以上は望まないよ! 僕はジーボ(シモーニ)のアシストのためにジロに来ている。家の近くで勝てたのは本当に幸せだ。
走っている間は、マルコ・ピノッティ(チームコロンビア)と一緒にいようと思ったんだ。彼は逃げる仲間としてはとてもいいから。でもピノッティが脱落してからは自分自身で行かなくてはならなかった。
モンテ・トレッビオの下りに入る前、パウエルスと僕の二人だと、彼が危険すぎてゴールを取るのは無理だと思ったから、後ろから来ている3人を待ったほうがいいんじゃないかと思った。でも彼は下がった。パウエルスが取ったサストレを待つ戦略は理解できない。
最後にひとりになったときは自信があったけど、差が30秒になったと聞いてからナーバスになった。でも、もしスプリントになったとしても勝てると思ってはいたけれどね。差を詰められなかったことを神に感謝しなきゃ。
バッソの動きは面白かった。それが何も生みはしなかったけれど、彼にとってはトライすることがいいことだ。僕は直接のライバルたちをマークしていた。
僕には仲間が数人いた。今日のような状況のときは一人で走ることは困難だ。
今日は総合争いにおいて危険な存在のディルーカとライプハイマーとペリツォッティをマークした。明日はサストレをマークすることになるだろう。
ディルーカは依然としてもっとも危険だ。そしてライプハイマーとペリツォッティも変わらず危険だ。モンテ・ペトラーノ(明日のステージ)はもっとも重要なステージだろう。
距離が長く、暑く、上りゴールだ。
僕は今まで走ってきたようにレースをするだけだ。何も変わらない。マークするのは2,3人の危険な選手だ。少し違うレースを強いられるかもしれない。
状況を見て何かをしなければならなかった。言えるのはいいトライだったということ。結局は十分じゃなかったけれど、これを続けていくよ。毎日ね。できることをしなくてはいけないんだ。そのうち何かいいことが起こることを希望しているよ。
気持ち悪くなるぐらい暑い一日だった。こんな熱気の中を走ったことは無いよ。僕たちは残り2つのハードなステージで奮発するよ。イヴァンが3度目のアタックをしたときに、誰も反応しなかった。だから僕が行ったんだ。彼についていくのはハードだったよ。ハイスピードな下り坂に入る前にタイム差が40秒に減ったとき、もう一度行くことにしたんだ。
僕らはトライしたんだ。でも後方では勝ち目が無いと判断したチームがイヴァンを妨害するべく連合を築いていたんだ。
バッソは凄いアタックをした。僕は彼を賞賛するよ。トップ3人以外の選手たちはああいった走りをすべきだね。今の時点ではともかくメンショフは強いね。アタックしようとしたけど、結局無駄だった。
イヴァンがアタックしたときにはいい考えだとは思えなかったんだ。だから僕は行きもしなかった。結局はそれが何にもならなかった。
リクイガスがダウンヒルで攻撃してくるとは思ってもみなかったんだ。本当に危険な下りだった。あのダウンヒルときたら誰か死んでも知らないよ。
僕にはダニ(ナバーロ)がいたし、後ろにはポポ(ポポヴィッチ)とランス(アームストロング)がいたから、メンショフとディルーカが反応しなかったのを見て僕も反応しなかったんだ。
text:綾野 真、辻 啓
photo:辻 啓,CorVos
レオナルド・ベルタニョッリ(イタリア、ディキジョヴァンニ)
地元で勝てたんだ。もうこれ以上は望まないよ! 僕はジーボ(シモーニ)のアシストのためにジロに来ている。家の近くで勝てたのは本当に幸せだ。
走っている間は、マルコ・ピノッティ(チームコロンビア)と一緒にいようと思ったんだ。彼は逃げる仲間としてはとてもいいから。でもピノッティが脱落してからは自分自身で行かなくてはならなかった。
モンテ・トレッビオの下りに入る前、パウエルスと僕の二人だと、彼が危険すぎてゴールを取るのは無理だと思ったから、後ろから来ている3人を待ったほうがいいんじゃないかと思った。でも彼は下がった。パウエルスが取ったサストレを待つ戦略は理解できない。
最後にひとりになったときは自信があったけど、差が30秒になったと聞いてからナーバスになった。でも、もしスプリントになったとしても勝てると思ってはいたけれどね。差を詰められなかったことを神に感謝しなきゃ。
デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)
バッソの動きは面白かった。それが何も生みはしなかったけれど、彼にとってはトライすることがいいことだ。僕は直接のライバルたちをマークしていた。
僕には仲間が数人いた。今日のような状況のときは一人で走ることは困難だ。
今日は総合争いにおいて危険な存在のディルーカとライプハイマーとペリツォッティをマークした。明日はサストレをマークすることになるだろう。
ディルーカは依然としてもっとも危険だ。そしてライプハイマーとペリツォッティも変わらず危険だ。モンテ・ペトラーノ(明日のステージ)はもっとも重要なステージだろう。
距離が長く、暑く、上りゴールだ。
僕は今まで走ってきたようにレースをするだけだ。何も変わらない。マークするのは2,3人の危険な選手だ。少し違うレースを強いられるかもしれない。
イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス)
状況を見て何かをしなければならなかった。言えるのはいいトライだったということ。結局は十分じゃなかったけれど、これを続けていくよ。毎日ね。できることをしなくてはいけないんだ。そのうち何かいいことが起こることを希望しているよ。
ステファノ・ガルゼッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)
気持ち悪くなるぐらい暑い一日だった。こんな熱気の中を走ったことは無いよ。僕たちは残り2つのハードなステージで奮発するよ。イヴァンが3度目のアタックをしたときに、誰も反応しなかった。だから僕が行ったんだ。彼についていくのはハードだったよ。ハイスピードな下り坂に入る前にタイム差が40秒に減ったとき、もう一度行くことにしたんだ。
フランコ・ペッリツォッティ(イタリア、リクイガス)
僕らはトライしたんだ。でも後方では勝ち目が無いと判断したチームがイヴァンを妨害するべく連合を築いていたんだ。
ダニーロ・ディルーカ(イタリア、LPRブレークス)
バッソは凄いアタックをした。僕は彼を賞賛するよ。トップ3人以外の選手たちはああいった走りをすべきだね。今の時点ではともかくメンショフは強いね。アタックしようとしたけど、結局無駄だった。
リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)
イヴァンがアタックしたときにはいい考えだとは思えなかったんだ。だから僕は行きもしなかった。結局はそれが何にもならなかった。
リクイガスがダウンヒルで攻撃してくるとは思ってもみなかったんだ。本当に危険な下りだった。あのダウンヒルときたら誰か死んでも知らないよ。
僕にはダニ(ナバーロ)がいたし、後ろにはポポ(ポポヴィッチ)とランス(アームストロング)がいたから、メンショフとディルーカが反応しなかったのを見て僕も反応しなかったんだ。
text:綾野 真、辻 啓
photo:辻 啓,CorVos