前夜1分20秒あったディルーカとの差を逆転したメンショフ。タイムはダントツの1分34秒29、平均時速は38.482km/h。ロシア人でマリアローザを着たのは1996年のパヴェル・トンコフ以来だ。

デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)が最速タイムをマークデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)が最速タイムをマーク photo:CorVos

ステージ勝利&マリアローザ デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)


有力候補たちのタイム差が接近していたことを知った。ディルーカがとても好調だからマリアローザを取れるとしても数秒差でだろうと思っていた。
この勝利はオリッリョへの最高の贈り物だ。僕はグランツールライダーだ。だからマリアローザを着ることはとても重要。満足だよ。ロシアのサイクリング界にとってもいいことだ。

総合成績でいい位置につけた。調子は日に日によくなっている。総合優勝が狙える位置にいると思う。

こんなTTは好きだ。かなり準備をしてきたからね。ライプハイマーは強いね。ディルーカもまた上がってくる。土曜日からはまた彼はすべてをぶつけてくるだろう。でも僕はバッソとサストレもまだ勝負に絡んでいると思っている。

今日は決定的な一日だった。勝つためには重要なステップだ。まだ何も決まっていない。まだハードなステージがいくつも残っているんだ。

アタックがあるだろう。多分リクイガスはもっとも強いチームだろう。ジロへの意欲ももっとも強い。あなどれないよ。多分もっとも危険なライダーはディルーカだろう。どれだけモチベーションがあるかは分かるだろう。彼は上れるし、スプリントボーナスも取ってくるから。


ステージ2位・20秒遅れのリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)ステージ2位・20秒遅れのリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ) photo:Kei Tsuji

ステージ2位、総合3位(メンショフに40秒遅れ)のリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)


20秒は大きくない差だよ。メンショフは僕より今日強かった。彼を祝福するよ。このコースで20秒を挽回するのは難しい。勝ちたかったね。
ホーナーがいなくなっても僕らは強いチームだ。ランスも調子がよくなっている。僕はまだ勝てると思っているさ。


ダニーロ・ディルーカ(イタリア、LPRブレークス)がマリアローザを着て走るダニーロ・ディルーカ(イタリア、LPRブレークス)がマリアローザを着て走る CorVos

ダニーロ・ディルーカ(イタリア、LPRブレークス)


今日はマリアローザを守るために全て出し切った。ハードなタイムトライアルで、ダウンヒルは僕向きじゃなかった。メンショフが今日の長い上りで最高の選手だったのは確かだ。メンショフはスーパーストロングだった。

僕はジロは今日始まると言ったよ。これから僕向きのステージがいくつかある。可能な限り早くマリアローザを取り戻したい。
メンショフとライプハイマーに2分取られたが僕はハッピーだ。さあ、これから違うジロが始まる。ボローニャへの(第14)ステージは回復に努めて走り、コースの終盤のことは(下見をしたから)詳しく知っているよ。

レースはまだ誰にでも開かれている。この先にはまだハードなステージがいくつもある。僕は今落ち着いているよ。アタックするべきステージがまだある。
レースは最後まで終わらない。待ってろよ。



第2中間計測ポイントは8位だったランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)第2中間計測ポイントは8位だったランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ) photo:CorVos

ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)on Twitter


なんだあのハードさは!? 思ったよりずっときつかった。すっごく調子良かった。

トップ10入りを逃してしまった....でも先月はこんなことが可能だとは思ってもみなかったんだから、喜ばなきゃならない。
リーヴァイは凄い! 2位で総合も3位、トップと40秒遅れなら完璧だ。大きな差じゃない。最終週はいくつも頂上ゴールがある。メンショフを祝おう。彼は質の高い選手、質の高い走りだった。ヤニ(ヤネス)ブライコビッチも4位だ。彼はスーパータレントだ。もちろんご存知だろうけど。


ステージ12位・2分18秒遅れのカルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ)ステージ12位・2分18秒遅れのカルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ) photo:Kei Tsuji

カルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ・テストチーム)


限界まで追い込んだよ。すごくいい感じだった。すべて出し切る以外には、とくに結果を出すとか、明確な目標を求めなかった。
上りで全開で行った分、下りでは攻めなかった。なぜって余計なリスクを負いたくなかったから。5位まで上がった。あと3つ鍵を握るステージがある。このスピードで突っ走っているならジロでは何でも可能だ。


ステージ118位・10分42秒遅れのデーヴィット・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン)ステージ118位・10分42秒遅れのデーヴィット・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン) photo:Kei Tsujiステージ3位・1分03秒遅れのステファノ・ガルゼッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)ステージ3位・1分03秒遅れのステファノ・ガルゼッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ) photo:Kei Tsuji

フランコ・ペッリツォッティ(イタリア、リクイガス)


スタートから行っているようにイヴァンと僕がチームのリーダーシップを分け合う。調子がいいことは今日少しは見せられたと思う。チーム内に問題があるという報道をするジャーナリストがいるけど、僕らは平等にレースをしているし、同じ勝利に向かって走っている。リクイガスの誰かがジロに勝つことが重要なんだ。

ステファノ・ガルゼッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)


今日のレースは「超人的努力」だったね。1時間半以上も肉体の限界を超えていた。そしてダウンヒルの猛スピードでバイクをコントロールしなきゃならなかった。マリアヴェルデはとても重要だ。そして僕のメインゴールは依然ステージを勝つこと。

デーヴィッド・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン・スリップストリーム)


これはタイムトライアルじゃない。ロードレースでの逃げみたいなものだった。上って、下って、曲がって、曲がって、曲がって....とてもテクニカルだった。ダウンヒルにはたくさんヘアピンコーナーがあった。最後には目が回ったよ。想像できないかもしれないだろうけど、それで大変な思いをしたよ。そんな感じだった。

text:綾野 真、辻 啓
photo:辻 啓,CorVos



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