2011/10/26(水) - 09:31
今年で7回目を迎える「渥美半島ぐる輪サイクリング」に参加してきました。僕自身は2度目の参加になります。前日の雨にハラハラしながら、迎えた当日はすっきりと晴れ渡りました。スタート地点となる白谷海浜公園に集まったサイクリストは実に2000人超。
通称「ぐる輪」は、申し込み開始からわずか5日で定員になってしまうというから驚きの大会です。今回も例年通り距離別のA(90km)、B(60km)、C(30km)の3つのコースに別れてスタートします。スタートラインには色とりどりのウェアをまとったサイクリストたちが並びます。このイベント、もちろんレースではないので順位を競うことはないのですが、みんな早く出し走りたくて仕方ない感じ。わかりますよ、この天候ですから。
僕は3つのコースの中からAコースを選びました。「ぐる輪」を堪能するならやはりこのカテゴリー。蔵王山は外せません。もしかしたら、「蔵王山を上らなきゃいけないから」とAコースを敬遠される方も見えるかもしれませんが、今回のコースは蔵王山を下った後の山を登り返さないコースが設定されていました。山が一つ無いだけでもかなり敷居が下がるのでは?と思います。
来年のコースがどうなるのかわかりませんが、まだ90kmを走ったことがない方でも、思い切って90kmコースを選択しても良いかと思います。なんといっても晴れた日の蔵王山の眺めは素晴らしいですよ。
さて、スタート地点長い列もゆっくりと前進し、やっと僕もスタート。蔵王山までのアプローチは海沿いの真っ直ぐな道を走ります。道沿いに風よけになるようなものはなく、海からの強い風でハンドルをかなり取られました。ディープリムのホイールを履いてきちゃった人はちょっとかわいそうなくらいフラれていました。レースではないのですが、機材のチョイスは大事ですね。
最初のチェックポイントでもある蔵王山は標高約250mの小高い山。頂上までは約4km。その気になればあっけなく上れるのでしょうが今日はサイクリング。なるべく力まず、青空と木々の間から時々見える景色を楽しみながら上ります。のんびり上りながら皆さんの上り方をちょっと観察。ぼくも上りは得意な方ではないですが、みんな頑張りすぎ!まだ残りが70kmあるのに大丈夫かな?押して上っている方もいてちょっと心配になってしまいました。
でもつらい場面があるから走り終えた後の達成感は格別でしょう。ゴールで笑えますように、と願いつつ僕も頂上の駐車場へ。
蔵王山の展望台から西は三河湾、東には太平洋を望むことができます。この日は本当に天気がよく知多半島まではっきり見えました。
最初のチェックポイントの補給は「うまい棒」。水分なしじゃ食べにくそう…。でも大丈夫、水の補給もちゃんとあります。ここまでは大した距離でもないのでボトルの水も減っていません。
蔵王山を下った後は渥美半島を縦断するような形で渥美半島の南の海岸沿いを走る渥美豊橋自転車道を目指します。この自転車道沿いには砂浜がずーっと続いていて「ロングビーチ」とも呼ばれています。自転車道も、途中に国道を走る区間があるものの、ほぼ伊良湖岬まで続いており、海岸沿いの景色を楽しみながら走ることができます。この海岸沿いはサーファーのメッカ。海では多数のサーファーが波乗りを楽しんでいました。
この自転車道の数キロの区間はABCの3コースが合流します。BCコースは親子連れで参加している方も多く、伊良湖岬までの道のりは小さなお子さんと伴奏する親御さんや幼児用座席をつけた自転車を多く見かけました。
さて海沿いの道を西へ進むと折り返し(と言っても距離は半分以上消化していますが) である伊良湖岬。チェックポイントとエイドドステーションがあります。到着時間もお昼前後になるので、ここでお昼ごはんを食べる方たちも多かったようです。ここの名物は大あさり。エイドステーションにはないですが、周辺には大あさりを焼いてくれるお店も多くあるので、食べたことのない方は是非食べてみて欲しいと思います。
伊良湖から次のエイドステーションまでは田園地帯と街中を走る道。キャベツ畑の続く田園地帯は本当に真っ直ぐで思わず列車を作ってローテーションをしながら走ってしまいました。街中に入ると交通量が増えるので少し注意が必要です。
国道259号に入る手前、エイドステーションの旗が見えたので停車。狭いスペースにチェックポイントと同じかそれ以上に参加者たちがあふれています。なんだろなと思って立ち寄ると田原市菓子工業組合の皆さんが様々なお菓子を振舞って下さっていました。無料で食べ放題。「どんどん食べて!」と組合の方たち。組合の会長さんは「ここでお菓子を配っていることをもっとみんなに知ってほしい。来年も是非参加したい」とおっしゃっていました。地元の方たちのこういう気持ち、ありがたいですね。
補給もしっかり取ってあとはゴールを目指すのみ。道も割と平坦で、知らないうちに知らない方たちと列車ができていてスピードアップ。追い風も手伝ってゴールまではあっという間でした。もうちょっとゆっくり景色を楽しめば良かったかな?気持が良くてつい飛ばしてしまいました。
ゴールにつくとおにぎりと超具だくさんの豚汁が振舞われます。走っているときはどれだけ補給をとってもすぐにお腹ペコペコになってしまうので大変ありがたい!これを食べて初めて「走り終えた?」という気分になれました。ちなみにこれも地元のボランティアのみなさんに作って頂いています。
二度目の参加となった渥美半島ぐる輪サイクリング。蔵王山のところで述べたとおり、山がひとつ減ってコースは少し易しくなっている気がします。もしかしたら物足りなさを感じた方もいるかも知れませんが、90kmを走るということに対し敷居が少し低くなり、自転車を始めたばかりの方も参加しやすいコースになっていた気がします。最近クロスバイクに乗り始めて50km以上走ったことがないという女性も終始笑顔で完走されていました。
運営に関しては今年もスタッフの方、ボランティアの方、地元の方にはコース設定や誘導の実施、補給の提供などをして頂き、毎度のことですが本当に頭が下がります。開催地の田原市では、町を上げて僕達サイクリストを歓迎して下さり、色々と走りやすくする工夫をして頂いています。まだこのサイクリングに参加されたことのない方、ロングライド未体験の方、来年のイベント参加予定に渥美半島ぐる輪サイクリングを予定してはいかがでしょうか?
今回、私が実走取材にお伺いした「第7回 渥美半島ぐる輪サイクリング」の開催及び運営にご尽力下さった大会関係者並びに深谷産業さん、サポートスタッフの皆様に御礼申し上げます。
text&photo:Tsubasa Sawada
通称「ぐる輪」は、申し込み開始からわずか5日で定員になってしまうというから驚きの大会です。今回も例年通り距離別のA(90km)、B(60km)、C(30km)の3つのコースに別れてスタートします。スタートラインには色とりどりのウェアをまとったサイクリストたちが並びます。このイベント、もちろんレースではないので順位を競うことはないのですが、みんな早く出し走りたくて仕方ない感じ。わかりますよ、この天候ですから。
僕は3つのコースの中からAコースを選びました。「ぐる輪」を堪能するならやはりこのカテゴリー。蔵王山は外せません。もしかしたら、「蔵王山を上らなきゃいけないから」とAコースを敬遠される方も見えるかもしれませんが、今回のコースは蔵王山を下った後の山を登り返さないコースが設定されていました。山が一つ無いだけでもかなり敷居が下がるのでは?と思います。
来年のコースがどうなるのかわかりませんが、まだ90kmを走ったことがない方でも、思い切って90kmコースを選択しても良いかと思います。なんといっても晴れた日の蔵王山の眺めは素晴らしいですよ。
さて、スタート地点長い列もゆっくりと前進し、やっと僕もスタート。蔵王山までのアプローチは海沿いの真っ直ぐな道を走ります。道沿いに風よけになるようなものはなく、海からの強い風でハンドルをかなり取られました。ディープリムのホイールを履いてきちゃった人はちょっとかわいそうなくらいフラれていました。レースではないのですが、機材のチョイスは大事ですね。
最初のチェックポイントでもある蔵王山は標高約250mの小高い山。頂上までは約4km。その気になればあっけなく上れるのでしょうが今日はサイクリング。なるべく力まず、青空と木々の間から時々見える景色を楽しみながら上ります。のんびり上りながら皆さんの上り方をちょっと観察。ぼくも上りは得意な方ではないですが、みんな頑張りすぎ!まだ残りが70kmあるのに大丈夫かな?押して上っている方もいてちょっと心配になってしまいました。
でもつらい場面があるから走り終えた後の達成感は格別でしょう。ゴールで笑えますように、と願いつつ僕も頂上の駐車場へ。
蔵王山の展望台から西は三河湾、東には太平洋を望むことができます。この日は本当に天気がよく知多半島まではっきり見えました。
最初のチェックポイントの補給は「うまい棒」。水分なしじゃ食べにくそう…。でも大丈夫、水の補給もちゃんとあります。ここまでは大した距離でもないのでボトルの水も減っていません。
蔵王山を下った後は渥美半島を縦断するような形で渥美半島の南の海岸沿いを走る渥美豊橋自転車道を目指します。この自転車道沿いには砂浜がずーっと続いていて「ロングビーチ」とも呼ばれています。自転車道も、途中に国道を走る区間があるものの、ほぼ伊良湖岬まで続いており、海岸沿いの景色を楽しみながら走ることができます。この海岸沿いはサーファーのメッカ。海では多数のサーファーが波乗りを楽しんでいました。
この自転車道の数キロの区間はABCの3コースが合流します。BCコースは親子連れで参加している方も多く、伊良湖岬までの道のりは小さなお子さんと伴奏する親御さんや幼児用座席をつけた自転車を多く見かけました。
さて海沿いの道を西へ進むと折り返し(と言っても距離は半分以上消化していますが) である伊良湖岬。チェックポイントとエイドドステーションがあります。到着時間もお昼前後になるので、ここでお昼ごはんを食べる方たちも多かったようです。ここの名物は大あさり。エイドステーションにはないですが、周辺には大あさりを焼いてくれるお店も多くあるので、食べたことのない方は是非食べてみて欲しいと思います。
伊良湖から次のエイドステーションまでは田園地帯と街中を走る道。キャベツ畑の続く田園地帯は本当に真っ直ぐで思わず列車を作ってローテーションをしながら走ってしまいました。街中に入ると交通量が増えるので少し注意が必要です。
国道259号に入る手前、エイドステーションの旗が見えたので停車。狭いスペースにチェックポイントと同じかそれ以上に参加者たちがあふれています。なんだろなと思って立ち寄ると田原市菓子工業組合の皆さんが様々なお菓子を振舞って下さっていました。無料で食べ放題。「どんどん食べて!」と組合の方たち。組合の会長さんは「ここでお菓子を配っていることをもっとみんなに知ってほしい。来年も是非参加したい」とおっしゃっていました。地元の方たちのこういう気持ち、ありがたいですね。
補給もしっかり取ってあとはゴールを目指すのみ。道も割と平坦で、知らないうちに知らない方たちと列車ができていてスピードアップ。追い風も手伝ってゴールまではあっという間でした。もうちょっとゆっくり景色を楽しめば良かったかな?気持が良くてつい飛ばしてしまいました。
ゴールにつくとおにぎりと超具だくさんの豚汁が振舞われます。走っているときはどれだけ補給をとってもすぐにお腹ペコペコになってしまうので大変ありがたい!これを食べて初めて「走り終えた?」という気分になれました。ちなみにこれも地元のボランティアのみなさんに作って頂いています。
二度目の参加となった渥美半島ぐる輪サイクリング。蔵王山のところで述べたとおり、山がひとつ減ってコースは少し易しくなっている気がします。もしかしたら物足りなさを感じた方もいるかも知れませんが、90kmを走るということに対し敷居が少し低くなり、自転車を始めたばかりの方も参加しやすいコースになっていた気がします。最近クロスバイクに乗り始めて50km以上走ったことがないという女性も終始笑顔で完走されていました。
運営に関しては今年もスタッフの方、ボランティアの方、地元の方にはコース設定や誘導の実施、補給の提供などをして頂き、毎度のことですが本当に頭が下がります。開催地の田原市では、町を上げて僕達サイクリストを歓迎して下さり、色々と走りやすくする工夫をして頂いています。まだこのサイクリングに参加されたことのない方、ロングライド未体験の方、来年のイベント参加予定に渥美半島ぐる輪サイクリングを予定してはいかがでしょうか?
今回、私が実走取材にお伺いした「第7回 渥美半島ぐる輪サイクリング」の開催及び運営にご尽力下さった大会関係者並びに深谷産業さん、サポートスタッフの皆様に御礼申し上げます。
text&photo:Tsubasa Sawada
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