2011/08/02(火) - 15:40
大雨が降りドロドロのコンデションとなったレースは、ニセコ・全日本と完全に自分の走りを作れるようになった小野寺健(TEAM SPECIALIZED)がシリーズ2勝目で好調をアピール。女子は元祖MTB女王の小林可奈子(MTBクラブ安曇野 KONA)が復帰後初勝利を飾った。
7月31日に長野県白馬村白馬スノーハープで行われたJシリーズ2011XCO第4戦。今回で3回目ということで、すっかりおなじみのコースとなっている。
山本幸平と平野星矢(共にチームブリヂストン・アンカー)は海外遠征中のため不在。MTBワールドカップ、チェコ・イタリアへの遠征と、MTB世界選手権を控える山本和弘(キャノンデールレーシングチーム)と小野寺健(TEAM SPECIALIZED)は、出発前にファンの前で勝ちたいところ。
エキスパートで勝利を重ねながらも年齢制限のためエリートに上がれない横山航太(CLUB Grow)が、特例で順位などがつかない形でのテスト参戦で注目を集めた。
コースはダブルトラックメインで過去のレイアウトよりも登りが多く、シングルトラックは大雨の影響でカットされたため少ない。
沼のような場所では担ぎを強いられ、小石が多いためスピードの出る下りなどでパンクのトラブルが多かった。
エリート男子は小野寺健がシリーズ2勝目
エリート男子は5.6kmを5周回する28kmで争われた。午前中は雨が降ったり止んだりと落ち着かない天気だったものの、エリート男子のレースが始まる頃には雨は上がり、蒸し暑く感じるほど。大量の雨で路面は粘土のようにドロドロになり、選手達を苦しめる。
スタートから1周目完了で山本・辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)・小野寺・斉藤亮(TEAM CORRATEC)・沢田時(HARO/ENDLESS/ProRide)が先頭を形成する。
後方では、千田尚孝(KHS-JAPAN)・韓国のNa Sanghoon(TEAM BICLO)、そして門田基志(TEAM GIANT)の後に最後尾からスタートした横山が追い上げてくる。
2周目から小野寺が先頭に立ち、2番手以下の差を保って走る。後続は山本・辻浦・斉藤が争い、沢田は遅れてしまう。横山も初めのオーバーペースで無理をしたのかこちらも順位を下げていく。
4周目まで4人の位置は変わらない。最終周回でも小野寺のリードは変わらず、後続は斉藤が遅れて山本と辻浦の争いになり、小野寺がそのままJシリーズ2勝目。山本が2位、辻浦が3位となった。
横山はパンクで遅れた沢田とともに20位の位置でゴール。横山の初のエリート参戦は苦しいものとなったようだ。
優勝した小野寺健のコメント
「ニセコの時よりも落ち着いていた。泥でギアが定まらなくて、その辺りもうまく走れたかなと。自分のペースもできてきたので、ワールドカップで自分のペースではない速さでハアハア言いながら引きずり回されたいです」
エリート女子は復帰した小林可奈子の勝利
午前中に大雨の中で行われたエリート女子は、片山梨絵(SPECIALIZED)が不在の中、小林が4周回のレースでスタートから独走して復帰後の勝利となった。
小林加奈子のコメント
「復帰して3年で今年になってからレースをしている感じになってきて、こんなに早く勝てるとは思ってなかったです。来週ここで行われる全国MTB小中学生大会の安曇野チームの監督として、子供達には良い目標となったと思います」
エキスパート男子は大渕宏紀(TEAM-NR)の勝利となっている。
結果
エリート男子
1位 小野寺健(TEAM SPECIALIZED)1:34.04.81
2位 山本和弘(CANNONDALE RACING TEAM)+1:42.80
3位 辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)+2:16.60
4位 斉藤亮(TEAM CORRATEC)+2:52.85
5位 千田尚孝(KHS-JAPAN)+3:35.81
6位 Na Sanghoon(TEAM BICLO)+4:10.02
7位 門田基志(TEAM GIANT)+5:56.18
8位 佐藤誠示(MERIDA)+6:26.29
9位 江下健太郎(Team over-do)+7:06.67
10位 合田正之(サイクルクラブ3UP)+7:06.67
エリート女子
1位 小林可奈子(MTBクラブ安曇野 KONA)1:31:54.99
2位 田近郁美(GOD HILL)+3:20.74
3位 中込由香里(SY-NakSPECIALIZE)+4:40.19
4位 広瀬由紀(ckirin.com)+14:10.70
5位 岩出愛未(Club SY-nak)+17:43.43
エキスパート男子
1位 大渕宏紀(TEAM-NR)1:22:06.74
2位 松尾純(国際自然環境アウトドア専門学校)+1:47.75
3位 中原義貴(TeamMX/STORCK)+2:18.06
4位 赤塚剛司(Mt.Hase321)+2:34.19
5位 鈴木祐一(Rise-Ride)+3:35.37
スポーツ男子
1位 市川啓(松本エキノコックス)1:01:56.21
2位 竹内寮(Team GORILLA)+52.58
3位 萬谷和也(Fujimoto farm)+1:14.30
スポーツ女子
1位 中村千鶴(アライアンス AC)0:50:51.01
2位 川崎路子(CLUBviento)+3:44.64
3位 寺田有希(typeB)+3:52.48
text&photo:Akihiro.NAKAO
7月31日に長野県白馬村白馬スノーハープで行われたJシリーズ2011XCO第4戦。今回で3回目ということで、すっかりおなじみのコースとなっている。
山本幸平と平野星矢(共にチームブリヂストン・アンカー)は海外遠征中のため不在。MTBワールドカップ、チェコ・イタリアへの遠征と、MTB世界選手権を控える山本和弘(キャノンデールレーシングチーム)と小野寺健(TEAM SPECIALIZED)は、出発前にファンの前で勝ちたいところ。
エキスパートで勝利を重ねながらも年齢制限のためエリートに上がれない横山航太(CLUB Grow)が、特例で順位などがつかない形でのテスト参戦で注目を集めた。
コースはダブルトラックメインで過去のレイアウトよりも登りが多く、シングルトラックは大雨の影響でカットされたため少ない。
沼のような場所では担ぎを強いられ、小石が多いためスピードの出る下りなどでパンクのトラブルが多かった。
エリート男子は小野寺健がシリーズ2勝目
エリート男子は5.6kmを5周回する28kmで争われた。午前中は雨が降ったり止んだりと落ち着かない天気だったものの、エリート男子のレースが始まる頃には雨は上がり、蒸し暑く感じるほど。大量の雨で路面は粘土のようにドロドロになり、選手達を苦しめる。
スタートから1周目完了で山本・辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)・小野寺・斉藤亮(TEAM CORRATEC)・沢田時(HARO/ENDLESS/ProRide)が先頭を形成する。
後方では、千田尚孝(KHS-JAPAN)・韓国のNa Sanghoon(TEAM BICLO)、そして門田基志(TEAM GIANT)の後に最後尾からスタートした横山が追い上げてくる。
2周目から小野寺が先頭に立ち、2番手以下の差を保って走る。後続は山本・辻浦・斉藤が争い、沢田は遅れてしまう。横山も初めのオーバーペースで無理をしたのかこちらも順位を下げていく。
4周目まで4人の位置は変わらない。最終周回でも小野寺のリードは変わらず、後続は斉藤が遅れて山本と辻浦の争いになり、小野寺がそのままJシリーズ2勝目。山本が2位、辻浦が3位となった。
横山はパンクで遅れた沢田とともに20位の位置でゴール。横山の初のエリート参戦は苦しいものとなったようだ。
優勝した小野寺健のコメント
「ニセコの時よりも落ち着いていた。泥でギアが定まらなくて、その辺りもうまく走れたかなと。自分のペースもできてきたので、ワールドカップで自分のペースではない速さでハアハア言いながら引きずり回されたいです」
エリート女子は復帰した小林可奈子の勝利
午前中に大雨の中で行われたエリート女子は、片山梨絵(SPECIALIZED)が不在の中、小林が4周回のレースでスタートから独走して復帰後の勝利となった。
小林加奈子のコメント
「復帰して3年で今年になってからレースをしている感じになってきて、こんなに早く勝てるとは思ってなかったです。来週ここで行われる全国MTB小中学生大会の安曇野チームの監督として、子供達には良い目標となったと思います」
エキスパート男子は大渕宏紀(TEAM-NR)の勝利となっている。
結果
エリート男子
1位 小野寺健(TEAM SPECIALIZED)1:34.04.81
2位 山本和弘(CANNONDALE RACING TEAM)+1:42.80
3位 辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)+2:16.60
4位 斉藤亮(TEAM CORRATEC)+2:52.85
5位 千田尚孝(KHS-JAPAN)+3:35.81
6位 Na Sanghoon(TEAM BICLO)+4:10.02
7位 門田基志(TEAM GIANT)+5:56.18
8位 佐藤誠示(MERIDA)+6:26.29
9位 江下健太郎(Team over-do)+7:06.67
10位 合田正之(サイクルクラブ3UP)+7:06.67
エリート女子
1位 小林可奈子(MTBクラブ安曇野 KONA)1:31:54.99
2位 田近郁美(GOD HILL)+3:20.74
3位 中込由香里(SY-NakSPECIALIZE)+4:40.19
4位 広瀬由紀(ckirin.com)+14:10.70
5位 岩出愛未(Club SY-nak)+17:43.43
エキスパート男子
1位 大渕宏紀(TEAM-NR)1:22:06.74
2位 松尾純(国際自然環境アウトドア専門学校)+1:47.75
3位 中原義貴(TeamMX/STORCK)+2:18.06
4位 赤塚剛司(Mt.Hase321)+2:34.19
5位 鈴木祐一(Rise-Ride)+3:35.37
スポーツ男子
1位 市川啓(松本エキノコックス)1:01:56.21
2位 竹内寮(Team GORILLA)+52.58
3位 萬谷和也(Fujimoto farm)+1:14.30
スポーツ女子
1位 中村千鶴(アライアンス AC)0:50:51.01
2位 川崎路子(CLUBviento)+3:44.64
3位 寺田有希(typeB)+3:52.48
text&photo:Akihiro.NAKAO
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