2011/03/25(金) - 10:59
2011年3月24日、セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ(UCI2.1)第3ステージが山岳コースで行なわれ、終盤の登りでアタックを成功させたエマヌエーレ・セッラ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)が独走勝利。総合リーダーに立った。日本人選手は内間康平(ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO)を除いてタイムオーバーに終わった。
第3ステージはエミリア・ロマーニャ州の州都ボローニャをスタートし、アペニン山脈の山岳地帯を駆け抜ける155.5kmの山岳コース。最後は最大勾配18%の登りを含む8.1kmの周回コースを3周してガッジョ・モンターノにゴール。今大会の最難関コースと目された。
レースは序盤からシモーネ・カンパニャーロ(イタリア、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO)ら4名が逃げ、最大3分40秒のリードを稼ぎ出す。しかしアンドローニ・ジョカトリが率いるメイン集団は周到にタイム差をコントロール。ゴールまで60kmを切ると、メイン集団からカウンターアタックを仕掛ける選手が続出した。
メイン集団から飛び出したアンヘル・ビシオソ(スペイン、アンドローニ・ジョカトリ)やフォルトゥナート・バリアーニ(イタリア、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO)らは、追走グループを形成して先頭グループに合流。
遅れてホセ・ルハノ(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ)やジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)、そしてセッラも先頭グループに加わり、21名が先行した状態でガッジョ・モンターノの周回コースに突入した。
起伏に富んだ周回コースでディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD)とステファノ・ピラッツィ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)が飛び出し、2周目に入るとセッラが先頭に合流。最終周回の登りでピラッツィを引き離したセッラが独走に持ち込み、そのまま後続を35秒引き離してゴールに飛び込んだ。
2008年ジロ・デ・イタリアの山岳ステージで3勝を飾り、山岳賞に輝いたセッラ。しかし同年8月のドーピング検査でCERA(第3世代EPO)の陽性が発覚し、後に禁止薬物の使用を自白。1年間の出場停止処分(捜査協力により減免)を受け、2009年にカルミオオーロで復帰した。今年からアンドローニ・ジョカトリに所属している。
今シーズン初勝利を飾ったセッラは「これまでのレースで何度もスプリントで敗れていたので、今日は独走に持ち込みたかった。強靭なチームのおかげで、自分のレースの専念できる。周回コースの最大勾配18%の登りは短かったけど、キツかった。集団を絞り込もうとアタックしたら、単独で飛び出していたんだ」とレースを振り返る。この日の結果を受け、1分近いリードを得て総合首位に立った。
日本人選手3名のうち、内間康平が21分42秒遅れのグルペットでフィニッシュ。宮澤崇史(ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)と小森亮平(ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO)はタイムオーバー扱いとなり、2ステージを残してレースを去ることになった。
内間は自身のブログにこう書いている。「今日のチームオーダーは逃げに乗ること。スタートしてアタック合戦を繰り返したが決まらず。平坦が終わり登りが始まったところでチームメイトを含む逃げが決まった。自分はその頃には足が終わっていて着いていくことを優先した。明日は個人TT。がんばってきます!」内間にとってチームでの初戦にあたるこのレース、積極的に走っている。
レース展開や選手コメントはレース公式サイトより。
セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ2011第3ステージ結果
1位 エマヌエーレ・セッラ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ) 3h56'47"
2位 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +35"
3位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)+53"
4位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD) +59"
5位 パスクアーレ・ムート(イタリア、ミケ・グエルチョッティ)
6位 ローリー・スザーランド(オーストラリア、ユナイテッドヘルスケア) +1'00"
7位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +1'05"
8位 マウロ・フィネット(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +1'12"
9位 アンヘル・ビシオソ(スペイン、アンドローニ・ジョカトリ)
10位 ステファン・シューマッハー(ドイツ、ミケ・グエルチョッティ)
110位 内間康平(日本、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO) +21'42"
FTM 宮澤崇史(日本、ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)
FTM 小森亮平(日本、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO)
(FTM=フオーリ・テンポ・マッシモ=タイムオーバー)
個人総合成績
1位 エマヌエーレ・セッラ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ) 10h31'32"
2位 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +52"
3位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD) +1'14"
4位 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +1'22"
5位 アンヘル・ビシオソ(スペイン、アンドローニ・ジョカトリ)
6位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、FDJ) +1'27"
7位 ホセ・ルハノ(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +1'28"
8位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
9位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)+1'30"
10位 シモーネ・ストルトーニ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +1'35"
126位 内間康平(日本、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO) +22'59"
ポイント賞
エマヌエーレ・セッラ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)
山岳賞
ホセ・ルハノ(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ)
新人賞
ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD)
チーム総合成績
アンドローニ・ジョカトリ
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
第3ステージはエミリア・ロマーニャ州の州都ボローニャをスタートし、アペニン山脈の山岳地帯を駆け抜ける155.5kmの山岳コース。最後は最大勾配18%の登りを含む8.1kmの周回コースを3周してガッジョ・モンターノにゴール。今大会の最難関コースと目された。
レースは序盤からシモーネ・カンパニャーロ(イタリア、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO)ら4名が逃げ、最大3分40秒のリードを稼ぎ出す。しかしアンドローニ・ジョカトリが率いるメイン集団は周到にタイム差をコントロール。ゴールまで60kmを切ると、メイン集団からカウンターアタックを仕掛ける選手が続出した。
メイン集団から飛び出したアンヘル・ビシオソ(スペイン、アンドローニ・ジョカトリ)やフォルトゥナート・バリアーニ(イタリア、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO)らは、追走グループを形成して先頭グループに合流。
遅れてホセ・ルハノ(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ)やジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)、そしてセッラも先頭グループに加わり、21名が先行した状態でガッジョ・モンターノの周回コースに突入した。
起伏に富んだ周回コースでディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD)とステファノ・ピラッツィ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)が飛び出し、2周目に入るとセッラが先頭に合流。最終周回の登りでピラッツィを引き離したセッラが独走に持ち込み、そのまま後続を35秒引き離してゴールに飛び込んだ。
2008年ジロ・デ・イタリアの山岳ステージで3勝を飾り、山岳賞に輝いたセッラ。しかし同年8月のドーピング検査でCERA(第3世代EPO)の陽性が発覚し、後に禁止薬物の使用を自白。1年間の出場停止処分(捜査協力により減免)を受け、2009年にカルミオオーロで復帰した。今年からアンドローニ・ジョカトリに所属している。
今シーズン初勝利を飾ったセッラは「これまでのレースで何度もスプリントで敗れていたので、今日は独走に持ち込みたかった。強靭なチームのおかげで、自分のレースの専念できる。周回コースの最大勾配18%の登りは短かったけど、キツかった。集団を絞り込もうとアタックしたら、単独で飛び出していたんだ」とレースを振り返る。この日の結果を受け、1分近いリードを得て総合首位に立った。
日本人選手3名のうち、内間康平が21分42秒遅れのグルペットでフィニッシュ。宮澤崇史(ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)と小森亮平(ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO)はタイムオーバー扱いとなり、2ステージを残してレースを去ることになった。
内間は自身のブログにこう書いている。「今日のチームオーダーは逃げに乗ること。スタートしてアタック合戦を繰り返したが決まらず。平坦が終わり登りが始まったところでチームメイトを含む逃げが決まった。自分はその頃には足が終わっていて着いていくことを優先した。明日は個人TT。がんばってきます!」内間にとってチームでの初戦にあたるこのレース、積極的に走っている。
レース展開や選手コメントはレース公式サイトより。
セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ2011第3ステージ結果
1位 エマヌエーレ・セッラ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ) 3h56'47"
2位 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +35"
3位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)+53"
4位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD) +59"
5位 パスクアーレ・ムート(イタリア、ミケ・グエルチョッティ)
6位 ローリー・スザーランド(オーストラリア、ユナイテッドヘルスケア) +1'00"
7位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +1'05"
8位 マウロ・フィネット(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +1'12"
9位 アンヘル・ビシオソ(スペイン、アンドローニ・ジョカトリ)
10位 ステファン・シューマッハー(ドイツ、ミケ・グエルチョッティ)
110位 内間康平(日本、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO) +21'42"
FTM 宮澤崇史(日本、ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)
FTM 小森亮平(日本、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO)
(FTM=フオーリ・テンポ・マッシモ=タイムオーバー)
個人総合成績
1位 エマヌエーレ・セッラ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ) 10h31'32"
2位 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +52"
3位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD) +1'14"
4位 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +1'22"
5位 アンヘル・ビシオソ(スペイン、アンドローニ・ジョカトリ)
6位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、FDJ) +1'27"
7位 ホセ・ルハノ(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +1'28"
8位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
9位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)+1'30"
10位 シモーネ・ストルトーニ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +1'35"
126位 内間康平(日本、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO) +22'59"
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